店舗集客の方法15選とその具体的な手法・アイデア、成功事例などを本記事ではご紹介いたします。
「店舗集客の方法は?」
「何を使って店舗集客をすればいいの?」
このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか?
店舗集客の手段としては、WebやSNS、アプリ、オフラインなどがあります。
具体的にどのような手法で行うの?と問われると、わからない方もしばしばいるでしょう。
本記事を読むと、自社にあった店舗集客の方法がわかり、安定した経営を行うことにつながります。
何をどのように集客すればよいかわからない方は、ぜひ最後までお読みください。
オンラインで店舗集客をする方法11選
オンラインで店舗集客をする方法を以下11選紹介します。
方法 | 成果が出るまでの時間 | コスト | ターゲット |
ブログ運営 | 6ヶ月〜1年 | ・15,000〜20,000円/1記事・〜50万円/月(メディア運営) | 新規顧客 |
リスティング広告 | 1ヶ月以内 | 100万円〜/月 | 新規顧客 |
MEO対策 | 6ヶ月〜1年 | 10,000〜50,000円/月 | 新規顧客 |
ポータルサイトへの掲載 | 1ヶ月ほど | 10,000円〜/月 | 新規顧客 |
X | 3〜6ヶ月 | 〜30万円/月 | リピーター新規顧客 |
6ヶ月ほど | 〜30万円/月 | リピーター新規顧客 | |
6ヶ月ほど | 〜30万円/月 | リピーター新規顧客 | |
TikTok | 6ヶ月ほど | 〜30万円/月 | リピーター |
YouTube | 6ヶ月ほど | 〜30万円/月 | 新規顧客 |
LINE | 3ヶ月ほど | 10万円ほど/月 | リピーター新規顧客 |
自社アプリ | 6ヶ月ほど | 100万円〜 | リピーター |
それぞれ順番に見ていきましょう。
1. Web:Webサイト
店舗集客の方法でおすすめなのが、自社のWebサイトを開設してSEO対策を行い、検索結果ページで上位表示させることです。
Webサイト内でブログ記事を作成し、特定のキーワードで上位表示させると、ユーザーの認知を拡大でき、集客につなげられます。
たとえば、店舗が「古着屋」だったとして「古着 おすすめ ブランド」というキーワードで上位表示させたとします。
以下の通りです。
このキーワードで1位を獲得している「古着屋JAM」は、特定のユーザーから認知を得ているでしょう。
なお「古着 おすすめ ブランド」は検索Vol.320のため、1ヶ月間に320回ほど検索されています。
成果が出るまでの時間 | 6ヶ月〜1年 |
コスト | ・15,000〜20,000円/1記事 ・〜50万円/月(メディア運営) |
ターゲット | 新規顧客 |
2. Web:リスティング広告
リスティング広告を行うことも、店舗集客の方法のひとつです。
リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果に表示されるWeb広告のことです。
以下のような広告を指します。
特定のキーワードの検索結果ページの最上部に、広告(スポンサー)を表示させることが可能です。
ユーザーが悩みを解決するために検索したキーワードに対して、最適な広告が表示されるため、集客につながりやすいでしょう。
ユーザーが広告をクリックすると費用が発生します。
競合性の高いキーワードを狙うほど、クリック単価が高くなるため、大きな費用がかかります。
成果が出るまでの時間 | 1ヶ月以内 |
コスト | 100万円〜/月 |
ターゲット | 新規顧客 |
3. Web:MEO対策
店舗集客を行うならば、MEO対策をするのがおすすめです。
MEO対策とは、GoogleマップやGoogleの検索結果ページに店舗情報を上位表示させる施策です。
上記の「梅田 カフェ」のように「場所+店舗の業態」で検索されるときに、上位に店舗情報を表示させられます。
特定の地域の店舗を探すユーザーに店舗の業態や場所を知らせることができ、集客につながるでしょう。
なお、MEO対策を行うには、ユーザーからの口コミの数を増やしたり、それらに返信したりする必要があります。
また、Webサイトを制作してSEO対策を行うことも重要です。
成果が出るまでの時間 | 6ヶ月〜1年 |
コスト | 10,000〜50,000円/月 |
ターゲット | 新規顧客 |
4. Web:ポータルサイトへの掲載
他社のポータルサイトへ店舗情報を掲載して、集客を狙うのもポイントです。
代表的なポータルサイトには「ぐるなび」や「食べログ」「ホットペッパービューティー」などがあります。
「地域+店舗の業態」で検索したときに、ポータルサイトが上位表示されるケースがあります。
たとえば「大阪 カフェ」で検索したところ「食べログ」が最上位に表示されました。
ポータルサイトに自社の店舗を掲載しておくと、来店につなげられる可能性があるでしょう。
「地域+店舗の業態」のキーワードで、MEOやSEO対策を行うのが難しい場合は、ポータルサイトを利用してみてください。
成果が出るまでの時間 | 1ヶ月ほど |
コスト | 10,000円〜/月 |
ターゲット | 新規顧客 |
5. SNS:X
店舗集客でSNSを活用するならば、Xを使ってみてください。
