
多くの人がスマートフォンを持っている昨今、スマートフォンを活用した集客が注目を浴びています。
スマホ集客には様々な方法がありますが、どの集客方法が費用対効果が高いのか悩む経営者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、なぜスマホ集客が良いのかという理由や、スマホ集客の方法について説明します。
スマホ集客で売り上げを伸ばしたいと考えている人はぜひ読み進めてみてください。
スマホで集客する理由

スマホ集客は、多くの企業や店舗で採用されている集客方法です。
商品やサービスによっては、マスに訴求するのではなく、ターゲットを明確にしたうえで訴求する方が効果の出るものもあります。
スマートフォンでの集客がなぜ効果があるのか、データを見ながら説明していきます。
スマホを持っている人が増えている
NTTドコモ モバイル社会研究所が、2022年1月に調査したスマートフォン・ケータイ所有に関する動向によると、日本国内でスマートフォン、ケータイの所有者のうちスマートフォンの比率が94.0%となっています。
2010年には4.4%しかスマートフォンを持っている人がいなかったのですが、毎年スマートフォン所持者が増えています。(参考:【モバイル】スマートフォン比率94%に:2010年は約4% ここ10年でいっきに普及(2022年4月14日))
この結果から、スマートフォンは生活必需品となっていると言えるでしょう。
興味のあることをすぐに調べられることが、普及拡大する理由として最も大きなものだと挙げられます。
Google検索や、YouTubeで動画視聴、Amazonや楽天市場でのオンラインショッピング、SNSの閲覧など、すべてをスマートフォンのアプリで完結できるため、スマートフォンは集客に重要なツールとなっているのです。
テレビを視聴しない人が増えているから
株式会社アイスタットが2022年12月に調査した「地上波テレビ離れに関するアンケート調査 」によると、3年前と比べて、地上波のテレビ視聴が減った人は4割に上り、地上波テレビ離れが進んでいると結論付けています。
また、自宅ではスマートフォンを見て過ごしている人が全体の40%でトップという結果で、テレビよりもスマートフォンの利用時間が長くなっているとわかります。(参考:- 地上波テレビ離れに関するアンケート調査 -)
最近は見逃し配信が普及し、テレビをリアルタイムで見る必要がなくなったことや、若者の間で倍速視聴する人が増えているので、スマートフォンで視聴する人が多い一因でしょう。
新聞を読まない人が増えているから
新聞に関しては、年々発行部数が減っています。
日本新聞協会の「新聞の発行部数と世帯数の推移」という調査データでは、2022年までの直近5年間で毎年約200万部ずつ発行が減っています。(参考:新聞の発行部数と世帯数の推移)
スマートフォンを使って検索するだけで、気になる記事をすぐに読むことができますが、新聞では検索ができず、目当ての記事を探さなければなりません。
ニュースを保存するのもスマートフォンならブックマークするだけですが、新聞は切り抜いてスクラップブックなどに貼るなどの手間がかかってしまいます。
スピードや効率を重視したいと考える現代人にとって、ニュースを読むのはスマートフォンの方が楽だと考えても不思議ではありません。
スマホ集客の種類

