MBAは意味ないといわれる3つの理由と取得するメリット・デメリットを解説

最終更新日: 2024/09/30 公開日: 2024/09/10

MBAが意味ないといわれる理由やメリット・デメリットなどを本記事では解説しています。

MABの実用性を理解すると、人によっては「わざわざ通わなくてもよかった」となる可能性があります。

このような疑問を抱いているのではないでしょうか?

  • 「経営スクールに通う意味ってあるの?」
  • 「MBAが意味ないっていわれる理由は?」

これから会社を経営する方は、なんとなくビジネススクールに通ってMBAを取得しようと考えている方も多いでしょう。

ぜひ本記事を最後まで読んで、経営スクールに通ってMBAを取得する価値があるのか見極めてください。

もし今すぐにでも経営スクールについての情報を得たいという方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

MBAとは

MBA(Master of Business Administration)は、経営修士号のことでビジネススクール(大学院)で経営学を修了した者に授与される学位です。

ビジネススクールでは、主に以下のことを学習できます。

  • 経営戦略
  • マーケティング
  • 人材マーケティング
  • 財務/会計
  • リーダーシップ

ビジネススクールに通う期間は1〜2年です。

国内と海外のビジネススクールがあり、日本でMBAの取得を目指す場合は、フルタイムとパートタイムのどちらかを選択できます。

フルタイムは全日制のプログラムで、朝から夕方まで通学できる方を対象としています。

パートタイムは夜間や土曜日だけ学ぶプログラムです。

そのため、社会人は働きながらでも、ビジネススクールに通えます。

MBA取得にかかる費用

MBA取得にかかる費用は、おおむね以下の通りです。

種別費用
国内フルタイム120〜430万円
国内パートタイム120〜340万円
海外フルタイム800〜2,000万円
オンライン100〜300万円

どのビジネススクールで学ぶか、どのような学習スタイルにするかで、MBA取得にかかる費用は大きく異なります。

MBAが「意味ない」といわれる3つの理由

経営について学べるMBAプログラムですが、一部では「意味ない」ともいわれています。

そこで本章では、MBAが「意味ない」といわれる理由を、以下の3つ解説します。

  • 独占業務がないため
  • 学位よりも実績が重要なため
  • セミナーでも経営を学べるため

独占業務がないため

MBAが意味ないといわれる理由は、独占業務がないためです。

独占業務とは、定められた国家資格を所有していないと、従事できない業務を指します。

たとえば、医師の仕事は独占業務です。医師が患者の診察や手術などを行えるのは、医師免許を所有しているからです。

医師免許を持っていない方は、お金を取って患者を診察できません。しかし、会社経営はMBAを所有していなくても行えます。

また、MBAを取得したからといって会社経営が成功するとは限りません。そのため、MBAを所有する意味はないのではないかといわれています。

学位よりも実績が重要なため

経営においては、MBAを取得していることよりも、実績のほうが重要視されがちなため、MBAは意味がないといわれています。

たとえば、商談で「①MBAを取得しているが実績がないA社」と「②MBAは持っていないが実績があるB社」がいるとします。

このとき、上記①②のどちらかと取引をするならば、多くの方が②を選択するでしょう。

①は経営学を学んでいることは理解できるが、取引することにより自社の売上が上がるのかがわかりにくいためです。

一方、②は実績があるので、取引により自社の売上も向上する可能性があるとわかります。

このようにビジネスにおいては、学位よりも実績が重要視されるケースが多いため、MBAは「意味ない」といわれています。

セミナーでも経営を学べるため

MBAに意味がないといわれる理由のひとつには、セミナーでも経営を学べることも挙げられます。

ビジネススクールで学べる内容は、人材マネジメントやマーケティング、財務/会計など、経営に欠かせない知識ばかりです。

しかし、これらの知識はビジネススクールに通わなくても、企業が開催するセミナーで習得が可能です。

たとえば、ラーニングエッジの「絆徳の経営スクール(MBS)シリーズ」では、売上を向上させるためのマーケティングを学べます。

ビジネススクールに通わなくても、経営に必要な知識はセミナーで短時間かつ低コストで得られるのです。

そのため、MBAの取得を目指すビジネススクールは「意味ない」といわれてしまいます。

MBAを取得するメリット

ここまでMBAが「意味ない」とされる理由を述べました。

そこで「ではなぜ、ビジネススクールに通う人がいるの?」と考えた方も多いのではないでしょうか?

