
公式LINEアカウントは持っているけど、活用できているかといったら首をひねる人が多いです。
店舗経営はもちろん、公式LINEを契約し開設していない店舗はほぼないと言っても過言ではありません。
公式LINEを使うことでメリットがあるとわかっており、密にお客様とのコミュニケーションを取る店舗経営やマーケティング系の企業は大抵導入しています。
残念ながら、ほとんどの企業さまが”なんとなく発信しているだけ”なのが実情と言えます。
今回は、そんな”なんとなく発信”をしてしまっている企業さまに対し、公式LINEの効果的な運用方法についてまとめました。
この記事を読んでいただくことで、公式LINEを運用し、かつ広告出稿するのに必要な価値観や視点、バナー画像の選び方までも身につきます。
ぜひ最後までお読みいただけましたら幸いです。
そもそも公式LINEって発信するだけじゃないの?

使い方は多岐に渡ります。
当サイトにて発信している別の記事でメルマガについてお話しているものがありますが、近頃の発信ツールは本当に奥が深いです。
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≫ 令和時代にメールマガジンは必要か?ビジネスに必要不可欠な発信ツールの選び方
公式LINEもメルマガも「ただ配信するだけ」の時代は当の昔に終わっています。
公式LINEは単体で集客することも可能なツールとして使われ始めています。
こう言うと「LINEってそもそもみんなと連絡するために使うだけじゃないか、集客はできないよ」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
実は違うのです。LINEは幅広くビジネスを進化させるためのツールであるという、そんな価値観があります。
集客からマネタイズまで幅広くサポートする公式LINE

公式LINEのメリットとデメリットを簡単にまとめると以下のようになります。
公式LINEのメリット4つ
- ブログ・タイムライン機能
- 個別コミュニケーション機能
- 決済機能
- 広告出稿機能
公式LINEのデメリット2つ
- サイトやLPが使えない
- 費用が高め
サイトを構築する機能はありませんので、LPや公式サイトを作る場合には外部サイトが必要ではありますが、ある程度はLINEブログで代用も可能です。
情報発信をしたり公式サイトを使ったりする分には十分ではありますが、集客力を広げるために他のSNSを活用する企業は多いです。
公式LINEをビジネスに活用するために必要な準備・知識
今回は、そんなSNSの中で、どうやって公式LINEを導入していくのか、始めるに当たって注意事項や活用事例について深堀していきます。
公式LINEで集客に便利な決済機能の活用事例

近頃よく聞くLINE payについてお話しさせていただきます。
LINEカードもクレジットカードとして普及しております。近頃はLINEカードでクレジットカードを始める人も増えてきているようです。 |
Visa LINE Payクレジットカードという正式名称で、もろもろ費用もかかります。
- 年会費1,375円
- 再発行手数料1,100円
という内容です。
現実的に費用が発生するので、完全無料なクレジットカードよりハードルが高いように感じるかもしれませんが、考え方によってはお金を払っている代わりにサービスも濃いと言えそうですね。
続いて広告出稿における注意点をお伝えさせていただきます。
公式LINEで集客するために必須な広告出稿機能

広告出稿機能をフル活用するためにはVisa LINE payクレジットカードが便利です。
とはいえ、支払い方法も好みがありますので、あらかじめ2パターン支払い方法が準備されております。
- 請求書払い
- クレジットカード払い
また、リアルな広告費については以下が大まかな価格帯です
1リスト=500円~2,000円を目安 検索条件やお客様層によって価格帯が変わる |
支払い方法はわかった。メディアの運用が出来ることもわかった。次にやるべきことはやはり広告運用です。
具体的に注意すべきところなどをお話しさせていただきたいと思います。
LINE広告を出稿する上でのルールや注意点

LINE広告出稿時に注意すべきところとして、クリエイティブ審査というものがあり、正直かなり厳しいです。
「クリエイティブ」というのは、簡単に言えば出稿する広告そのものです。
広告のバナー画像や記事と、遷移先のLPにおいて齟齬(そご)がないかどうかが重要です。
LINE広告の中で、バナー画像と記事やLPの内容が違うものを出稿している場合、まず審査は通りません。
そのため、あくまでも正直に広告を出稿するものとして、もし審査に通らないようなものである場合には出稿自体をしない方が会社の名前にも傷がつかないと言えます。
次に、避けようがない必須項目についてお伝えさせていただきます。
広告主体者の明示