Xにはリツイート機能が備わっており、ポストを拡散させると集客につなげられます。
X運用のコツとしては「①ユーザーに有益なポストをすること」と「②毎日継続してポストすること」の2つが挙げられます。
①ユーザーに有益なポストをする
ユーザーにとって有益なポストをすると、フォローやリツイートにつながりやすくなります。ユーザーにとってメリットを感じられるためです。フォロワーやリツイートが増えると、より多くのユーザーにリーチできます。
②毎日継続してポストする
毎日、2〜3投稿することが重要です。投稿数が少ないと、ユーザーはフォローするメリットを感じられず、フォローを外してしまうでしょう。また、ユーザーにリーチする数が少なくなるため、集客につながりません。
成果が出るまでの時間 | 3〜6ヶ月 |
コスト | 〜30万円/月 |
ターゲット | リピーター/新規顧客 |
6. SNS:Instagram
Instagramを活用するのも、効果的な店舗集客の方法のひとつです。
Instagramによる店舗集客では、①リール投稿と②フィード投稿を使い分けることが重要です。
①リール投稿
リール投稿では動画を投稿することが可能です。
「発見タブ」に表示されたり「リールタブ」が設けられたりしているため、ユーザーに投稿がリーチされやすい特徴があります。
②フィード投稿
フィード投稿では写真やイラストなどを投稿できます。最大10枚の画像を投稿可能です。読者にとって有益な情報(クーポン情報や新商品など)を投稿すると、ユーザーの興味を引くことができるでしょう。
リール投稿で新規顧客の集客、フィード投稿でリピーターの育成などの役割分担ができます。
成果が出るまでの時間 | 6ヶ月ほど |
コスト | 〜30万円/月 |
ターゲット | 新規顧客/リピーター |
7. SNS:Facebook
30〜50代が店舗のターゲット層ならば、集客にFacebookを活用するのがおすすめです。
Facebookのユーザー層は、10〜20代の若者が少なく、30〜50代がマス層になるためです。
また、Facebookは、ホームページ代わりとして使用できます。
トップページには、住所や料金、電話番号などの基本情報を掲載可能です。
Googleの検索窓で店舗名を検索したときに、Facebookの自社ページが表示されることもあります。
このため、Googleの検索による集客を狙う場合は、Facebookを活用するのもポイントです。
成果が出るまでの時間 | 6ヶ月ほど |
コスト | 〜30万円/月 |
ターゲット | 新規顧客/リピーター |
8. SNS:TikTok
店舗集客のターゲット層が10〜20代ならば、TikTokを利用するのも効果的です。
総務省によると、年代別の利用率は10代が66.4%ともっとも高く、次いで20代が47.9%になっています。
TikTokにはレコメンド機能が備わっています。
ユーザーの好みや行動履歴を分析し、関連性の高い投稿を「おすすめ」として表示させることが可能です。
この機能を活用すると、自社の投稿を爆発的に拡散させられ、認知力や集客アップにつながるでしょう。
バズらせられる商品を開発したり、面白い投稿をしたりすることを心がけてください。
成果が出るまでの時間 | 6ヶ月ほど |
コスト | 〜30万円/月 |
ターゲット | 新規顧客 |
参考:総務省|令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
9. SNS:YouTube
高単価の商材を取り扱う店舗は、YouTubeを活用するのがポイントです。
オフラインのスクールや弁護士事務所、不動産会社などはとくにご参考ください。
高単価の商材は、顧客にとって簡単に手が出せるものではありません。
しっかりと商材を理解したり、他社と比較検討したりした上で購入に至るケースが多くあります。
YouTubeでは長尺の動画を投稿できます。
視聴者に対して商材の特徴やメリットをわかりやすく伝えることが可能です。
視聴者をナーチャリングしやすく、集客につなげられるでしょう。
成果が出るまでの時間 | 6ヶ月ほど |
コスト | 〜100万円/月 |
ターゲット | 新規顧客 |
10. SNS:LINE
LINEはリピーターを集客するのに有効です。
クーポンの配布や新商品の情報などをLINEの友だちに届けると、来店を促せます。
XやInstagramなどのSNSからLINEの登録を促すと、リピーターの増加につながるでしょう。ただし、Xなどの場合であれば、LINEや他のSNSへ誘導したりするとアルゴリズムから嫌われる傾向があるので注意が必要です。
また、LINE友だち追加広告を活用すると、新規顧客の獲得も可能です。
LINE友だち追加広告は、LINE NEWSやトークルームの上部に表示される広告です。
広告がタップされると、友だち追加につなげられるため、新規顧客の集客にもぴったりでしょう。
成果が出るまでの時間 | 3ヶ月ほど |
コスト | 10万円ほど/月 |
ターゲット | リピーター/新規顧客 |
11. アプリ:自社アプリ
自社アプリを開発して運用するのも、リピーターを獲得する手段として適しています。
自社アプリで新商品やクーポンなどの情報を配信すると、リピーターの集客につなげられるでしょう。