スマホ集客には様々な種類があります。
予算や中長期的な戦略が必要になるものもありますが、中小企業でも取り入れやすい手法が多いのがスマホ集客の特徴です。
集客の目的やターゲットによって、複数の集客方法を使い分けることが必要になります。
それぞれの集客方法の特徴や弱点を踏まえたうえで、どれを使うかを決めましょう。
自社ホームページ
自社のホームページには、会社情報や理念、自社製品やサービスなど、自社に関することが網羅されている重要な集客ツールです。
ホームページへアクセスしてもらうためには、検索結果の上位に表示される必要があります。
検索結果をよりよくするための対策を、検索エンジン最適化(SEO:Search Engine Optimization)と言います。
SEOには内部対策、外部対策、コンテンツ対策の3種類があります。
内部対策
内部対策とは、Webサイトの構造を改善し、ユーザーが情報を見つけやすくするためのものです。
タイトルや見出しに検索キーワードを入れることや、Webサイト内のリンクを適切なものにすることなどがあります。
外部対策
外部対策は、別のWebサイトからリンクを受けたり、ほかのWebサイトやSNSで会社名や電話番号などを紹介されたりすることです。
自社のホームページなどが紹介されることで、良いWebサイトだとGoogleが判断しやすくなります。
コンテンツ対策
コンテンツ対策は、Webサイトのコンテンツを充実させることです。
Webサイトをスマートフォンで見る人が増えたため、レスポンシブデザインにして、どんなデバイスからでも見やすく表示させることが重要になっています。
Web広告
Web広告とは、検索結果ページやホームページ内などに表示される広告のことです。
テキストだけでなく、画像や短尺の動画を使ってユーザーの目に留まるような工夫がされています。
広告を出稿するには予算が必要ですが、広告を多くの人に届けることができるため、集客の費用対効果は高いと言えます。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索結果のページの上部と下部に表示されている広告のことです。
クリックされると費用がかかるシステムのため、無駄がありません。
ユーザーが検索したキーワードに沿って広告が表示されているので、興味度の高いユーザーにのみアプローチをすることができます。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、画像や動画をバナーなどで表示する広告です。
視認性が高く情報をたくさん伝えることは大きなメリットではありますが、自社商品・サービスに興味がない人にも表示されてしまいます。
逆に言えば、自社について知らない人に知ってもらう機会を与えることができ、潜在ニーズのある人に届けば、効果の高い広告となります。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、すでに広告を見ている人にもう一度広告を見せて、再アプローチを試みるものです。
ユーザーは一度広告を見ているため、興味を持っている可能性が高く、再度クリックしてもらいやすい利点があります。
SNS
SNSは無料でアカウントを開設することができますが、アカウントが育つまで集客の効果が薄く、中長期的な戦略が必要です。
スマートフォンでSNSをチェックする人が多いので、フォロワーが多くなれば強力な集客媒体となります。
アカウントを運用するだけでなく、詳細にターゲティングができる有料の広告も利用することで、より多くの人に認知してもらうことができるでしょう。
SNSでの集客については、以下の記事も参考にしてください。
Facebookは30代~50代が中心のユーザー層です。
実名登録制のため、実際の友達や同僚など、会ったことがある人がフォロワーになりやすい特徴があります。
お友達や仕事仲間が自社の投稿にシェアやコメントなどの反応をすることで、フォロワーである実際の友達に拡散されていきます。
繋がりの強い人からの拡散のため、ポジティブな反応を得られやすく、集客に結び付きやすいです。
Twitterはリアルタイムの発信に優れ、拡散力の高いSNSです。
トレンドや旬の話題、期間限定のセール情報などの発信に向いており、140文字のテキストで手軽にツイートできます。
ユーザー層は幅広く、10代~40代、近頃は50代の利用者も増えています。
ただし、Twitter内の文化として「短文投稿」が基本であるため、長文の広告やハイクラスを対象とした発信は共感を得にくいことが多いので注意しましょう。
Instagramは画像を使い、視覚的に興味を引きやすいSNSです。
10代~30代の女性の利用が多いですが、最近では40代~50代のユーザー層も増えてきています。
インスタ映えする写真を使いやすい美容や雑貨、飲食系の店舗におすすめです。
Instagramの集客については、以下の記事でも詳しく解説しています。
TikTok
TikTokはショートムービーを投稿、閲覧できるSNSです。
10代~20代の女性を中心に流行りましたが、最近は30代~40代にまでユーザー層が拡大しています。
1分程度までの短い動画なので、比較的作成や編集コストがかからず投稿できます。
化粧品など、動きと音声で使い方をわかりやすく伝えると良い商品の宣伝におすすめです。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、LINEをビジネス利用する場合に使うアカウントです。
一般的なLINEと同じように友だち登録をすることで、相互にメッセージを送り合ったり、自社の配信メッセージを届けられたりするようになります。
来店の度にスタンプが押せるショップカードや、割引クーポンなどを友だち登録した人に配布することもできます。
継続的に商品を購入してくれるリピーターの獲得に大きな効果があります。
LINEのユーザー層は老若男女幅広く、高齢者でも使っている人が多いので、実店舗を持っていれば導入がおすすめです。
店舗アプリ
店舗アプリは、スマートフォンにアプリをインストールしてもらい、クーポンなどを配布して再来店を促すことができます。
アプリの開発に予算がかかるため、主に大企業が使っています。店舗アプリと同じような機能がLINE公式アカウントにもあるため、開発の予算を確保するのが難しい場合は、代用しても良いでしょう。
アプリをインストールしてもらえば、プッシュ通知でクーポンの利用を促すこともできるため、店舗に行くきっかけを作れます。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスとは、検索結果やGoogleマップに企業情報を掲載することができる無料のサービスです。
地域名とキーワードを入れると関連する店舗がGoogleマップとともに検索結果に表示されるので、目に入りやすく効果的に集客できます。
店舗の基本情報や写真、営業時間などを掲載できるとともに、口コミも表示されるので、新規顧客にアプローチしやすいです。
効果的にスマホ集客をする方法

スマートフォンでの集客が主流になりつつありますが、戦略を決めないと効果は上がりません。
目的、ターゲット、集客方法を明確にして、自社のマーケティングに最適な集客を実施しましょう。
スマホで集客する目的を決める
一言に集客といっても目的は様々です。
- 新規顧客の開拓
- 認知度アップ
- リピーターへの再購入アプローチ
何を達成したいかによって集客方法が変わりますので、どのような目的で集客するのかを数値化することが大切です。
ターゲットを明確にする
あくまでも前提として、自社の商品・サービスに対するターゲットがスマホ利用者になります。
スマートフォンをあまり使っていない高齢者をターゲットにした商品展開をするなら、新聞の折り込み広告やテレビCMなどがオススメです。
その場合、こちらの記事もぜひご覧ください。
集客のための方法を決める
目的とターゲットによって、集客方法が変わります。
集客方法は前述しましたが、その中でも、新規顧客を獲得したい場合は、リスティング広告やディスプレイ広告、自社ホームページ、Googleマイビジネスなどが効果的です。
リピーターを増やしたいなら、リターゲティング広告やLINE公式アカウント、店舗アプリを使いましょう。
SNSは発信内容などにより、新規顧客、リピーターのどちらにでもアプローチすることが可能です。
分析と改善を繰り返す
集客方法によっては、すぐに成果が表れないものもあります。
集客の効果を分析、改善のPDCAサイクルを繰り返すことで、集客の成功割合が増えるでしょう。
ターゲットに合わせたスマホ集客で、効率よく売り上げアップを狙おう
この記事では、スマホ集客を実施する理由と、スマホ集客の種類、実施方法を説明しました。
スマートフォンは現代の必需品で、マスメディアよりもマーケティング戦略において重要なツールとなっています。
スマホ集客の成果を上げるためには、自社商品・サービスのターゲットと目的に合った方法を選ぶことが重要です。
ぜひ今回の記事を参考に、スマホ集客に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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