
- 「仕事が何よりも最優先!」
- 「睡眠時間を確保するよりも、働くことが美徳」
- 「少しくらい寝てなくても問題ないでしょ」
このように思われることがありませんか?
睡眠不足が続いてしまうと、パフォーマンス力が落ちてししまい生産性が低下してしまいます。
さらに、社員の労働被害による負傷者が増加するリスクもあるため、命の危険性もあります。
今回は、睡眠がもたらす健康効果!睡眠管理を怠る企業のリスクをご紹介するとともに、企業が行うべき対策も合わせてご紹介していきます。
ビジネスマンの睡眠の満足度

ビジネスマンの睡眠の満足度についてご紹介します。
上記の画像は、ビジネスマンの睡眠の満足度を調査したデータです。
西川株式会社の社内研究機関「日本睡眠科学研究所」が、男女600人を対象にしてWEBパネル調査を行った研究です。
こちらの対象者は、「健康になりたい」と思っている人に絞り研究を行ったものです。
そのため、健康を意識しているビジネスマンが、どれだけ睡眠に力を入れているか分かるデータとなっています。
「あまり満足していない」「全く満足してない」の合計57%
➡︎ 10人中6人が睡眠に満足できていないという結果になっています。
このように、健康を意識しているビジネスマンであっても、半分以上が睡眠に満足できていません。
原因として、仕事が忙しいぶん睡眠時間を削ってしまっていることが考えられます。
睡眠がもたらす健康効果

ここからは、睡眠がもたらす健康効果について解説していきます。
疲労を回復させる
睡眠がもたらす健康効果は、疲労を回復させることです。
睡眠にはリズムがあり、ノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)を繰り返しています。
このノンレム睡眠が、どれだけ取れるかが最も重要であり、体内の回復や修正をしてくれる成長ホルモンが分泌されています。
つまり、体内の代謝活動を促進させるため、脳の休息、自律神経のバランスを整えてくれます。
結果、就寝することで疲労の自覚がないところにも回復のアプローチをしてくれます。
肥満を防止する
睡眠がもたらす健康効果は、肥満を防止することです。
よく深夜まで起きいる時に「お菓子、ラーメンが食べたい」と思われることはありませんか?
これは、睡眠が不足してくると交感神経を優位にさせる「コルチゾール」が分泌され、食欲を増加させるホルモン「グレリン」が増してしまうからです。
つまり、睡眠を取ることで過剰なカロリー摂取を防ぐとともに、食欲を安定させる「レプチン」が増加するため、肥満を防止してくれます。
良質な肌になる
睡眠がもたらす健康効果は、良質な肌になることです。
人間は、就寝してから20分〜30分後に最も深い眠りに入ります。この時間に成長ホルモンが多く分泌されるため、肌のターンオーバーや新陳代謝を行なっています。
肌は、営業マンや顧客の前に出る際に、第一印象を左右させるほど重要な部分です。
そのため、ビジネスマンにおいて、顧客や取引先などに好印象を与えるためには、深い眠りにつき美しい肌質をつくることは重要になります。
記憶力向上
睡眠がもたらす健康効果は、記憶力が向上することです。
人間の脳には、眠っている間に記憶の整理・定着する働きがあります。
- ノンレム睡眠:日々の感情や体感、事柄の整理
- レム睡眠:記憶を定着
人は、上記の2つのリズムを繰り返しているため、しっかりと睡眠リズムつくることで記憶力が向上します。
記憶力は、ビジネスマンにとっては必須になります。睡眠リズムを崩さずしっかり眠ることは、生産性向上にもつながります。
社員のパフォーマンスを向上させるために、こうした取り組みもおすすめです。
睡眠の管理を怠る企業のリスク

睡眠は、健康にいい影響を与えることを解説してきたが、反対に睡眠を怠ってしまうとどのような問題が生じるのでしょうか。
ここからは、睡眠の管理を怠る企業のリスクについてご紹介していきます。
生産性の低下を招く|損失コストが上がる

