
セミナーには、オンラインセミナー(ウェビナー)とオフラインセミナーの2種類があります。
オンラインセミナーはインターネット環境の向上により、今後も増えていくだろうと予想されます。
また、どこでもセミナーを開催できるのもオンラインならではの強みです。
しかし、会社のセミナーを行うとなれば、それなりの機材をそろえる必要があります。
この記事では、主な配信ツールと使用する機材、オンラインセミナーを開催するポイントを解説します。
これからオンラインセミナーを始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
オンラインセミナーをするためのツール

オンラインセミナーをするには、配信ツールが必要です。
数多くの配信ツールがあるので、自社でよく使い慣れているものや、セミナーの規模で選びましょう。
また、パソコンやスマホなど、どの媒体からでも視聴できるものであれば、参加者も視聴しやすくなります。
ここでは、主要な配信ツールを5つご紹介します。
- zoom
- Skype
- YouTube Live
- Bizibl
- V-CUBE
自社の配信ツール選びの参考にしてください。
また、もしもツールの使用方法や事前準備の方法などより、企画の立て方や集客について知りたいという場合は、こちらの記事もご覧ください。
zoom
zoomは、自宅で仕事をすることが増えた昨今、一気に利用されるようになったオンラインミーティングツールです。
基本プランの場合、最大100人まで参加が可能です。
ライブ配信後にYouTubeやFacebookなどに動画をアップロードすることもできるので、アーカイブ配信・オンデマンド配信にも向いています。
チャット機能や反応ボタンなどもあるので、受動的になりがちな視聴者に参加を促しやすいですね。
無料でzoomを利用する場合、複数人の配信は40分間と制限されています。
40分以上のセミナーを予定している場合は、有料プランにアップグレードをしておきましょう。
グループミーティングの最大参加人数と最大時間は、プランにより変わります。
プラン名 | 料金 | 最大参加人数 | グループミーティング最大時間 |
基本 | 無料 | 100人 | 40分 |
プロ | 20,100円/年 | 100人 | 30時間 |
ビジネス | 26,900円/年 | 300人 | 30時間 |
企業 | 32,300円/年 | 500人 | 30時間 |
また、さらに詳しくzoomのウェビナーのやり方についてお伝えしている記事はこちらになります。
Skype
Skypeは、無料で利用できる配信サービスです。基本的な機能は、音声通話・ビデオ通話・チャット・グループ通話です。
グループビデオ通話は、最大100人が参加可能です。グループビデオ通話を録画することもでき、通話が終わった後、動画が自動的にチャットで配信されます。
グループビデオ通話中でも、画面共有やチャット、ファイルの共有までできるのが便利ですね。
YouTube Live
YouTube Liveは、その名の通り、YouTube上でライブ配信ができます。
オンラインセミナーでは遅れて参加する人がつきものですが、ライブ配信中の巻き戻し再生が可能のため、ライブ配信が終了するのを待つ必要がありません。
当然、ライブ配信後には、録画した映像をYouTube上で視聴できます。
また、YouTubeにはアナリティクス機能があります。
アナリティクス画面では、主に以下の情報を確認することができます。
- 総再生時間
- 視聴回数
- チャンネル登録者数
- インプレッション数
- クリック率
- 平均視聴時間
- 人気の動画
- リピーターと新しい視聴者の数
- 視聴者の属性(性別・年齢・地域など)
分析結果はCV出力することもできるため、分析や改善をしやすいですね。
そんなYouTubeに効果的に集客する秘訣は、こちらの記事でご案内しています。
Bizibl
Bizibl(ビジブル)は、オンラインセミナーを開催するための業務をすべてひとまとめにして行うことができます。
セミナーの告知・申し込みから開催後のお礼メールの送信、アンケート結果の集計などの機能があります。
セミナーの企画・告知・申込管理 | 告知ページの作成 申込フォームの作成 セミナー一覧ページの作成 申し込みの通知設定 登壇者の登録 |
セミナー開催画面 | ステージ(セミナー画面) グループトーク 待機室(登壇者の打ち合わせ画面) ライブチャット 絵文字スタンプ 画面・PDF・動画の共有 グループへのアサイン |
