
「スクール経営を事業に加えたい」
「習いごと・教室を開業したけれど、思うように生徒が集まらない」
このようなお悩みを抱えていませんか?
スクール経営は理念、コンセプトを掲げ、事前準備をしっかりと行うことが大切です。目的やターゲットが明確化されていなければ、集客しにくい状況になるため、経営継続が困難になるでしょう。
この記事ではスクール経営を開業する前の準備、運営のポイントを紹介。スクールに寄せられるクレームの対処法に関しても触れています。
スクール経営を検討している方はぜひ最後まで読んで、予約必至の人気スクールにするためのの参考にしてください。
スクール開業前の準備

スクール経営を検討した際、事前に考えておきたいことは以下の2点です。
- スクールの理念を掲げる
- 事業戦略・構想を練る
経営において、ビジョンを掲げることは重要です。スクールの将来の姿が具体的でなければ、方針がブレてしまい「何をすべきなのか」わからなくなってしまいます。
小さな規模だとしてもしっかりと計画を立て、ビジョンを明確にしましょう。
スクールの理念を掲げる
経営理念は企業にとっての基盤です。開業前に、どのようなスクールを運営するのか経営理念を掲げる必要があります。
理念を決定するには、以下の内容を意識するとよいでしょう。
- なぜスクール経営を始めるのか
- 何を学べるスクールなのか
- どのようなレッスンを行うのか
- 生徒にどのような未来を提供できるのか
理念が定まっていなければ、経営の方向性にブレが生じます。軸がぼやけると不信感につながり、スクール存続に影響を及ぼすこともあるものです。
経営理念は聞こえのよい言葉を並べるのではなく、誰にでも伝わりやすく共感を生みやすい言葉を選びましょう。
事業戦略・構想を練る
スクールの経営を安定させるには、理念に基づいた事業戦略を練ることが重要です。どんなに素晴らしい理念を掲げても、事業戦略が疎かなスクールでは成功への道筋が立ちません。
理念に沿ったスクールにするために、何をすべきか考えましょう。
事業戦略を立てるには、以下の内容から考えることをおすすめします。
- ターゲットはどのような人なのか
- 年・月の収益はいくらを見込むのか
- 生徒数は何人を目指すのか
開業前はスクールを立ち上げるためにかかる費用、月ごとに見込める収益などを算出し、事業計画書の作成も作成しましょう。事業計画書はテナントの賃貸契約時、創業資金の融資の審査などに必要です。
資金計画を練る際は、イニシャルコスト、ランニングコストの算出が不可欠。運営費用が明確になってから月会費の金額を決めましょう。
スクールを経営を開始!生徒を募集する前に行うこと