睡眠の管理を怠る企業のリスクは、企業全体の生産性の低下を招き、結果的に損失コストが上がってしまいます。
上記の画像は、経済産業省が行った3 か月間の調査で、社員 1 人あたりのパフォーマンス低下による損失コストを症状別で表しています。
結果、睡眠を怠ることで“1人あたり14,000円の損失がある”という結果になっています。
つまり、多くの従業員を抱えている企業にとって、睡眠管理を怠ることは企業成長の妨げになり、業績低下を招いてしまうことにつながります。
さらに、睡眠問題を“個人の問題”と捉えてしまうと、「健康経営」から反することにもなり、企業の成長は遠のいてしまいます。
労働被害による負傷者が増加する
睡眠の管理を怠る企業のリスクは、労働被害による負傷者が増加することです。
睡眠を怠ることで「最高のパフォーマンスが発揮できない」だけではなく、判断能力の低下、また反射神経が劣ってしまいます。
特に、機械や車を扱っている身体労働を行う職業は、反射神経が鈍ってしまうと怪我を伴う危険があります。
さらに、1人の社員が怪我をすることで第三者を巻き込むリスクがあります。そのため、企業は労働災害のリスクを軽視してはいけません。
管理職や人事の人は、社員一人ひとりの体調の異変に気づけるように努めましょう。
長期休暇、離職率が向上してしまう
睡眠の管理を怠る企業のリスクは、長期休暇、離職率が向上してしまうことです。
従業員の睡眠不足で体調不良が続いてしまうと、休職や長期休暇を取らなければならなくなります。
そうすると、サポートする人材、新規人材が必要となり、育成に時間とコストをかけなければなりません。
さらに、企業の離職率が向上してしまうと信頼性にも悪影響を与えてしまいます。
また、社員の症状によっては、その人の人生やキャリアに大きな悪影響を伴ってしまうため、睡眠管理の徹底を重要視する必要があります。
睡眠管理|企業が取り組むべき効果的な対策
ここからは、企業が危険なリスクを回避するために、具体的に取り組むべき効果的な対策についてご紹介していきます。
睡眠アンケートを実施する
まず、企業が取り組むべき効果的な対策は、「睡眠アンケートを実施する」ことです。
これは、新しい取り組みを行う前に、企業の現状を把握するために行います。
アンケートの結果を収集することで、自社に合った労働環境、社員の特性を把握することができ、効果的な対策を構成することができます。
実態を把握せずに、ただ睡眠の対策を行うことは非効率かつ、無駄なコストと時間がかかってしまう可能性があります。
管理職や経営層に睡眠の重要度を理解させる
企業が取り組むべき効果的な対策は、「管理職や経営層に睡眠の重要度を理解させること」です。
特に管理職の中で、「長時間働くことが美徳」といった考えを持っている人がいるのであれば、睡眠の重要性をもっと意識づけるようにしましょう。
管理職や経営層が、睡眠管理を怠ることで、どのようなリスクを伴うのか意識づけるだけで、部下や社員全員の睡眠への意識が変わってきます。
仮眠スペースを開設する

企業が取り組むべき効果的な対策は、「仮眠スペースを開設する」ことです。
仮眠を取り入れることで業務効率が向上するため、すでに仮眠スペースを取り入れている大手企業も多く存在します。
厚生労働省が発表している「健康づくりのための睡眠指針2014」でも『日中に30分以内の短い昼寝をすると、業務効率の改善に効果がある』という結果が出ています。
スペースを確保することへの課題は生じるが、社員の生産性を高めるための最も効果的な取り組みです。
睡眠専用の相談窓口の設置
企業が取り組むべき効果的な対策は、「睡眠専用の相談窓口の設置」することです。
社員の中でも、睡眠に関して問題や悩みを抱えていても相談する場所がなく、睡眠問題を放置してしまっている可能性があります。
さらに、相談+睡眠知識の指導をすることで、円滑に睡眠改善の対策を行うことができます。
また、収集した相談内容をデータ化して、部署ごとに分析することで社内環境の改善や現状把握も可能になります。
合わせて、こうした社員の相談窓口の取り組みもおすすめです。
まとめ
睡眠は、「疲労回復」や「記憶力向上」といった健康にさまざまな効果をもたらします。
反対に、睡眠管理を怠ってしまうと危険なリスクが伴います。
- 生産性の低下を招き、損失コストが上がってしまう
- 労働被害による負傷者が増加する
- 長期休暇、離職率が向上してしまう
このような、問題が起きてしまう可能性があるため、社内全体で睡眠の重要度を再確認しましょう。
睡眠を重要視することは、企業の業績を大きく左右させるため、ご紹介した効果的な対策に取り組んでいきましょう。
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