
「ストレス大国」といわれる日本で、現代人は常にさまざまなストレスにさらされています。
特にビジネスの環境においては、それが顕著です。
コロナ禍の影響で、なかなか会えない社員のメンタルマネジメントに追われる経営者も多いのではないでしょうか。
効果的にメンタルマネジメントを行うためには「ストレスを緩和できる心理学」が有効ですが、それを学ぶ環境はあまりありません。
今回は、ストレスを心理学の観点から緩和していく方法と、実践に落とし込みやすい心理学の学び方について解説します。
客観的かつ論理的にストレスについて学び、チームマネジメントに役立てましょう。
心理学を学ぶメリット
心理学を学ぶと、以下の力が身につきます。
・相手の言動やしぐさから状況を見抜く「分析力」
・人との信頼関係を築く「コミュニケーション能力」
どれもビジネスにおいては欠かせない能力ですが、このような力が身に付く心理学を学ぶメリットを、具体的にみていきましょう。
- 仲間の状況を理解できる
- チーム全体の状況把握に役立つ
- ストレスに客観的に向き合える
- チームマネジメントに役立つ
よりチームマネジメントについて深めたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
社員の状況を理解できる
心理学を学ぶと「傾聴力」が身に付くため、社員の状況をより理解できるようになるのがメリットです。
普段からよく話をする間柄でも、本心を感じ取るのは容易ではありません。
言葉の裏に秘められた社員の心の声に耳を傾けられたとしたら、今まで以上に相手を理解できるようになるはずです。
「相手には今なにが起こっているのか」「どのようなストレスを抱えているのか」を、心理学の観点から冷静に見極めてみましょう。
また心理学を学べば、社員の特性が理解できるようになります。
一人ひとりに合った適切な声のかけ方ができれば、社員はストレスを感じにくくなるだけでなく、モチベーション向上にも繋がるでしょう。
チーム全体の状況把握に役立つ
社員一人ひとりの状況を理解できると、チーム全体の状況が把握しやすくなります。
心理学を通して、相手の言動・しぐさなどから状況を見抜く「分析力」を身につければ、チームを円滑に回せるようになるでしょう。
チームの中で問題を抱えている場合でも、心理学の観点から相手の本心に耳を傾けられれば、おのずと信頼関係を築けていけるはずです。
心理学はビジネスにおいて、チーム全体の状況を把握し、コミュニケーションを円滑に行うための有効な手段となるでしょう。
ストレスと客観的に向き合える
心理学を学べば、ストレスと客観的に向き合えるようになるのがメリットです。
ビジネスの場では、上司も部下もさまざまなストレスにさらされています。
うまくストレスを解消できなかったり、その時間すらもとれないほど疲弊してしまっていたりする人も多いでしょう。
ストレスの原因について、冷静に考えられなくなる場合も少なくありません。
これらは、ストレスと客観的に向き合えていないがゆえに起こる問題です。
ストレスを心理学の観点から客観的に見つめることができれば、問題解決の糸口が探しやすくなります。
心理学を学び、社員そして自分のストレスと客観的に向き合って、ストレスをうまくコントロールしていきましょう。
チームマネジメントに役立つ
心理学を学ぶことは、チームマネジメントにとても役立ちます。
チームマネジメントは、社員一人ひとりが最大限の力を発揮できるよう、さまざまな調整・仕組みを作って社員を導くこと。
つまり、心理学を学ぶメリットである「社員の状況理解」「チーム全体の状況把握」「ストレスと客観的に向き合う」ことで、自ずとチームマネジメントが成立するのです。
今までうまくいかなかった施策も、心理学の観点から見直すことで円滑に進むケースも少なくありません。
ぜひ心理学を学び、チームマネジメントに役立てていきましょう。
ストレスコーピングでストレスを緩和する方法
ストレスコーピングとは、ストレスの原因となっている問題・状況にうまく対処しようとすることです。
ストレスコーピングの方法は、大きく「問題焦点型コーピング」と「情動焦点型コーピング」の2つに分けられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
問題焦点型コーピング
問題焦点型コーピングとは、ストレスの原因となっている問題・状況に働きかけて、直接解決する対処法です。
つまり、ストレスの原因を根本的に解決して、ストレス過多の状況から抜け出そうと努力・行動することをいいます。
たとえば、以下のような行動が挙げられます。
・通勤時間が長いことが原因でストレスを感じているので、会社の近くに引っ越す
問題焦点型コーピングは、問題が根本的に解決できれば得られる効果も大きいのがメリットです。
