EFOを実施する上で押さえたいポイント3点と施策例を解説

最終更新日: 2022/04/18 公開日: 2022/04/20

WebサイトやLPには、顧客情報を入力するための様々な「入力フォーム」が設置されています。

しかし、入力フォームは氏名・年齢・住所など個人情報を入力するという性質上、入力項目が複雑だったり、多過ぎたりすると途中離脱のきっかけになることもあります。

自社の商品やサービス内容に興味や関心を持ってくれたユーザーを入力フォームの不便さや煩わしさが原因で失うことになってしまうと、機会損失以外の何物でもありません。

そこで近年、入力フォームを最適化するEFO(Entry Form Optimization)という概念が注目されています。

本記事ではEFOを実施する上で押さえたい基本的な考えや実践方法をお伝えします。

EFOとは

EFOとは、「Entry Form Optimization」の略称で、日本語では「入力フォーム最適化」などと訳されます。

入力フォームまでたどり着いた顧客をスムーズに入力完了まで誘導して、離脱率を下げるのが、EFOを実施する主な目的です。

入力フォームを簡易化したり、個人情報保護の安全性をアピールして安心感を与えたりするなど様々な施策が実施されています。

EFOが重要視される理由

EFOがWEBマーケティングの現場で重要視されるようになったのは、Google Analiticsなどで分析すると入力フォームでのユーザーの途中離脱率が非常に高い傾向にあるからです。

入力フォームでの離脱率は資料請求やユーザー登録を目的としたサイトであれば平均40〜50%、商品の販売ECサイトなどでは70%にものぼるとされています。

単純計算すると10人中7人のユーザーがコンバージョンを目前に離脱するという非常にもったいない機会損失が発生しています。

逆に言えば入力フォームからの離脱率を今よりも下げることにより、おのずとCVR(コンバージョン率)の向上に繋がり、短い期間で成果拡大に繋げることができます。

また、EFO施策は少しシステムを修正することでできる施策がほとんどですので、離脱回避のポイントを理解しておきましょう。

ユーザーが離脱しやすいポイント3点を理解する

EFOに取り組む際は、あらかじめ入力フォームにおいてユーザーが離脱しやすいポイントを理解した上で改善策を考えましょう。

離脱しやすいポイントは下記のような項目が挙げられます。

  1. 入力項目が多過ぎる
  2. 入力エラーが起こりやすい設計
  3. セキュリティ面で不安がある

順に解説します。

1.入力項目が多過ぎる

ユーザーが離脱してしまう大きな要因の一つに、入力項目の多さが挙げられます。項目数が多すぎると、フォーム画面にたどり着いた時点でユーザーは尻込みします。

基本的に入力フォームは必要最小限の入力項目に留めることが望ましいです。

例えば転職支援会社が自社のサービス内容を伝えるオンライン面談へ誘導するためのLPがあったとします。

LPの入力フォームに住所や郵便番号、希望勤務地などを入力する項目は不要です。氏名と希望日時とメールアドレスの情報が最低限入力されていればオンライン面談へと問題なく誘導できます。

2.入力エラーが起こりやすい設計

フォーム入力時の必須項目が判別しにくかったり、入力エラーの理由が分かりにくいとユーザーの気持ちが下がってしまい、離脱の原因となります。

必須項目に印がついていなかったり、目立たない表示だとユーザーは必須項目の入力を飛ばし、結果的にエラーとなります。

また、エラー表示が「英数字は半角で入力してください」などエラーだけを指摘してその箇所を指摘してあげないとユーザーはどの箇所をどのように修正したらいいか分かりません。

入力フォームはユーザー目線で分かりにくい箇所がないか、案内が不足している箇所がないかを確認する必要があります。

3.セキュリティ面で不安がある

ユーザーは入力フォームにおいてセキュリティ面に不安を感じると、途中で離脱する傾向にあります。

自身の個人情報を入力することになるため、どうしてもユーザー心理としては入力フォームにおいては慎重に構えてしまうものです。

ユーザーの不安を払拭させるためにはSSLやTLS(いずれも通信を暗号化し、第三者による通信内容の盗み見や改ざんを防ぐもの)といったセキュリティシステムに対応する、プライバシーポリシー(個人情報を適切に扱う指針)を入力フォーム内の目につきやすい場所に設置するなどして対策を必ず行う必要があります。