スクールの理念、具体的な構想が決まったら、生徒を募集する前に以下の内容を実行しましょう。
- スクール近隣の調査
- スクールの内容・ターゲットを決める
- 教室を用意する
- 講師・スタッフを採用する
- ホームページを作成する
さっそく紹介します。
スクール近隣の調査
スクールに通える範囲内のエリアを対象に、ターゲットの調査を行います。
たとえば主婦を対象としたスクールであれば、ライフスタイル、どのような環境で過ごしているのかリサーチする必要があります。
ビジネスパーソンに向けたスクールの場合は、どのような会社があるのか、通勤の交通手段などを調べましょう。
競合スクールのからヒントを得ることも視野に入れてリサーチすると、イメージが固まりやすくなります。
スクールの内容・ターゲットを決める
誰をターゲットとした、どのようなスクールにするのか決めましょう。趣味を楽しむためのスクールなのか、プロを育成するためのスクールなのかによって、ターゲットが変わります。
世の中にはたくさんのスクールが溢れているため、生徒が魅力的に感じる内容でなければ入会は見込めません。万人受けするような内容では、誰にも魅力が届かないのです。
スクールの商品はおもにレッスン。商品となるレッスンに、どのような人が魅力を感じるのか考えるには、ペルソナを設定するやり方をおすすめします。
ペルソナとは架空の顧客増のこと。性別や年齢だけでなく、職業やライフスタイルにいたるまで具体的な人物像のモデルです。
スクールに入会してほしい人を限定することで、ターゲットに刺さりやすいスクールになるでしょう。ペルソナ設定に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
教室を用意する
訪問型のスクールを開くのであれば、教室が必要になります。事業計画書に基づき、予算内の家賃で借りることができる教室を探しましょう。
スクール経営を開始したばかりの頃は、収益の目処がたちにくいもの。レッスンのときだけ使用できるレンタルスタジオ、レンタルスペースなどを活用する方法もあります。
加えて現在の社会情勢では、感染症の予防対策も必要です。
- 消毒用品
- パーティション
- 喚起・空気清浄が可能な環境
感染症の拡大状況によって、オンラインに切り替えることも視野に入れるとよいでしょう。生徒の安心感を考えることは、信頼性につながります。経営を持続させるためには、生徒の信頼を勝ち取ることが大切です。
講師・スタッフを採用する
スクールの講師、スタッフを採用する行程です。求人募集、採用面接によりスクールの人材を選ぶ際は、明確な基準を設けると決めやすくなります。たとえば以下のような基準です。
- コミュニケーションスキルがある
- 目標達成能力が高い
- スクールのイメージに合う
スクールを任せる人材には、コミュニケーションスキルがある人を選ぶとよいでしょう。社交的で明るい性格の持ち主というだけでなく、観察眼に優れ、適切にその場の対応ができるスキルが望ましいといえます。
また目標達成能力に長けた人材も同様です。生徒は夢や目標を持ってスクールに入会します。生徒に寄り添い、現状から目標に到達するまでの戦略を立てられるスキルの持ち主が活躍するでしょう。
講師やスタッフがスクールの顔。個性やスキルも重要ですが、採用する際はスクールが掲げるビジョンとかけ離れないように注意しましょう。
一貫性を保つために、「どのようなスクールなのか」はっきりとしたビジョンを講師やスタッフと共有することが大切です。
このようにスクールの講師、スタッフを募集する際は基準を設け、適切な人材を見極めましょう。
採用に関しては、こちらの記事でくわしく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
≫ 採用におけるファネル分析で即戦力を採用する!採用活動の3つのポイント
≫ 優秀な人材を採用するなら採用戦略が重要!戦略の立て方&成功事例
≫ 採用ペルソナの作り方|注意点・設計後のアクションを解説
スクール経営における集客方法

スクールの概要が定まったら、いよいよ生徒の集客を開始します。スクール経営の収益は、おもに生徒の月会費です。生徒が集まらなければ、経営が行き詰まってしまうでしょう。
特に生徒募集がうまくいっていないというスクールは、入会者数増加ではなく、退会者数減少に焦点を当てることをおすすめします。
入会する人が増えても、退会する人が出てくるため、常に集客を行うことがスクール経営成功のカギです。
スクールの集客には、以下の方法が挙げられます。
- チラシ・フリーペーパーで宣伝する
- ホームページを作成する
- SNS(Twitter・Instagram・Facebook)を活用する
さっそくスクール有効な集客方法を見ていきましょう。
チラシ・フリーペーパーで宣伝する
チラシのポスティング、地域のフリーペーパーに広告を掲載する方法です。特定のジャンル、エリアでの集客の効果的です。
ただしチラシやフリーペーパーは、あくまでもスクールを知ってもらうための手段。チラシやフリーペーパーの広告を見た人が、すべて入会してくれるとは限りません。紙媒体は、見られずに捨てられることもあるでしょう。
対策としては、キャンペーンや特典などのお得な情報を記載することが有効。スクールに通う理由を探しているターゲットにアプローチできます。チラシや広告にホームページのQRコードを記載し、Webに誘導する方法もおすすめです。
ホームページを作成する
ホームページは集客にも必須。ネットが普及した現代は、チラシやフリーペーパーだけの宣伝では不十分です。地域の人をターゲットとする場合でもオフラインで宣伝し、ホームページに誘導する方法をおすすめします。
ホームページに掲載する内容は、以下を参考にしてください。
- スクールの魅力
- レッスンの内容
- 月会費
- 問い合わせフォーム
- 講師・スタッフのブログ
簡単に入会できるシステムの導入すると、スムーズに入会を促せます。問い合わせフォームを設置することで、ターゲットと直接コンタクトが取れることもポイント。講師やスタッフの人柄がわかるようなコンテンツも掲載し、スクールの魅力をターゲットに伝えましょう。
集客に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
SNS(Twitter・Instagram・Facebook)を活用する
SNSは、ユーザーとターゲットが合致することで集客力を発揮するツールです。
SNSがあることで、画像や動画と一緒に投稿することで強いインパクトを与えることが可能です。体験会などを開催し、参加者に口コミを呼びかける方法も集客効果が期待できます。
なかでも拡散力の高いTwitterは、多くの人に見てもらえる機会が増えるでしょう。遠方の人でも参加可能なオンラインレッスンを行うのであれば、より有効です。
SNS集客に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
≫ Twitterは集客の最強ツール!メリットと運用のコツを徹底解説
≫ SNSで集客するには?4大SNSの成功事例を紹介!
≫ SNS集客の5つのコツ!個人事業主が活用すべき理由と注意点も解説
スクール経営を成功へ導く3つのポイント

