
営業部に配属されたら、セールストークはできるのか、売り上げを上げることはできるのかと、不安になる人が多いようです。
先輩や上司に同行するなどして、営業ノウハウを教えてもらうことが多いですが、自分でも学び、スキルアップできれば、周囲から一目置かれる存在になれるかもしれません。
そのために役に立つのが営業についてのビジネス本です。
この記事では、営業経験の少ない1年目から3年目くらいまでのセールスパーソンに読んでもらいたいおすすめの営業の本を10冊紹介します。
本の選び方や読み方も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
営業の本の選び方

営業の本と一括りに言っても、様々なタイプのものがあります。
自分がほしいと思っている情報がしっかりと書かれているのか、読んでわかりやすいかなどを買う前にチェックしておきましょう。
表紙や帯、目次を見ると、だいたいの内容がわかります。また、POPや口コミも参考になります。
ここでは、営業の本の選び方について5パターンに分けて説明します。
キャリアに合う本を選ぶ
営業未経験者や新人が読む本と、営業で一定の成果を出しスキルアップをしたい人では、読む本が変わってきます。
本のタイトルや帯に「基本」「基礎」「1年目」などが書かれていれば、営業未経験者や新人向けの本だとわかります。
書店のPOPや、読者の口コミなどでも、本のレベルがわかるので、参考にしましょう。
自分のキャリアに合った本を選ぶことで、理解もしやすく、今必要なスキルを身につけることができます。
職種で選ぶ
営業には一般的なスキルはもちろん必要ですが、職種ごとに必要なスキルや知識が変わります。
例えば、出版業界と飲食業界では使う言葉が変わります。売る商品・サービスで営業のアプローチも変わることは想像しやすいでしょう。
書店で職種ごとの営業本を探しても良いですが、先輩や上司におすすめの本を聞く方が自社業界に適した本を見つけやすくなります。
スキル・目的で選ぶ
営業の本の中には、スキルや目的に特化したものがあります。
例えば、セールストークや心理学、身だしなみなどの本を見たことがある人も多いでしょう。
例えば、セールストークを学びたければ、セールストークを重点的に解説している本を読むことで、相手に好感を持ってもらえる話し方を知ることができるでしょう。
最近では、心理学の知識をセールストークに活用する本も読まれています。
相手の気持ちを掴み、「イエス」と言ってもらうように説得するときにも心理学は有効です。
自分の中に足りないスキルや伸ばしたいスキルがあるときは、特化型の本がおすすめです。
ベストセラーで選ぶ
ベストセラーになっている本は、多くの人が評価している話題の1つとして、気になるものに目を通しても良いでしょう。
ベストセラーの本を選ぶ際は、前述した自分のキャリアや職種に合っているのか、求めるスキルについて書かれているのかはチェックしておく必要があります。
口コミで選ぶ
インターネットで書名を検索すると、たいてい口コミが書かれているサイトがヒットします。
口コミ評価の高いものが絶対に良いとは言えませんが、中には客観的に細かく感想を書いている口コミは本選びの参考にできます。
書店に行くことができないときは、ある程度の内容がわかることもあるので、一度確認してみると良いでしょう。
ただ、口コミが良いからと言って、自分に合うものとは限らないため注意が必要です。あくまでも参考程度にしておきましょう。
新人セールスパーソンにおすすめの営業本

営業部に配属された新入社員や、3年目くらいまでの営業歴が浅い人におすすめの本を10冊紹介します。
タイトル | 著者 | 出版社 |
この1冊ですべてわかる 営業の基本 | 横山 信弘 | 日本実業出版社 |
トップセールスが使いこなす!基本にして最高の営業術 総まとめ 営業1年目の教科書 | 菊原 智明 | 大和書房 |
凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク | 佐藤 昌弘 | 日本実業出版社 |
僕は明日もお客さまに会いに行く。 | 川田 修 | ダイヤモンド社 |
営業力 100本ノック | 北澤 孝太郎 | 日経BPマーケティング |