しかし現実的には、ストレッサーとなっている問題・状況を根本的に解決することは難しい場合が多く、解決できないことでさらにストレスを抱えてしまうケースも少なくありません。
情動焦点型コーピング
情動焦点型コーピングとは、ストレッサーになっている問題・状況ではなく、ストレスを感じている「自分自身の意識や感情」に焦点をあてる対処法をいいます。
問題焦点型コーピングがうまくいかなかったり、解決までに時間がかかったりする場合に有効です。
情動焦点型コーピングは、以下のように細分化できます。
- 認知的再評価型コーピング
- 情動処理型コーピング
- 気晴らし型コーピング
- リラクゼーション型コーピング
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
認知的再評価型コーピング
周りの人に話を聞いてもらい問題について考え直す「認知的再評価型コーピング」です。
たとえば、家族や友人に相談したり、医師やカウンセラーに頼ったりする方法があります。
だれかに話を聞いてもらうと、自分の考え方とは違う考え方を知れたり、問題に対して新たな気づきが得られたりします。
客観的に「大変だったけど、貴重な経験ができたね」と声をかけてもらえれば、自分の意識を前向きに変えられる場合も多いです。
問題や状況をポジティブに捉えられるようになれば、ストレスを感じにくくなり、自分をうまくコントロールできるようになるでしょう。
情動処理型コーピング
情動処理型コーピングは、ストレッサーとなっている問題や状況についての捉え方を見直して、自分自身の意識を変える方法です。
たとえば、同僚より多いノルマを課せられてストレスを感じたとき、「自分は大きな数字を目指せる能力があると評価されている」と意識を転換します。
自分自身の意識を変え気持ちを整理することで、ストレスをコントロールできるでしょう。
気晴らし型コーピング
ストレッサーとなっている問題・状況から物理的に離れたり、趣味で気分を晴らしたりする「気晴らし型コーピング」です。
たとえば、以下のようなものが挙げられます。
- 有給をとって家族や友人と旅行へ行く
- 美味しいものを食べる
- 運動して汗を流す
- カラオケに行って大声で歌う
気晴らし型コーピングはまさに「ストレス発散」という言葉で、普段の生活の中で無意識に実践している人も多いのではないでしょうか。
平日のストレスを週末に発散して翌週も意欲的に仕事に取り組めれば、うまくストレスをコントロールできているといえるでしょう。
リラクゼーション型コーピング
リラクゼーション型コーピングは、心身ともにリラックスできる状態へと整える方法で、緊張を和らげるのに効果的です。
一般的にはマッサージやストレッチ・ヨガや瞑想などが挙げられますが、リラックスできる方法や環境は人それぞれです。
あらかじめ自分が心身ともにリラックスできる環境を理解しておくと、ストレスを感じたときにすぐに対処できるでしょう。
心理学を効率よく学ぶコツ
心理学を効率よく学ぶコツは、「目的を明確にする」ことです。
心理学には幅広い分野があります。
「なぜ心理学を学びたいのか」「どのようなことに役立てたいのか」がはっきりしていないと、時間やお金を浪費してしまうかもしれません。
「ストレスを心理学の観点から学び、社員のメンタルマネジメントを行う」という明確な目的さえあれば、焦点を絞って効率的に学べるでしょう。
セミナーなど直接接点を持てる場所へ行く
心理学を学ぶ方法には、書籍や通信講座などがありますが、中でもストレスを心理学の観点から学ぶためには、セミナーへ参加するのが効果的です。
セミナーは直接多くの人と接点が持てる場です。
心理学についての基本的な知識はもちろん、さまざまな人の考え方や体験談を聞くことは、心理学を応用する上でとても重要だといえます。
セミナーでの貴重な経験は、心理学をビジネスでの実践に落とし込むための力となるはずです。
まとめ
ストレスを緩和するためには、心理学を学ぶのが効果的です。
心理学を学ぶと、人の心や状況をより深く理解する力が身につきます。
この力はビジネスにおいて、仲間への理解・チーム全体の分析・信頼関係を築くコミュニケーションを行ううえで大変有効です。
心理学を学ぶことは、周りの人を理解するだけに留まりません。なにより自分自身を見つめ直し、成長させることにも繋がります。
心理学を学ぶ中でやしなった冷静な判断力は、チームマネジメントを成功へと導くでしょう。
心理学を学ぶ方法としては、多くの人と直接接点が持てるセミナーの受講がおすすめです。
心理学の観点からストレスと向き合い、より効果的・効率的なチームマネジメントを目指して、積極的に学んでみてはいかがでしょうか。

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