
- 「ビジョナリーカンパニーって何?」
- 「ビジョナリーカンパニーの本が話題だけど分厚すぎて読みきれない...」
- 「ビジョナリーカンパニーってグローバル展開してる企業のことでしょ?」
このように思われいる方はいませんか?
今回、話題となっているビジョナリーカンパニーについて解説していきます。
ジム・コリンズ著書「ビジョナリー・カンパニー」はシリーズが多いため、読みきれない方も多いかと思います。
この記事では、重要な箇所をグッと絞り“ビジョナリーカンパニー”といわれる真に偉大な企業になるためのポイントを解説していきます。
ビジョナリーカンパニーとは?

ビジョナリーカンパニーとは、一般的には目先の成功だけではなく長期にわたって繁栄する偉大な企業のことをさしています。
要は、明確かつ明瞭な理念を掲げて、世界的経済の変化に柔軟に対応し続けている企業のことを表しています。
語源は、ビジョナリー(visionary)「先見的 = “将来どうなるか、あらかじめ見抜くこと”」という意味があります。
短期的に成功して消えていくような企業、またグローバルに展開しているといった規模の大小の話だけではありません。
偉大な企業とは、いい製品やサービスを提供して「単に稼いでいる」だけではなく『企業そのもの』が究極の作品になっているかということです。
長期にわたって反映する偉大な企業の特徴3選

ビジョナリーカンパニーに該当する企業はどんな企業なのか、そのためには何をすればいいのか3つの特徴を解説していきます。
ビジョンの共有
①質の高いビジョンをつくること。
→みんなが寄りどころになるようなビジョン。
②時刻を告げる経営者 VS 時計を作る経営者
→社員に「〇〇しろ!」ではなく、ビジョンに従って動いてもらう仕組みづくり。
偉大な企業の特徴1つ目は、ビジョンの共有です。
社長がすべきことは、どういった想いか、どんな理念、どういう哲学や価値観なのかを共有することが経営において全てと言っても過言ではありません。
そして、どれだけ未来のビジョンを描けるかどうかが重要です。
ポイント②の“時刻を告げる経営者”とは、社長が「〇〇しろ!」「〇〇はいつまで?」と実務や作業に入りすぎている社長のことをさします。
ビジョナリーカンパニーになるには、「いつまでに〇〇を間に合わせて!」と言ったような“時刻を告げる経営者”ではなく、【時計(時間)】は見ればわかるものなので「質の高いビジョンに従って動いてもらう」仕組みづくりをすることが大切です。
このように時間に追われている社長ではなく、
- 質の高いビジョン(=概念や寄りどころになるビジョン)を作り共有すること。
- 社員全員が質の高いビジョンに向かっていける仕組みをつくっていくこと。
が偉大な企業になるための重要ポイントです。
基本理念の浸透
偉大な企業の特徴2つ目は、基本理念の浸透です。
偉大な企業は「会社はこうでありたい」「こんな想いでやっていきたい」といった基本理念の浸透に時間をかけています。
多くの企業は、実務や目標達成、いい商品やサービス開発するために時間をかけています。ただ、これが悪いというわけではありません。
ビジョナリーカンパニーになるためには、魂を込めて理念を浸透していくことが重要ポイントです。
基本理念を維持し、進歩を促す
・「変えるべきもの」や「変えてはいけないこと」をハッキリと認識すること。
ここで理念を浸透していくのに気をつけていただきたいことがあります。
基本理念は変えずに維持したまま、進歩していくことです。守るべきものや変えてはいけないことは、絶対に維持しましょう。
例えば、「顧客のために!」「社員を大切に!」「全世界の健康に貢献する!」といった“強い想い”を変えずに維持し浸透させていきましょう。
これは、社長が代ろうとも絶対に変えてはいけないことです。
ただし、やり方やビジネスモデル、目標といった戦術的な方法を変えることは良いことです。これは社会の変化に柔軟に対応しているビジョナリーカンパニーに該当します。
進歩していくことにフォーカスすることは重要ポイントですが、土台となっている基本理念は崩さずに浸透させることが大切です。
生え抜き経営者の育成
偉大な企業は、基本理念の維持や長期的な成功のために「生え抜き経営者の育成」に力を入れています。
ビジョナリーカンパニーになるためには、会社がまだまだ未熟な頃や新卒の社員といった生え抜き社員をコツコツと少しづつ教育し、育成していくことが重要です。
このように理念浸透だけではなく、後継経営者の育成に取り組んでいるのか、社長以外の社員全員が理念について語り、みんなで理解をして浸透させていけるかが偉大な企業になるための必要不可欠な取り組みです。
カルトのような文化
・「自社らしさ」をどれだけ表に出せるか。
・理念に合わない人が来ると離れていくような文化(環境・組織)をつくること。
基本理念の浸透で心がけていただきたいことが「カルトのような文化」をつくることです。
カルトと聞きますと宗教じみていて、危ない組織という悪いイメージがあるかもしれません。
そういったことではなく、合わない新人社員が来るとすぐに離れてしまうくらいの価値観(自社らしさ)を固めて、社員全員が一丸となって進んでいくことが重要ポイントです。
そして、このような環境づくりや価値観を固めて進んでいくことを“カルトのような文化”と題して例えています。
要は、社員全員が「自社の基本理念を腹に落とし込み、それに集中している状態」を徹底しているかが、ビジョナリーカンパニーになるためには必要不可欠ということです。
また、仕事や業務をこなすことはもちろん大切ですが、それ以外の人間的な共有(絆づくり)やコンセプトの共有も大事になってきます。
常に成長、大胆な目標
①経営者は、強い想いを持って自分たちはどこまで行きたいのかといった究極の目標を夢に描くこと。
②大量のものを試し、うまくいったものを残す。
→1つ上手くいったものがあれば全身全霊をかけて取り組むこと。
偉大な企業の特徴3つ目は、「常に成長、大胆な目標」を掲げていることです。
実態としてそこまでいけるのか?などは別として、「世界No.1になる」「全人類を救う」といったような、世間的に無理だと言われる社運を賭けた大胆な目標を掲げましょう。
それくらいまでの大きな目標を掲げて、企業全体が一斉に取り組んでいくことが大切です。
しかし、これは成功する・しないといった確信も必要になってきます。
そのためには、ポイント②の「大量のものを試し、うまくいったものを残す」ことです。10回20回と何回も試していき当たったものを残し、そこに力を入れていきましょう。
ビジョナリーカンパニーになるためには、“数打ち当たる”といったように何度も試し「これならいける!いけない...」と分析し、良いものを見出していくことが重要です。
まとめ

ビジョナリーカンパニーとは、一時的に成果を出すといったことや、ある程度に留まらず、常に成長し続けていく企業のことです。
そのためには、非常に大胆な高い目標を掲げることが重要です。こういった目標を掲げることで決して現状に満足することなく慢心などせずに、謙虚でいられることができます。
質の高いビジョンを共有すること、基本理念の浸透させ社長や社員全員で一斉にビジョンに向かって成功を日々重ねていくことで偉大な企業になれます。
是非、ビジョナリーカンパニーになるためにポイントを抑えて少しづつ取り組んでいきましょう。
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