書店には多くのビジネス本が並んでいます。一言にビジネス本と言っても、ジャンルやレベルが様々で、選びづらいと考えている人もいるのではないでしょうか。
特に将来経営に携わりたいと考えている人や、起業を目指している人におすすめなのは、今成功している経営者が書いた本です。
経営者の成功までの経験が本にまとめられており、課題への対処の仕方や思考方法などがすべてわかります。
実在している経営者だからこそ、親近感もわき、読みやすく感じるでしょう。
この記事では、経営者が書いたビジネス本を17冊紹介します。
経営者が書いたおすすめのビジネス本
タイトル | 作者名 | 出版社 |
経営者になるためのノート | 柳井 正 | PHP研究所 |
リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21) | 江副 浩正 | 角川書店 |
永守流 経営とお金の原則 | 永守 重信 | 日経BP |
ワークマン式「しない経営」 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密 | 土屋 哲雄 | ダイヤモンド社 |
経営に終わりはない | 藤沢 武夫 | 文藝春秋 |
道をひらく | 松下 幸之助 | PHP研究所 |
経営12カ条 経営者として貫くべきこと | 稲盛 和夫 | 日本経済新聞出版 |
最強知名度のつくり方 売上98%減からのV字逆転を実現した必勝術 | 西村 誠司 | KADOKAWA |
渋谷ではたらく社長の告白 | 藤田 晋 | 幻冬舎 |
無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語 | 竹之内 教博 | 扶桑社 |
成功のコンセプト | 三木谷 浩史 | 幻冬舎 |
たった一人の熱狂 -仕事と人生に効く51の言葉- | 見城 徹 | 双葉社 |
だから僕たちは、組織を変えていける ―やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた | 斉藤 徹 | クロスメディア・パブリッシング |
スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営 | 山井 太 | 日経BP |
経営はロマンだ! | 小倉 昌男 | 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 |
生き方 | 稲盛 和夫 | サンマーク出版 |
究極の「三方良し」経営 | 相川 佳之 | アチーブメント出版 |
成功している経営者は、会社を経営していく中で得た知識や考えなどを持っています。
なぜ経営者として成功できたのか、成功に至るまでの苦労などを本で読むことで、追体験することができるでしょう。
経営者が持つ考え方などは人それぞれですので、自分に合う考え方、マインドの人の本を選ぶと知識を得やすいです。
『経営者になるためのノート』
ユニクロやジーユーを運営している株式会社ファーストリテイリングの代表取締役社長である柳井正さんの本です。
一般的な本としては余白が少ないですが、この本はノートのように、文章の周りに大きな余白が空けられ、そこに自由に書き込むことができるようになっています。
読んだ感想や気づきをどんどん書き込んでいくと、その本の中に学びが凝縮されていきます。
タイトルには「経営者になるための」とありますが、管理職を目指している人や、既に管理者の立場にある人でも必要なマインドやスキルが書かれているのでおすすめです。
『リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21) 』
株式会社リクルートの創業者である江副浩正さんの著作です。
江副浩正さんがどのようにリクルートを成長させていったのかというストーリーから、経営者としての成功、失敗、マインドなどを読み解くことができます。
リクルート出身者に自分で起業して活躍している人が多いのは、社員全員が経営者であるという理念のもと、構築された社内システムや人材教育が確立されているためだということがわかります。
将来独立を志している人におすすめの1冊です。
『永守流 経営とお金の原則』
日本電産株式会社の創業者であり、代表取締役会長の永守重信さんが書いた本です。
経営の基本は中小企業でも大企業であっても変わりません。高い技術や強いマインドなども大事ですが、経営の軸にあるのはお金や財務戦略だと説いています。
企業経営の話ではありますが、会社員が副業をするときや起業するときに読んでもらいたい本です。
『ワークマン式「しない経営」4000億円の空白市場を切り拓いた秘密』
株式会社ワークマンの専務取締役である土屋哲雄さんが書いた本です。
作業服などのお堅いイメージばかりだった株式会社ワークマンが、なぜ今人気のブランドになっているのかを経営の視点から説明しています。
ワークマンでは、「飲み会などの社員がストレスに感じることは一切しない」ことや、「ノルマやも目標などは設定しない」などの、一般的な企業の逆を行く経営方針があります。
たくさんの目標を決めて頑張らせるのではなく、自発的に仕事をするように導いていくためのシステム作りがわかるので、経営者だけでなく、一般社員にもおすすめの本です。