広告から遷移するLPを管理する企業は、原則として自社保有LPであるということが定められております。
もし他社サーバーを使って構築したLPである場合には、必ず広告主様の許諾を言えた上で、以下の項目を明示する必要があります。
- 広告主の正式名称
- 広告主の住所
- 代表者名
- メールアドレスや電話番号などの連絡先
これらが明示されていることが第一条件となっております。
また、同様に大事なのが、そもそも広告を出稿できる業種・サービスかどうかもあると思いますので、公式LINEが正式に公表している”出稿できない業種・サービス例”についてお伝えさせていただきます。
出稿できない業種・サービス例
引用元:LINE for Business公式サイト
・宗教関連
・エステ(一部当社が認めた場合を除く)
・ギャンブル関連、パチンコ等(公営競技・公営くじは除く)※1
・アダルト関連
・出会い系、マッチングサイト等(一部当社が認めた場合を除く)※2
・連鎖販売取引 ※3
・探偵業
・たばこ、電子タバコ
・武器全般、毒物劇物
・政党
・公益法人、NPO/NGO、社団法人(一部当社が認めた場合を除く)
・生体販売
・美容整形
・ホワイトニングなどを含む医療関連、クリニック、疾患啓蒙サイト等(一部当社が認めた場合を除く)
・整骨院、接骨院、鍼灸院等
・未承認医薬品⋅医療機器等
・消費者金融などの貸金業、質屋(一部当社が認めた場合を除く)
・ネット関連ビジネス(情報商材、自己啓発セミナー等)※4
・募金、寄付、クラウドファンディング等の資金調達(一部当社が認めた場合を除く)
・その他弊社が不適合と判断した業種⋅業態、商品⋅サービス
つまり、個人でオンラインビジネスをやっている方が導入するには、残念ながらハードルがとても高いということです。
ただし、全体的に「一部当社が認めた場合を除く」という明記がありますので、LINEの広告欄を見ていると、特別に出稿している企業がわかると思います。
無理にLINE広告にチャレンジしても時間がもったいない場合もありますので、どうしても広告出稿したい場合は別の手段も検討しましょう。
ここまでで、禁止事項についてはわかっていただけましたでしょうか。
次に大事になってくるのは、画像の引用元や加工方法です。
大事なところですので、少々細かく解説していきます。
写真は広告出稿するとき一番見られる場所

広告を出稿する側にとっては一番いいと思える表現方法でも、それを掲載するLINEにとっては許可しにくい場合があります。
つまり、見栄えよく趣向を凝らせばいいというわけではないということです。
具体的にはどんなことに気を付けるかというと、
- Instagramなど他のSNSから引用した画像
- 有料写真素材サービスなどから、キチンと購入してない画像
- ユーザーが不快と感じる画像
- 心理的に投機や心を煽る表現のもの
というものです。
一つ一つお話させていただきます。
NG例1:Instagramなど他のSNSから引用した画像

InstagramやSNSでは、画像の脇に「 ◀ や ▶ 」のようなものがついていると思いますが、次の注意点から広告で使うことはできません。
注意例
- 画像を動かすことができない
- 操作を可能なように見せるデザイン
よくバナーの中に「ここをクリック!」のような文言を入れている広告がありまうすが、NGだと認識してください。
NG例2:有料写真素材サービスなどから正式に購入していない画像

画像の中に企業のロゴが入っていたり、有料の素材を無許可に引用する行為が見られる場合には、残念ながら出稿させてもらえません。
ですが、きちんと購入して使用権利を得ている場合には使用可能なものとして使われております。
NG例3:ユーザーが不快と感じる画像

