
令和時代に必要な結果を出す考え方として、三方よしを基盤とした、相手によいことをして、絆を作る「絆徳(ばんとく)」が重要です。
結果を出し成果を上げていくためには、時代に沿った考え方を学び効果的な方法を実践する必要があります。
「YouTube図書館」チャンネルでは、セミナーズ代表の清水康一朗の著書『絆徳経営のすゝめ』が解説されていました。動画の内容を記事化してご紹介させていただきます。
この記事は、YouTube図書館チャンネルの『【99%が知らない】一流の人がやっている絶対に結果を出す考え方5選!スゴすぎる勝ちパターンとは?「絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業はなぜ絆と徳を大切にするのか?」清水 康一朗』を記事化したものです。
絆徳経営を実践して、さらなる飛躍を手にしたい方はぜひご覧ください。
「YouTube図書館」チャンネルとは
「YouTube図書館」は、様々な場面で役立つ書籍要約が見られるチャンネルです。
その中で、セミナーズの清水康一朗が書いた『絆徳経営のすゝめ 〜100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の解説動画が配信されています。
絆徳経営で結果を出す方法として、動画の内容を記事化してご紹介していきましょう。
絆徳経営とは

絆徳経営とは、『自分が相手に「いいこと」をするから、相手も人に「いいこと」をしてくれるようになり、それがずっと続く関係』だと説かれています。
ギリシャ哲学、インド哲学、中国古典思想に日本的な精神を取り入れた経営手法でもあります。
時代が変化すれば理想の会社像も変化し、変化にいち早く適用した企業だけが生き残っていくと触れました。
現代の消費者がどんな基準で商品を買っているかを知ることが重要だといわれています。どんな意図でモノやサービスを買っているのかは「良いこと」であると言います。
「三方よし」を実現するために求められるのは、理念と経済合理性を両立した会社経営であり、それを実現するのが絆徳経営です。
動画では絆徳経営のポイント5個を解説しています。詳細について見ていきましょう。
絆徳経営について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
①世界感をアピールする
絆徳経営のポイントは、その商品の世界観をアピールすることです。
ビジネスの世界では「商品を売るのではなく、ベネフィットを売れ」という格言が長く信じられてきたと言います。
しかし未だに、ベネフィットを訴求すれば売れると信じている経営者は時代遅れであると述べました。
ベネフィットを売るということは、商品を使用した後に起こる利益を訴求することです。現代でも重要要素となりますが、それだけでなくこれからの時代に大切なことは世界観を語ることであると言います。
商品やサービスのベネフィットに対して、世界観が上乗せされた瞬間に、売れていくのです。どのような世界観のときに市場が変化しているかを認識することが大切であるとまとめています。
自然体で本心から理念を唱えながら、経営を実践する必要があるのです。
②会社にとっての最大の資産である絆を作る
絆徳経営をおこなうにあたり、会社の最大の資産である絆を作ることが大切です。
現代の情報化社会では、絆こそが最大の資産となります。
絆を築くまでには一定の時間がかかりますが、一旦絆ができれば、収益を安定させることが可能となります。
無理に営業をおこなわなくても、勝手に商品を買ってもらえるようになり、紹介や推薦も増えていくといいます。
道徳的な行為で絆を結ぶ、絆徳経営を実践していれば自ずと利益もついてくるということです。
これは、反対に企業が自社利益を追求することにばかり意識が向くと、かえって儲からなくなってしまうことを表します。
リピート客が付かない、社員の離職率が高い、幹部候補が育たない、SNSアカウントのフォロワーが増えないなど、経営者にとって悩みは多くあるでしょう。
この問題の根源は、絆の分断にあると言います。
顧客、社員、社会との絆の分断があることによって、上記のような問題が生じるのです。
現代の企業を取り巻く課題はほぼ全て絆の分断によって生じているとまとめました。
道徳の実践で、顧客や社員、社会との絆を大切にする精神を養うべきであるとまとめています。
③ダイヤ型の組織を目指す
一定以上のスキルを持って活躍するリーダーやマネージャーである中間層を増やすことによって、ダイヤ型の組織を目指すことが大切であると言います。
世界はピラミッド型の構造になっています。優秀な人が多くの富を得るのは当然ですが、一方、一部の人が高額の年収を得るようになると世間一般の人の年収に影響が出るとも言われています。
