
独立・開業した税理士にとって、顧客の新規開拓は大きな課題です。税理士事務所の経営を安定させるためには、効果的な営業・集客を実践しなければなりません。
しかし「営業がなかなかうまくいかない」「そもそも効果的な集客方法がわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、税理士におすすめの営業・集客方法や、押さえるべきポイントを解説します。営業・集客がうまくいかないときの対処法にも触れますので、ぜひ最後までご覧いただき、顧客獲得に役立ててください。
税理士におすすめの営業・集客方法5選
税理士におすすめの営業・集客方法は、以下の5つです。
- ホームページを作成・運用する
- SNSを運用する
- Web広告を活用する
- Googleマイビジネスに登録する
- ポータルサイトへ登録する
一つずつ解説していきます。
ホームページを作成・運用する
税理士の営業・集客には、ホームページを作成し運用するのが有効です。
ホームページの内容がわかりやすく魅力的なものであれば、問い合わせに繋がりやすくなります。しかし逆に、見にくいホームページを作成してしまうと効果は半減します。
ホームページで集客効果を高めるには、業務内容や自身の強みをアピールするだけでなく、税に関する情報・経営に役立つノウハウなどを発信するのが重要です。有益な情報発信は、事務所に興味を持ってもらうきっかけを生みます。きっかけを増やす分だけ集客効果は高まるため、定期的な更新も欠かせません。
質の高いホームページの作成・効果的な運用で、集客効果を高めていきましょう。
SNSを運用する
税理士の集客には、信頼されやすいSNS運用が重要です。理由としては次の通りです。
- 多くの人に無料でアプローチできるから
- 人柄を理解してもらえるから
- 見込み顧客を集めることができるから
現状ではSNSを活用している税理士がまだ少ないため、競合が少ない市場で先行者利益を得やすいともいえるでしょう。自身の人柄が伝わるよう、SNSの特性に合わせてやわらかい表現を用いて発信するのが効果的です。
税理士におすすめのSNSは、TwitterやFacebook・YouTubeなどです。それぞれのSNSの特徴を理解し、ターゲットとブランディングを意識した情報発信を心がけましょう。
Web広告を活用する
Web広告には「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SNS広告」などがあり、いずれもターゲットを絞って配信すると費用対効果を高められます。
Web広告の中でも運用しやすいのが「リスティング広告」です。リスティング広告とは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)の検索結果に表示される広告です。
たとえば、港区で顧客を増やしたい場合には「税理士 港区」、飲食店に特化した税理士であれは「税理士 飲食店」など、集客したい地域やターゲットを意識して広告を表示させられます。
リスティング広告は、クリックされたときにしか広告費がかかりませんが、競合が多いキーワードだと単価が上がってしまいやすいため注意が必要です。
リスティング広告は限られた予算でも出稿しやすいのが魅力です。ターゲットを絞って、戦略的にWeb広告を活用しましょう。
Googleマイビジネスに登録する
税理士の集客では、Googleマイビジネスへの登録が欠かせません。
事務所の情報をGoogleマイビジネスに登録すると、Googleマップに表示される上、Google検索で上位に表示される可能性が高まります。つまり、見込み客への露出を大いに増やせるのです。
さまざまなメリットがあるうえに登録は無料です。独立・開業したら必ず登録しましょう。
ポータルサイトへ登録する
税理士向けのポータルサイトに登録すると、税理士を必要としている見込み客と繋がりやすくなります。
ポータルサイトによって内容やマッチングの手順は異なるため、自身に合っているかどうかをよく調べてから登録しましょう。
また、ポータルサイトには、基本的に月額料金や成果報酬が発生します。料金体系に関しても、事前によく確認しましょう。
税理士が営業・集客する前に押さえておきたいこと
税理士が営業・集客を行う前に押さえておきたいポイントは以下の3つです。
- 自分の強み・弱みを理解する
- 顧客のニーズをしっかり把握する|ABC理論
- 自身の差別化を行う|ブランディング
一つずつ詳しくみていきましょう。
自分の強み・弱みを理解する
営業・集客を効果的に実践するためには、自分の強みと弱みを理解し「何を売りにするのか」を明確にするのが重要です。
