10年連続で右肩上がりの増収・増益を続ける会社の共通点5つ

最終更新日: 2023/10/16 公開日: 2023/10/27

「会社を成長させ続けるためには何をしたらよい…?」
「会社の利益が思うように上がっていかない…」

企業の将来に漠然と不安をかかえる人は多いでしょう。この記事を読めば、年々増収・増益を続けるためにはどのようなことが必要かについて明らかになります。

セミナーズの中核事業は、経営者教育です。

さまざまなセミナーやコンサルティングの現場に参加させていただき、そのなかで、多くの優秀な経営者とお付き合いさせていただく機会に恵まれました。

セミナーズ代表・清水がそのような方と関わって得た知見のなかで、増益・増収を続けるために特に大事だと思う点をピックアップして紹介します。

様々なヒントや気づきをつかんでいただき、すぐに活かしてみてください。

この記事は、セミナーズのYouTubeチャンネル「セミナーズ経営大学」の「10年連続で右肩上がりの増収・増益を続ける会社の共通点」を記事化したものです。気になる方は動画もあわせてご覧ください。

10年連続で右肩上がりの増収・増益を続ける会社の共通点とは?

年々上昇を続ける会社の共通点は、5つに分けることができます。

内容を見ていきましょう。

社長が20年以上先のビジョンを持っている

1つ目は、社長が20年以上先のビジョンを持っていることです。売り上げを伸ばす社長は、詳細に言語化できるほどの明確なビジョンを持っています。

日ごろからこだわりをもち、大きな夢や目標を立てて20~30年先のことを考えているからこそ、目の前の10年の経営がうまくいくのです。

反対に、ビジョンが定まっていなければ増収・増益をするための対策を立てられません。この状態で何年も続けて増収増益を実現するのは難しいでしょう。

行き当たりばったりで経営をおこなっていると、今期が順調でも来期は売り上げが落ちるということにもなりかねません。

ビジョンを考えてみよう

長期的に増収増益をし続けるために、20~30年後の会社のビジョンを考えてみましょう。

たとえば以下の項目について、自社が20~30年後にどのようになっていたいかを明らかにしてください。

  • 利益
  • 社員数
  • どのような商品を取り扱っているか
  • どのようなモデルで生きていくのか

具体的に考えられるほど、今何をすべきかを明確にすることができます。

清水康一朗の場合

セミナーズの清水は、25歳のときから自分が120歳まで生きたらどうなるのかについて考えていました。

「120歳までに1年ごとに何をどうするのか?」という人生設計をしているそうです。

このように長期的なビジョンを立てると、今目の前で起きていることを俯瞰的に見ることができます。長い目で見れば、そこまで懸念すべき事項ではないなどと冷静に物事を判断できるでしょう。

たとえば、舟に乗ったり、ウィンドサーフィンをおこなったりすることに表れる事象がよい例です。

前を見ずに足元の波ばかりを気にして見ていると、足元がぐらついたり、酔ってしまったりしてうまく操縦することができません。

一方、行く先の遠くの目標地点に目線を合わせれば、波があるなかでもまっすぐに進んでいくことができるのです。

このように長期的なビジョンを持つことで、現在の経営状態も安定させることができます。

「勝ちパターン」が確立している

2つ目は、勝ちパターンが確立していることです。

勝ちパターンとは、販売プロセスや組織などの経営を最適化することです経費、生産性、営業方法、組織風土などといったさまざまな角度から、経営を見直し、うまくいくパターンを明らかにします。

そして、パターンを分析する前には、中核商品の魅力を「言語化」すると進めやすいです。

中核商品のうまくいっている点、またその反対の点を見直してみましょう。そして、その情報を参考にすると、売り上げ最大化や経費最小化のためにできることを考えやすいです。

勝ちパターンをつくるための具体的なステップを知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

企業のなかでうまくいく手順や手法、つまり勝ちパターンを確立できると実施したときにどのぐらいの結果がでるのかが分かります。

成果が明らかであるので、それをひたすらに徹底して実行できるのです。


また、一人一人の努力をかみ合わせながら、組織としての勝ちパターンを醸成することが重要です。

たとえば、組織としての勝ちパターンが確立されれば、誰か一人がうまくいかない時期があったとしても他の人で補うことができます。

ほかのところで改善したり、不足を補ったりすることができるのです。このような勝ちパターンができているので、調整しながら上手く業務を進めていけます。

勝ちパターンが確立していればすぐに調整ができる

勝ちパターンができていると、日々調整しながら上手く進めていけるのです。

勝ちパターンをアクティビティでたとえてみましょう。

ウィンドサーフィンであれば、足元の波、風といったさまざまな諸条件を考慮しながら、前に進み続けなければなりません。そして、状況を想定して、自分のなかでうまくいく方法を習得することで、私たちは乗りこなすことができます。