セミナーの分析 アフターフォロー | 参加者へお礼メッセージ送信 アンケート回収 アンケートの回収データ集計表示 参加者リストのcsv出力 録画ファイルのダウンロード |
「ステージ」というセミナー実施画面のほかに、「待機室」という参加者からは見えない画面で、打ち合わせをすることも可能です。
V-CUBEセミナー
V-CUBEセミナーは、最大26,000人との同時接続が可能な大規模配信が可能な配信ツールです。
専用アプリのインストールが不要で、ブラウザで視聴できるのも、視聴者にとって楽に感じるポイントですね。
オンラインセミナーに必要な機材

オンラインセミナーに必要な機材には、どのようなものがあるのでしょうか。
- ノートパソコン
- カメラ
- マイク
- 照明
- ポインター
- スイッチャー
- 三脚
ノートパソコンがあれば事足りると考える人もいるかもしれませんが、よりクオリティの高いオンラインセミナーをするならば、ある程度の機材の準備は必要です。
良い機材選びも参加者の満足度を上げるためには必要です。特に、ノートパソコン・カメラ・マイク・照明は妥協せずに選びたいですね。
パソコン
パソコンは、オンラインセミナーの映像を配信するために必要です。パソコンにzoomやSkypeなどの配信ツールをインストールしておきましょう。
ライブ配信はもちろん、パソコンに映像を取り込み、編集した後で配信することも可能です。
オンラインセミナーに適したパソコンのスペックは、以下の通りです。
- プロセッサー:Core i7以上
- メモリ:8GB以上
セミナーは自社の会議室や、セミナー会場で行われることが多いですので、ノートパソコンが手ごろに使えて便利ではあります。しかし、本格的に100人単位のセミナーになるときはその限りではありません。
事前にテストを重ねて、セミナー参加者にとって快適なセミナーを構築しましょう。
カメラ
オンラインセミナーで使用するカメラは、パソコンに内蔵されているもので十分です。
別途、カメラを購入する場合は、フレームレートと画角に注意して選びましょう。
フレームレートは、動画のスムーズさを数値で表したものです。
フレームレートが少ないと、動画がカクカクして見づらくなります。パソコンで映像を見る場合、最低限15fpsは必要です。
映画などの場合が24fpsほど、4Kテレビなどが60fpsほどで、スポーツ観戦やゲームなどのスピード感があるものは120fpsほどと、大きければ大きいほど動きが繊細になります。
引用元:CANON
画角は撮影する映像の広さです。画角が大きいと、より広い範囲を撮影できるということです。
セミナーの場合、画角は75度から90度くらいが良いとされています。
1つのカメラに複数人を収める場合は、画角をより広くする必要がありますので、何を映すかで画角を決めると良いでしょう。
マイク
簡単なオンラインセミナーであれば、パソコンに内蔵されているマイクでも問題はありません。
講師や話者がパソコンの前から移動するようなセミナーの場合、マイクを用意しましょう。
マイクは、用途によって選び方が変わります。
セミナーでは、マイクがどの方向からの音声も拾ってしまっては、参加者の声なども拾ってしまい、雑音として聞こえてしまいます。
近頃大人数のセミナーで使われているのは、登壇者が装着して使用するハンズフリータイプです。長時間使用できたり、小型であればあるほど高価ですが、費用対効果は十分にあるといえます。
また、セミナーでよく使用されているスタンド型の手で持てるタイプのものは、ダイナミックマイクです。
ダイナミックマイクとは、スピーチやライブでも使用されている、頭の丸いマイクですね。
充電タイプと直接コンセントから電力供給型などあります。
一般的なセミナーをするには困らない性能を備えていますが、用途を満たす性能であるかは、購入前に確認をしておきましょう。
照明
オンラインセミナー中、画面が暗く、表情が見えないと、印象が悪く感じます。なので、自分の顔に当てる照明を用意しましょう。
カメラが搭載されているパソコンには、もともと小さなライトがついているものもあります。
ない場合、もしくは光が弱い場合は、外付けのライトも売られています。
ノートパソコンに外付けできるものもあるので、自社の状況に合わせて購入を検討しましょう。
プロジェクターとスクリーン
オンラインセミナーによっては、パソコンからそのまま資料を共有することもあります。
もしも会場でセミナーをしている風景を配信する場合、資料を参加者に見せるために、プロジェクターとスクリーンが必要となります。
自社で持っているものや、セミナー会場に設置されているプロジェクターとスクリーンを使えば、セミナーには十分です。
