
日本人で影響力のある才能溢れた野球選手といえば、「イチロー選手」とイメージする方が多いのではないでしょうか?
イチロー選手のマインドや生き様は、経営者の方も多く魅了されています。
これからの時代、そんな芯のあるイチロー選手の考え方や話し方を知り役立てることで、経営の手助けになる可能性があります。
今回は、イチロー選手の考え方とビジネスで活用する話し方のコツをご紹介していきます。
経営者を惹きつけるイチロー選手の考え方

プロ野球で活躍してきた大人気のイチロー選手。2019年3月21日に日本で引退会見をしています。
深夜に行われた引退会見にも関わらず、多くの人が会見に惹きつけられていました。
野球界のレジェンドといわれる『イチロー』のマインドや生き方に魅了されている経営者の方は多いでしょう。
まずは、経営者が惹きつけられるイチロー選手の考え方について解説していきます。
独自の個性を活かす|メンターの重要性
経営者が惹きつけられるイチロー選手の考え方は、独自の個性を活かすことです。
イチロー選手は、プロに入ってから3年目の「オリックス・ブルーウェーブ」の仰木彬監督との出会いが野球人生を開花させてくれたといいます。
当初の頃のイチロー選手は「振り子打法(=打者の打法のひとつ)」を活用していたが、他の監督からは“あまりいい打法ではない”と思われていたようです。
しかし、仰木彬監督はその個性を変えることなく、そのまま野球に活かしたところ、イチロー選手は、才能が開花し『MLB通算3000本安打』を達成しています。
このように、メンターとの出会いがビジネス面でも大きな影響を与えるため、メンターの重要性は高いです。
“意思決定”と“前進する”こと
経営者が惹きつけられるイチロー選手の考え方は、“意思決定”と“前進する”ことです。
経営者は、市場変化が激しい時代をこれから生き抜いていかなければいけません。
そんな時代を息抜き抜くためには、先がわからない暗闇の中でも、自らの腹をくくり意思決定をしながら、前に進んでいくことが大切になります。
そのためには、学び続けることが大切であり、イノベーションを起こしていくことが最も重要です。
両利き経営
イノベーションを起こしていくためには、両利き経営が大切になってきます。
両利き経営とは、「知の深化」に偏ることなく、「知の探索」を意図的に行う経営論のことです。
・ 知の探索:知っているものから離れ新しい「知」を探す
人間は、自分が得意な分野ばかり深掘りしていく「知の深化」に偏った経営をしがちなため、自ら「知の探索」を続けるように心がけることが重要です。
自身と全く違った考え方や道を歩んでいる偉人たちは、バランスよく両利き経営を進めています。
感情を隠さない|リーダーシップ論
経営者が惹きつけられるイチロー選手の考え方は、感情を隠さないことです。
『今までの野球人生の中で1番、屈辱的な日です』
イチロー選手は、韓国に敗れてしまった時のインタビューで感情を隠さずに、着飾らない言葉を発しています。
ビジネスにおいて、これからの時代はイチロー選手のような素直な人間が重要であるため、「リーダーシップ論」が大切になってきます。
リーダーシップ論とは、自分らしく感情を表現し振る舞っていくリーダーは、どのようなプロセスを辿っているのかを明確にする理論のことです。
韓国に敗れた時のイチロー選手のように、感情を隠さずに自分らしい表現をするような経営者が、これからの時代に求められます。
言語化するよりも、やって見せる

経営者が惹きつけられるイチローの考え方は、言語化するよりも、やって見せることです。
イチロー選手は、人間や組織に成功法を教えるために、それを言語化することは難しい。だからこそ「まず、やって見せる」ことが重要だといいます。
例えば、イチロー選手が“なぜ、あんなにもヒットを打てたのか”を言語化することは難しいということです。
そのため、“自分から技術・知識を盗んで、さらに進化していく人”が望ましいと語ります。
つまり、これからのビジネスにおいて、ひとまず行動することで失敗する可能性が高いが、その姿勢がどんな言葉よりも響くため「見て、まずは盗み、やる」という考え方が重要になります。
失敗の方が多い|いかに失敗と向き合うかが重要
経営者が惹きつけられるイチロー選手の考え方は、失敗の方が多いため、いかに失敗と向き合うかが重要ということです。
どんなに優れているバッターでも、せいぜい打率3割。
つまり、僕も“失敗の方が多い”ということ。
数えきれない失敗と今まで向き合ってきた。
今は、安定した時代とは違うため、新規事業を立ち上げても成功の見込みはなく、成功するのは一握りであり、そして競合に負けることも経験していきます。
つまり、経営者や起業家の人たちの大半が“失敗”や“負け”を経験することになります。
ビジネスパーソンにとって、このような経験を避けては通れないため、いかに失敗と向き合うかが重要になってきます。
モチベーションを上げる方法はない。
失敗してしまい感情が下向きの時は、いかに“これ以上下げないか”を重要視する。
誰もが“社長”というマインドを持つ
経営者が惹きつけられるイチロー選手の考え方は、誰もが“社長”というマインドを持つことです。
現代は、不確実性が高い時代になってしまっているため、一人ひとりが“社長”という意識を持つことが大切になってきます。
イチロー選手は、スイングやピッチングをする時は誰も助けてくれないため、チーム力を上げるためには「個」の力が最も大切であるといいます。
あるインタビューで“もしも、イチロー選手が社長になったら?”の会見の際に、「自社が無くなったとしても、社員達は独立してもらい、知識・経験を受け継いでほしい」と語っています。
安定しない時代には、「個の力」に焦点を当て、誰もが“社長”というマインドが重要になります。
イチロー選手から学ぶ|話し方のコツ