また、飛行機の操縦では、風や気圧などの状況を見ながら、上下左右に進みながら機体を安定させてうまく調整します。

これはすべて、うまく行くためにはどうしたらよいかの勝ちパターンが分かっているからできることです。

何度も試行錯誤を重ねてうまくいくパターンや感覚を掴んでいるからできることでしょう。このように勝ちパターンを知っているからこそ、問題が起きても、少しずつ調整することができるのです。

「勝ちパターン」の実行の徹底ができている

3つ目は、勝ちパターンの実行を徹底することです。

勝ちパターンができていても、その実行を徹底できていなければ成果を上げることはできません。

仕事にとりかかった分は、行動統計をとれるようにデータ化することが大切です。

そして、作り上げた勝ちパターンを、誰がどれぐらい実行したのかが確認できるような仕組みをつくります。

たとえば、誰が電話を何件して反応率はどれぐらいだったのか、電話で反応を得て面談に進んだ人の成約率などをまとめるなどです。

勝ちパターンをどれぐらい実行したのか、そして成果が出たのは何件だったのかを数値や詳細として確認します。こうすることで、データを分析して、勝ちパターンの修正ができるのです。

取り決めたことがきちんと実行できるような組織になっているのかを見直しましょう。まずは、社長やマネージャーが率先してやるといったことをおこなっていく姿勢が大切となります。

このような点でも、長期的なビジョンを立てて、勝ちパターンを作り、その実行を徹底していきましょう。

コスト感覚が高い、経理がしっかりしている

4つ目は、コスト感覚が高いことです。

コスト感覚が高くないと、利益を出し続けることができません。つまり、増益し続けることが難しいです。

増収は、マーケティングをおこなったり、またひたすら仕事をこなしたりといったことでも実現できるでしょう。

しかしながら、増益つまり利益が増え続けることは、コスト感覚が高くなければ実現できません。
つまり、増益を継続して達成するためにはコスト感覚の高い経理担当者がいることが大切です。

企業がしばしば陥りがちなことには、売り上げが伸びるにともなって経費も次から次へと増えてしまうことです。これでは、最終的に利益が残らない状態になってしまいます。

多くの収入があったのにも関わらず、手元に現金が残らないことが起きてしまうのです。

そのため、経理の管理がしっかりおこなわれているのは大切なポイントです。

営業と管理に強いマネージャーがいる

5つ目は、営業部門と管理部門に強いマネージャーがいることです。

増収を目指す、つまり「攻め」の方に強いマネージャーが何人かいるのが望ましいです。また、コスト感覚の高い「守り」である管理の方にも、同様に強いマネージャーがいるとよいでしょう。

双方のバランスが大切で、どちらかに強弱がでると経営が上手くいかなくなると考えられます。

たとえば、営業の方が極端に強すぎるとしましょう。そうすると、次から次へと売り上げが伸びることに注力して取り組みます。

そして、管理体制が回らなくなり、収入を守りきれなくなってしまうのです。

売り上げをあげることに焦点をあてすぎて、潰れてしまう企業もあるそうです。

そのため、営業と管理が同じぐらい強くあり、バランスが必要であるのです。

こちらの記事では、インフレや景気後退に対抗する財務戦略を解説しています。キャッシュリッチ戦略とリアルタイム経営によって、積極的な投資を増やし、利益拡大を実現する方法が分かります。

営業と管理のバランスを保つために議論を重ねる

営業と管理がバランスを保つためには、双方で議論を重ねることが重要です。

たとえば、営業側が申し込み率を上げるために、新規顧客が申し込みしやすくする方法を考えようとしました。そして、記入する書類や記載すべきデータを少なくしたいと管理側に提案したとします。

管理側としては、記載事項やデータを簡素化することによって、管理業務がとても大変になってしまう事情があるかもしれません。管理業務に負担がかかると、人件費が増えてコストが高くなってしまうでしょう。

このように双方が議論を重ねながら、経営をおこなう上での最適なやり方を決められるようにしましょう。

どちらかが明らかに強くなってしまうと、経営が上手くいかないのです。

営業側が強いと、管理側の管理が煩雑になってしまうことが多々あります。どの部分が何の費用にかかっているか分からず、経費管理がスムーズにいかないことがあるでしょう。

一方で、管理側が強くても営業部門の力が弱まってしまいがちです。結果として製品・サービスの売れ行きが悪くなってしまうのです。

経営者が攻めと守りのどちらも大切にする

経営者の方は、このような攻めと守りのバランスの重要性を理解することが重要です。

双方の意見を理解し中立的な立場で考えられる人でなければ、10年連続で増収・増益を実現するのは困難であると考えられます。

清水が見る限りでは、攻めと守りのどちらも大切にしている社長は、堅実に利益を伸ばしています。

まとめ

長期にわたって連続で増収・増益を達成する企業の5つの共通点について解説しました。

まずは企業のビジョンを明らかにして、経営の最適化をおこなって勝ちパターンを作るところから始めてみてください。

勝ちパターンは、定期的に見直して分析し、改善することによって、さらに良い仕組み作りをしていきましょう。

セミナーズ通信

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最終更新日: 2023/10/16 公開日: 2023/10/27