インターネット環境を使いクローズドな空間で交流ができるオンラインサロン。会員数はコロナ渦の影響もあり急増傾向です。
オンラインサロンを運営する人は、始めの頃は芸能人や著名人が多かったのですが、現在では専門的な知識やスキルを持ってれいば、個人でも主催者となり、ビジネスの一つとして運営できる環境です。
こちらの記事では、人気オンラインサロンの事例を参考に、個人事業主がオンラインサロン運営に成功するための秘訣などをご紹介します。
オンラインサロンの種類
オンラインサロンは、会費が無料のサロンも存在していたり、著名人や専門家の主催以外にも、企業やお店が運営するサロンも多数あります。クローズドなコミュニティのため、基本的に会員以外に情報が洩れる心配がありません。
オンラインサロンの形態に決まりありませんが、大きく4つのタイプに分けることができます。
サークルのような活動で共通の趣味や目標などを持つ仲間と交流でき連帯感を持てる。ビジネスで生かせる情報収集や人脈形成の場としても活用できる。
趣味からビジネスまで幅広い分野が存在。主催者の知識・情報発信や勉強会、会員同士のシェアなどで能力を高めたり、精神的な成長を目指せる。質の高い情報を入手でき、スキルアップにもつながる。
主催者がアイディアや目標に支援を募り会員と一緒にプロジェクトを進める。大きな企画に共通の目標や目的を持つ仲間と挑戦でき、スキルを活かすチャンスもある。
主催者のファンが集まり、遠い存在の主催者と接点が持てる。有名人のファンクラブのような活動に近い。
このように4つに分けることができますが、成功している多くのサロンが、一つに分類されるというよりは複数のタイプを融合したカタチで運営しています。
例えばファンクラブ型と講座・学習型の融合サロンでは、カリスマ的な存在の主催者と限定的に交流を持ちながら、知識や情報、技術を得ることができます。
人気オンラインサロン事例
収益をあげるオンラインサロンを運営するためには、成功している人気のオンラインサロンの活動を参考にしてみましょう。
堀江貴文イノベーション大学校
https://minsalo.com/salon/017efeb0d7733dd39d77b5400b453f63
数々の事業を成功させてきた起業家、ホリエモンこと堀江貴文さんのオンラインサロン「江貴文イノベーション大学校」、略してHIU。
こちらのオンラインサロンではFacebookグループの他に約30個の分科会グループが構成されているとのことです。
月額会費は11,000円ですが、さまざまなイベントやメンバーによるプロジェクトの活動に参加できます。
ビジネスも遊びもやりたい事をカタチにする「好きなことだけで生きていく」を体現できるサロンとして職業・個性などバラエティに富んだメンバーが多数集まっています。
「コミュニティ・人脈作り型」「講座・学習型」「プロジェクト型」「ファンクラブ型」の全てが体験できるサロンです。
メモ魔塾
https://minsalo.com/salon/ec6b675ae2f231e3ab8df628069f9218
著書『メモの魔力』が69万部のロングベストセラーとなったSHOWROOM株式会社・代表取締役社長の前田裕二さんのオンラインサロンです。
著書「メモの魔力」購入者限定で無料加入できる「共通科」とは別に、月額980円の「基礎科」と月額5980円の「得進科」とあります。
メモ魔塾では、「メモの魔力」に書かれているメモの取り方を実践的な形で深く学ぶことができます。「共通科」ではコミュニティ型が中心、「基礎科」ではさらに「講座・学習型」が加わります。
月額5,980円の「得進科」となると、前田さんへ直接質問できる限定のグループへ加入でき、順次立ち上げていくプロジェクトにも参加できるそうです。
メモの力で数々の目標を達成してきた前田さんの間近で学べるとあって、「共通科」には12,000人以上の会員が集まり、めざましい成長を遂げています。
著書「メモの魔力」購入で無料加入できる「共通科」から月額5,980円の「得進科」まで3つのコースが用意されている点も人気の秘訣でしょう。
ワンネス 交流サロン
https://minsalo.com/salon/c0bfa2eee6c132e1b1c8e5d62beff064
スピリチュアルな交流を目的としている「ワンネス 交流サロン」は、使命発見アドバイザーYurie(ユリエ)さんのオンラインサロンです。
占い、オラクルカード、精神世界などさまざまテーマのグループがあり、興味のあることをオープンに語り合える場所として女性を中心に人気です。
その他、Yurieさんによる月に1回限定放送やコラムの配信、外部講師による特別講義も盛り込まれています。
こちらのサロンにも、「コミュニティ・人脈作り型」に加え、精神的な成長が目指せる「学習型」要素もあります。月額は888円で、2021年9月現在約2,200人以上の会員が集まっています。
B-lifeオンラインサロン
https://minsalo.com/salon/6e2271befa5e3bf086fed0e0b488bc90
YouTubeのヨガ・フィットネス動画部門で有名な「B-life」が運営しているヨガのオンラインサロンです。
運営者はご夫妻で、コーディネーターのTomoyaさんとヨンストラクターのMarikoさんです。
月額3,000円で、ヨガや健康と美容に関わる分野のスペシャリストによるLIVEレッスン、運動や食事に関するお悩み相談など活用できます。
美容や健康に関心のある人たちから支持されている「講座・学習型」メインのサロンです。
オンラインサロンを成功させるための4つの秘訣
