
昨今のテレワーク普及によって、コミュニケーション不足や組織の課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
「個人の能力は高いのにチームのまとまりがない」
「それぞれの力が発揮できていない」
「チームとしての成果をもっと上げたい」
変化の激しい現代社会において、企業成長のために組織力を強化することは非常に重要です。
この記事では、チームビルディング研修の目的や必要性を解説。チームビルディング研修の効果を高め、目標を達成するためのポイントについてもお伝えします。
おすすめのチームビルディング研修についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
チームビルディング研修とは

チームビルディングは、「チームを構築する」という意味で、より強い組織を作り上げるための手法です。
チームビルディング研修は、個人の能力を最大限に発揮し、高い成果を上げられる良いチームを構築するために行います。
「チーム」に似た言葉で「グループ」がありますが、この2つの意味には大きな違いがあります。
語源は、「集まり」「結び目」
チーム :共通の目的や目標を持ち達成に向けてサポートし合う集団
語源は「引っ張る」
それぞれの語源からもわかるようにグループは個人個人で動いているのに対して、チームは同じ方向に向かうための共通の目標や目的が必要となるのです。
個人の力を発揮しつつ、同じ方向に向かって共に進む組織のことを言います。また、チーム全体のビジョンが一貫性があり、連携がとれているチームが強いチームです。
強いチームを構築することにより、メンバー同士が協力し支え合いながら、改善と成長することが求められています。
このため近年では多くの企業がチームビルディングを積極的に行い、チーム力の向上を目指しているのです。
チームビルディングはなぜ必要か
チームビルディングが必要な理由は、これまでと組織の在り方が変わってきているからです。
かつては、力のあるリーダーに従って動くのが組織の主な形でした。
しかし、グローバル化や多様化、IT化が進む現代では、スピード感やより柔軟な対応が求められるケースが多くなっています。
海外企業を含め多くの競合他社に対抗するためにも、優秀な力を発揮し合い相乗効果を高めていくことが必要なのです。
どんなに優秀な人材でも、一人の力では限界があります。
チーム内の繋がりを強化し、組織として力をつけなければいけない時代になっています。
チームビルディング研修の目的とは
チームビルディング研修の最終的な目的は、チームワークを高め、より強い組織を作ることです。
それだけでは少し漠然としています。より明確な目的を持つことで、研修の効果を最大化させることが可能です。
ここでは、チームビルディング研修の目的を3つ解説します。
チームのパフォーマンスと生産性をアップ
チームのパフォーマンスアップはチームビルディング研修の大きな目的の一つです。
研修を通してそれぞれが自分の役割を認識することで、組織の中でどう動くべきかを理解できるようになります。
どうすればチームに良い影響を与えられるかを一人一人が考え、全体の生産性向上を目指します。
相互理解とコミュニケーションを活性化
日々の仕事が忙しく、組織内での会話が生まれにくい環境であれば、業務内でチーム力を上げるのは難しいでしょう。
研修を行う中で、普段の仕事上では気づけなかったメンバーの性格や考え方などを知ることができます。
メンバー同士が理解し合い、コミュニケーションを深めることが組織力強化には不可欠です。
研修を通じて、意見を言いやすい環境を作ることが大切です。
理念の浸透とビジョンの共有
チームがどこに向かって行くのかを明確にして、全体で共有することが重要です。
新しいメンバーの加入時や、新プロジェクトを立ち上げる際などには理念やビジョン共有を研修の主な目的とするのも効果的です。
組織のマンネリ化やパフォーマンスの低迷を感じた場合にも、改めて理念・ビジョンを浸透させるために研修を行うのも良いでしょう。
チームビルディング研修で得られる効果