本章では、上記の疑問を解決するために、MBAを取得するメリットを解説します。

  • 汎用的な経営スキルが身に付く
  • 質の高い人脈を作れる
  • 年収がアップしやすい

それぞれ順番に見ていきましょう。

汎用的な経営スキルが身に付く

汎用的な経営スキルが身に付くことは、MBAを取得するメリットとして挙げられます。

前述しましたが、ビジネススクールでは、マーケティングや人材マネジメント、経営戦略など幅広いスキルを得られます。

事前に学習しておくと事業を拡大するときに、幅広いスキル・ノウハウから最適な施策を講じられるようになるでしょう。

このことから、NBAは会社をよりうまく経営するための準備としては最適だといえます。

質の高い人脈を作れる

ビジネススクールに通うと、質の高い人脈を作れるでしょう。

MBAのカリキュラムでは、1〜2年かけて経営学を学習します。フルタイムやパートタイムだと、オフラインで学ぶことになります。

また、ビジネススクールに参加する方は、組織を拡大させたい経営者やキャリアをアップさせたい会社員などです。

各領域のプロフェッショナルが、ビジネススクールでほぼ毎日顔を合わせるため、質の高い人脈を作りやすいのです。

年収がアップしやすい

ビジネススクールに通ってMBAを取得すると、年収がアップしやすいといえます。

経営者ならば、マーケティングや人材マネジメント、会計/財務などの知識を活かして、売上を伸ばせる施策を打てます。

会社員ならばMBA取得による昇給手当の活用、またはスキルアップによる昇給・昇格などを狙えるでしょう。

また「名古屋商科大学ビジネススクール」が行った卒業3年後の追跡調査によると、卒業生の年収は平均200万円上昇したようです。

この他にも以下のような給料上昇があったというデータがあります。

  • 5%の卒業生が2000万円以上の給料上昇
  • 25%の卒業生が250万円以上の給料上昇
  • 80%の卒業生が最低100万円以上の給料上昇

上記のような調査結果も出ているため、MBAは年収アップにつながるといえます。

参考:名商大ビジネススクール|MBA取得で給料は上昇するのか?

MBAを取得するデメリット

MBAを取得するメリットがわかると、デメリットも把握しておくことが重要です。

デメリットを把握すると、ビジネススクールに通うべきかどうか判断できるようになります。

MBAを取得するデメリットは、以下の2つです。

  • ビジネススクールに通うのにコストがかかる
  • MBAの取得に労力がかかる

順番に解説します。

ビジネススクールに通うのにコストがかかる

MBAを取得するデメリットとして挙げられるのが、ビジネススクールに通うのにコストがかかることです。

前述しましたが、ビジネススクールには以下のような学費がかかります。

種別費用
国内フルタイム120〜430万円
国内パートタイム120〜340万円
海外フルタイム800〜2,000万円
オンライン100〜300万円

1〜2年かけて100万円以上の費用がかかるため、人によっては負担になるでしょう。

また、ビジネススクールで学べるスキルやノウハウは、経営セミナーで得られる可能性があります。

このため、ビジネススクールの学費は相対的に高くなり、デメリットに当たるのです。

MBAの取得に労力がかかる

MBAの取得には労力がかかるデメリットがあります。

MBAを取得するには、ビジネススクール(大学院)に1〜2年通う必要があります。

フルタイムの場合、1コマ90分で平日の9時から1限目が始まり、19時ごろに6限目が終わるのが一般的です。

パートタイムでは、夜間や土曜日に学校に通います。

夜間は19時から22時45分までの2コマ、土曜日は9時〜22時までスケジュールが組まれているケースがあります。

忙しい経営者や会社員が、仕事終わりに毎日ビジネススクールに通う必要があるため、MBAの取得には労力がかかるのです。

MBAのために経営スクール(ビジネススクール)に通う意味がある人・ない人の違い

MBAのために経営スクール(ビジネススクール)に通う意味がある人と、ない人の違いをそれぞれ解説します。

経営スクール(ビジネススクール)に通う意味がある人

経営スクール(ビジネススクール)に通う意味がある人は、主に以下の通りです。

  • 事業規模をより大きくしたい人
  • 学位取得により年収が上がる人
  • 質の高い人脈を作りたい人

ビジネススクールを修了すると、経営に関する汎用的なスキル・ノウハウが身に付きます。

マーケティングや人材マネジメントの知識を活かすと、最適な経営戦略を練ることができ、事業規模の拡大につなげられるでしょう。

また、企業によってはMBA取得により給料が上がる制度を設けているケースもあります。

学位取得による昇給制度を活用して年収を上げたい方は、ビジネススクールに通う意味があるでしょう。

さらにMBAプログラムには、学習意欲や目的意識が強い経営者や会社員が参加します。

ほぼ毎日、同じ教室で切磋琢磨しながら学習することで、質の高い人脈を構築できるようになります。

経営スクール(ビジネススクール)に通う意味がない人

経営スクール(ビジネススクール)に通う意味がない人は、主に以下が挙げられます。

  • 1〜2年間の学習継続が困難な人
  • 学位より実務/実績を重視する人

ビジネススクールに通ってMBAを取得するには、1〜2年間の継続的な学習が必要です。

仕事で忙しく学習の時間を確保できない方は、ビジネススクールに通っても継続が困難になる可能性があるでしょう。

また、ビジネススクールを修了すると経営に関する汎用的なスキル・ノウハウを身に付けられます。

しかし、MBAを取得しても必ず経営がうまくいくとは限りません。

ビジネスにおいては、学位よりも実務経験や実績が重視されるため、高い授業費用を支払ってまでMBAを取得する必要がないのです。

そんなビジネススクール(経営スクール)ついて、自社がどのようなスクールに参加したら効果を最大化できるかまとめた記事がこちらになります。

まとめ

本記事では、経営スクール(ビジネススクール)に通って、MBAを取得することが「意味ない」といわれる理由についてまとめました。

MBAが「意味ない」とされる理由は、以下の3つです。

  • 独占業務がないため
  • 学位よりも実績が重要なため
  • セミナーでも経営を学べるため

MBAは取得していなくても問題ありません。

ただし、ビジネススクールで学べるスキルやノウハウは、経営セミナーでも習得することが可能です。

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最終更新日: 2024/09/30 公開日: 2024/09/10