
- 採用活動にどうやってLinkedInを使えばいいの?
- LinkedInの広告で求人するのは効果的なの?
- LinkedInの広告出稿は複雑そう
とお悩みの採用担当者の疑問にお答えしていきます。
LinkedInはビジネス専門のSNSとして有名。
日本でもユーザー数が増えており、良い人材を採用するのにLinkedInに注目している企業も多いです。
この記事では
- LinkedIn広告を使うメリット
- LinkedIn広告の特徴
- LinkedIn広告で求人を出す際に注意すべきポイント
などを解説していきます。
LinkedInとは?

LinkedIn(リンクトイン)とは、ビジネス用のSNSとして世界最大の規模を誇っています。
2022年4月には、ユーザー数が全世界で7億5,000万人を超え、2022年8月には、日本のユーザー数が300万人を突破しました。
ビジネス用であるため、実名や顔写真を公開し、勤務先の企業名や役職、業務経験もオープンにして交流を図るのが基本です。
投稿内容は、ほかのSNSとは異なり、ビジネスに関係することがほとんどで、つながる相手もビジネスに関係する人が多い傾向があります。
LinkedInには、個人アカウントと法人アカウントの2種類があります。
個人 | 自身の学歴や職歴、スキルなどを登録したり、ポートフォリオを掲載することができます。 |
法人 | 会社のアピールができるもので、採用のために作成している企業も多いことが特徴です。 |
自社に合う職歴やスキルなどを持つユーザーがいれば、スカウトを送って直接アプローチすることができます。
このように、LinkedInは採用ツールとして個人や企業が使うことが多いSNSなのです。
LinkedIn広告を使うメリット

LinkedInには、ほかのSNS広告にはないメリットがあります。
求人広告を出す際に有利に働くメリットですので、しっかり押さえておきましょう。
ビジネスに関心の強いユーザーに配信できる
LinkedInはビジネス用のSNSで、投稿もビジネスに関連するものがほとんどです。
ほかのSNSのように今日の夕食の写真などが投稿されることはほとんどありません。
また、LinkedInには、多くの経営者や役職者も企業名を明かして登録しているため、ビジネス情報のやり取りが必然的に多くなります。
よって、積極的にビジネス情報を収集しようとするユーザーが集まりやすいのです。
ビジネス情報でターゲティングができる
LinkedInでは、企業名や業界、学歴、役職など、ビジネス情報でターゲティングすることが可能です。
また、メンバーは実名や所属企業名などを登録するため、虚偽の登録をしづらく、ターゲティングする際の情報に安心が持てます。
メンバーのビジネス情報でセグメントに分けられるのは、ほかのSNSにはないLinkedInの特徴です。
あまり競合が出稿していない
LinkedInの日本国内のユーザー数は300万人です。
それに対して、Facebookは2,600万人、Twitterは4,500万人、LINEにいたっては9,300万人のユーザー数がいます。
LinkedInはまだ発展途上のSNSでユーザー数が少ないですが、その分競合もまだ参入していないことが多いです。
LinkedInのメンバーが自社の採用のターゲットになるなら、広告出稿のブルーオーシャンとなるでしょう。
予算を抑えて広告出稿ができる
LinkedInは、自社の予算に合わせた広告出稿が可能です。
広告料はオークションシステムによって決定します。自社と同じターゲットに広告を掲載したいと考えている広告主と競合し、最も高額で落札した広告主の広告が表示される仕組みです。
自社の予算上限を設定して入札することができるので、予算オーバーになることはありません。
LinkedIn広告の目的