「営業の基本」がしっかり身につく本 | 岩泉 拓哉 | かんき出版 |
3万5000人を指導してわかった 質問型営業でトップセールスになる絶対法則 新人でも3か月で1年の予算を達成できる! | 青木 毅 | ダイヤモンド社 |
営業のプロが新人のために書いた はじめての「営業」1年生 | 野部 剛 | 明日香出版社 |
マンガで学ぶ! 営業の超基本 | 小松 麻美、今井 晶也(監修) | フローラル出版 |
この魔法を手にした者は必ず成功する 営業の魔法 | 中村 信仁 | ビーコミュニケーションズ |
営業の基本が学べるビジネス書から、イラストが多めのもの、読みやすい小説タイプやマンガなど、様々な本が出版されています。
ぜひ自分に合った本を選んで学びを得てください。
『この1冊ですべてわかる 営業の基本』
『この1冊ですべてわかる 営業の基本』は、タイトルどおり、営業の基本的なスキルやプロセスなどが網羅され、セールスパーソンが知っておきたい営業の基本と原則が詳しく解説されています。
営業という仕事の内容が体系的にまとめられているので、営業部に配属された新人や、営業を志す就職活動中の学生などにおすすめの1冊です。
『トップセールスが使いこなす!基本にして最高の営業術 総まとめ 営業1年目の教科書』
『トップセールスが使いこなす!基本にして最高の営業術 総まとめ 営業1年目の教科書』は、15,000人ものセールスパーソンを指導してきた著者が、営業に必要な73個の基本スキルを解説する本です。
100以上のイラスト付きで説明されているので、初心者でも学びやすく、営業を学ぶ最初の1冊として多くの人に選ばれています。
これから営業職を目指す人や、営業歴が1年から3年くらいの人におすすめです。
『凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク』
お客様に自社商品やサービスを購入していただくには、適切なセールストークが欠かせません。
しかし、多くのセールスパーソンがお客様に売り込みをしてしまい、良い印象を持たれずに終わってしまいます。
『凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク』では、結果を出しているセールスパーソンがどのように商品の話をトークに入れていくのかや、セールスパーソンのマインド・考え方が詳しく解説されているので、セールストークに苦手意識のある人は読んでみると良いでしょう。
『僕は明日もお客さまに会いに行く。』
『僕は明日もお客さまに会いに行く。』は、三井総一郎という20代の会社員が主人公の小説です。
三井がメンターに出会い、1ヶ月でセールスパーソンとして成長していくストーリーを読みながら、読者も営業のテクニックやマインドを身につけられます。
ビジネス書ではありますが、堅苦しくない小説なので、ビジネス書に馴染みがない人でもスイスイ読めるでしょう。
『営業力 100本ノック』
「100本ノック」というタイトルのとおり、営業のポイントが100の項目で説明されている本です。
100個の問いに自分はどうかと答えながら読むことで、解説に書かれている営業の本質が理解しやすくなります。
基本的な業務やマインド、営業戦略など、1つ1つのポイントが見開き2ページで解説されているので、ちょっとした辞書使いもできるでしょう。
『「営業の基本」がしっかり身につく本』
『「営業の基本」がしっかり身につく本』は1997年に出版され、今までに10万人のセールスパーソンが読んだ本です。
25年間も読み継がれていることから、営業の基本やスキルはずっと変わっていないとわかります。
「御用聞きになってしまっている」「お客様に話を聞いてもらえない」「売り上げに結びつかない」などと悩んでいる新人セールスパーソンに読んでもらいたい1冊です。
『3万5000人を指導してわかった 質問型営業でトップセールスになる絶対法則 新人でも3か月で1年の予算を達成できる! 』
この本はトップセールスの共通点から、「トップセールスになる絶対法則」を教えてくれます。
一般的なセールスマンが苦手とすることが多い見込み客の見極めやクロージングなど、各営業シーンごとにトップセールスの手法を解説しているので、自分の営業手法はどうなのか比較しながら読むことで、より内容を理解できます。
