経営の知識は独学でも習得可能ですが、「経営はどうやって学べばいいのか」「経営の勉強ってどこでできるのか知りたい」という悩みが多いです。
そこで本記事では、以下について解説します。
- 経営の5つの学習方法
- 経営の学習の必要性
- 経営者が身につけるべき知識
- 経営の学習を成功させるコツ
- よくある質問
本記事を読むと、経営に必要な知識がわかり、自分にとって最適な学習方法を選べるようになります。
経営で失敗したくない方は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
経営はどこで学ぶ?5つの方法を紹介
独立したての経営者のなかには「経営ってどこで学ぶの?」「みんな何で勉強しているの?」と考えている方もいるでしょう。
経営力が高まる学習方法としては、以下の5つが挙げられます。
- セミナーや勉強会で学ぶ
- 経営スクールで学ぶ
- 書籍で学ぶ
- ネットで学ぶ
- 実践を通して学ぶ
経営を成功させる上で、学習は欠かせません。
経営を継続的に学習するために、本章を読んで自分に合った手段を見つけてみてください。
順番に見ていきましょう。
1. セミナーや勉強会で学ぶ
経営のノウハウを学ぶ方法としておすすめなのが、セミナーや勉強会です。
セミナーや勉強会は、経営スクールのように多額の受講費用を支払う必要がありません。
また、定期的に通う必要がないため時間の確保もしやすいでしょう。
月に1回3日間のようなスケジュールで開催されるため、忙しい経営者でも容易に受けられます。
さらに経営者から直接教えてもらえるのも大きなメリットです。独学に比べると、より体系的な知識を得られるでしょう。
セミナーや勉強会は、時間の確保が難しいケースで、経営者から経営ノウハウを教わりたい方におすすめです。
2. 経営スクールで学ぶ
経営の知識をより広く・深く学びたい方は、経営スクールで学ぶのがぴったりです。
経営スクールで代表的なのが、経営学修士(MBA)の学位を取得できる経営大学院です。
MBAプログラムでは、経営やマネジメント、マーケティングなどビジネスに関わるスキルや知識を学べます。
受講期間は1〜2年間が一般的で、フルタイムで学校に通うコースや土日や夜間のみ受講するコースなどがあります。
また、受講費用は国内MBAプログラムで約350万円が相場、海外MBAでは1,000万円を超えるケースもあります。
学習時間を十分に確保できる方やお金に余裕がある方に最適です。
3. 書籍で学ぶ
書籍で経営ノウハウを学ぶのもひとつの手段です。
経営に対する高い知識・経験がある著名人のノウハウを、1,000〜3,000円ほどの価格で手に入れられます。
経営や財務、マネジメント、マーケティングなど、求める知識に応じた書籍を読むとよいでしょう。
読み方のポイントは、同一ジャンルで異なる筆者の書籍を数冊読み、共通事項をピックアップすることです。
複数人が共通して述べている内容は、経営において重要なことが多いです。このような読み方を意識すると、適切な経営ノウハウを得られるでしょう。
4. ネットで学ぶ
ネットの情報だけでも、相当量の経営についての情報を学べます。特に、法人のブログやYouTubeの動画、オンラインサロンなどには、さまざまな経営ノウハウが掲載されているためおすすめです。
無料でノウハウを手に入れられるため、コスパのよい学習方法といえるでしょう。
しかし、ネットには間違った情報が多くあるため、正しいノウハウを見極める能力が必要になります。
間違った情報を鵜呑みにして、経営に落とし込むと失敗する恐れがあるため、気をつけましょう。
情報の正誤を見分けられ、自主的に学び続けられる方に、ネットでの学習はおすすめです。
5. 実践を通して学ぶ
実践を通して学ぶのは、経営に対する知識をもっとも身につけられる方法だといえます。
経営ノウハウを覚えるためには、インプットだけでなく、アウトプットも欠かせません。
実践ではインプットとアウトプットを繰り返し行うため、知識を記憶に定着させるのに最適です。
また、経営においては、すべての出来事が教科書通りに進められるとは限りません。
市場の変化により学習したことがない課題が出てくることもあるでしょう。
このようなとき、実践を通して課題を解決する能力を養っておくと、臨機応変に対応できるようになります。
経営の学習が必要な理由
経営の学習が必要な理由には、主に以下の2つが挙げられます。
- 競合他社との競争に勝つ必要があるため
- 経営には常にブラッシュアップが求められるため
それぞれ順番に解決します。
競合他社との競争に勝つ必要があるため