チームビルディング研修で得られるものは、チーム力の強化だけではありません。研修プログラムを通じて日常の業務にも良い効果が期待できます。
ここでは、3つの効果について解説します。
個人の能力が発揮できる
チームビルディング研修によって、メンバー同士の協力関係が生まれ信頼感も深まります。
目標達成するために、それぞれが意欲的に取り組むようになっていきます。
より効率を上げて成果を出すにはどうすれば良いか、チームのためにできることは何かを自主的に考え、行動に移せるようになります。
信頼が深まる
研修テーマに沿って行動する中で、チームで行う意義を体感できるようになります。
チームメンバーの力があってこそ達成できると分かるため、協力して取り組むことの素晴らしさに気づけるでしょう。
何か問題や課題が生じた時にも一緒に乗り超えることにより、絆が深まって良いチームになっていきます。
お互いの個性を理解し協力して成果を上げられれば、相手への信頼感が高まる事にも繋がります。
モチベーションアップ
チーム内のコミュニケーションが活発でお互いの意見が言いやすい環境は、仕事へのモチベーションにも良い影響を与えます。
個人ではなくチームで共通の目標に向かうことができ、充実感や達成感も深まるでしょう。
自分が能力を発揮することでチームの役に立てると感じられると、さらに貢献したいという意識が芽生えます。
チームビルディング研修の内容とメリット・デメリット

チームビルディング研修にはいくつか種類があります。
室内でワークショップやゲームを通して行うもの、屋外で体を動かすもの、宿泊を伴う合宿形式の研修などです。
目的や必要な時間、目的、費用感によって選択すると良いでしょう。
主な研修の内容とメリット・デメリットをご紹介します。
ワークショップ・ゲーム形式
ワークショップやゲーム形式の研修は、室内で行う研修プログラムです。
メリットは次のものが挙げられます。
・少人数でもできる
・会場手配や準備の負担が小さい
一つの課題に対して楽しみながらチーム全員で取り組み、それぞれが意見を出しやすいのも良い点です。
コミュニケーション力を養うのにも有効な研修形式です。
ただし、ワークショップやゲームの目的が明確でないと、良い効果が得られない事もあります。
・ただゲームを楽しむだけになる
このようにならないためにも、事前にしっかりと目的を伝えることが重要です。
屋外での研修
いつものオフィスとは違う環境に飛び出し、自然の中や広い空間で体を動かしながら行います。
心身ともにリラックスした状態で研修が受けられ、ストレス解消にも役立ちます。
作戦や戦略を練る中で、それぞれの役割を認識しチームワークの向上や相互理解にも繋がるでしょう。
ただし、屋外研修にもデメリットがあります。
・天候に左右される
ワークショップ・ゲーム形式と同様に、行う目的を明確にしておきましょう。ただのレクリエーションにならないように注意する必要があります。
宿泊を伴う合宿形式
1泊2日や2泊3日など、数日間に渡って同じ施設に寝泊まりして行う研修です。チームメンバーの距離を縮め、一体感を持つのに効果的です。
研修の時間外でも話す機会が増えるため、普段できないプライベートな話や日常の一面を見ることができ、関係性を深められるでしょう。
合宿研修にもデメリットがあります。
・研修施設の選定が必要
・準備に手間と時間がかかる
オンライン研修
近年のテレワーク普及により、メンバーが実際に集合して行う研修の場が減り、オンライン化が進みました。
オンライン研修のメリットは主に次の4つです。
・発言しやすい
・コストが抑えられる
・場所の確保が不要
オンラインでも効果的な研修は可能ですが、やはりリアル研修とは違ったデメリットもあります。
・集中が切れやすい
・表情や感情が読みづらい
集合研修よりも発言がしやすい傾向にあるオンライン研修ですが、慣れていなければ発言するタイミングが難しいと感じる人もいるようです。
モデレーター役の人を作るなど、全員が参加しやすい雰囲気を作ることも大切です。
効果を高めるチームビルディング研修のポイント

