
仕事でメモを取ったり、考えを紙に書いたりする機会は常にあります。
ノートを持たずにいて、上司から注意された経験がある人もいるのではないでしょうか。
適当に選んだノートを使っている人もいると思いますが、ノートにはその作りによって、書きやすいものや持ち運びしやすいものなど様々です。
毎日使うものだからこそ、使いやすく、見た目にも良いノートを選びたいと考えているビジネスパーソンのために、この記事では、ノートの選び方と、おすすめのノートを説明します。
ノートを選ぶときの参考にしてください。
ノートを選ぶ際のポイント

ノートには様々な種類があります。そのため、用途によってノートを使い分けることも重要です。
選ぶポイントは、以下の4つです。
- ページの綴じ方で選ぶ
- 罫線の種類で選ぶ
- ノートのサイズで選ぶ
- 中の紙質で選ぶ
何をポイントにして選ぶのかによって、選ぶノートが変わりますので、譲れない点は何かをしっかりと見極めましょう。
ページの綴じ方で選ぶ
ノートには、重ねた紙の中央で綴じる「綴じノート」と、ワイヤーなどのリングで紙を綴じる「リングノート」があります。
綴じノートの代表格は、大学ノートです。開いたときにほぼ平らになるので、見開き2ページを大きく使った書き込みも可能です。
綴じノートには、「無線綴じ」「中綴じ」「糸綴じ」の3種類があります。リングノートと合わせて、簡単に説明していきます。
無線綴じ
無線綴じは、接着剤でページをまとめた綴じ方です。
接着部がしっかりとしているため、ページが外れてしまうことはありません。
ほかの綴じ方よりも高価になってしまいますが、厚みがあり、長く使うことを目的としたノートに多いです。
中綴じ
中綴じは、中央をホッチキスの針のような金属で留める綴じ方です。
雑誌やパンフレットで多く用いられています。年月がたつと、綴じている部分の穴が劣化して大きくなり、内側のページが外れてしまう可能性があります。
糸綴じ
糸綴じは、糸で紙を綴じているものです。
強度が高く、ページがばらばらになりにくいですが、1ページだけ切り離そうとすると、対になるページも一緒に外れてしまうことがあります。
一般的な大学ノートに多い綴じ方です。
リングノート
リングノートは、紙をリングでまとめているだけなので、1枚1枚の紙が分離しています。
1枚だけ紙を取って、メモを書くこともしやすいです。
また、ノートを360度折り返すことができるので、デスクのない場所でも片手で持ち、メモを取ることが可能です。
ただ、リングが手に当たるとメモが取りづらく、綴じノートよりもリングの部分がかさばってしまいます。
現在は、柔らかい素材で作ったソフトリングのノートも販売されています。
罫線の種類で選ぶ
ノートには、「横罫」「方眼」「無地」があります。
一般的なノートといえば、横罫をイメージする人が多いですが、用途に合わせて選んでください。
横罫
横罫のノートは、メモをとったり、勉強したりするときによく使われます。
線と線の間が5mmから8mmまであり、幅には好みがあるでしょう。
一般的な幅はA罫の7mmです。字が大きくても書きやすいので、様々なノートに採用されています。
6mmのB罫は、字が小さい人や、細いペンで書く人におすすめの幅です。サイズの小さいノートはたいていB罫が採用されています。
5mmのC罫は、表やグラフを書いたり、1行空けて文字を書いたりするのに向いています。
8mmのU罫は、文字の上にふりがなをつけることができるくらいの幅広です。
最近は、罫線にドットが等間隔に付いているものが販売されており、線や表を手書きしやすくなっています。
方眼
方眼ノートは、ページ全体に横線と縦線が細かく書かれてマス目になっているものです。
マス目を利用して図表を書きやすく、段落の高さを揃えやすい利点があります。
資料などを貼り付ける際も、マス目があるのでまっすぐきれいに貼ることが可能です。
マス目が黒いと、コピーをしたときにマス目も一緒に写ってしまいますが、ブルー罫では写りにくいので、きれいにコピーすることができます。
無地
無地のノートは、自分の考えやアイデアを自由に書くのにおすすめです。
罫線があると、どうしてもそれに合わせて書こうとしてしまいがちですが、無地のノートでは直感的な使い方ができます。
ノートをコピーしても、不要な罫線が写りこむことがありません。
罫線がないと文字がだんだん斜めになってしまう人にとっては、慣れの必要なノートかもしれません。
ノートのサイズで選ぶ
ノートには「A判」と「B判」があります。A判は国際規格で、B判は日本独自の規格です。
サイズは「A1」「B1」から順番に数字が大きくなるにつれ、2分の1のサイズになっていきます。
A4・B5サイズ
ノートといえば、学生時代に使用したB5サイズの大学ノートを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