競合他社との競争に勝つには、常に学習し知識をアップデートすることが求められます。
日本の新設法人は増加傾向にあり、比例して企業間の競争は激しくなるといえるでしょう。
以下は「帝国データバンク」が調査した、年代ごとの新設法人の数です。
- 2020年:13.1万社
- 2021年:14.4万社
- 2022年:14.2万社
- 2023年:15.3万社
競合他社が参入すると、自社の顧客が流れる恐れがあります。
そのような状況下でも売上を落とさないためには、マーケティングやマネジメントなどを学ぶ必要があるのです。
市場ニーズにあった経営をする必要があるため
経営では変化する市場ニーズを理解する必要があります。
世の中のニーズは、景気や流行、パンデミック、災害などにより移り変わります。
たとえば、コロナ禍においてはマスクの需要が爆増しましたし、リモートワークを取り入れる企業も増えたため、オンラインでの仕事をサポートするグッズの需要も増えました。
これらの変化に対応するには、市場ニーズを把握して、適切な施策を講じる必要があります。
マーケティングやマネジメントの知識がないと適切な判断ができず、ニーズを逃す恐れがあるでしょう。
市場ニーズにあった経営をするために、経営の学習は必要なのです。
経営者が身につけるべき知識
経営者が身につけるべき知識は、大きく以下の3つです。
- 損益計算書や貸借対照表を理解する財務の知識
- 商品を売るためのマーケティングの知識
- 社員を動かすための人材マネジメントの知識
本章を読むと、どのような学習をすればよいのかわかり、どこで学ぶべきか判断できるようになるでしょう。
損益計算書や貸借対照表を理解する財務の知識
経営において財務の知識は欠かせません。
会社の費用や利益、借入の動きなどを理解しないと資金繰りが苦しくなり、経営状況が悪化する可能性があるためです。
お金の流れを把握する上で重要になるのが、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)です。
損益計算書(P/L)
収益や費用、利益が記載されている決算書類。会社の損益分岐点を見極められたり、何で利益が出ているのかを把握できたりできます。
貸借対照表(B/S)
会社の一定時点における資産や負債、純資産の金額と内訳を確認できる書類。資金の調達方法や財務状況などを理解できます。
上記2つの書類が読めると、お金の流れを把握でき、安定的な経営を行うことが可能です。
なお、これらの書類は企業の決算時に作成が必須なものです。
商品を売るためのマーケティングの知識
商品を売るためのマーケティングの知識は経営者に必須です。
具体的には、顧客のニーズを探るために市場調査を実施し、それに基づく企画開発、販促のための広報宣伝などの知識を差します。
主な知識としては、以下のような分析に使えるフレームワークや、認知拡大につながる手段などがあります。
フレームワーク | ・3C分析 ・PEST分析 ・SWOT分析 ・RFM分析 ・STP分析 ・4P分析 |
手段 | ・SEO ・SNS ・メルマガ ・Web広告 ・看板 ・折り込みチラシ |
これらのマーケティングの知識を学んでおくと、顧客にあった商品を最適な方法で販売できるようになるでしょう。
社員を動かすための人材マネジメントの知識
会社を組織化して従業員を抱えるならば、人材マネジメントの知識も必要です。
人材マネジメントとは、目標の達成に向けて、人材配置を適切に行ったり、社員の能力を最大化させたりする仕組みを指します。
従業員が増えると、経営者自らが社員一人ひとりの管理をすることが難しくなります。
そのため、経営者が動かなくても従業員の能力を十分に発揮できる体制を整えることが重要になるのです。
採用や育成、評価、処遇、配置などの制度・体制を最適化させることで従業員が能力を発揮でき、売上の向上につながるでしょう。
経営の学習を成功させるコツ
経営の学習を成功させるコツを知ると、ビジネスの成果をより高めることにつながるでしょう。
コツは以下の3つです。
- 経営セミナーやスクールに参加して、レベルの高い学習環境を構築する
- 隙間時間を活用して、毎日継続して学習する
- インプットとアウトプットを繰り返し行う
ひとつずつ紹介します。
経営セミナーやスクールに参加して、レベルの高い学習環境を構築する
経営の学習を成功させるコツは、セミナーやスクールに参加して、レベルの高い学習環境を構築することです。
経営セミナーやスクールでは、経営学を学んだ専門家からビジネスを学ぶことが可能です。
講師の経験に沿った、ネットにはない知識を得られるでしょう。