日本の企業でも、優秀な人だけ評価すればいいという考えに陥ると、上層部にのみ富が集中してしまうのです。そして、ピラミッドの頂点はどんどん細くなっていく現象が起きます。
この状態で、上層部が経営に奮闘しても社員との絆が失われていくため、後継者が育たず会社は破綻していくことが、ピラミッド型組織の末路であると述べました。
この破綻を阻止するためには、雇用と教育に注目する必要があるとのことです。
雇用では中間層の採用を増やす、教育ではピラミッド型の組織をダイヤ型の組織に進化させることが重要となります。
まずは教育によって、仕事ができる中間層を増やすことが大切であると言います。そして、社員が活躍できるように働きかけて、中間層として定着できる環境を用意することが必要です。
中間層が新人の面倒を見られるようになれば新人の生産性や給与は上がりやすくなります。
徐々にピラミッドの下層の底上げが起こり、ダイヤ型の組織に近づいていくと言います。中間層を増やすために社員の教育環境を整えましょう。
④分断を生み出す3つの罠を理解する
絆徳経営では、分断を生み出す3つの罠に気づき、その罠にはまらないようにすることが大切です。
その罠を自覚し気づくことかできれば、その罠を回避できると言います。
絆徳経営を実践して相手にいいことをしても絆が強まっていかないなら、それは罠に陥っている可能性が高いとされています。
代表的な罠には3つあるとされています。
愛情より心の傷を選ぶ
代表的な罠の一つ目は 愛情より心の傷を選ぶことです。
自分が受けた心の傷にばかりに焦点をあてていると、大切な絆を失うことになりかねないといいます。
動画では夫婦げんかの例をあげています。
例えば相手に暴言を吐くと、言われた方は心に傷ができ、それが徐々に大きくなると、絆は失われていくと言います。
大事なことは、傷を作らないようにすることではなく、生じた傷と正しく向き合うことです。
傷にこだわるのではなく、愛情面に意識を向け、与えられた愛情や恩恵に対して感謝の心を持つ習慣をつくるようにまとめられています。
信じるより疑いを選ぶ
代表的な罠の2つ目は、信じるより疑いを選んでしまうことです。他人を信じず、疑ってばかりいては絆を深めることはできません。
自分を信じることができていない人は、この罠に陥りやすいとされています。
動画では、恋愛について触れられました。
例えば恋愛では自分に自信がない人は相手が浮気しているのではないかと疑ってしまいます。
相手は、疑い深い人と一緒にいたくないと考えるため、関係がすぐに破綻するでしょう。
信じるよりも疑いを選ぶ人は、これを繰り返して本当の絆をつくることができないと言います。
一方自分を信じ切ることのできる人は、自己が安定しているために、さまざまな障害をポジティブに乗り越えられることができるでしょう。
そして、自分を信じられるようになるには、自分と小さな約束をしてそれを守ることが大切であると言います。「明日5分早く起きる」「パートナーに感謝の言葉を伝える」などがあげられています。
自分と小さな約束をしてそれを守ることを続けていくことで自分に自信がついていくと触れられています。
与えるより受け取ることを選ぶ
代表的な罠の3つ目は、与えるより受け取ることを選ぶことです。
顧客との絆をつくるためには、相手にとって良いことを提供することが欠かせません。
相手の需要にそって繰り返し与えることで、そこには絆が生じるということです。
与えるおこないに対して抵抗を感じる人もいるでしょう。損を感じる人は、与えるより受け取る方を選んでしまうと述べました。
動画では、与えるのみにフォーカスする会社員の例があげられています。
与える行動に対して損を感じる人は、会社のために利益を上げることを考えずに、給料を受け取る事ばかりを考えてしまうそうです。
自分の勤務態度を顧みずに、待遇やボーナスの不平不満ばかりを言い続けてしまえば、会社との絆はどんどん弱くなっていくと言います。
まずは相手が求めるものを与えて、絆を作ることが大切です。
⑤5Kマーケティングを実践する
5つのステップからなる5Kマーティングを実践し、サイクルを回し続けることで、相手と絆を作りながら、継続的な利益を生むことが可能となります。
引続き動画の内容に沿って、5つの内容をご紹介しましょう。
ステップ1:企画
企画とは対象顧客を理解することです。相手はどんな人で、何を求めているのかを把握することが重要であると言います。
これが明らかになれば、後は広告や営業トーク、ブランドコンセプトなどに、反映できるとまとめています。
また、どんな人で、何を求めているのかについて知りたい場合は、以下の二つの問いをすることが大切です。
- どこでこの商品を知ったか?