LinkedInに広告を出稿する際に、目的を設定する必要があります。
目的により、選べる広告フォーマットや課金方法が異なります。
8つのポイントのうち、どれを目的にするか明確にしておきましょう。
認知度 | ブランド認知 |
関心度 | ウェブサイト訪問 エンゲージメント 動画視聴 |
コンバージョン | リード獲得 ウェブサイトコンバージョン 求人応募者 タレントリード |
認知度
認知度を目的にする場合、自社や商品・サービスを多くのメンバーに知ってもらうことで、知名度アップを狙います。
メンバーに広告が表示されたら課金される、インプレッション課金となります。
関心度
関心度には「ウェブサイト訪問」「エンゲージメント」「動画視聴」の3つのポイントがあります。
ウェブサイト訪問
ウェブサイト訪問は、メンバーを自社ウェブサイトに誘導するための広告です。
広告をクリックする可能性の高いメンバーに広告が表示されます。
課金方法は、インプレッション課金とウェブサイトへのクリック課金のどちらかを選べます。
エンゲージメント
エンゲージメントは、いいねや共有、コメント送信、ウェブサイトやLinkedInのアカウントページのクリック、フォローなどのメンバーの反応を増やすための広告です。
エンゲージメントを目的の広告を出稿すると、法人アカウントのフォロワーが増えやすくなります。
インプレッション課金もしくはエンゲージメントのクリック課金のどちらかの課金方法を選択できます。
動画視聴
動画コンテンツの視聴者を増やしたい場合に選択するのが「動画視聴」です。
動画視聴を目的とする広告の課金方法には、インプレッション課金と動画視聴課金があります。
動画視聴課金は、動画の50%以上視聴したうえで、2秒以上連続で再生された場合に課金されます。
コンバージョン
コンバージョンには「リード獲得」「ウェブサイトコンバージョン」「求人応募者」「タレントリード」の4つのポイントがあります。
タレントリードは、LinkedIn Recruiter プラン契約企業のみ利用可能です。
リード獲得
リード獲得は、見込み顧客を増やすための広告です。
広告をクリックすると、メンバーのアカウントデータが入力されたリード獲得フォームに遷移します。
フォームに入力したメンバーが自社の見込み顧客となる仕組みです。
インプレッション課金でもクリック課金でも、どちらの課金方法も選べます。
ウェブサイトコンバージョン
自社ウェブサイトを訪問したメンバーに、商品購入やダウンロード、会員登録などをしてもらうのを目的にした広告です。
見込み顧客を集めるのに適しており、インプレッション課金のほかに、コンバージョン数で課金する方法も選択できます。
求人応募者
求人広告を出すなら、求人応募者を目的に選びましょう。
自社の求人に興味を持ちそうなメンバーに広告が表示され、求人への応募を増やす効果があります。
課金方法は、インプレッション課金もしくは求人募集のランディングページへのクリック課金となります。
タレントリード
タレントリードは、LinkedInで採用を本格的に進めるためのLinkedIn Recruiter プランを契約している企業のみが利用可能です。
求人に応募する見込みがある候補者となるメンバーに広告を表示します。
インプレッション課金とランディングページのクリック課金のどちらかを選択できます。
LinkedIn広告のターゲット

LinkedIn広告のターゲットは、主にビジネス情報によってセグメントが分けられます。
細かくセグメントを設定することができますが、広告出稿には少なくとも500人以上のターゲットが必要です。
ロケーション | 居住地もしくは訪問地 プロフィール言語 |
属性 | 会社 統計データ 学歴 職務経歴 関心と特徴 |
ロケーション
ロケーションは、居住地や短期滞在の場所と言語の2つを組み合わせて設定します。
場所は国名だけでなく、市区町村まで範囲を狭めることが可能です。
言語は、メンバーがプロフィールに設定した言語のため、出身言語ではない場合もあります。
例えば、「日本在住で英語を話す人」や、「アメリカ在住で日本語を話す人」のように設定することが可能です。
メンバーがプロフィールに設定した居住地と言語によって、ターゲティングされます。
属性
メンバーの属性を絞って、会社、統計データ、学歴、職務経歴、関心などの特徴からターゲティングしていきます。
なお、属性のターゲティングはオプションのため、指定しなくても広告出稿は可能です。
会社
「会社フォロワー」「会社の規模」「会社カテゴリー」「会社名」「会社の成長率」「代表的事業」「会社のつながり」「企業収益」から指定できます。
会社フォロワー | 自社の会社ページをフォローしているユーザーに対して、広告が表示される。 |
会社の規模 | メンバーが勤務する会社の規模でターゲティングする。 |
会社カテゴリー | メンバーの勤務先の会社情報でカテゴリー分けする。 |
会社名 | メンバーが勤務する会社名でターゲティングする。 |
会社の成長率 | 前年と比較した成長率でターゲティングする。 |
代表的事業 | メンバーの勤務先の業種に基づいてターゲティングする。 |
会社のつながり | 選択した会社に勤務するメンバーとの一次コンタクトにターゲティングする。 |
企業収益 | 企業の推定年間収益に基づいて企業をターゲティングする。 |
統計データ
統計データには、性別と年齢から指定が可能です。
メンバーのプロフィール情報に基づいてターゲティングされます。
学歴
学歴では、「学位」「専攻」「学歴」から指定できます。
メンバーが学生時代に専攻した研究分野や最終学歴などでターゲティングするというものです。
職務経歴
「職務タイプ」「職務レベル」「役職」「スキル」「経験年数」から指定できます。
職務タイプ | メンバーの役職でターゲティングする。 |
職務レベル | メンバーの役職の階級や影響力の大きさでターゲティングする。 |
役職 | メンバーの役職や肩書きでターゲティングする。 |
スキル | プロフィールに記載したスキルや専門知識などでターゲティングする。 |
経験年数 | 実務経験の合計年数でターゲティングする。 |
関心と特徴
関心と特徴には、「メンバーグループ」「メンバーの関心」「メンバーの特徴」の3つから指定できます。
メンバーグループ | 同じ興味や職業のメンバーが集まるグループに対してターゲティングする。 |
メンバーの関心 | LinkedIn内での行動やコンテンツ閲覧などから推定される関心でターゲティングする。 |
メンバーの特徴 | プロフィール情報やLinkedInでの行動から推定されるメンバーの特徴でターゲティングする。 |
LinkedIn広告の種類