営業に苦手意識のある人でも営業の面白さを感じ、自分も頑張ろうという希望が湧いてくる1冊です。
『営業のプロが新人のために書いた はじめての「営業」1年生』
この本は『はじめての「営業」1年生』というタイトルのとおり、月曜日から土曜日、1時間目から6時間目の時間割で、著者の野部さんが先生となり、読者に授業するような形式になっています。
「営業は根性ではなく、科学するもの」と言う元トップ営業の著者の事例も掲載されており、トップ営業の行動を基にした正しい営業活動がわかります。
営業の各フェーズがわかりやすく解説されているので、営業3年目までのセールスパーソンや営業部に配属されたばかりの新人にまず読んでもらいたい1冊です。
『マンガで学ぶ! 営業の超基本』
『マンガで学ぶ! 営業の超基本』は、半分マンガ、半分テキストで構成されている本ですが、本を読むのは苦手という人におすすめの1冊です。
受注までの営業プロセスを5つのステップにわけ、結果が出る理由と失敗する理由が詳しく書かれています。理由がわかることで納得して実践できるようになるでしょう。
営業部志望の就職活動生や、営業部に配属されたばかりで不安がある新入社員におすすめです。
『営業の魔法』
『営業の魔法』は、6ヶ月間売り上げゼロのダメ社員である小笠原が、スーパーセールスパーソンの紙谷に弟子入りして、営業のレクチャーを受け成長していく小説タイプのビジネス本です。
主人公に感情移入しながら読み進めることができるため、小笠原に共感しつつ、営業のスキルやマインドを一緒に学ぶことができます。
本当の営業とはモノを売るだけではないと気づかせてくれる1冊です。
効果的な営業の本の読み方

営業の本は、学びのために読むことがほとんどです。
小説のように楽しみで読むのではないため、ただ文字をなぞるだけのような読み方では、知識を効率よく得ることができません。
この章では、効果的な営業の本の読み方を3ステップで解説していきます。
1. その本から何を得たいか明確にする
営業の本を読む前に、その本から何を学びたいか、読む目的を明確にします。
読む前に目次を見て、ある程度の内容を掴んだら、自分の知りたいこともはっきりしてくるはずです。
もしくは、その本を手に取った時の気持ちや、購入したいと思ったきっかけを思い出しましょう。
それがその本を読む目的です。
本を読む目的を明確にすることで、「〇〇を知る」という意志を持って読書ができます。
2. 必要な部分をメモにとりながら読む
本を読むときは、最初から最後まで読む必要はありません。
最初から最後まで読む場合も、事前に決めた目的に関わる部分を、メモを取りながら読み進めます。
メモは内容をコピペするのではなく、読んで学んだことや自分が考えたことなどがわかるように書くのがコツです。
メモを取りながら読むことで、理解が深まり、後からメモを見返した時に自分がどう考えたのかを思い出せます。
3. メモで復習する
読書後に復習を必ずしましょう。人間は忘れる生き物です。
本を読んだ日の夜、翌日の夜、1週間後の3回、5分だけでも復習すると、内容が脳に定着します。
なお、復習は本を読み直すのではなく、メモで行います。
本を読み返すと、「あの話はどこに書いてあったか?」と探し、結局見つけられずに諦めたり、不要な部分を読み直してしまったりして、復習に無駄に時間がかかってしまうことがあるからです。
自分で書いたメモは、本をまとめたものでもあるので、不要な情報はなく、簡単に復習ができます。
営業の本で基本的な知識やスキルを手に入れましょう
この記事では、新人セールスパーソンに役立つおすすめの本を紹介し、本の選び方と効果的な読み方についても解説しました。
新人のセールスパーソンは身だしなみやお客様とのコミュニケーションなど、学ばなければならないことが多いですが、基本をしっかりおさえておくだけで、相手に与える印象は良くなります。
営業は難しいというイメージを持っている人もいる人こそ、営業の本を読んでみてください。
新しい知識やマインドに触れることで世界が広がるきっかけになるでしょう。
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