『経営に終わりはない』
著者の藤沢武夫さんは、本田宗一郎さんとともに世界のHondaを作り上げた名経営者です。
1998年に出版された本なので、現代の価値観に合わない部分も少しありますが、経営観や本田技研工業株式会社を大きくしていくときの苦労、本田宗一郎さんに対する姿勢などは、今のビジネスシーンでも役立ちます。
「Hondaと言えば、本田宗一郎」と考える人が多いと思いますが、二人三脚でやってきた藤沢武夫さんがいなければ、今のHondaはなかったともいえます。
社長とはどういう人物か、社長を支えるとはどういうことなのか、仕事上の信頼関係とはどういうものなのかに気づかされる本です。
『道をひらく』
パナソニックグループ創業者で、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助さんの随想集です。
1968年初版の古い本ではありますが、ビジネスだけでなく人生にも通じる名言の数々が掲載されています。
「失敗か成功か」や「時を待つ心」「困っても困らない」などは、ビジネスで壁にぶつかったときに読みたい内容です。
1章が見開き1ページで完結するような文字数になっており、通勤時間や休憩時間に気軽に読めるので、1日1章と決めて読むと良いでしょう。
『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』
著者の稲盛和夫さんは、京セラ株式会社やKDDI株式会社を設立し、日本航空株式会社の再建にも尽力した人です。
経営者は何を考え、どう行動すべきなのかという原理原則が12カ条にまとめられているこの本は、稲盛和夫さんが亡くなった翌月に出版されました。
第一条では「事業の目的・意識を明確にする」では、「従業員の幸福のために最善を尽くす」など、従業員を大切にすることの重要性が書かれています。
京セラ株式会社やKDDI株式会社の設立と、日本航空株式会社の再建という大きな事業にも稲盛和夫さんの経営哲学が生かされていることがわかる1冊です。
『最強知名度のつくり方 売上98%減からのV字逆転を実現した必勝術』
イモトのwifiで有名なエクスコムグローバル株式会社を設立した西村誠司さんの本です。
知名度を上げるためにはインパクトを与えることが重要で、そのためのマーケティング施策がまとめられています。
ライバル会社が多く。埋もれてしまう会社にこそ、知名度を上げる重要性がひしひしと伝わってくる内容です。
『渋谷ではたらく社長の告白』
株式会社サイバーエージェントの社長である藤田晋さんのノンフィクション作品です。
「21世紀を代表する会社を作りたい」という夢を会社設立で実現させた後に、押し寄せる困難や苦境を乗り越えていく、山あり谷ありのドキュメンタリーのような作品で一気に読み進められます。
しかし、そのストーリーの中に、社長とはどういう存在なのか、どのように働くのかというメッセージがふんだんに入っているので、起業を志している人や、経営者になりたい人におすすめです。
『無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語』
日本全国にマッサージ店「りらくる」を展開する株式会社りらくを創業した竹之内教博さんの本です。
「りらくる」の成功の裏側から、ビジネスを成功させるうえで重要な商売の考え方について書かれています。
「成功する方法は、既に成功している人から聞く」や「80点の出来で良い」など、経営者でなくても役に立つ話が多いので、経営に携わっていない人にもおすすめの1冊です。
『成功のコンセプト』
楽天株式会社を設立し、代表取締役会長兼社長の三木谷浩史さんが書いた本です。
三木谷浩史さんが楽天創業時から実践している5つのコンセプトが書かれており、楽天の会社全体にも浸透している考えを知ることができます。
楽天創業時に地道に営業してきた苦労話などもあり、楽天がどのように成長を遂げてきたかがわかります。
ECサイトを運営している人にも役立つ内容です。
『たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-』
幻冬舎を設立し、代表取締役社長である見城徹さんの書き下ろしです。
21年間で21冊のミリオンセラーを出版した見城徹さんの経験から生み出されてきた仕事論や人生論を51の熱い言葉にして伝えています。
成功の影には熱い想いと圧倒的な努力があり、そのように行動して誰もが認める結果を出すという点は、なかなか真似するのは難しいかもしれません。
しかし、この本を読むことで、挑戦する人の心に見城徹さんの言葉が深く刻まれるでしょう。
『だから僕たちは、組織を変えていける ―やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』
株式会社ループス・コミュニケーションズ代表である斉藤徹さんの著作です。
現在に適した組織を作ることがコンセプトで、組織づくりのノウハウや価値観の変遷などがわかりやすく説明されています。
ビジネスを学ぶと出てくる言葉を詳しく説明されているので、組織やチームの現状を改善したいと思っている人や、リーダーを目指している人は、必読の1冊です。
『スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営』