情報をたくさん書いていくことができるので、セミナーを受講するときや、上司や先輩から学んだことをまとめるときに使いやすいです。
また、ブレインダンプやマインドマップなどの自分の考えを広げて書き込んでいきたいときにも適しています。
企業ではA4のコピー用紙を使うのが一般的ですので、A4サイズのノートを使えば、資料を折らずに挟んでおくことも可能です。
A5・B6サイズ
A5・B6サイズは、小ぶりのノートなので、持ち運びしやすいのが特徴です。
片手で持って、メモを取ることもできる大きさなので、デスクのない場所や商談の場でノートを内容を見られたくないときにも使いやすいでしょう。
スケジュール帳や手帳に多いサイズです。
中の紙質で選ぶ
ビジネスで使う筆記具は、ボールペンが多いと思いますが、まれにインクが裏移りしてしまって、読みづらくなってしまった経験のある人もいるのではないでしょうか。
ノートの紙質によって、書き心地などが変わります。自分がよく使う筆記具に合うノートを選びましょう。
上質紙
上質紙はパルプ100%の紙です。紙の色が真っ白で、ペンでスラスラと文字が書ける滑らかな質感が特徴です。
紙の質が良く劣化しづらいので、スケジュール帳やビジネスでの持ち歩き用ノートとして使うのがおすすめです。
中質紙
中質紙は、古紙やリサイクル紙を混ぜた紙です。
上質紙のように真っ白ではありませんが、普段使いにはまったく気になりません。
インクが紙の裏に抜けてしまったり、にじんでしまったりしますが、上質紙よりも安価なので、メモをたくさんとる人は中質紙のノートがおすすめです。
上質紙の紙質が滑らかなのに対して、中質紙は少しざらつきを感じます。その分、ページがめくりやすい利点があります。
合成紙
合成紙は合成樹脂で作られた紙のことです。
水に強いポリプロピレンが入っている合成紙は撥水性があり、雨に降られても紙がふやけたり、インクがにじんでしまったりすることがありません。
撥水性のノートのため、水性ペンを使えず、油性ペンで筆記する必要があります。
外出機会の多いビジネスパーソンにおすすめのノートです。
ビジネスパーソンにおすすめのノート

この章では、ビジネスで利用しやすいノートを10種類紹介します。
- midori「MDノート」
- ツバメノート株式会社「クリームノート」
- アピカ「Premium C.D. NOTEBOOK」
- ライフ株式会社「ノーブルノート」
- コクヨ株式会社「大人キャンパス キャンパスノート」
- オキナ 「プロジェクトリングノート」
- マルマン「Mnemosyne」
- MOLESKINE「クラシック ノートブック」
- DELFONICS「Rollbahn」
- RHODIA「Webnotebook」
サイズや罫線のバリエーションも様々なので、ステーショナリーショップで実際に手に取って自分に合ったものを選んでみてください。
1. midori「 MDノート」
サイズ | A4変形・B5・新書サイズ・文庫サイズなど |
罫線 | 横罫・方眼・無地・ドット方眼など |
MDノートは書くことにこだわり作られたノートで、シンプルな中に書きやすさを追求した工夫が隠されています。
中の紙は、ミドリオリジナルの「MD用紙(ミドリダイアリー用紙)」を使用しています。万年筆でも裏抜けやにじみがしにくく、書き心地が抜群に良いです。
また、MDノートには表紙がないため、ストレスなくノートを180度開くことができます。
表紙がない代わりに、汚れるのを防ぐためにグラシン紙を巻き、ノスタルジックな昔の文庫本のような雰囲気をまとっています。
2. ツバメノート株式会社「クリームノート」
サイズ | A5・セミB5 |
罫線 | 横罫・方眼・無地 |
クリームノートは、1947年の発売から変わらず多くの人に使い続けられています。
表紙はクラシックで落ち着きのあるデザインで、これも1947年から変わっていません。
中の紙は、ツルツルしすぎず、ざらざらもしすぎていない「ツバメ中性紙フールス」という紙を使っています。
紙を透かして見ると、フールスマークの透かしが入っており、高級感を感じます。
紙の色はクリーム色ですが、蛍光染料を使っていないため、長時間書いていても目が疲れにくく、セミナーを受けるときなどに使いやすいノートです。
3. アピカ「Premium C.D. NOTEBOOK」
サイズ | A4・B5・A5・A6・CDサイズ |
罫線 | 横罫・方眼・無地 |
Premium C.D. NOTEBOOK(プレミアムCDノート)は、「紳士のノート」という別名があり、こだわりを持つ紳士淑女のようにノートにもこだわりを持つというコンセプトで作られました。
中の紙は、「A.Silky 865 Premium」というシルクのように滑らかな手触りの白色の上質紙と、「アピカクリーム上質紙」という帳簿用紙として使われていたクリーム色の上質紙の2種類があります。
製本は糸綴じで、綴じ糸は表紙に合わせた色が使われており、遊び心を感じさせます。
