エネルギーの数値を目安に、人の性質がわかるといわれているのが「万象学」です。
「天職がわからない」「相手との相性が知りたい」というときに用いられることが多く、ビジネスに取り入れる人もいます。
そこで今回はそもそも万象学とはどんなものなのか、活用するメリットやエネルギー値別の性質などを詳しく解説していきます。
万象学を参考に、より豊かで生きやすい人生に変えていきましょう。
万象学とは
万象学(ばんしょうがく)は古代中国で生まれました。
万象学の考え方では、私たち人間はそれぞれ違うエネルギーを持って生まれてくるのだそうです。
生まれ持ったそれぞれのエネルギーを数値化したものが万象学といわれています。
万象学は占いの一種?
万象学は算命学の一種で、生年月日や生まれた時刻をもとにエネルギー値を割り出し、自分の性質を知る占術です。
エネルギー値は「高ければいい」「低ければ悪い」ということはありません。
エネルギー値が高い人にも低い人にも、いい部分と悪い部分があるといわれています。
万象学では平均的なエネルギー値は180〜200程度といわれており、180以下は低い、200以上は高いと判断します。
万象学ではエネルギーの強弱よりも、自分に与えられたエネルギーを知り、うまく燃焼させることが大切だといわれています。
万象学は五本能に分かれる
万象学で導き出したエネルギー値は、次の5つの種類(五本能)に分かれるといわれています。
- 木(守備):自分や周囲の人を守る気持ちが強い
- 火(表現):言葉や行動などで表現することが得意
- 土(魅力):人からの注目を浴びやすい
- 金(攻撃):アクティブで行動が速い
- 水(学習):学ぶ気持ちが強い
エネルギー値はこの五本能の合計値で決まります。
そのため、自分と同じエネルギー値の人がいても、まったく同じ性質とは限りません。
五本能のエネルギー指数を知ることで、自分のなかでどんな性質が強いのか、どういう傾向があるのか判断できるでしょう。
万象学を活用するメリット
万象学を上手に利用すれば、エネルギーをムダに使う機会が減るため、生きやすくなるといわれています。
では万象学を具体的にどのように活用すれば人生を豊かにできるのか、そのメリットを見ていきましょう。
適職を診断できる
万象学ではエネルギー値によって、社会でどのように生きるのが向いているのかを判断できます。
エネルギー値が低い人はエネルギーを消費しすぎないように、エネルギー値が高い人はエネルギーを積極的に消費するように心がけてみてください。
自分のエネルギー値に合った仕事を選択すると、人生がより生きやすくなるでしょう。
また、五本能を参考に自分の強みを分析すれば、自分に適した業種や仕事のスタイルが見つかりやすくなります。
「風の時代」を生きるための明確なヒントが欲しい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
エネルギーのバランスをチェックできる
万象学はエネルギー値とあわせて五本能の数値をチェックすることで、自分の性質を具体的に確認できます。
木(守備)本能が強い人は、人との争いを好まない傾向がある平和主義者といえるでしょう。
また、土(魅力)の数値が高い人は、聞き上手で周囲の人に愛されるため、人を惹きつけるカリスマ性を持っているケースもあります。
とくに五本能のなかで数値が高いもの2つに注目すると、自分の特性を理解しやすいでしょう。
特性は自分のなかの強みといえます。
仕事やコミュニケーションなど、さまざまな分野で活かしていきましょう。
人との相性を見極めることができる
一般的に関係性に関わらず、エネルギー値が自分より少し上、または少し下の人と付き合うとうまくいきやすいといわれています。
パートナーや友人、同僚など、生年月日をもとにエネルギー値を把握しておくと、自分との相性や関わり方を見極めやすいでしょう。
しかし、エネルギー値が違いすぎるからといって、必ずしも相性が悪いとはいえません。
たとえば、エネルギーが自分よりもかなり高い相手がパートナーである場合、多趣味や忙しさを認めてあげると、パートナーがエネルギーを持て余す状態を防げるでしょう。
反対に自分よりもエネルギーがかなり低い相手と接するときは、心地いい距離感を保つのがおすすめです。
たまにはそっとしておく、プライベートに踏み込みすぎないなど、1人の時間を尊重してあげてみてください。
万象学でエネルギー値を計算する方法
万象学でエネルギー値を計算するためには、便利な計算サイトを活用するのがおすすめです。
万象学がもとになっている占術はたくさんあり、九星気学や四柱推命など東洋の占術はほとんどが万象学に由来しているといわれています。
エネルギー値を導き出す方法も万象学の一部にしかすぎません。
そのため、自分の目的に合った万象学の占術を参考にするといいでしょう。
エネルギー値を簡単に計算したい人は、こちらのサイトを参考にしてみてください。
万象学のエネルギー値が高い人と低い人の特徴
万象学ではエネルギーの最低値は89で、最高値は401といわれています。
エネルギー指数の強弱に良し悪しはないと先述しましたが、エネルギーが偏ると少なからず生活に支障が出てしまうでしょう。
たとえば、エネルギーが低いと一般的な仕事に向いていなかったり、反対にエネルギーが高すぎると持て余してしまったりするといわれています。
ではエネルギー指数別に、どんな特徴があらわれやすいのか見ていきましょう。
エネルギー値が低い人(180以下)の特徴
エネルギー値が180以下の人は、一般的にエネルギーが低いといわれています。
大多数の人よりもエネルギーが少ないので、組織で働く会社員にはあまり向いていないでしょう。
というのも、持っているエネルギーを人間関係や仕事のストレスで消耗してしまいやすいからです。
