
昨今の激動する状況を前に、集客に苦悩する飲食店が多いのではないでしょうか。
飲食店は賞味期限付きの在庫を抱えやすく、人件費もかかるため、集客は深刻な課題です。
顧客の増加・売り上げの向上を目指すためには、さまざまな集客方法を実践して客観的な視点で成果を検証・改善することが大切です。
この記事では飲食店の集客に効果的な5つのアイデアを紹介します。飲食店集客のポイントや成功事例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
飲食店集客のポイント
飲食店が集客を行う上で重要なポイントを解説します。ポイントは以下の2つです。
- 店舗のコンセプトを明確にする
- コンセプトにあった客層の集客を意識する
一つずつ詳しく見ていきましょう。
店舗のコンセプトを明確にする
集客を効果的に行うためには店舗のコンセプトを明確にするのが大切です。
店舗のコンセプトを明確にすると店舗の強みがあらためて認識できるきっかけになります。
集客する上で効果的にアピールポイントを見つけることにもつながります。
あらゆる集客アイデアを活用した場合にも、アピールポイントが不明確だと訴求力を高めることができません。いかに店舗の強みを効果的にアピールできるかが集客の成否を分けます。
今一度店舗のコンセプトを明確にして、効果的に集客しましょう。
コンセプトにあった客層の集客を意識する
飲食店では店舗のコンセプトにあった客層を集客できるように意識することが重要です。
店舗の雰囲気を作るのはお客さまなので、来て欲しいお客さまを意図的に選ぶようにします。
例えば、ピアノの生演奏が売りのフレンチ店で団体のお客様が盛大に会食したとしたら、しっとりした雰囲気が台無しです。結婚記念日や、プロポーズの場所として選んだお客様は二度と来店しないでしょう。
「誰でもいいから来てほしい」という集客方法はその場しのぎに過ぎません。リピーターを獲得して店舗の利益を向上させるためには、コンセプトにあった客層を多く集客することが求められます。
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飲食店に効果的な5つの集客アイデア
次に、飲食店に効果的な集客アイデアを5つ紹介します。アイデア別にメリット・デメリットを説明しますので、自店にあった方法を検討しましょう。
- 店頭アピール
- 口コミ
- ポイントカード
- ホームページ
- SNS
一つずつ詳しくお伝えしていきます。
店頭アピール
店舗の前を通ったお客様に対する訴求力が高いのが店頭アピールです。看板・ポスター・ブラックボードなどを活用してお客さまにアピールする方法です。
飲食店を利用する人の中には立ち寄るお店を決めてない人も多くいます。たくさんある飲食店の中からお客様の意識をいかにして集められるかが、売り上げを左右するともいえるでしょう。
店頭アピールのメリット
- コストがかからない
- 即効性がある
高い効果を発揮する店頭アピールには手書きのブラックボードがおすすめです。店舗に来店したお客様が得られるメリットを、わかりやすく提示して購入につなげましょう。
おすすめの提示内容は次のようなものです。
「採れたての〇〇あります」
「今日のおすすめ品」
自店を選んでもらうための特典を店頭で効果的にアピールして集客に繋げましょう。
店頭アピールのデメリット
- とにかく手間がかかる
ブラックボードは毎日更新するのが望ましいため日々の手間がかかります。しかし、費用対効果が高い手法であるため、積極的に活用すべきアイデアといえるでしょう。
口コミ
来店者の声がリアルに反映される口コミは効果的な集客アイデアの一つです。ぐるなびや食べログなどのグルメサイト(アプリ)、Googleに口コミを増やす施策をすると集客に繋がります。
Googleの口コミ獲得はMEO対策(「飲食店のジャンル+地域」と検索したときに店舗情報を上位に表示させること)になるため、店舗情報の露出増加に繋がるでしょう。
口コミ増加の施策は、「口コミ入力でドリンク1杯無料!」などのキャンペーンを実施すると効果的です。注意点として、内容をコントロールしないことでリアルなお客さまの声として広告効果が上がります。
率直なお客さまのご意見を書き込んでもらいましょう。
口コミのメリット
- 説得力がある
- 効果が高い
実際に来店した人が書き込む口コミは、店舗が発信する情報よりも説得力が高くなります。説得力が高い口コミは、人々の信用も得やすいため、集客効果が高いアイデアだといえるのです。
口コミのデメリット
- 悪評に繋がる場合がある
来店した人であれば誰でも自由に書き込める口コミがあります。
高評価も低評価も当然あります。店舗への不満・クレームなどが書き込まれることもあるのでリスクは覚悟の上で活用しましょう。
可能な限り低評価を受けないようにお客様満足度を上げる接客が求められます。
ポイントカード
ポイントカードはリピーターを増やす効果が高い集客アイデアです。
利用金額に応じてポイントを付与したり、来店するたびに1スタンプを押したりするのが一般的です。昔ながらの紙タイプのポイントカードのほか、近年は自店独自のアプリや、SNSを活用するケースも増えています。
ポイントカードのメリット
- リピーターの増加に期待できる
ポイントカードは昔ながらの方法ではありますが、手軽さの面からリピーターを増やすには最適です。
マーケティング用語の『1:5の法則』というものがあります。
新規顧客に販売するコストは、既存顧客に販売するコストの5倍かかるということ
つまり、同じ金額を売り上げるにしてもリピーターに来店してもらう方が、コストは5分の1で済むということです。
集客に成功して店舗の利益向上を目指すためにも、リピーターの確保に注力すべきといえるでしょう。
