
現在では、SNSを使用するユーザーが増えているため、飲食店でも集客するために積極的に取り入れている店舗が増えています。
しかし、運用していくうちに以下のような課題が表面化してきます。
- 「なかなかフォロワーが伸びない」
- 「来客数が増えない」
原因として、とりあえず情報発信、写真を撮ってハッシュタグをつけて投稿するなど、ユーザーを「おっ!」と惹きつける発信ができていない可能性があります。
今回は、飲食店がSNS集客を成功させるための5つコツと成功事例をご紹介していきます。
飲食店以外で、SNS集客が成功しているコツをまとめた記事は以下の記事をお読みください。

飲食店がSNS集客を行っている割合

最初に、飲食店がSNS集客を行っている割合についてご紹介していきます。
調査対象:飲食店.COM会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:484名
調査期間:2022年6月28日~2022年6月30日
調査方法:インターネット調査
上記の画像から「はい」と答えた割合82.6%と8割以上の飲食店がSNSを使用して集客を行っています。
一方、現代においてSNSを活用しない飲食店は少ないなか、SNSの活用をしない飲食店もあります。
理由として、「運用が面倒」「活用法がわからない」という理由が挙げられています。(参照:PR TIMES)
どのSNSが最も使用されているのか

続いて、どのSNSが最も使用されているのかを調べた調査結果は、「Instagram:59.5%」「Facebook:19.3%」「Twitter:11%」「LINE公式アカウント:8.5%」となっています。
その他のSNSはとても低い水準となっていて、Instagramを活用している飲食店が圧倒的に多い結果になっています。
どんな効果を得ることができたのか

続いて、飲食店が実際にSNS発信を行い、どんな効果を得ることができたのかを調べた調査をご紹介します。
- 店舗の認知度向上:63.0%
- 客足の増加:53.3%
- 既存客とのつながりができた:48.5%
結果、60%以上の飲食店が「認知度向上」の効果を得ています。
まだまだ認知度が低い飲食店や、ユーザーの母数をもっと増やしたいと思っている飲食店は活用していきましょう。
飲食店がSNS集客を成功させるための5つのコツ

ここからは、飲食店がSNS集客を成功させるためのコツをご紹介します。
インパクトの強さを意識した写真や動画
まずは、インパクトの強さを意識した写真や動画を投稿することです。例えば、以下のような写真を見ると「おっ!」「なにこれ?」など、こういった食事が好きな人の印象に残りやすいです。

こちらのカツ丼「ちよ松」は、大盛り・デカ盛りで有名になったカツ丼屋さんです。姉妹店として「日本一分厚いカツサンド」も人気になっています。
「あごがはずれる」「分厚い5センチカツ丼」と言われているほどのインパクトがある商品で、Instagramで多くのユーザーがシェアしています。

画像のように、インパクトがあると「投稿したい!」「すごい!」と共感したくなるため一気に拡散されていきます。
また、飲食店紹介アカウントの人が「おすすめ第◯選」「ランチおすすめ◯選」などのように紹介してくれることもあります。
SNS集客において見栄えはとても大切なので参考にしてください。
「映え」を意識した投稿

続いて「映え」を意識した投稿をすることです。
前章でご紹介した調査結果では、Instagramを活用している飲食店が多いのは「インスタ映え」が流行したことが影響しているといえます。
映え写真を投稿することで宣伝効果が期待できます。
つまり「ただ撮って投稿」ではなく、背景、四季に合わせたデザインなど、工夫することでユーザーの心を掴むことができます。
フォローするとメリットがあることがわかる発信

SNS集客において重要なことの一つに、「フォローするとメリットがある」と思わせる発信をすることがあげられます。
SNSを使用しているユーザーは、多くのアカウントを日常で見ているため「わざわざフォローしなくてもいいや」と思われていまう可能性があります。
画像の調査結果のように、ユーザーにフォローすれば得だと思われる投稿や発信をすることで、SNS集客の効果が期待できます。
- 有益情報(初心者でもバリスタ並のコーヒーの淹れ方)
- 最新情報(夏季だけの限定メニュー登場!)
- お得情報(フォローするとクーポンプレゼント)
このような発信を行っていくことで、認知度向上だけではなく、入店数も上げることが期待できます。
ユーザーと交流をする
店舗で運用するSNSだとしても、ユーザーと交流をすることは本当に大切です。
最新情報、お得情報など一方通行の発信を行ってしまうとユーザーが「ファン」になってくれる確率が低くなります。
先程の調査結果、お店側の「日常のつぶやき」を行うことで20.5%の飲食店が売上効果が実感できています。
日常のつぶやきや、DMの返信などを小まめに行うことで、コメントや問い合わせが来たりとユーザーとの関係を構築することができます。
「飯テロ」を意識した時間帯に投稿
最後に、飲食店ならではの発信である「飯テロ」を意識した時間帯に投稿することです。
- ユーザーがお腹が空いてくる晩ごはん前に投稿
- 出勤前の早朝に投稿
- ランチタイム前に投稿
このように自社の商品が“ご飯もの”であればランチ前、晩ごはん前、また“スイーツもの”なら3時ごろなど投稿する飲食店が多いでしょう。
ただし、同様の方法で発信している企業は多いです。
そこで、大手企業と差別化を図るのであれば「深夜」「22時以降」などに発信してみましょう。
あえて深夜などに発信することで「今は食べてはいけない」というブロックがかかり、ユーザーの食欲を刺激することができます。
もしリアルタイムに発信することが難しくても、時間指定をするツールも実装されているものも多いので活用してみてください。
「今度行ってみよう」と思ってもらえる可能性が高くなり、来店意欲を上げることができます。
飲食店のSNS集客成功事例

