見る側の意思とは関係なく流れてくる広告に、どうすれば目を向けてもらうのか?
これは、インターネット広告が登場する以前からある、古くて、そして、いまだに解決されていない新しい課題ともいえます。
利用者の閲覧・行動履歴や属性データを踏まえた配信ができるインターネット広告の登場で、この課題は解決されると期待されていましたが、実際には「パーソナライズ」という名のもとに、人々をしつこく追い回すストーカーのような広告が幅をきかせ、人々の注意を惹こうとするあまり、不快な広告が溢れています。この結果、今日のインターネット広告は「見られない」だけでなく「嫌われる」存在になってしまいました。
最近では、MMM(Marketing Mix Modeling)や生成型AIの効果・効用が喧伝されるようになっていますが、「嫌われない広告」「見られる広告」になれるかどうかを決めるのは、データやテクノロジーの存在ではありません。それらを利用する広告主や媒体側が、人びとが置かれた状況(コンテクスト)の理解に努め、そこにいる人びとのニーズや課題の解決につながるような広告体験を実現するという確固たる意思を持てるかどうかにかかっているといえるでしょう。
第3回目を迎える今回のWeather Marketing Summitでは、『次世代コミュニケーション・プランニング』の著者であり、社会構想大学院大学の特任教授としてマーケティングやコミュニケーション戦略について教鞭を執る傍ら、企業のマーケティング活動を支援する高広伯彦さんをゲストにお迎えし、「コンテクストとマーケティング〜マーケターが ”触れない” ものをどうマーケティングに活かすのか?」というテーマでお話を頂きます。
後半では、株式会社ヒット(屋外デジタルサイネージ広告)、株式会社アイセイ薬局(インストアサイネージ広告)、株式会社ジオロジック(ジオターゲティング広告)という媒体社の方々と「エリアマーケティング広告」におけるコンテクストの理解・把握の重要性や、気象データ活用の可能性についてディスカッションをします。
いよいよ来年から本格化するサードパーティークッキーの利用制限を前に、どうすればより良い広告体験を提供できるのか、その中で、気象データはどのような役割を果たせるのかを考えて頂く機会をご提供できればと考えております。
年末のお忙しい時期ではありますが、ぜひ、本イベントにご参加を頂き、2024年に向けた広告・マーケティングのヒントをつかんで頂ければと思います。
株式会社スケダチ
代表取締役
高広 伯彦 様
博報堂、電通、Googleや外資系アドテク企業等にて広告/マーケティング/デジタル領域の事業に20年以上関わる。京都大学博士(経営科学)。
株式会社ヒット
経営企画部シニアマネージャー
渡部 雄満 様
京都大学文学部卒。2019年に屋外広告の専門会社ヒットにジョイン。ヒットでは、経営企画・新規事業/サービス企画・内部統制・他社アライアンス・マーケティング・広報・IT・クリエイティブ制作等、幅広い業務に関与。
株式会社アイセイ薬局
事業企画部 部長
堀 浩之 様
出版社勤務を経て広告会社の博報堂にてAEとして、電機メーカーやハウスメーカー、デベロッパー等を担当。2016年にアイセイ薬局入社。
株式会社ジオロジック
代表取締役社長
野口 航 様
明治大学商学部卒業後、NTTコミュニケーションズへ入社。ネット広告のアルゴリズム開発やマーケティングを行う。2014年、位置情報広告専業スタートアップとして株式会社ジオロジックを創業。
株式会社ルグラン
代表取締役共同CEO
泉 浩人
慶應義塾大学経済学部卒、米国ジョージタウン大学MBA修了。三井銀行、フォード自動車等を経て、オーバーチュア(現ヤフー)の日本進出に参画。2006年にルグランを設立。
経営者/役員
マネージャー
その他
マーケティング、広告運用、SNS運用
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