退職ラッシュで崩壊する会社の特徴と末路は?残った社員がやること

最終更新日: 2024/04/26 公開日: 2024/04/26

退職ラッシュが起こると職場は崩壊し始め、最悪の場合は倒産する可能性があります。

この記事では、転職ラッシュで職場が崩壊しそうな会社にいる方に向けて、退職ラッシュが起きる会社の特徴とその後の末路、また辞めるべきか考えた際に、しておきたいことを紹介します。

実際に転職を決意した際に確認するべきポイントも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読めば、退職ラッシュが起きている職場で本当に離職するべきかが分かり、次に取るべき行動が分かります。

退職ラッシュで崩壊する会社の特徴

最初に、退職ラッシュが起きる職場の特徴を紹介します。

仕事量が多いのに給与が低い

仕事量は多いのに給与が低いと、社員は不満を感じてやる気や生産性が下がり、最終的には辞めてしまうことがあります。

その結果、残ったスタッフは給料はそのままに、さらに多くの仕事をしなくてはならなくなるのです。

例えば、教育や医療の分野では、経験豊富な専門家が退職し、経験の浅い社員が責任を負うケースが増えています。

これらの状況は、仕事量の増加と社員数の減少という悪循環を生み出します。

長時間労働が常態化している

長時間労働の常態化は、社員が常に業務に追われて置かれてストレスが溜まり、退職を加速させます。

この理由には、納期や目標達成のプレッシャーが長時間働くことを促したり、企業の文化が長時間労働をすすめていることもあるでしょう。

例えば、社員がプロジェクトの締め切りに追われていると、いつも残業をしなければなりません。

これが続くと、社員の健康やワークライフバランスにも悪影響を与えてしまいます。

パワハラやセクハラなどの問題が存在する

パワハラやセクハラなどの問題は、職場の雰囲気を悪化させ、社員のメンタルヘルスに悪影響を与えるため、退職者が増える原因となります。

ハラスメントを見つけても対策を打たない会社やそのような雰囲気を容認する会社は、社内の風通しが悪く、モラルが欠如しているといえます。

このようなハラスメントは、社員の離職だけでなく、企業の評判やブランドイメージにも悪影響を及ぼします。

能力の高い人がどんどん辞めていく

能力の高い人が何人も辞めていく職場は、穴を埋めるのが難しくなるため、退職ラッシュが起きます。

能力の高い人は、職場がうまく機能するためにとても大切な経験やスキルを持っていることが多いです。

そのため、組織内で若手や新人を適切に指導したりサポートしたりする力が落ちる可能性があるでしょう。

結果、社内に不安や混乱が生まれて、退職を選ぶ人が増えます。

労働環境が劣悪である

劣悪な労働環境は、社員が疲れ果てて退職者が増える原因になります。

劣悪な労働環境とは、働きづめでも適切な給料や休みがもらえないなど、健康的に働ける状況が整っていないことです。

例えばサービス残業がある職場では、追加の労働時間を無給でこなさなくてはなりません。仕事にやる気が出なくなったり、成果が出にくくなります。

また、有給休暇が取れない環境では、仕事とプライベートのバランスがうまく取れなくなりストレスや不満が増えます。

人事制度基準があいまい

人事評価基準が不明確であると、自分の成果が正しく評価されないと感じて士気が下がり、退職者が増えます。

評価基準があいまいだと、評価が公平でなくなるおそれがあり、社員たちに不公平感が広がってしまうからです。

他にも社員は自分の進捗をどのように判断すればよいのか、何を目指すべきなのかが理解しにくくなり不満が生まれます。

退職ラッシュで崩壊した会社の末路

退職ラッシュが起こると、組織が崩壊して会社の運営は難しくなります。

次に、その理由を解説します。

人手不足で業務が停滞する

退職ラッシュによる人手不足で業務が停滞します。理由は、多くの社員が同時に辞めると、残された社員に負担がかかり、仕事量をこなせなくなるからです。

例えば、ハイテク企業ではベテランのエンジニアが次々と退職すると、製品開発が遅れることがあります。

業務が停滞すると、業務やプロジェクトが遅れたり完了しなかったりして、会社の業績も悪化します。

社員のモチベーションが低下する

退職ラッシュにより社員のモチベーションが低下します。理由は、残った社員は会社の将来について不安を感じたり仕事の負担が増えたりするからです。

例えば、ある製造部門で経験豊富な人たちが次々と辞めてしまったとしましょう。

残されたメンバーは、品質と効率の基準を維持するのに苦労し、ストレスがかかりモチベーションが低下します。

会社の評判が悪化し採用が難しくなる

退職ラッシュにより、会社の評判が悪化し採用が難しくなります。理由は、社内が不安定で混乱しているように見え、他の会社や将来の雇用者に不信感を抱かせるからです。

例として、ある企業が幹部の大量退職により評判を落としたことがあります。このニュースが広まり、新しい候補者を採用することが難しくなりました。

退職ラッシュによる悪い評判は、将来性への信頼を大きく失うことになります。

給与の支払いが遅れる

退職ラッシュがあると給与の支払いが遅れます。理由は、多くの社員が退職すると業務が滞り、企業の財務に影響を及ぼすからです。

人手不足によりプロジェクトの納期を守れなくなり、結果として給与支払いが遅れることがあります。

最終的に倒産する 

退職ラッシュにより、最悪の場合、倒産に至る可能性があります。

業務が滞ったりして顧客や取引先の信用を失い収益が減少したり、多くの従業員が退職手当を受け取ることで、経済的な負担がかかるからです。