たとえば「相続に強い」「飲食店経営に詳しい」「わかりやすく丁寧な説明が得意」などの強みがあれば、それを活かして営業・集客できるでしょう。
反対にいくら集客したいからといって、未経験や苦手分野を手当たり次第受けてしまっては、顧客の要望に十分応えられず信頼を失いかねません。
自分の強みと弱みを正確に把握し、営業・集客に活かしましょう。
顧客のニーズをしっかり把握する|ABC理論
税理士が営業・集客を行うためには、顧客のニーズをしっかりと把握し、ニーズに合ったサービスを提供するのが重要です。
税理士の顧客のニーズの深堀には、アメリカのブライアン・トレーシーが提唱した「マーケティングでのABC理論」を活用することをおすすめします。
A:ターゲットはどのような悩みや課題を抱えているのか
B:Aに対して、自分はどのようなサービスや解決策を提供できるのか
C:Bを提供したことで、顧客はどのようなベネフィットを得られるのか
(A)→(B)→(C)の順で考え言語化しながら、顧客のニーズを分析し、営業・集客効果を向上させましょう。
自身の差別化を行う|ブランディング
競合との差別化を行うためには、主軸となるブランディング構築が重要です。
ブランディングとは、提供できる価値(強み)を高めて、顧客に良いイメージを与えられるよう自身をブランド化することです。
つまり「誰でもいい」ではなく、「あなたにお願いしたい」と選ばれる存在になるために、ブランディングを行うことが重要になるということです。
またブランディングは、ライバルとの差別化を行うだけではありません。一つ出来上がってしまえば、その後長い間税理士として活動するための武器となってくれます。
自身のブランディングを行い「顧客に選ばれる税理士」になりましょう。そのためには、ホームページやブログ・SNSなどを効果的に活用しつつ、提供できる強みに磨きをかけましょう。
それでも営業・集客がうまくいかないときにやること
具体的な集客方法や営業・集客における重要なポイントを解説しましたが、それでもうまくいかないときは、以下の方法を試してみましょう。
- 営業代行を検討する
- メンターを見つける
- マーケティングを学ぶ
一つずつ詳しく説明します。
営業代行を検討する
どうしても営業が苦手な人や十分な時間が取れない場合は、営業代行を検討してみましょう。
営業代行とは、税理士が新規顧客を獲得するための営業を、プロが代行するサービスです。
見込み客探しからアポイント取り、効果的なアプローチから契約獲得まで、一連の営業を税理士に代わり行ってくれるため、営業活動の手間を大きく省くことができます。
営業代行の内容や報酬は業者によって異なるため、複数の業者を比較しながら自身に合った業者を慎重に選びましょう。
メンターを見つける
仕事や人生における「指導者・教育者・助言者」などを指すメンター。よきメンターとの出会いは、成功への近道といっても過言ではありません。メンターを見つけるメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 自分の目標を明確にできる
- 目標を達成するための方法を学べる
- モチベーションを維持できる
自分がどのように活躍したいかを具体的にイメージし、そのイメージに近いメンターを見つけるのが大切です。本やブログ・SNSなどを活用して、メンターを探してみましょう。
また、メンターには「理解者・支援者」といった意味もあります。営業・集客に成功し、税理士として広く活躍できるようになった後も、メンターの存在が心の支えとなるはずです。
マーケティングを学ぶ
税理士が営業・集客を成功させるためには、マーケティングについて学ぶことをおすすめします。
マーケティングとは「顧客のニーズを分析・把握し、どのような価値をどのように提供するかを考え実践する」ことです。
顧客が集まるプロセスを構築し、顧客が喜ぶ流れを作ることになるので、一度構築してしまえば新規顧客獲得リスクを最小限にすることができるようになります。
その場しのぎの営業・集客を続けるのは安定した経営とは言えません。正しいマーケティングの知識を身につけ、安定した経営を築いていきましょう。
マーケティング力を高めて集客力をアップさせる
税理士の営業・集客にはさまざまな方法がありますが、自分の強みや弱みを理解し、顧客のニーズをしっかり把握するのが重要です。
セルフブランディングも集客に有効ですが、マーケティングの知識を身につけるのが集客成功への近道といえます。
なのでぜひマーケティングについての見識を高めてください。非常に強力な概念を手にすることができることでしょう。

年商5億円を超えさらなるスケールアップを目指す経営者必見!
あなたのビジネスをスケールアップさせる集客と組織作り、
さらに、成功事例やここだけのお得な内容をお届け致します。