ポイントカードのデメリット
- ポイントカードの形態に工夫が必要
お手軽ではありますが昔ながらの紙タイプは好まれません。スマホの普及によって持ち歩きや出し入れの手間を面倒に思う人が増えたからです。
おすすめなのがLINE公式アカウントの『ショップカード』です。ショップカードとは、来店などの特典として付与するポイントをLINE上で発行・管理できる機能です。
LINEは国内のアクティブユーザー数が8,900万人と非常に多いSNSで、来店者の多くがLINEユーザーであると予想されます。
店舗アカウントの友だち登録やショップカードの活用を促しやすい上に、持ち歩きの手間を最小限に抑えられることも大きなメリットです。
非常に有効な集客アイデアといえるでしょう。
ホームページ
店舗オリジナルのホームページを制作することは優秀な集客アイデアの一つです。提供している料理やドリンクの情報を掲載すると、検索エンジンから飲食店を探す人に認知してもらえる可能性が広がります。
ホームページのメリット
- ブランディングしやすい
ホームページは後述するSNSと比べてレイアウトやデザインを自由に設定できるため、ブランディングがしやすいといえます。
掲載できる情報量も多いため、SNSと合わせて活用したいツールです。
ホームページのデメリット
- ホームページ制作に手間とコストがかかる
- SEO対策が必須
ホームページを一から制作するには、専門的な知識と、膨大な手間がかかります。
ハイクオリティなホームページを制作したい場合にはプロに依頼することをおすすめします。
ホームページ制作を依頼した場合の費用相場は約20万円〜100万円以上です。コスト負担が大きいためある程度のリスクが伴います。
店舗のホームページを検索エンジン(Google・Yahoo!など)で上位に表示させるための『SEO対策』もかかせません。SEO対策も専門知識が必要なので、学ぶ時間と更新の手間などもかかります。
SNS
集客を目指す飲食店に、特におすすめしたい集客アイデアは『SNS』の活用です。
ICT総研の調査によると、日本国内のSNS利用者は7,786万人(2019年末時点)。利用者は年々増加傾向にあり、2022年末には8,241万人となる見通しです。
飲食店でも、Instagram・Twitter・Facebook・LINEなどのSNSを活用して集客する店舗が増えており、実際に集客を成功させた事例が多く存在します。SNSを効果的に活用して集客の幅を広げましょう。
SNSのメリット
- コストがかからない
- 見込み客にも広くアプローチできる
SNS集客は、コストがかからない手法の一つです。有料の広告サービスもありますが、通常の投稿を工夫すれば、広告コストをかけずとも無料で宣伝ができます。
近年はSNSを検索ツールとして利用する人が増加しているため、不特定多数のユーザーに認知される可能性も秘めています。SNSを通して見込み客に効果的にアプローチできる点も、SNSを活用するメリットです。
SNSのデメリット
- 発信に手間がかかる
- 即効性がない
SNS集客では、発信回数が少ないと認知が広がりにくいため、毎日投稿することがおすすめです。
ですがSNS集客には即効性がありません。発信におけるコストが大きい上に、なかなか成果が得られないため、モチベーションを維持するのはとても難しいでしょう。
SNS集客の性質から複数人体制での取り組みをおすすめします。複数人で投稿内容をチェックすればSNSでの炎上防止にも繋がりますので、ぜひ関連記事もご覧ください。
飲食店が集客に成功した事例
集客に成功した飲食店の事例を紹介します。ぜひ店舗の利益向上に役立ててください。
SNSを戦略的に活用し、集客に成功
大阪に店を構える『酒場リベリー episode2』は、Instagramを有効活用して集客に成功しました。
(Instagramアカウント@sakaba_ribery_episode2)
同店は創作てんぷらとフルーツサワーが看板メニューです。どちらも彩り豊かで、SNS映えするビジュアルです。ネーミングにもこだわっており、来店者にSNSで拡散を促すような施策が感じられます。
店舗のターゲットをさらに定着させるために、投稿時間と内容は常に工夫を凝らすようにしましょう。
おすすめの投稿時間は次の通りです。
- 通勤時間帯やランチタイムはサラリーマン向け
- 夕方ごろにお店を探す若年層向けには16時~17時頃にインスタ映えする投稿
ターゲットに合わせた発信やリンクの設定をすることで、効果的にターゲットに訴求することができます。
更新頻度が高いだけではなく戦略的にSNSを活用している点が、成功の秘訣といえるでしょう。
店舗のコンセプトを明確にし、リピーター率75%を獲得
千葉・ユーカリが丘にある『ファミレス&ダイニング里山 transit』は、地域密着をコンセプトに掲げて集客に成功しています。
同店のターゲットはユーカリが丘で暮らす全ての人です。子どもからお年寄りまであらゆる層のニーズに応えた結果、リピート率75%を獲得し、地域に愛される飲食店になりました。
提供する料理にユーカリが丘産の食材を使用している点からも、コンセプトの一貫性を感じます。
店舗のコンセプトを明確にし、店舗の強みを効果的にアピールしたことで、集客成功に繋がったといえるでしょう。
まとめ
飲食店の集客は店舗のコンセプトを明確にし、コンセプトにあった客層の集客を意識するのが重要です。新規顧客の獲得だけでなく、いかにリピーターを増やせるかが、飲食店の利益向上に繋がります。
さまざまな集客アイデアを組み合わせて、集客を成功させましょう。
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