スクールを持続させるためのポイントを紹介します。
- 大手スクールの真似をしない
- スクールの強みを明確にする
- トラブル時の対応を準備しておく
スクール経営に失敗しないためにも、ぜひ取り入れてみてください。
大手スクールの真似をしない
初めてスクール経営を行う場合は、すでにブランド力が確立している大手スクールを、参考にはしても真似のし過ぎは注意が必要です。
大手のスクールは、事業実績とともに多くの生徒数を獲得し、安定している状態です。開業したばかりのスクールが真似ても、必ず成功するとはいいがたいでしょう。
もし真似をするとしたら、現在の経営状況よりも過去の課題を乗り越えた経験を真似するようにしましょう。
スクール経営を成功させるためには、大手のスクールを真似るよりも、独自の強みを見出すことが重要です。
スクールの強みを明確にする
スクール経営は、オリジナリティーを確立させることが成功への足がかりとなります。他のスクールと差別化するのではなく、ライバルがいない状態にすることが理想です。
スクール経営を持続するためには、独自の魅力を作り出す必要があります。生徒に長く通ってもらうためにも、他では得られないような魅力を打ち出し、スクールのファンになってもらうことが大切です。
ファンを獲得するためにはブランドポジショニングという手法をおすすめします。ブランドポジショニング、ブランディングに関しては、こちらの記事を参考にしてください。
トラブル時の対応を準備しておく|生徒からのクレーム対策
スクールを経営していると、どんなに対策をしていてもトラブルは生じるものです。
たとえば、生徒からのクレーム。レッスン内容に関する指摘から生徒同士のトラブルまで、さまざまな声が寄せられるでしょう。
大切なのはトラブルが起きないようにするのではなく、トラブル発生時の対処法を準備しておくことです。
生徒のクレーム対策には、マニュアルの作成が有効です。火が小さなうちに消化できれば大火事にならずに済みます。あらかじめ対応を準備し、適切に対処しましょう。
生徒からのクレームは大きく分けて、以下の2種類です。
・感情的クレーム
論理的クレームはスクールの現状に関する貴重な意見です。スクール経営を継続する中で参考になるケースがあるため、しっかりとヒアリングして対処しましょう。
一方感情的クレームは、不満や怒りをストレートにぶつけてくる苦情。まずは本人の話に耳を傾け、冷静さを取り戻してもらうことが大切です。
こちらも感情的になると、話がこじれてしまいます。万が一理不尽な暴言を受けたとしても、相手に流されることなく組織の代表として真摯な対応を心掛けましょう。
人気のスクールを始動!持続的な経営を目指そう

スクール経営を長く続けるためには、最初の準備が肝心です。スクールが目指す明確なビジョンを掲げ、講師、スタッフと共有する必要があります。
生徒の集客も重要です。入会者が増えても、退会者を完全に引きとめることは困難。そのため絶えず集客を行い、生徒数を増やすことが大切です。紹介したポイントを取り入れ、生徒で溢れる人気のスクールを運営しましょう。
しかしながら、生徒数を増やすのは簡単ではありません。スクールを開業したけれど、思うように集客できないと頭を抱える経営者の方もいるでしょう。
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