また、会社の財務状況が弱い場合やこれらの支出を管理できない場合、深刻な財務上の問題に直面し、倒産する危険が高まります。

退職ラッシュで崩壊した会社に残された社員がやるべきこと

退職ラッシュで職場が崩壊した会社に残った社員は、自分も辞めるべきか考えてしまうものです。

ここでは、残った社員が会社に残るべきか検討するために、やるべきことを解説します。

辞めた社員に理由や意見を聞く

残された社員は、辞めた社員に理由や意見を聞くことで、退職に至った根本的な問題を把握できます。

多くの場合、社員が退職を決意するには具体的な理由が存在します。この情報があることで、職場環境の改善に活かせます。

ただし、彼らの経験や視点は、必ずしも職場の実情を反映しているとは限りません。退職の決断は、それぞれの個人的な状況や動機に影響されるため、それが誰にでも当てはまるわけではないからです。

退職する社員の意見だけに頼らずに、残された社員は個人的な目標やキャリアプラン、職場全体の満足度を評価しましょう。

採用の最新情報を得る

残された社員は、社内の雇用状況の最新情報を得ることで、会社の今後の方針や動向を知ることができます。

例えば、退職ラッシュは新しい人材を採用するチャンスにもなり得ます。会社はこの時期を、新しい視点やスキルを持つ人材を採用するチャンスとして考えているかもしれません。

社員は、求人サイトを見たり、新しい社員の雇用やチームの再編成計画について、経営陣から積極的に情報を得たりしましょう。

上司や人事に状況や悩みを伝える

残された社員は、上司や人事部門に職場の状況や悩みを率直に伝えることで、問題を解決できることがあります。

上司との会話を通じて、サポートを受けるだけでなく、残された社員は、組織全体の問題に対処する機会を得る可能性があります。

また、人事部門は専門知識やサポートを提供し、公平で満足のいく解決策を見つける手助けをしてくれます。社員は将来の雇用について十分な情報を得た上で、決断可能です。

上司・人事部門と話し合うことは、互いの立場を理解し、解決策を見出すために役立ちます。問題が解決しない場合は、転職を視野に入れることも大切です。

会社に残るメリットとデメリットを確認する

残された社員は会社に残るメリットとデメリットを確認することで、自身の状況を客観的に整理できます。

会社に残るメリットのひとつはスキルを学びキャリアアップの機会が得られるからです。

例えば、離職率が高い時期に会社に留まった社員は、組織が安定した後に昇進するのに有利な立場に立てるかもしれません。

考えられるデメリットとして、仕事量とストレスが増える可能性があることです。

社員が退職するとその責任は残った社員に回ってくるため、その結果、プレッシャーが増して労働時間が長くなる可能性もあります。

最終的には、一人ひとりがこれらの要素を天秤にかけ、個人的・職業的目標に沿った決断をしましょう。

退職ラッシュで崩壊した会社から転職する際のポイント

最後に、退職ラッシュで職場が崩壊した会社の社員が、転職することを決心したとき、確認しておきたいポイントを紹介します。

仕事を続けながら活動を始める

仕事を続けながら転職活動を始めることは、経済的な安定を保って企業を厳選するのに役立ちます。

求職活動には時間がかかり、新しいポジションを確保するまでに数ヶ月かかることもあります。雇用を維持することで安定した収入を確保し、失業による経済的負担を避けられるのです。

さらに在職中に仕事探しを始めれば、企業を厳選できます。求人情報を慎重に評価し、給与、福利厚生、社風、キャリアアップの機会などの要素を検討可能です。

これにより、十分な情報を得た上で決断を下し、長期的な目標や希望に沿った仕事を選択できます。

転職エージェントの使用も視野に入れる

転職を考える場合、エージェントを利用することをおすすめします。

エージェントは転職市場に関する深い知識を持ち、転職プロセスにおいて貴重な見識や指針を提供してくれます。

例えば、どの業界が成長しているのか、将来的に成長する可能性があるのかについてアドバイスをしてもらえるでしょう。転職について十分な情報を得た上で決断する手助けをしてくれます。

エージェントは各業界に人脈があります。そのネットワークを活用して、広く募集されていないような求人を紹介してもらえる可能性もあるのです。これは、人脈がない新しい業界への転職を希望する人にとって特に役立ちます。

また、履歴書の書き方や面接対策、内定の交渉など、活動が終わるまでサポートをしてもらえるのも特徴です。

自分の希望や価値観を明らかにする

自身の希望や価値観に合った職場を見つけることが重要です。

入社を検討している新しい会社や組織について調べ、徹底的に理解しましょう。
その会社のミッション、価値観、社風を調べ、自分の信念やワークスタイルと合致しているかどうかを確認してください。

具体的には、転職サイトで社員のレビューを読んだり、あるいは現社員や元社員と直接話したりすることでリアルな声が分かります。

退職ラッシュで崩壊する会社からの離職は状況の整理から

この記事では、退職ラッシュで崩壊する職場の特徴やその末路を紹介しました。また、残った社員が行うべきことや転職を決心した際に確認するべきポイントも解説しています。

退職ラッシュが起こっている会社に勤めている場合は、早めの転職を考えることも一つの選択肢となるでしょう。

今後の状況が良い方向に向かうかどうか、また周囲に相談することで変えられないかなどを検討し、次に行うべきアクションを考えてみてください。

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最終更新日: 2024/04/26 公開日: 2024/04/26