なかでもエネルギー値が160以下の人は、かなり神経をすり減らしやすいタイプといわれています。
自分で会社を経営したり、フリーランスとして活動したりなど、自分のメンタルを守る働き方が向いているでしょう。
しかし、すべての人が個人で活動する働き方を選べるとは限りません。
会社員として自分を守りながら働くためには、1人になれる時間をきちんと設けるのがおすすめです。
また、エネルギー値が低い人は、夢中になれることに取り組んでいるとムダにエネルギーを消費しにくいといわれています。
趣味の時間やのんびりできる時間を楽しんで、エネルギーを回復してみてください。
一般的なエネルギー値の人(180〜230)の特徴
エネルギー値が180〜230の人は、もっとも一般的なエネルギーといわれています。
ほとんどの人がこの数値に該当するそうで、組織のなかでルールに従いながら働くことが得意なタイプといえるでしょう。
とくにエネルギー値が180〜200の間に該当する人は、組織のなかで仕事もコミュニケーションも上手にこなす「世渡り上手」な一面があるといえます。
会社員として働くのがあまり苦にならないため、生きやすいエネルギー値を持っているといえるでしょう。
しかし、エネルギー値が200以上になると、ややエネルギーを持て余す傾向があります。
たとえば専業主婦の場合、家庭のなかだけでエネルギーを消費しきれずに、ストレスを抱える可能性も否定できません。
エネルギー値が200以上の人は、できるだけ積極的に社会に出る機会を増やすのがおすすめです。
エネルギー値が高い人(230以上)の特徴
エネルギー値が230以上の人は、かなりエネルギーが強いといわれています。
たとえば家と会社の往復をするだけなど、生活がルーチン化してしまうと、エネルギーを消費できずに持て余してしまうでしょう。
万象学では「エネルギーが残っているから元気」という考え方をしません。
消費しきれなかったエネルギーが抑えきれずに、自分を攻撃してしまうケースもあるからです。
そのため、エネルギー値が高い人は仕事以外に打ち込める趣味を見つけたり、副業して二足のわらじを履いたりなど、エネルギーの消費先を増やすのがおすすめです。
五本能の金(攻撃)が強い人は、そのバイタリティで自分で会社を経営するのにも向いているといわれています。
とくにエネルギー値が300以上の人は、エネルギーを持て余す可能性が高いので、日々を活動的に過ごすように心がけてみてください。
万象学が無料で活用できるアプリ・サイト3選
万象学が無料でできるおすすめのアプリやサイトを3つ紹介します。
簡単にエネルギー値がチェックできるものや、万象学をもとにしたさまざまな占術が体験できるものもあるので、無料で試してみてください。
万象学エネルギーチェック
生年月日と生まれた時間を入力すれば、総合エネルギー値と五本能の項目ごとのエネルギー値がわかる計算サイトです。
エネルギー値に応じて、向いている職業や生活の仕方などを簡潔に教えてくれます。
もっとも優れている能力もあわせて教えてくれるので、強みや性質を知りたい人におすすめです。
猫舌本うらない
万象学のエネルギー値と五本能の値がわかる計算サイトです。
五本能を生き物などに置き換えて結果を表示してくれるので、エネルギー値の度合いを簡単にイメージできます。
また、万象学のエネルギー値以外にも、干支占い、天中殺占いなど、さまざまな占術の結果を一度に教えてくれるのが大きな利点でもあります。
とくに万象学のエネルギー値は数秘術の数値とあわせて解釈すると、より具体的な性質などを知ることができるでしょう。
至高の占術シンラカイ
万象学をもとにした、たくさんの種類の占術を手軽に体験できるサイトです。
幅広い占術を体験してみることで、本来の性質や考え方の傾向などが見出しやすくなるでしょう。
有料会員になれば、相性や全国のおすすめ神社の情報などがチェックできます。
万象学を本格的に学びたい方向け|入門書籍3選
万象学のエネルギー値の結果をより深く解釈したい人は、書籍で勉強するのがおすすめです。
書籍のレベルにあわせてステップアップしていくことで、万象学の知識を自分のものにできるでしょう。
万象学入門 あなたの人生はエネルギー指数で決まる
万象学のエネルギー値を自分で計算する方法など、インターネットではなかなか得られない貴重な情報が詰まっている一冊です。
算命学は解釈や計算が難しいという特徴がありますが、「万象学入門」はわかりやすく解説されています。
まったく万象学に触れたことがない初心者でも読みやすいので、万象学の入門書としておすすめです。
ねこじた万象学
猫舌本舗 うらないで診断した五本能のエネルギー値の項目を、さらに深堀りするための本です。
五本能の特性を動物などに置き換えて、数値の度合いによってキャラクターがどれだけ反映されているのか、わかりやすくチェックできます。
電子書籍のみの販売ですが、イラストが多く読みやすいので、書籍が苦手な人でも万象学を気軽に楽しめるでしょう。
天中殺も大殺界も乗り越える 万象算命学
自分や相手のことを詳細に分析したいときにおすすめの一冊です。
性格をはじめ、才能や適職、独立や結婚のタイミングなど、開運につながるキッカケまで導き出すのに役立ちます。
万象学をエネルギー値という一つの結果として見るのではなく、多角的に判断したい人に最適な一冊といえるでしょう。
まとめ
万象学で導き出したエネルギー値は、今後の生き方を決めたり、円滑なコミュニケーションを図ったりするために役立ちます。
エネルギーの値によってパフォーマンスが変わるといわれているので、適職や生活スタイルを見つめ直すキッカケにもなるでしょう。
万象学がもとになった占術は多数あるため、さまざまな結果を参考にして自分の指針を探すのもおすすめです。
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