「感動的なストーリーでお客様の反応を得たい」「より多くのファンを作りたい」このようにお悩みではありませんか?
そんなときに役立つのが「神話の法則」です。
実はこの法則、さまざまな場面で利用されており、この法則を利用することによって、お客様の共感が得られるようになるでしょう。
今回は神話の法則を具体的な事例を用いて詳しく解説します。
またストーリー作りのステップもご紹介するので、神話の法則をより深く理解し、実際にストーリー作りにチャレンジしてみてください。
神話の法則とは?12の構成とビジネスに活用するメリット
神話の法則(ボグラーモデル)とは?
神話の法則(ボグラーモデル)とは、感動や共感を得ることができるストーリー作りの法則です。
「神話の法則」の著者であるクリストファー・ボグラーが提唱した法則で、この法則に沿ってストーリーを作成すれば人の心を動かすことができると言われています。
有名な映画やドラマでも活用されている
神話の法則は映画やドラマなど、共感を呼ぶストーリーを作る際に使われています。
たとえば有名な映画監督であるスティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスなども、この神話の法則を使ってストーリーを作っているのだそう。
またドラマ制作やNLPコーチングにも用いられます。
神話の法則であるボグラーモデルはビジネスで活用できる
神話の法則であるボグラーモデルはビジネスでも活用可能です。
とくに営業活動において、共感を得ること、ファンを作ることはもっとも重要と言っても過言ではありません。
商品を買いたい、そのサービスを利用したいと思ってもらうためにも、神話の法則を使ってストーリーを作成してみましょう。
神話の法則(ボグラーモデル)の8つのステージ
神話の法則(ボグラーモデル)は大きく分けて「導入」「成長」「成果」という3つのパートで構成されています。
細かく分けると8つのステージがあるので、確認していきましょう。
- 日常生活
- はじまり
- 理解の土台
- 混乱
- 気付き・発見・変化
- 現実の課題
- 行動への確信・未来への希望
- 次の成長へのステップ
ジャンルを問わず、ありとあらゆる映画やドラマはこの8つのステップで構成されています。
具体的なストーリーを作りながら、ステップごとの内容を見ていきましょう。
①日常生活
まずは日常生活のストーリーから作成します。
共感できるような悩みや感情を盛り込めると、よりハートを掴みやすいでしょう。
たとえば営業研修のサービスを利用してもらうのが目的なら、「ノルマがあるけれどなかなかアポが取れない…」など具体的な悩みを提示してみてください。
②はじまり
日常生活の悩みを提示したところで、「このようにお悩みのあなた、ここから新しい生活が始まります」というように、相手にここから日常生活が変わっていくことを感じさせましょう。
たとえば恋愛ドラマであれば、新しい出会いがあり「もしかしたら運命かもしれない…」というように、ストーリーが動き始めるシーンにあたります。
③理解の土台
3つめのステップである理解の土台は理解が深まるフェーズです。
たとえば営業の販売心理学には4つのステージがあります。
まずは信頼の構築、続いてニーズの把握、そしてニーズに基づいたプレゼンテーション、クロージングとステップを踏んでいくことが顧客獲得につながるといったように、役立つ情報があると把握してもらうステップが「理解の土台」です。
④混乱
実は「混乱」はボグラーモデルの中でも大事なステップです。
たとえば「営業には4つのステージがあるとお話ししましたが、実はそれだけではうまくいきません」というように、相手の期待を裏切るようなステップがこの「混乱」ステップ。
この「混乱」がないセミナーを行う人もいますが、実はストーリーには「ちょっと分からない」「難しい」というポイントがある方が、最終的に相手の共感を得ることができるのです。
⑤気付き・発見・変化
5つめは混乱を解決に導く気付きや変化、発見のステップです。
「実は営業には4つのステージがありますが、信頼の構築に4割の時間を使うべきだと言われているのです」と言ったように、「なるほど!そうか!」と相手が思わず納得してしまうようなストーリー作りが重要になってきます。