LinkedIn広告には、シングル画像広告、カルーセル画像広告、動画広告、テキスト広告、スポットライト広告、フォロワー広告、会話型広告の7種類があります。
選んだ目的によって使用できる広告の種類が異なります。
求人広告で最も効果があるのは、スポットライト広告です。
シングル画像広告
シングル画像広告は、1枚の写真とテキスト、誘導したいリンクで構成されています。
1枚の写真を大きく見せるため認識しやすく、フィード上に表示されるので、パソコンとスマートフォンのユーザーどちらにもアピールすることが可能です。
カルーセル画像広告
カルーセル画像広告は、2枚から10枚までの画像を使った広告です。
複数のウェブページにリンクさせたい場合などに役に立ちますが、画像の全体が表示されるのは最初の1枚のみです。
3枚目以降は、横にスクロールしないと見ることができません。
動画広告
動画とテキスト、ウェブページのリンクで構成される広告です。
ストーリ仕立てや、社員のインタビューなどを動画で紹介することで、自社への興味を引くことができるでしょう。
テキスト広告
テキスト広告は、見出しと簡単なテキスト、画像で構成されています。
パソコン画面の右側に表示されるため、スマートフォンユーザーにはアピールすることができないので注意が必要です。
スポットライト広告
スポットライト広告は、メンバーごとにカスタマイズされた広告のことです。
広告をクリックすると、ランディングページに遷移する仕様で、求人広告に適しています。
自分の名前やプロフィール写真が広告に載っていると、自分だけに送ってくれたとの印象をメンバーに与えることができます。
フォロワー広告
フォロワー広告もメンバーごとにカスタマイズされた広告が出稿されます。
メンバーがクリックすると、広告主のアカウントをフォローするのが、スポットライト広告との違いです。
自社のアカウントや会社ページのフォロワーを増やしたい場合に使われます。
会話型広告
会話型広告はメッセージ受信ボックスに表示される広告です。
1対1で会話しているように、メンバーがクリックした内容に合わせて会話が進みます。
LinkedIn広告で求人する際のポイント

LinkedIn広告で求人をする際に気を付けておきたいポイントを説明します。
Linkedinで広告を出稿するには、目的やターゲットを明確にして設定する必要がありますが、それ以外にも求人広告で成果を出すポイントがあります。
会社ページのコンテンツを充実させる
広告を見たメンバーが自社に興味を持つと、必ず会社ページに訪れます。
会社ページには、自社の事業や商品・サービス、社員一覧などを掲載し、魅力のある内容にしておくと好感を持ってもらえます。
自社のWebページだけでなく、LinkedInの会社ページも忘れずに最新のコンテンツで充実させておきましょう。
ターゲティング言語を英語に設定する
LinkedInは世界中のビジネスパーソンと繋がることができるため、プロフィール言語を日本人でも英語にしている人が多いです。
そのため、広告を出稿する際のターゲティング言語は日本語でなく英語にする方が、多くのターゲットを獲得できます。
どうしても日本語を話せる人を採用する必要がある場合以外は、ターゲティング言語を英語に設定しておきましょう。
レスポンシブデザインを意識して広告を作成する
LinkedInの広告は、画像や動画を使っているものがほとんどですが、スマートフォンで表示しても、ちゃんと伝わるかどうかのテストを行う必要があります。
クリエイティブの中でも、訴求コメントは大きく目立つように作成するのがポイントです。
一目見て、何が言いたい広告なのか理解できるようなデザインにしましょう。
A/Bテストでデータを分析する
広告のクリエイティブによっては、成果の上がるものと、興味をひかないものがあります。
何種類かクリエイティブを作成し、順番にA/Bテストをすることで、パフォーマンスを最大化することが可能です。
A/Bテストをする際には、大きな母数が必要となります。感覚で結果を判断するのではなく、客観的な数値で判断しましょう。
LinkedInで優秀な人材を採用しましょう
この記事では、LinkedIn広告もメリットや出稿する際の注意点などを説明しました。
LinkedInでは、メンバーのプロフィールにビジネス情報が含まれているため、ほかのSNSよりも自社の求める人材に出会いやすいという利点があります。
また、ビジネスやキャリアに関心の高いメンバーが世界中から集まっているため、採用活動を行える地盤がすでに固まっています。
SNSで採用活動をしている企業も増えているので、ぜひLinkedIn広告での求人も検討してはいかがでしょうか。
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