広告というとよくあるのが次の画像です
- 性的なもの
- グロテスクなもの
- 細菌感染など恐怖を煽るもの
- 体型など特定のコンプレックスに訴えるもの
これらは原則使うことはできません。
自分一人が見て何も思わなかったとしても、男性が見て良くても女性が見てダメな場合や、細身の人が見て良くても体格のいい人が見た時には不快に感じたりすることもあるので、そこもよく考慮の上で画像を選んでください。 |
自分が見る目線のみではなく、可能な限り俯瞰して画像を選びましょう。
NG例4:心理的に投機や心を煽る表現のもの

大金を表示したり、手に持っている札束や「確実に稼げる」などの表現はNGです。
つまり、客観的に見て「儲けられる情報」と感じる画像は使わないようにしましょう。
「ラクして簡単に稼ぐ」とか、お金儲けにつながるものは広告出稿はできないということですね。
NG例5:LINE社の所有物と勘違いされる可能性がある広告表現

LINE社のサービス内で出稿するため、LINE社のサービスと想起されるものは基本的に出稿できません。
また、細かな表記の問題として
〇:友だち追加 ×:友達追加 |
など、LINE社が使っている表現とずれるものも出稿できません。
とても審査基準が高いように感じますが、「このLINE社という企業に自社商品を紹介させていただく」という価値観をもって取り組めば、一つ一つ課題を解決しながら出稿するメリットも見えてきます。
そのため、ぜひ丁寧に広告出稿を無事行い、ビジネス拡大を目指していきましょう。
注意点ばかりが目立つ理由と取り組むメリット

LINEはSNSです。
エンドユーザーとの距離が近くなりやすいメリットがあると共に、危険を及ぼす可能性が高いことも否定できません。
店舗運営側としても、モンスターペアレントと言えるお客さまに情報発信した場合、困ってしまうことがあると思います。
つまり、お客さまもユーザーも双方を守るために、かつ広告というビジネスの飛び道具的なツールを安全に使うためには、それなりにハードルを上げる必要があるということです。
配信した情報源に対して、お客さまは気軽に電話もメッセージも出来てしまいます。
完全にお友達とお話する感覚で連絡が出来てしまうのです。ここが注意すべき点です。
飲食店で活用できる公式LINE集客のコツ

飲食店には飲食店ならではの強みがあるので、そこを中心にお話させていただきます。
飲食店といえば、
- レシピに関するご相談
- 注文に関するご相談
- 購入商品についてのご相談
「ちょっと待って、レシピまで教えちゃうの?」という人がいるかもしれません。
これが実はすごく重要なところなのです。
なぜ重要かというと、レシピを教えるお店がとても増えてきており、もはやバラエティ番組でレシピ公開している店舗もあるくらいです。
つまり、レシピは「公開可能な範囲で公開して興味を引く材料」として、ある種のコミュニケーションツールとしての立ち位置も出来てきています。
これがとにかく大きいです。
しかし、考え方によっては視点も変わってきます。
レシピを教えたからといって、自宅で完全再現できるかといえばそうでもないということです。
”一流のシェフはどんな包丁でもおいしく調理する”という話もありますが、「やっぱりお店にいかないとシェフの味を再現できない」と思っていただくことも目的の一つと捉える |
他には、注文を公式LINEで集客したお客さまをメッセージで受けつけてお取り置きしたり、購入商品のアフターフォローにもフル活用できます。
公式LINEは広告運用のツールとしても優秀ですが、やはりお客さまとのコミュニケションツールとして猛威を振るうことに間違いありません。
まとめ:公式LINEは誰でも使えるようにしておこう

公式LINEにはPC版とスマホアプリ版があります。
両方とも使えることはすごく便利ですが、だからこそ「担当者」と決めてしまうのではなく、関わる全員が主体的に向き合うべき集客・接客ツールです。
お客さまを顧客として教育していく場合にはステップLINEのような外部ツールも有用ではありますが、ひとまず大事なこととしては
- 時間指定配信
- スマホアプリ版とPC版の使い分け
この二つに適切に取り組むことが第一です。
ぜひ今回の記事を参考に、公式LINEを使った集客に取り組んでみてください。
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