ポインター
スクリーンから離れたところから、参加者に重要な部分などを指し示すポインターも重要です。
赤や緑のレーザーで指し示すポインターが良く使われています。
プロジェクターでスクリーンに画像を映した場合、講師が近づくと影になって見えなくなることがよくありますが、ポインターを使うと、遠くから指し示せるので、自分の影が映らなくて済みます。
スイッチャー
スイッチャーとは、音声や映像などを切り替えるために使う機器です。
複数の資料を用意している時に、使う時にいちいちデータを開いて説明するとなると、時間がかかり、参加者の意欲が下がってしまいかねません。
スイッチャーでは、資料をチャンネルごとに分けて保存し、必要な時にスイッチングして画面に表示させることができます。
一瞬で画面を変えることができるので、話が止まることがなく参加者の集中も切れません。
三脚
三脚は、カメラを固定させるために使う道具です。
パソコン付属のカメラではなく、別のカメラで撮影する時に三脚を使用します。
三脚は、何をどのように撮るかで、どれを使うかが決まります。
卓上に置いて自分の顔を映すのみであれば、小さな三脚で十分ですが、セミナー風景全体を撮影する場合は、参加者の頭より背の高い三脚を選ぶ必要があります。
オンラインセミナーを実施する際のポイント

オンラインセミナー開催を成功させるためのポイントを3つご紹介します。
セミナー開催を綿密に企画することももちろん重要ですが、開催前の準備が参加者の満足度に直結します。
必ず次の3つの注意点を念頭に置いてセミナーを開催してください。
セミナーのリハーサルをする
オンラインセミナーでもオフラインセミナーでも、参加者との距離の差はありますが、参加者がいることに変わりはありません。
セミナーの機材がどれだけ良いものであっても、セミナー内容が面白味なく感じたり、聞きづらい話し方だったりすると、参加者は聞く気を失ってしまいます。
人前で話をするのは緊張するものですので、本番前にリハーサルを行いましょう。
また、最初から最後まで全員で流れをおさらいすることで、思わぬ落ち度に気づいたりするかもしれません。
セミナーがうまくいけば、将来の顧客になる、もしくはリピーターになる可能性が高くなります。
セミナー前には機材チェックも入念に行い、準備を万全に整えましょう。
事前にインターネット環境をチェックする
オンラインセミナーには、インターネット環境が必須です。
最近は、無線LANが自宅や会社に整備されていますが、会社でセミナーをする場合は、可能な限り有線LANを使いましょう。
なぜなら、多くの人が同じwifiを使用していると、回線が不安定になりやすいからです。
回線が不安定になると、音声が途切れてしまったり、映像が止まってしまったりする可能性があります。
オンラインセミナー実施前に、配信環境の良し悪しを必ず確認しておきましょう。
zoomの場合、最低限のデータ伝送速度は15bpsですが、オンラインセミナーで、ストレスのないデータ転送速度は50bpsが一般的です。
アーカイブ配信をする前に内容をチェックする
本番のセミナー、もしくはライブ配信が終了した後、参加者が後から見られるように、アーカイブ配信することが多いです。
アーカイブ配信をする前に内容を一通りチェックすることで、セミナー内容でわかりづらい部分があれば、字幕で補足することもできますし、動画にノイズがのってしまっているのを発見することもできます。
アーカイブは、本番のセミナーと同じく高いクオリティを確保しましょう。
今回のような記事に加え、セミナーコンテンツの作り方やマーケティングの構築方法について知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
オンラインセミナーは視聴の快適度で機材を選ぼう!
この記事では、オンラインセミナーで使用する配信ツールと機材、配信のポイントを解説しました。
オンラインセミナー配信で重要なのは、視聴の快適度です。インターネット環境が悪ければ、配信が止まってしまうかもしれませんし、機材に不備があれば、視聴しづらい映像になるかもしれません。
参加者が快適に配信を視聴することが、参加者の満足度を上げることにつながります。そして、自社のファンになり、商品・サービスを購入する顧客になるきっかけとなるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、クオリティの高いセミナーを開催してくださいね。
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