ここからはオンラインサロンの会員数を減らさず、成功させるための秘訣についてご紹介します。
価値ある情報を継続的に提供する
主催者はコンテンツを明確にして、自分にしか提供できない価値を用意しておきましょう。情報は継続的に、毎回新しいもので提供することが求められます。
サロンメンバーが価値ある情報であると感じるかどうかは、サロン会費の月額でも変わってきます。会費分の対価が受け取れるだけのコンテンツを用意し、会員が満足できるよう常に心がけなくてはいけません。
テーマを一つに絞ってでも「価値のある情報」「継続的な提供」の2点は必ず抑え、収益モデルも確立していきましょう。
安心・安全の環境と信頼関係
主催者とサロンメンバーの信頼関係を築くことも非常に大切です。なぜなら、退会率を減らし、長期的なファンを増やしていくことも、オンラインサロンを成功させる秘訣の一つであるからです。
人が集まればその分トラブルが起こる可能性も高くなってきます。未然に防ぐ対策もしっかり取りながら、万が一トラブルが発生したときには迅速に対応することが求められます。
安心・安全の環境作りで会員からの信頼を得て、ファンや仲間を自然と増やし新規顧客の獲得につなげていきましょう。
積極的にコミュニケーションの場を作る
定期的なZoomでの交流会やオフ会など、コミュニケーションを大切にしているオンラインサロンは人気が落ちない傾向にあります。
運営者がサロンメンバーに質問やアンケートを投げかけたり、サロンメンバーが自由に意見をシェアできる雰囲気作りも成功の秘訣と考えてよいでしょう。
サロン内で意見が活発になると、新たな視点を持つきっかけとなり、新規ビジネスのアイディアやプロジェクトの創出に役立つこともあります。
他にも、メンバー同士が仲良くなれるサロンは一定数の会員が継続的にいるため、サロンの熱量などを保ちやすいというメリットもあります。
集客や運営手段にSNSを活用する
新規メンバーを増やすためにTwitterなどのSNSを大いに活用して、少しでも多くの人のに、主催者の人柄や熱意、価値提供などを発信していきましょう。
SNSを利用している人の数はとても多く、気にいった内容は拡散されることもあります。有料広告を使わずに効果的に集客ができるツールとなっていることに加え、運営の手段としても活用できます。
オンラインサロンの開設方法
ここからは個人事業主がオンラインサロンを開設する方法をご紹介します。
個人で開設するのがおすすめ
オンラインサロン運営は
- プラットフォームの活用
- Facebooの非公開グループ機能を利用して個人で開設する
と2つあります。
プラットフォームとは運営者と会員を結びつけるサービスです。プラットフォームを使ってオンラインサロンを運営すると、セキュリティやサポートなどは充実しますが、手数料や利用料が毎月引かれるデメリットがあります。
そのため、プラットフォームを使わず、代わりにFacebookを活用してオンラインサロンを開設する主催者も増えてきています。Facebookを活用するメリットは
- Facebookグループ機能には、オンラインサロンに必要な機能がほとんど揃っている
- プラットフォームを利用するより自由度が高く、収益率も高いオンラインサロンを簡単に開設・運営できる
です。国内最大のオンラインサロンを運営している西野亮廣さんも、現状ではプラットフォームを使わずに、Facebookを使って個人で立ち上げるほうがいい、とブログで発信しています。
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12392271598.html
個人でオンラインサロンを開設する3ステップ
有料のプラットフォームを使わずに、個人で開設するための3ステップは次の通りです。
- Facebookのグループ機能を使い非公開グループを作る
- オンラインサロンのコンテンツが閲覧できるサイトを作成する
- PayPalでクレジットカード定期支払決済を確立する
Facebook以外に「LINE」や「Twitter」など他の媒体を使うこともできますが、Facebookで運営している主催者が最も多いのが現状です。
Facebooのグループ機能(非公開)を使うことのメリットは
- 本名で登録することが一般的なSNSのため炎上しにくい
- 上限なしに動画・写真の投稿ができる
- ライブ配信も使いやすい
- 参加人数の制限もない
- 途中から参加したメンバーは過去の投稿も見ることができる
などがあげられます。
また、プラットフォームを使っていればそこから入会手続きができますが、個人で作る場合は入会用のページも必要となります。入会方法としては、閲覧用サイトに入会ページを作っておくとよいでしょう。
支払方法にPayPalが使いやすい理由は、会員のクレジットカードから月額会費を自動的に引き落とす事ができるからです。設定も簡単なので、個人で運営している人の多くが利用しているサービスです。
このように、FacebookやPayPalを利用することで、個人でもスムーズにオンラインサロンを開設することが可能となります。
最後に
オンラインサロンは今後も市場はますます拡大していくと見られています。そして、有名人や著名人でなくても、個人でも主催者として成功できる時代です。
SNSの活用次第では、お金をかけずにビジネスの一つとして始めることもできるので、個人事業主でも始めやすいでしょう。
ですが、やみくもに運営しても人は集まりません。人気サロンの事例や成功するためのポイントを押さえ、収益を出せる運営を目指しましょう!
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