ここからは、イチロー選手から学ぶ!ビジセスで活用する話し方のコツをご紹介していきます。
真実を隠さず、ありのまま話す
イチロー選手の話し方のコツ1つ目は、真実を隠さず、ありのまま話すことです。
イチロー選手は、そのままの自分をさらけ出すことを恐れず、着飾らない言葉で人を魅了しています。
ビジネスでのコミュニケーションの中で、下記のようなことはありませんか?
- 「理由が不明瞭なまま話をする」
- 「プロジェクトの完成時期があいまい」
- 「話を誤魔化す」
このように、相手にイメージダウンするきっかけを与えてしまうと、関係は悪化してしまいます。
イチロー選手のように、真実を隠さず、ありのまま話すことを心がけましょう。
主導権は相手ではなく自分にする
イチロー選手の話し方のコツ2つ目は、主導権は相手ではなく自分にすることです。
イチロー選手が引退会見の際に、椅子の定位置を探すため、何度も座り直したり、記者の人たちに向かって「こんなに居るんだ!びっくりするわー」と言っています。
本題に入るまでに、2分程度かかり、自分のペースと声のトーンで“己”をしっかりと固め「今日を最後に野球生活に終止符を打つ」と話し出しました。
このように、自身で話の主導権を握ることで、最適なタイミングで話すことができます。
ビジネス場面でコミュニケーションするとき、緊張してしまう場合に意識することで成功につながります。
ギャップを作り出す
イチロー選手の話し方のコツ3つ目は、ギャップを作り出すことです。
イチロー選手は記者会見の際、“真面目すぎるコメントか?”と感じれば「おかしなこと言ってますか?」と笑いを入れたり、「こんなに人が集まったの?!」と場の緊張をほぐす発言をしています。
このような「笑い」を取り、その後に真剣な話題を切り出すというテクニックを使っています。
- 息をのむほど緊張する場面 → 雰囲気をほぐす
- 和らいでいる雰囲気 → 急に真剣に話し出す
このようなテクニックを入れていくことで、グッと人を惹きつけることができます。
相手の顔をしっかり見る
イチロー選手の話し方のコツ4つ目は、相手の顔をしっかり見ることです。
相手の話している間に、目を逸らしてしまうと「話を聞いていない」というイメージを持たれてしまいます。
・顔を動かす動作をして、話を聞いているとアピールする
・話している時も目を逸らさない
このように相手の顔をしっかり見ながらリアクションを入れることで、話しやすい雰囲気になり、相手にいい印象を与えます。
「えー」「あ〜」など言葉のヒゲを入れない

イチロー選手の話し方のコツ5つ目は、「えー」「あ〜」など言葉のヒゲを入れないことです。
人の話を聞いているときに、話途中に「えー」「あ〜」とよくいれている人を見たことはありませんか?
ビジネスYouTuberの人だと、言葉のヒゲを徹底的にカットしている人も多いです。これは、視聴者に話が長い印象を与えてしまい動画の途中で離脱させないために行われています。
イチロー選手は、この言葉のヒゲがほとんどありません。
プレゼンなどでも、「話が長いな」と悪いイメージを与えないためにも、意識していきましょう。
沈黙を恐れない|間をとることが大切
イチロー選手の話し方のコツ6つ目は、沈黙を恐れないことです。
話している時に、ダラダラと話をするのではなく、間を取ることが大切です。
スラスラ〜と話が流れてしまうと、聞き手も飽きてしまい内容に印象が残りません。
ときには、言葉をグッと止めて、沈黙をさせてみましょう。そうすることで、「何?!」と聞き手はこちらを見てくれます。
特に「これだけは覚えてほしい!」という要点のときは、2〜3秒程度止めてみましょう。
まとめ
世界を魅了するイチロー選手は、多くの成績や影響がある言葉を残してきました。
- 独自の個性を活かす|メンターの重要
- “意思決定”と“前進する”こと
- 感情を隠さない|リーダーシップ論
- 言語化するよりも、やって見せる
- 失敗の方が多い|いかに失敗と向き合うかが重要
- 誰もが“社長”というマインドを持つ
このような考え方がこれからの不確実性が高い時代に必要になってきます。
イチロー選手の考え方や話し方を取り入れて、これからのビジネスで役立てていきましょう。
こうしたビジネスマインドを、もっと深く学んでみませんか?
年商5億円を超えさらなるスケールアップを目指す経営者必見!
あなたのビジネスをスケールアップさせる集客と組織作り、
さらに、成功事例やここだけのお得な内容をお届け致します。