「実際に保険のトップセールスマンは、ほとんど商品のことを知らない」というような、具体例を挙げるとさらに信憑性が増すでしょう。
⑥現実の課題
続いて6つめのステップでは、現状や課題を明示します。
たとえば営業の4つのステージの中で信頼の構築に多くの時間を使うべきだと言われても、「ニーズを把握するときにどんな質問をすればいいのか分からない」といったように、実際に行動する上での課題をストーリーに盛り込みましょう。
⑦行動への確信・未来への希望
道すじや課題が明確になったところで、自社の商品やサービスを利用すると今後の行動に自信や希望が持てると思わせる必要があります。
たとえば「実はこの教材には全てのトークの練習や台本が入っています」というように、自社の商品やサービスが問題を解決してくれることをお話ししましょう。
⑧次への成長ステップ
8つめのステップでは、その商品やサービスを購入して利用した後にどうなるのかをストーリーに盛り込みます。
「この商品、サービスを使って21日間の演習を終えれば、新たなステージへとステップアップすることができるでしょう」といったように、商品やサービスを購入して実践した後の明るい未来を想像させるのです。
セミナーであれば、この8つのステップを使って意図的にパワーポイントでスライドを作成します。
このように共感や信頼を得ることがファン作りにつながっていくでしょう。
ビジネスで使える神話の法則(ボグラーモデル)の作り方ステップ
神話の法則(ボグラーモデル)をビジネスで利用するためには、映画やドラマを作るようにストーリーを作る必要があります。
ストーリーは3つのステップで作成可能なので、ぜひチャレンジしてみてください。
ステップ1:ゴールを設定する
まず最初のステップとして、ゴールを設定します。
神話の法則は共感や感動を呼ぶストーリーの法則ですが、何に対して共感してほしいのかを考えると設定しやすいでしょう。
たとえば、自社商品に共感し購入してもらうのがゴールなら、商品が主役のストーリーを作る必要があります。
また「会社に共感しファンになってもらいたい」というゴールを設定するなら、会社のストーリーを作るのがベストでしょう。
このように、何に共感してほしいのか、伝える相手にどうなってほしいのかを考えるとゴールを設定しやすくなります。
ステップ2:テーマを考える
次にストーリーのテーマを考えましょう。
映画やドラマであれば「恋愛」「サスペンス」などのテーマを連想するかもしれませんが、ビジネスのストーリーを作る場合「逆境を乗り越えての成功」などが適しているでしょう。
たとえば商品の魅力を伝えるストーリーなら商品が完成するまでのストーリー、会社の魅力を伝えるなら会社が紆余曲折を経て成功するまでのストーリーというように、ゴールまでどのようなテーマで進んでいくかを決定します。
その際、相手の立場や経験と近いシーンやキャラクターが登場すると、共通の敵に立ち向かっていく感覚が生まれ、共感を得やすいでしょう。
ステップ3:ボグラーモデルの8ステップに当てはめて考える
ストーリーのゴールとテーマを設定したら、ボグラーモデルの8つのステップに当てはめてストーリーを作成していきます。
ストーリー作りのポイントとしては、以下のとおりです。
- まずは相手の悩みに共感し、自分事として捉えてもらう
- 理解が深まったところで混乱を入れるのを忘れない
- 最後に具体的な行動を促す
たとえばゴールが「商品を購入してもらうこと」だとすると、商品を購入する行動を促すような終わり方にすると購入につながりやすいでしょう。
ストーリーに共感した相手が納得して終わるのではなく、行動をしたくなるようなストーリーを作るのがポイントです。
まとめ
神話の法則(ボグラーモデル)は、古くから使われてきたストーリー作りの手法です。
この法則を使った映画やドラマは今でも多くの方から共感を集めています。
ビジネスで神話の法則を使ってストーリーを作れば、より共感を得ることが可能。
セミナーやお客様との対話などで意識的に取り入れてみましょう。
年商5億円を超えさらなるスケールアップを目指す経営者必見!
あなたのビジネスをスケールアップさせる集客と組織作り、
さらに、成功事例やここだけのお得な内容をお届け致します。