2012年の第21回日本文具大賞の機能部門で、グランプリを受賞しました。
4. ライフ株式会社「ノーブルノート」
サイズ | A4・A5・B5・B6 |
罫線 | 横罫・方眼・無地 |
ノーブルノートは、クラシカルで高級感のある表紙が印象的なノートです。
職人が1冊1冊丁寧に製本しているため、丈夫で長く使えます。
製紙メーカーと共同開発したライフのオリジナル用紙「Lライティングペーパー」はクリーム色で目に優しく、滑らかな書き心地とページのめくりやすさも兼ね備えています。
5. コクヨ株式会社「大人キャンパス キャンパスノート」
サイズ | A4・A5・B5 |
罫線 | ドット入り横罫・方眼・無地・メモパッド |
綴じ方 | 無線綴じ・リングノート・ルーズリーフ |
サッカー日本代表の森保監督も愛用している「キャンパスノート」をビジネス利用しやすいように、シックなデザインにしたものが「大人キャンパスシリーズ」です。
ノートだけでなく、ルーズリーフもあるので、使い道に合わせて横罫や方眼、無地の紙を組み合わせることも可能です。
無線綴じとリングノートの2種類があり、無線綴じは丈夫で長く使い続けられるノートとなっています。
リングノートは、1枚1枚にミシン目がつけられており、切り離しやすくなっているのが利点です。
6. オキナ 「プロジェクトリングノート」
サイズ | A4・A5・B5 |
罫線 | 方眼 |
方眼ノートといえば、「プロジェクトリングノート」を思い浮かべる人も多い定番のノートです。
方眼の線は青色で、コピーをしても写りづらく、書いた文字や図表のみきれいにコピーすることができます。
1枚1枚にミシン目がついており、切り離すとA4やA5、B5サイズになるので、ファイリングやコピーがしやすいです。
中の紙は、滑らかな書き心地の特抄上質紙を採用しています。
7. マルマン「Mnemosyne」
サイズ | A3・A4・A5・B5・B6 |
罫線 | 横罫・方眼・無地 |
仕事を創造的にするノートブランドとして作られたMnemosyne(ニーモシネ)は、ビジネスの様々なシーンに対応したラインアップがあります。
「MPS-N 80g/m²」という上質紙は、書きやすさを一番に考えられており、紙の上部には、タイトルや番号を書く欄が設けられています。
罫線は薄いグレーで、書くときは見やすく、記入した後は目立たなくなる絶妙な薄さです。
8. MOLESKINE「クラシック ノートブック」
サイズ | XL・ラージ・ミディアム・ポケットサイズ |
罫線 | 横罫・方眼・ドット・無地 |
MOLESKINE(モレスキン)は、ピカソやヘミングウェイも愛用したと言われている老舗の手帳ブランドです。
ノートの角が丸まっており、角が折れ曲がるのを防いでくれます。ゴムバンドもついているので、カバンの中で開いてしまうこともありません。
中の紙は中質紙のため、インクが裏抜けしてしまう可能性があります。滲みにくいインクを選びましょう。
イタリアのブランドのため、サイズ表記が日本の規格とは異なりますので、手に取ってサイズ感を確かめると安心です。
9. DELFONICS「Rollbahn」
サイズ | A5・B5・A6・B6 |
罫線 | 方眼 |
ドイツのステーショナリーメーカー、DELFONICS(デルフォニックス)が作るノート「Rollbahn(ロルバーン)」は、シンプルなデザインでファンの多いノートです。
カラフルなラインアップが魅力で、好きな色を選んで使い続けたり、用途によって色分けしたりすることが可能です。
中の紙はクリーム色で目に優しく、インクがにじみにくい上質紙を使っています。
後部にあるクリアポケットは切り離したページがピッタリと入るサイズで使いやすく、ゴムバンドがついているので、挟んだものが落ちてしまう心配もありません。
10. RHODIA(ロディア) 「Webnotebook」
サイズ | A4・A5・A6 |
罫線 | 横罫・ドット |
RHODIA(ロディア)は、1932年創業のフランスの老舗ステーショナリーメーカーです。
Webnotebookは、「Webbie」という愛称で呼ばれ親しまれています。
表紙は、イタリア製の合皮で作られており、柔らかな手触りが馴染んで、おしゃれなデザインです。
中の紙は、クレールフォンテーヌ社が作ったベラム紙を使用し、どんなペンでも書き心地良く、仕上げられています。
自分に合ったノートを選んでデキるビジネスパーソンになりましょう
この記事では、ノートの選び方と、ビジネス利用でおすすめのノートを紹介しました。
メモを取るのは日常茶飯事ですので、書きやすく持ち運びしやすいノートを選びたいものです。
毎日使うものだからこそ、お気に入りの1冊を持つと、仕事もうまくいきやすいのではないでしょうか。
ぜひ、この記事を参考に、自分に合ったノートを探してみてください。
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