研修をただ行うだけではその後の仕事に活かすことは難しいかもしれません。
研修の場だけではなく、通常業務にも役立てられるために意識するポイントを3つお伝えします。
対話を意識する
チームビルディング研修では話し合いや討論をする場面が多くなります。
意見の違いが出るのは当然ですが、自分の考えを押し付け論破しようとすることはチーム力の向上には繋がりません。
感情的にならないよう、論理的な話し合いを意識することが非常に重要です。言いたいことを言うのではなく、話し合う姿勢を持ちましょう。
メンバーの個性を尊重し、相手の意見にもしっかり耳を傾けることが大切です。
自分の考えと違うからと言って、話をさえぎって発言することは避けなくてはいけません。
感情的になりそうな際は、他のメンバーの中立的な視点も必要になるでしょう。
主体性を重視する
チーム力が低い組織では、メンバー一人一人が自ら考えて動くという姿勢が不足しているものです。
チームビルディング研修の目的は、個人の能力を発揮しチーム全体のパフォーマンスをアップさせることです。
メンバーそれぞれが自分の役割を知り、主体的に動かなくては本来の研修の目的が達成されません。
全員に発言してもらう、役割をハッキリさせるなど、それぞれが主体的に取り組む姿勢が大切です。
振り返りを必ず行う
チームビルディング研修は実施して終わりではなく、今後の仕事にも生かせるように振り返ることが重要です。
振り返りを行うことで、改めて客観的に自分の役割や長所を認識できたり、他のメンバーの強みを再確認できるなどの効果があるでしょう。
振り返りの際は、対話の時間を多く設けて、積極的な話し合いと情報共有が大切です。
良かった点だけではなく、反省点や課題を洗い出すことで、今後の業務改善にも繋がるでしょう。
おすすめのチームビルディング研修5選

ここでは具体的な研修プログラムを形式別に5つご紹介します。
それぞれの内容と、想定される費用についても解説していきます。
マシュマロチャレンジ(ワークショップ・ゲーム形式研修)
マシュマロチャレンジはパスタ、マシュマロ、テープ、ヒモを使用して、より高いタワーを作ることを目指します。チーム間での対抗戦で、時間内により高いタワーを立てたチームが勝利です。
このゲームでは、戦略を立てること、協調性、アイデアが重要です。
チーム数によって少人数~大人数まで対応可能
費用:材料費のみで1,000円程度
レゴ(ワークショップ・ゲーム形式研修)
お題に対してレゴを使用して作品を作るゲームです。
「レゴ®シリアスプレイ®」として、NASAやGoogleなども採用する研修プログラムです。
ファシリテーターから課題が与えられ、それに対してメンバーがそれぞれ作品を作ります。
その後作品を通してお題に対する自分の考えをチームメンバーに伝え、メンバー間で対話を行います。
この研修では、「相互理解」「コミュニケーション強化」「創造性の強化」などの効果があります。
リアル宝探し(屋外研修)
チームで協力して暗号を解き、宝物を発見する速さを競うプログラムです。
問題解決のプロセスを経験することで、協調性や課題解決力などを身につけ、チーム力を向上させます。
それぞれの積極性や発想力も非常に重要です。
目標を達成することにより、チームの団結力も高まり、コミュニケーションの活性化にも繋がるでしょう。
アウトドア研修(屋外研修)
バーベキューやキャンプといったアウトドアも、目的を明確にして行えばチームビルディングに役立ちます。
アウトドアメーカーのスノーピークがアウトドア研修を提供しています。
普段と違う自然環境の中で、オフィス内では得られない気づきや一体感を体験できるでしょう。
アウトドア研修によって6つの効果が得られるとされています。
チームビルディング合宿研修(チームビルディングアカデミー)
チームビルディングアカデミーが提供する合宿研修では、「競争体感型研修を通じて自立した個と責任感の醸成」を目的としています。
経営課題を解決するために考えられた研修です。
3日間または4日間の研修を通じて、自立した強い個人と、勝てるチームを作り上げるプログラムとなっています。
チームビルディング研修で組織力を上げよう

チームビルディングを目的とした研修について解説しました。
チームビルディング研修は組織を活性化し、より良い成果を出せるチームを作るために非常に有効です。
一人一人が優れた能力を持っていても、チームがバラバラでは最大限に発揮することはできません。
その結果、企業としても伸び悩んでしまうでしょう。
より高い研修効果を得られるよう、メンバーそれぞれが主体性を意識し、目的を持って研修を受けることが大切です。

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