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Jinzai Cafe(人材カフェ)

紹介文

人材カフェを運営する株式会社E-MAN、人材紹介事業責任者の三木雅史と申します。
弊社がどうして人材紹介事業を行っているのか?その経緯について少しご説明させて頂きたいと思います。
2020年5月のことです、当時は新型コロナウイルスの流行が本格化し、外国人の入国が制限されてしまっておりました。
その当時、私が本格的に始めたいと思い、準備を進めていたのは実は人材紹介事業ではありませんでした。
当初は日本語をEラーニングで指導していきたいと思っていたのです。
ところが、このコロナ騒動により、海外での日本語学校が軒並み閉鎖となってしまい、自宅にインターネットやパソコンがないフィリピンなどアジア各国の生徒達はそもそも学習できなくなってしまいました。
この時に、彼らの家にインターネットやパソコンがあれば、勉強を続けることが出来ていたのにと今でも悔しく思います。

ともかく、コロナがいつ落ち着くかもしれない中、不安な日々を過ごしておりました。
そんな時ですが、あるニュースがテレビで流れてきました。本来来日する予定だった技能実習生が入国できなくなって困っているというのです。
つまりこういう事です。
平年だと、キャベツ農家さんが、その収穫や作付けに合わせて技能実習生が入国してくるのだが、入国が一律停止となったことで、作業人員が決定的に不足し、収穫出来ないので、ほとんどのキャベツは収穫出来ずに廃棄するしかない。
次の季節のための作付けもあきらめるしかないというものでした。

大変もったいないことだと思いましたし、その農家さんの悔しさを考えると、腹の底から悲しい気持ちがこみ上げてきました。
大変な思いをされて、土を整え、作付けを行ない、我が子のように世話をされてやっと収穫だと思った時に、自分では何も対応出来ないコロナといった事情で収穫を断念せざるを得ない。
目の前に青々とした立派なキャベツが並んでいるのに収穫出来ないというのは、悔やんでも悔やみきれない気持ちなのではないかと思います。
そういったニュースの一方で今度はまた別のニュースが流れてきました。
工場などで働いていた技能実習生が、工場の一時的な閉鎖によって仕事を失い、生活することもままならない。ベトナムに帰国したくても、ベトナム側もコロナの流入を恐れて水際対策を強化し、自国民の帰国すらも拒否しているというのです。
ベトナムから来た技能実習生らも、はるばる遠くから日本にやってきて、さあこれから一生懸命働こうという矢先に思いもかけない事態が発生し、とても困っていると思われました。
失業手当や生活保護など、いろいろ救済する制度はあるのでしょうが、日本人でさえもどこでどのように手続きすればいいのか分かりづらく、外国人である彼らはなおさら分からなかったと思います。
もともと、外国人の方に日本語を学んで頂いて、日本に来て就労して頂ければ、彼らの生活の支援になり、また、労働者不足で困っている日本経済発展のお役に立てるのではないかと考えて日本語指導を行っていた私は、なんとか、彼らの手助けになることが出来ないかと考えました。
とはいえ、一個人で何が出来るのだろうかと苦悶の日々が続きました。
そうこうしているうちに、ある一つのアイデアが思い浮かびました。
失業で困っている外国人の方に、人手がなくてお困りのキャベツ農家さんなどのお仕事を紹介出来れば、彼らも生活費を工面することが出来る。さらに彼らの仕送りを待っているベトナムの家族も助かるのではないか。
また、キャベツ畑の農家さんも、若い働き手が来てくれることで、大切に育てたキャベツの収穫にも間に合うのではないかと考えました。
このように思い立ったアイデアですが、細かく検討していくといろいろな課題がありました。
例えば、就労ビザなど、きちんと合法的に転職することが可能なのか、職業紹介事業には免許が必要だが、そういった免許申請がスムーズに出来るのかといった問題などです。
まず、ビザの問題についてはすぐに解決しました。
日本政府も大量の技能実習生が失業状態にあり、帰国も出来ない緊急事態であることを認識され、迅速に一定の条件の下で転職を認めるといった制度が創設されておりました。
次に人材紹介業免許についても、知人でそういった事業を行っていたがコロナでうまくいかないため、免許を保有している会社ごと格安で譲ってもいい、むしろ困っている外国人が助かるなら喜んで譲るといった話が来ました。一刻も早く事業を開始するために会社の譲り受けなども活用させて頂きました。

このように多くの問題もいろいろな協力の下で解決されていきました。
そして、求人の募集を開始しました。
1人の募集に対して10人ほどの応募が来るような状態で、最初の面談を5分ずつ行うだけでも大変でした。
2021年2月あたりは、毎日面談を行ない、引っ越しのお手伝い、いろいろなやり取りやビザ申請のための書類の確認作業などものすごい忙しさで、朝7時ごろに仕事を始めて夜11時まで食事の時間もほぼ無いくらいひたすら仕事を行っておりました。
大変な時期ではありましたが、もっと不安で困っている人がいるのに、ここで頑張らないでどうするのかと自分にムチ打って業務に邁進しました。
私は、最初の段階から面談の際にはいつも心の中で同じフレーズをとなえるようにしています。それは「ありがとう」という感謝の言葉です。
ただ、「ありがとう」というのでは軽く聞こえますが、本国に家族を残してまでも日本に就労に来てくださった就労者の方への心からの感謝、弊社のようなちっぽけな会社にも関わらず、紹介の機会を頂ける取引先の会社、いい人材を真っ先に弊社に紹介頂けるパートナー、書類など大変ややこしい手続きにも関わらずいろいろ調べて作成して頂ける業務担当者、大変な量の書類を確認し修正の指導を頂ける入国管理局の方などなど、ものすごく多くの方が関わっておられ、それぞれの方の協力があってはじめて人材の紹介事業が成立しているのです。
心から感謝するとともに、関係者の方のご期待に少しでも応えないといけない、より自己研鑽しレベルアップして皆様からのご期待を上回る結果を残していきたいと思います。
今後も真摯な気持ちで、人材のご紹介に取り組んで参ります。

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