ここからは、飲食店のSNS集客成功事例をご紹介していきます。今回は、InstagramとTwitterの成功事例をご紹介していきます。
また、大手企業の成功事例を知りたい方は以下の記事もお読みください。
ときわ亭|新しいアイデアで競合と差別化

ときわ亭は、新しいアイデアで競合との差別化に成功し、SNSで話題を呼んでいます。若者の間で話題となったのは「0秒レモンサワー 」です。
0秒レモンサワーは、席から蛇口が出ていて黄金のサーバーを引くことで、自分で注げるというエンターテイメント性がある飲み放題になっています。
このような体験価値を提供することで、「自慢したい」「SNSにシェアしたい」そして、投稿を見た人がまた集まる...という好循環を生んでいます。
従業員に運んでもらうという時間も短縮できるため、飲み放題の時間も有効活用でき顧客満足度が向上しています。
0秒レモンサワーは、数々のYouTuberも企画として取り上げており、コロナ禍の中でも売上が向上しています。
・自社の強み+アイデア
➡︎ ときわ亭の人気商品「ホルモン」に加え、他に強みをプラスしたいと考えた結果「0秒レモンサワー」というアイデアが思いついた。
oyatuya.u(オヤツヤユー)|画像が綺麗でスタイリッシュな雰囲気

デザート屋さんのoyatuya.uは、焼き菓子メインにを販売しているお店です。5.8万人(2023/02/06現在)のフォロワー数もあり、常に行列ができているといわれています。
特徴は、投稿写真がブランディングに合っているスタイリッシュな雰囲気です。全ての写真がとても綺麗で雰囲気が統一されています。
また、完売次第営業終了スタイルなので希少価値が高く、とても人気が出ているアカウントです。
博多もつ鍋おおやま|お得情報の発信

博多もつ鍋おおやまは、福岡を中心に関西・関東・東北でこだわり抜いた本場のもつ鍋を提供しています。
有名ミュージシャン(ONE OK ROCKのRyotaさん)が来店され「美味しかった!」と絶賛するほど、とても人気があるもつ鍋屋さんです。(参照:Instagram)
先程のご紹介アカウントとは違う点は、写真映えではなく、テキストをうまく使用しているところです。
- 「特別ギフトを用意」
- 「地域クーポン」
- 「超ポイントバック祭!さらにお得」
このようなお得情報をテキストで加え、うまくデザインして発信を行っていくことでユーザーに情報が伝わりやすくなります。
Roy to Silo|ハッシュタグをうまく活用

「Roy to Silo」は、東京都新宿区にある22時〜3時のみ開店しているパフェ屋さんで、曜日によって営業時間が変わります。2週間ごとに変わる限定パフェもとても人気があります。
遅い時間帯にしか空いていないというブランディングが競合といい具合に差別化出来ているといえます。
「Roy to Silo」は、「#RTで私を有名にしてください」というハッシュタグを利用することで1.7万リツイートされています。
このように、うまくハッシュタグを利用することで認知度が向上しています。結果として、フォロワー数も1.5万人以上にもなっています。
サラム ナマステ|インパクトがある商品

東京都杉並区にある「サラム ナマステ」は、ネパール人が経営しているカレー屋さんです。
人気メニュー「いちごナン」は、インパクトがあるため、商品紹介したことで多くのユーザーにリツイートされています。

ユーザーからは「たまげた...」「いちごとのコラボ!」というコメントが集められSNS集客が成功しています。また、手書きのメニュー表なども人柄が出ているところも注目を集めています。
シャトレーゼ|宣伝感がない投稿とコミュケーション

シャトレーゼは、全国に店舗を持つ洋菓子メーカーです。
Twitterの公式アカウントは、59万人以上のフォロワー(現在:2023/03/04)を突破している、洋菓子メーカーの中でも人気アカウントになっています。
上記の画像のようにシャトレーゼは、宣伝感のないおしゃれな画像を使用し、ラフなツイートを心がけています。
シャトレーゼが2019年にオープンした都心型の新ブランド「YATSUDOKI」は、シャトレーゼの人気スイーツを店舗で楽しめるものとして、人気を博しています。
シャトレーゼは、多くの企業で「キャンペーン情報や宣伝等」が多いなか、紹介だけでもエンゲージメントが高い傾向があります。

また、ユーザーに対して引用リツイートなどを行い、コミュニケーションを心がけています。このように、顧客へ公式からメッセージを送ることで、ファン獲得に繋がります。
つまり、ユーザーにとって公式アカウントにリツイートされると、「いいね!」の数やリツイートの数が圧倒的に跳ね上がるので、さらにユーザーが喜び、顧客満足度が向上します。
まとめ|飲食店は「ファンづくり」を意識したSNS集客を行っていく

飲食店がSNS集客を成功させるための5コツと成功事例をご紹介しました。
- インパクトを意識した写真や動画
- 「映え」を意識した投稿
- フォローするとメリットがあることがわかる発信
- ユーザーと交流をする
- 「飯テロ」を意識した時間帯に投稿
成功事例でご紹介したアカウントも、5つのコツをうまく活用しています。もちろん「インパクトがあればいい」「映えればいい」というわけではありません。
ブランディングをしっかり行ったうえで、ユーザー惹きつける発信を行い、ファン化していくことが大切です。
ぜひ、成功事例やポイントを参考にして、飲食店のSNS集客を成功させていきましょう。

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