- なぜその商品を買ったのか?
この二つを言語化できるところまで落とし込んでみてください。
ステップ2:きっかけ
面白い企画を無料体験や商品購入といったきっかけにつなげるためにはメディアでも情報発信が大切です。
重要なことは、どの媒体を使ってきっかけとなる発信をするかでしょう。
新聞雑誌の4大メディアと各種SNSの中から主にどのメディアを使って発信していくかを決めましょう。
4大メディア
- テレビ
- ラジオ
- 新聞
- 雑誌
SNS
どのメディアが適しているかは客層や商材によって異なると言います。
顧客の属性によってきっかけづくりとなる最適なメディアを選ぶことが重要であると述べました。
ステップ3:関係づくり
メディア作りをおこなったら、見てくれた人との関係構築をおこないます。関係づくりのために重要なポイントは、なるべく頻繁に更新することであると言います。
有益な情報や商品の宣伝をメディアでしても、消費者は反応しにくいとされています。
お客様と関係作りをおこなうためには、価値ある情報を継続的に発信していくことが大切であると言います。情報の一貫性も意識してください。
人は接触機会が増えるほど相手に親しみを感じて好感を持つようになるそうです。
例えば、新聞広告でも、ほんの一回見ることと、何日も続けて目にするのでは後者の方が圧倒的に反応率が高くなるとのことでした。
ブログや SNSなどを頻繁に更新して、相手から応援される関係作りを目指しましょう。
ステップ4:感動づくり
顧客の期待値を上回る商品やサービスの価値提供をおこない、感動作りをおこないましょう。
動画では、高級ホテルのリッツカールトンの例があげられています。
リッツカールトンは、感動体験を顧客に提供していて、すべての従業員に2,000ドルの決裁権が与えられていると言います。
従業員はこの資金を使って顧客に自由に感動をもたらすことができるのです。
例えば、客室に大事な書類を忘れた人のために、自分の判断で飛行機に乗って届けに行くなどのサービスを提供します。
顧客の予想を超える感動を提供することが、結果として顧客との絆が強まることにつながるのです。
ステップ5:絆づくり
お客様に感動し、絆関係を継続させるために重要なことは、顧客の記憶に継続してとどまることです。
リピーターになってもらうには、顧客の記憶に残る必要があり、どんなメリットを提供できるか明確にする必要があるとまとめています。
具体的に市場でどのように価値提供ができるのかなどのポジショニングを設定して、言語化してみることで、より深くメリットを提供できるようになっていきます。
また、実際に顧客をフォローする活動も欠かせません。
電話や定期的な手紙によるフォローや、イベントや季節のキャンペーンのお知らせをするなど、相手が喜ぶことを提供することが大切であると言います。
そして、大事なことはこの5Kマーティングを繰り返し実践することであると述べました。
まとめ
「YouTube図書館」チャンネルによる、『絆徳経営のすゝめ』の要約をご紹介しました。
絆徳経営は、理念を大事にしながら企業成長が可能となる令和の経営スタイルです。ぜひ、さまざまな人と絆を結ぶことを大事にしてみてください。
詳しい内容を知りたい方は、動画もご覧ください。

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