また、経営セミナーやスクールには、自社の事業を成功させたいと考える意識の高い層が多くいます。
他の参加者の意識が高いと「私も頑張らないと!」という気持ちになり、モチベーションを保ち続けられるでしょう。
その結果、質の高い学習を継続的に行え、経営に成功する確率を上げることにつながります。
隙間時間を活用して、毎日継続して学習する
隙間時間を活用して、毎日継続して学習することも、成功するポイントのひとつです。
学習習慣を構築すると、経営のノウハウが頭に定着しやすくなります。
知識が多いと経営で問題が発生したときに、さまざまな対策から状況に応じた最適な一手を投じることが可能です。
学んだことを経営で活かせる点に関しては、学習の成功といえるでしょう。
また、忙しい経営者や個人事業主にとって、毎日学習することは簡単ではありません。
隙間時間を活用して継続的に学ぶと、相対的に競合他社との知識量に差が生まれ、失敗しにくくなる可能性があります。
まずは1日5分でもいいので、学習を常態化させることを意識してみてください。
徹底的にモデリング
経営の学習を成功させるためには、徹底的にモデリングをしましょう。
自己流でやるのもよいですが、成功事例をマネしたほうが、失敗する確率が低いためです。
経営セミナーやスクールでは、すでに効果があった事例を学ぶことが多くあります。
講師から学んだマーケティングやマネジメントの施策を、そっくりそのまま経営に落とし込みましょう。
まずは小さい施策からモデリングしていき、自社に合う施策かどうか試しながら取り組んでいきましょう。
勉強だけで終わらないように、インプットとアウトプットを繰り返してみてください。
経営の学習に関するよくある質問
経営の学習に関するよくある質問について、紹介します。
- 経営に向いている人の特徴は何ですか?
- 経営学では何を学びますか?
あらかじめ疑問点を解消できると、悩みがない状態で学習を始められるでしょう。
経営に向いている人の特徴は何ですか?
経営に向いている人には、主に以下のような特徴があります。
- 迅速な判断を適切に行える
- コミュニケーション能力が高い
- 責任感が強い
- 強い信念を持っている
- 人情を大切にする
- 変化を恐れない
これらの特徴がある人は、組織のリーダーとして従業員を率いて、売上を伸ばし続けられるでしょう。
経営学では何を学びますか?
経営学では、企業が事業を継続するための基礎知識や戦略を学ぶことが可能です。
具体的には筆記や会計、法律、マーケティング、人材マネジメント、危機管理、経営戦略などを学びます。
体系的な知識を幅広く学べるため、事業の規模を拡大したいと検討している方にとっては有益です。
経営学は、企業が開催しているセミナーやMBAプログラムなどで学ぶことが可能です。
まとめ
本記事では、経営はどこで学ぶことができるのかについて解説しました。経営はセミナーやスクール、書籍、ネット、実践などで学習できます。
経営を書籍やネット、実践で学ぶと、お金をかけずに必要な知識を得られますので、学習コストをかけたくない方におすすめの手段です。
一方で、経営セミナーやビジネススクールでの学習は、費用や時間はかかりますが、講師から正しいノウハウを学べます。
このうち、おすすめなのが経営セミナーに通うことです。
経営セミナーだとビジネススクールに通うよりコストがかかりません。また、月に2〜3回の開催なので、時間がない方でも通いやすいでしょう。
その上、経営の成功者から成功実績に基づいた知識を得ることが可能です。
ラーニングエッジでは、マーケティングで組織を根底から改革し、売上の拡大につなげる3日間の集中セミナー「絆徳の経営スクール(MBS)シリーズ」を開催しています。
成果実証済みの実務を網羅したカリキュラムを用意しており、ノウハウをすぐに経営に落とし込めるでしょう。
「絆徳(ばんとく)の経営スクール(MBS)」は、中小企業経営者に必要なマーケティングの知識や考え方などが体系的に学べるセミナーです。
「絆徳(ばんとく)」とは「あなたがよいことをするので、ずっと一緒にいられる関係性」という意味です。
自らが顧客にとって「よいこと」をすれば、顧客は自社のファンになってくれるでしょう。
そして自社の売上が上がります。
自社の利益だけを追及するのではなく、社会性・理念と経済合理性を矛盾なく両立させることが絆徳経営です。
セミナーでは実際に自社ビジネスに活用できる実践的スキルや、マーケティングによってビジネスを拡大した成功事例を学べます。
自社だけが良いのではなく、顧客や社会にとっても良いビジネスをするために「三方よしのマーケティング」をぜひ学んでください。