ただし、自社アプリをダウンロードした方にしか、お得な情報を配信できません。
アプリのダウンロードが前提となるため、新規顧客の集客には向かない可能性があります。
成果が出るまでの時間 | 6ヶ月 |
コスト | 100万円〜 |
ターゲット | リピーター |
オフラインで店舗集客をする方法4選
オフラインで店舗集客する方法を4選紹介します。
方法 | 成果が出るまでの時間 | コスト | ターゲット |
折り込みチラシ | 〜1週間 | 3円/枚 | リピーター新規顧客 |
路面看板 | 〜1週間 | 8〜35万円/枚 | 新規顧客 |
イベント開催 | 〜1ヶ月 | 〜50万円 | 新規顧客 |
地域紙への出稿 | 〜3ヶ月 | 5〜100万円/1回 | リピーター新規顧客 |
それぞれ順番に解説していきます。
12. 折り込みチラシ
近隣住民からの認知度を上げ、集客につなげるには、折り込みチラシも手段のひとつです。
店舗集客の対象がスマートフォンやパソコンを利用しないシニア層の場合は、オンラインよりも効果的です。
折り込みチラシを配布する場合は、各新聞社の確認が入ります。
ターゲットによってはWeb広告よりも信頼されやすいため、来店につなげられるでしょう。
また、Web広告に比べてターゲットにチラシが届きやすいため、高い集客効果と即効性を狙えます。
成果が出るまでの時間 | 〜1週間 |
コスト | 3円/枚 |
ターゲット | リピーター/新規顧客 |
13. 路面看板
店舗が大通りに面している場合は、路面看板を設置するのも集客手段として適しています。
外に看板を設置するため不特定多数の人の目に留まりやすく、店舗の認知度や集客アップにつながります。
数km先の道路に看板を設置すると、遠方からのお客さんを集客することが可能です。
路面看板を設置するときは、交通量や設置条件を確認してください。
看板を設置しても交通量が少なければ、満足した効果を得られません。
また、法律や地域の条例によっては、看板を建てられないケースがあるため注意が必要です。
成果が出るまでの時間 | 〜1週間 |
コスト | 8〜35万円/枚 |
ターゲット | 新規顧客 |
14. イベント開催
店舗でイベントを開催するのも、集客の手段のひとつです。
イベントを見た地域住民が、店舗に立ち寄ってくれる可能性があるためです。
たとえば「道の駅」を経営しているならば、店舗前の駐車場で地産地消の食材を食べられる青空市場を開催できます。
駐車場にテントを張って青空市場を開催すると、車を運転している方にも認識されやすくなります。興味本位でイベントに来てくれることもあるでしょう。
イベントに来たお客さんを店舗に誘導して、魅力を伝えられると、継続的な来店につなげられる可能性があります。
成果が出るまでの時間 | 〜1ヶ月 |
コスト | 〜50万円(規模次第) |
ターゲット | 新規顧客 |
15. 地域紙への出稿
特定の地域限定で配布されている雑誌やフリーペーパー、新聞に広告を出稿することも店舗集客に有効です。
地域の特集記事に店舗情報を載せると、興味を持っている層にアプローチができます。
地域紙のため遠方からの集客は期待できませんが、近隣住民のリピートにつながります。
限定クーポンのような特典を地域紙に付けると、より集客アップが見込めるでしょう。
成果が出るまでの時間 | 〜3ヶ月 |
コスト | 5〜100万円/1回 |
ターゲット | リピーター/新規顧客 |
店舗集客の成功事例
店舗集客の方法がわかれば、その成功事例も気になるのではないでしょうか?
ここでは、以下2つの成功事例を紹介します。
- 飲食店:牛角
- 家電量販店:ビックカメラ
それぞれ順番に説明します。
飲食店:牛角
焼肉チェーン店の「牛角」は、XやInstagramなどのSNSでキャンペーンの拡散やクーポンの配布などを行っています。
たとえば、11月29日(いい肉の日)には、Xアカウントのフォローとポストのリツイートで、食事券を数量限定で配布しました。
また、人気アニメ『鬼滅の刃』とコラボし、限定グッズが当たるなどのキャンペーンも実施しています。
SNSでお得なクーポンやキャンペーンなどの情報を拡散させることで、店舗の認知拡大と集客を行えるでしょう。
家電量販店:ビックカメラ
家電量販店のビックカメラは、SEO対策をしてWebサイトを運用しています。
特定のキーワードで記事を上位表示させることで、認知拡大と集客アップ、さらにはECでの販売力の向上を狙いました。
たとえば、Googleの検索窓に「ディスプレイ おすすめ」と検索すると、ビックカメラの記事が最上位に表示されます。
※2024年7月時点
ディスプレイの購入を検討しているユーザーは、ビックカメラの店舗で購入すると期待できるでしょう。
SEO対策を実施すると、Webから新規顧客を獲得できます。
まとめ
本記事では店舗集客の方法15選を紹介しました。
WebやSNSを活用して店舗集客を成功させるには、マーケティングの知識が欠かせません。
顧客のニーズを捉え、リーチが拡散しやすい記事を作成したり、ポストをしたりする必要があります。
しかし、マーケティングのノウハウがなく、難しいと考える方もいるでしょう。
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