セミナーの紹介

揺らぎのある現代、企業経営においてESGの重要性は増し、より具体的な取り組みと経営的成果を求められているいま、非連続成長をもたらす人材への投資が不可欠です。人材の評価や組織の風土改革にどう向き合っていくべきか、それをいかに成果に還元できるかなど、課題を抱える経営者、事業責任者・人事担当者も多いことと思います。

日本を代表する酒類・食品飲料メーカー、サッポロ。同社は、人材戦略を経営戦略の中核と位置付け、中期経営計画の実現に向けて、多様性に富んだ自立創造型人材の育成を推進しています。

20年来の評価制度刷新によってランクづけでの評価制度を廃止し、社員の自律的な目標設定による視座の底上げ・時流に適応する強固な組織の基盤となる人財育成を進めています。さらに、フィードバックの粒度の向上、事業領域に権限委譲された人財育成会議など、組織における人材流動の活性化・組織力強化に向けたアクションを実践しています。


セッションでは、同社で人事制度再編や組織強化を先導されてきた、サッポロホールディングス株式会社 人事部長 内山夕香氏、モデレーターには、『全員戦力化 戦略人材不足と組織力開発』の著者で、「評価の本質は、経営成果に貢献する人材の成長と組織力の強化である」と示唆する学習院大学 教授 守島基博氏にご登壇いただきます。

両名の対話から、

・評価制度改革/改善におけるその本質の捉え方
・ノーレイティング導入のメリット、組織に根付かせるための要素
・組織基盤強化に向けて、評価制度を効果的に運用するポイント

これらをともに学びましょう。



〇登壇者

内山 夕香 氏
サッポロホールディングス株式会社 人事部長

サッポロビール株式会社 人事部長
1989年サッポロビール入社。ワイン企画、営業、人財育成、お客様センター、営業現場の人事総務を経て、2020年より現職。 2010年会社にとってのダイバーシティ元年より女性活躍推進に取り組む。同年社内にキャリア相談室を設置し、自律的キャリアを推進する。 現在は、持株会社と事業会社の人事部長を兼務し、中期経営計画の実現と従業員の働き甲斐のための人財戦略の遂行に注力している。 最近、大学生の就活のメンターとして副業スタート。




守島 基博 氏
学習院大学

経済学部 経営学科教授
人材論・人材マネジメント論専攻。1982年慶應義塾大学大学院社会研究科社会学専攻修士課程修了。86年米国イリノイ大学産業 労使関係研究所博士課程修了。組織行動論・人的資源論でPh.D.を取得後、カナダ国サイモン・フレーザー大学経営学部助教授。1998年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授・教授、2001年一橋大学大学院商学研究科教授を経て、2017年4月より現職。2020年より一橋大学名誉教授。 主な著書は『人材マネジメント入門』『人材の複雑方程式』『21世紀の“戦略型”人事部』『全員戦力化　戦略人材不足と組織力開発』『人事と法の対話』など。