アウトドア用品メーカーである株式会社スノーピークの社長、山井太さんの本です。
山井太さん自身が1年間に30泊以上キャンプをしている人で、顧客の使用体験にこだわっているのも自らの経験に即しているからだとわかります。
自分たちが本当に欲しい商品だけを生み出し続けるというこだわりが、顧客との信頼関係構築や商品に対する自信に繋がり、より熱狂的なファンをつくることに繋がっているのでしょう。
会社として顧客とどう向き合っていくのかを知るきっかけになる本です。
『経営はロマンだ!』
『経営はロマンだ!』は、ヤマト運輸の元社長である小倉昌男さんが書いた本です。
本書は、著者が幼年からヤマト運輸に入社後、経営者として活躍するまでの軌跡や経営哲学やノウハウが書かれています。
著者は、顧客のニーズを徹底的に理解することを大切にしていました。本書では、顧客を第一に考えて生み出された革新的なサービスの「クロネコヤマトの宅急便」の誕生の軌跡も学べます。
顧客に求められる新しいアイデアやビジネスモデルを生み出し、企業を成長させたい経営者の方は、ぜひ読んでみてください。
『生き方』
『生き方』は、京セラとKDDIを創業した経営者であり、JALの経営立て直しにも関わった稲盛和夫さんの本です。海外16か国で翻訳されており、世界中で親しまれています。
本書は、稲盛和夫を成功に導いた考え方である「実践哲学」について書かれていて、人生や経営に関する考え方を学べます。
経営の基本理念やリーダーシップについて実践的な学びを得たい方や自身の働き方や人生の目的を見つめ直したい方におすすめです。
『究極の「三方良し」経営』
湘南美容クリニックを開院した相川佳之さんの本です。
「三方良し」とは、お客様、スタッフ、社会の三方がともに良い状態のことです。三方の満足を実現するために、日本一となることを目指した情熱に感動する人も多いのではないでしょうか。
創業してたった20年で国内、海外含めて100以上のクリニックを開くまでに実践してきたことや考えが読め、医療業界だけでなく、様々な業種のリーダーを目指す人におすすめの1冊です。
ビジネス本の効率的な読み方
ビジネス本を読んでもすぐに内容を忘れてしまったり、有益な情報を再確認しようとしてもどこに書いてあったかわからなくなったりしたことはありませんか。
効率的にビジネス本を読む方法を4つのポイントにわけて解説します。
1. 目次を見て何が書いてあるかを理解する
本屋で本を選ぶときも、目次を見ると良いと言われています。
目次に書かれている見出しは内容の要約なので、目次を見るだけである程度何が書かれているかわかります。
読む前に自分が必要な情報が書かれているか、興味ある内容はあるかを確認しましょう。
2. 自分に必要と思う部分だけ読む
ビジネス本はすべて読む必要はありません。
目次を見て、読みたいと思ったところだけ読んで、あとは読まないという読み方でもビジネス本は十分理解できます。
仕事の合間や通勤時間などを利用して読むなら、本から効率的に知識を吸収したいと思いますので、必要な部分だけ読みましょう。
3. 本に書き込みながら読む
本に書き込みをするのは気がひけると思う人もいるかもしれませんが、本に線を引いたり、余白に書き込んだり、付箋を貼ったりしながら読むと、理解が深まります。
後から再度読み直すときにも書き込みなどがあれば、以前読んだときの気づきなどを再確認することができるでしょう。
前章で紹介した、柳井正さんの『経営者になるためのノート』は、本に書き込むことを前提にして、余白が広く取られています。
本にどんどん書き込み、自分だけの1冊を作りましょう。
4. 学びがなければ読むのを諦める
経営手法や成功マインドは経営者によって異なるため、読んでいて合わないと思うこともあるでしょう。
そのようなときは無理に読み進めず、読むのをやめる選択肢もあります。
どんなに素晴らしい経営者の本であっても、自分にとって読みづらい本や興味がわかない本、学びがない本は、読んでも頭に残りません。
自分が「この経営者の考えを学びたい」と思う本が最も学びがある本なのです。
経営者の本を読んで、経営の基礎を学びましょう
この記事では、経営者が書いた本を紹介し、ビジネス本の読み方について解説しました。
筆者となっている経営者がなぜ成功しているのか、どんな経営をしているのかが本を読むことでわかり、自分も同じようにやってみようと考えるきっかけになるでしょう。
本には先人たちの知恵や生き方が詰まっています。ぜひ1冊手に取ってみてください。
弊社ラーニングエッジとしても、社員の成長におけるステータスアップの指標に読書を組み込んでいます。
この記事でご紹介した書籍の一部が昇進の必読書になっているものもあり、実際に読んで学び、日頃の業務に落とし込むことができれば、スキルも哲学的知見も飛躍的の向上することは間違いありません。
ではいったい、どういう考え方で読書をすればいいのでしょうか?読書をすることが大切であると理解しているものの、実践して業務に活かすとなれば話が変わってきます。
おすすめは「読書」を含めた社員の成長の自動化で、そのために必要となってくるのが「言語化」スキルを高めることです。
具体的な方法jはこちらの「進化成長のロードマップ」に書いてありますので、ぜひご覧ください。
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