この講座は、「振返り」だけに焦点を当てて、振返りの質を向上させ、組織で行うプロジェクト活動を効果的なものにしていくための講座です。
プロジェクト活動に関連する振り返りには3つのレベルがあります。
一番目は、組織レベルの振り返りで、プロジェクトで得た知見を組織として知識にしていくことを目的として行います。ポストプロジェクトレビューと呼ばれるもので、もっとも一般的な振返りです。
振返りのレベルと手法二番目は、プロジェクトのレベルで、プロジェクトのワークプロセスや、チーム行動、成果物に関する振返りです。計画主導型のプロジェクトでは、この目的では計画に対する進捗会議を行います。これに対して、アジャイルプロジェクトのような計画より、チームを重視するプロジェクト運用ではこのレベルの振返りがプロジェクトの成否を決めることになります。このレベルの振返りはプロジェクトマネジメントの中で定期的に行ったり、プロジェクトの節目で行ったりします。
三番目は、プロジェクトマネジャーやメンバーが自身の成長を目的に行う個人レベルの振り返りです。このレベルの振返りは日々、内省(リフレクション)により行うのが一般的ですが、場合によってはプロジェクトの節目で、グループ全体で振返りを行うことによって、個々人の振返りに反映していくこともあります。
プロジェクト活動を成功させ、かつ、活動を通じて個人も組織も成長するには、この3つのレベルの振返りのそれぞれを「高い質」で行い、統合することが求められます。
この講座は、プロジェクトの上位管理者やPMOスタッフなどがプロジェクトレベル、個人レベルの振返りを推進するとともに、そこで得られた知見を組織のナレッジとして活用することを想定した内容になっています。
しかし、個人レベル、プロジェクトレベルの振返りの方法をプロジェクトマネジャーが直接学び、自ら振返りを実践するとともに、組織レベルで何をすべきかを考えるという目的でも受講戴ける講座になっています。
※3.5時間×2日にて、ZOOMによるオンライン開催を実施します。
【カリキュラム】
1.振返りとマネジメント
2.プロジェクト・業務レベルの振り返りの方法
3.組織レベルの振り返り方法
4.個人レベルの振り返り
5.3つのレベルの振返りを統合し、ナレッジとする
6.プロジェクトのタイプと振り返りの目的と方法
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