4月以降、新入社員が入社してくる時期に、多くの企業が研修やオリエンテーションを行っています。
そこで、多くの会社でよくやってしまっていることで、痛い想いをしてしまっている可能性があります。
さらに、その行いで新入社員も辛い想いをしてしまっているかもしれません。
- 「新入社員とどうしても話が噛み合わない」
- 「新入社員がすぐに辞めてしまう」
このように思われいる経営者やリーダーは少なくありません。
今回ご紹介することを心掛けることで、会社全体の人間関係の構築や人材育成の改善につながることでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
社長や上司が新人社員にやってはいけないこと4選
ここからは、社長や上司が新人社員にやってはいけないこと4選をご紹介していきます。
自分のようにできると思う
社長や上司が新人社員にやってはいけないこと、それは「自分のようにできると思う」ことです。
新入社員に対して自分基準で考えてしまうと、新入社員は「僕、私は仕事ができない人間だ」と入社してすぐに自信を無くしてしまいます。
入社してすぐの社員と長年勤めているリーダーは意識も考えもすべてが違います。
経営者やリーダーは事業に責任をもっており、会社の売上を作る優秀な人材です。数々の努力や苦労、辛い思いをしてきているはずです。
そのような課題を乗り越えてきているということは、能力が高く優秀な人材であるということです。
基本的に新人社員は何もできないと思い、その人達でもできるようにする、子どもを育てる意識で接することが重要だといえます。
新入社員に「なぜ分からないんだ!」と失敗を責めるのではなく、何かをやり遂げた時に「有難いな」「優秀な人が来てくれた」と感謝をすること。
従来と現代の新入社員への対応の変化
従来の新入社員は、学生時代から実際に対面でコミュニケーションを取り、ある程度の苦難を乗り越えてきています。
つまり、人と実際に接触して関わっているため、コミュニケーション能力が高く事前に勉強をしてくることが当たり前でした。
しかし、現代ではコロナの影響で非対面になり、学校に行きたくても行くことすらできない時間が長く、生身の人間と触れ合う機会が非常に少なくなってしまいました。
非対面のまま(zoom、チャット)でやり取りをして社会に出ているため、コロナ禍以前の世界観と人間関係の構築の仕方が大きく変わってしまいました。
- 「会ったら挨拶ぐらいできるだろう!」
- 「もっと早く報告できなかったのか?」
- 「それくらい自分でやってくれ!」
そのため、「できるだろう!」という前提でコミュニケーションを始めないようにしましょう。
➡︎ すぐに辞めてしまと、時間とコストをかけて採用したことが無駄なってしまいます。
失敗を責め立てる
社長や上司が新人社員にやってはいけないこと、それは「失敗を責め立てる」ことです。
人は失敗を重ね、学び続けて成長していきます。
- お金のやりとり
- 部下とのやりとり
- 顧客とのコミュニケーション
- 期日が守れなくてトラブルになったこと
どんなにベテランの社員でも失敗が絶対ない人はいません。
上記のようなことは成長しても誰でもあり得ることです。
社長や上司は、このような日々の経験や小さな失敗で「やってしまった...」という痛い思いをしたことで、「やってはいけないこと」を学び、成長してきていることと思います。
新入社員の失敗を責め立てるのではなく、「むしろ失敗から何を学んだのか?」が重要になります。
相談に応じない(対応や返信が遅い)
社長や上司が新人社員にやってはいけないことの一つに「相談に応じない(対応や返信が遅い)」ことがあります。
社内の部下が、最も不満に感じている要素の1つです。
一般的なリーダーシップの研修のなかでもよくいわれていることでもあります。
部下が上司に「〇〇のようにしたいけど、どうしたらいいかわからない」や「〇〇ようにならないでしょうか?」と相談しても、応じてないことで不満に感じたり、ストレスを蓄積してしまうことがあります。
新入社員は、ビジネスや社会に慣れていないため、要望なのか希望なのか、そもそも書面にもまとめられていない、モヤッとした相談が多いです。
そのため、「何を伝えたいんだ...」「それくらい自分で考えてくれ」と思ってしまい、社長や上司は相談に応じにくいことが多いでしょう。
しかし、相談に応じない(対応や返信が遅い)だけで、新入社員の『心』は離れてしまいます。
忙しくて対応を忘れてしまう場合
どうしても、仕事に追われていて新入社員にメールの返信や対応を忘れてしまう場合は、空いた時間にでも「何か漏れていることはない?」と聞いてあげましょう。
上司が日頃から部下に対して「何か悩んでいない?」「大丈夫?」と聞いてあげることが大切です。
そうすることで「先日ご相談した件はどうなってますか?」と、新入社員から再度プッシュしやすくなりますので、上司としても忘れていたことに気づくことができます。
社長や上司は悪気はなく、日頃から返信が漏れてしまうことはよくあります。
しかし、そのままメールの放置や相談に応じないことを続けてしまうと、新入社員のモチベーションは下がってしまうため、注意が必要です。
責任を持たせない
社長や上司が新人社員にやってはいけないことの一つに「責任を持たせない」ことがあります。
人は、責任を持たせない限り「自己有用感」を得ることは難しいです。
“なんとなく会社に入社した”、“なんとなく責任を持たずに言われたことばかりやっている”このような社員は、「会社に出社すればいいや」「会議に出ておけばいいや」と思い、優秀な人材に育ちにくいです。
初めは、大きな責任ではなく、小さな責任を持たせることが大切です。
例えば、「今日の会議の議事録を24時間以内に制作し、関係者に共有すること」、このような小さな責任を持たせてあげることが、自己有用感を育ることにつながります。
「作業」ではなく「責任」を持たせることが重要
新入社員に、「あいつはまだ分かっていないから」と責任を持たせないことで、淡々と「なんとなく作業をこなす毎日」になってしまいます。
このままでは、成果だけを求められて自己有用感を感じられなくなってしまいます。
部下に、“自分は能力がある”、“自分は成長ができるんだ”と、徐々に責任の範囲を増やすことで、居場所(学ぶ機会)を創ってあげるようにしましょう。
ここで、責任を持たせて失敗したとしても責めてはいけません。
失敗を重ねて少しづつ一緒に成長していきことが大切になります。
まとめ
- 自分のようにできると思う
- 失敗を責め立てる
- 相談に応じない(対応や返信が遅い)
- 責任を持たせない
この4つが社長や上司が新人社員にやってはいけないことです。
新入社員には、小さな成功体験ができる環境を提供することで成長していきます。
失敗を責め立てるのではなく、“失敗で何を学んだのか”という成長の機会にすることで「自分の居場所」と感じ、会社の離職率を下げることにつながります。
今回の内容を取りれて、新入社員の人材育成を成功させていきましょう。
年商5億円を超えさらなるスケールアップを目指す経営者必見!
あなたのビジネスをスケールアップさせる集客と組織作り、
さらに、成功事例やここだけのお得な内容をお届け致します。