EFOの施策例

上記で触れたユーザーの離脱しやすいポイントを踏まえてEFOで実践すべき施策例を解説します。

入力項目を最低限にすることと、セキュリティーシステムの安全性に関しては触れたので、ユーザーがいかにスムーズに入力を完了できる設計にできるかという観点で実践すべき施策例をお伝えします。

文字の自動変換システムを構成する

フォーム入力時に半角・全角文字を項目ごとに切り替える作業はユーザーにとって大きな負担であり、そもそも半角・全角文字を入力フォームで指定されることはユーザーにとってストレスになります。

文字が自動変換されるようにシステムを構成しておくとユーザーが入力する際のストレスを軽減できることは間違いありません。

入力ミスをすぐ気付くことができる仕様にする

入力ミスがあったときに、ユーザーがすぐ気付くことができる仕様にすると離脱率は低下します。

リアルタイムで入力ミスを通知し、何が間違っているかをユーザーがすぐ把握できる入力フォーム設計ですとユーザーもすぐに修正に応じてくれます。

全ての項目を入力してから、要修正項目が判明する形式ですとユーザーはストレスを感じて離脱してしまう可能性が高まります。

プレースホルダー(記入例)を準備する

プレースホルダーとは、テキストボックスやテキストエリアの中にあらかじめ表示しておくテキスト(初期表示文言)のことです。

例えば氏名の入力欄には予め「山田太郎」と入力されていたり、電話番号の入力欄には「090-0000-0000]とあらかじめ記入例を載せることにより、ユーザーが入力項目にどのように入力すべきかを直感的に理解することができます。

どのような内容を記入すれば良いのか悩むことはユーザーにとってストレスとなります。

また、せっかく入力しても前述したような半角・全角文字の入力ミスがあったり、郵便番号や電話番号に-(ハイフン)を入力できてないから再度入力し直すという手間が生じるとユーザーのストレスが高まり、離脱に繋がります。

入力の手助けとなり、入力例を直感的に理解できるプレースホルダー機能を付けるだけでユーザーがスムーズに入力を完了しやすくなる確率は高まります。

必須項目や選択中の項目を目立たせる

必須項目はフォント色や入力ボックスの色を変えるなどして、目立たせましょう。入力漏れの防止となり、離脱を防ぐことができます。


また、同様に現在選択中のフォーム項目も背景色が変わる仕様にするのが望ましいです。

これにより、ユーザーが一時的にフォームから目を離したり、入力を中断したときでも、迷子にならずに入力を再開することができます。

アカウント連携機能やオートコンプリート機能を有効にする

GoogleやYahoo!、Facebookのユーザーアカウント情報を連携できる機能がフォームに備わっていればユーザーが基本情報を入力する手間を大分省くことができます。
ワンクリックで複数の項目の入力の手間を省くことができることはユーザーにとって非常に喜ばしいことでしょう。

また、SafariやGoogle Chromeでは、入力フォームに自動的に自身の情報を入力できるオートコンプリート機能があります。

普段からこの機能を使っているユーザーにとっては電話番号やメールアドレスなど普段からよく入力している項目を改めて入力する負担が軽減されるため、オートコンプリート機能を有効にする設定をしておきましょう。

離脱を防止するEFO施策

ユーザーにとって入力しやすい設計を整えたら、次の段階で取り組みたいのが離脱防止のためのEFO施策です。下記のような取り組みを入力フォームに反映するだけでユーザーが離脱する確率を減らすことが可能になります。

離脱時にポップアップを表示させる

ユーザーが入力をやめてページを離脱しようとした際にポップアップを表示することで、離脱を防ぐことができる可能性があります。

人間心理として引き留められると躊躇して、一旦気持ちを整理してからアクションに至る傾向があり、ポップアップを表示することにより、離脱を防止する働きが生まれます。

ポップアップの表示は「このページから移動しても宜しいですか?」といったアラートや、「電話でのお問い合わせも可能です」といった案内を出すことが望ましいです。

また、ユーザーが誤って入力途中にページから離れてしまうケースもあります。戻ったら入力内容が全て消えてしまった、といった事態を防ぐためにもポップアップ表示を活用しましょう。

ゴールを提示する

入力項目数自体を少なくすることも重要ですが、あとどれくらいで入力が完了するのか?ユーザーにゴールを提示することで離脱を防ぐことができます。

入力項目が10項目以上と多かったり、複数ページに渡ってしまうような入力フォームには必須の施策と言えます。

他ページへのリンクは設置しない

入力フォーム内には入力完了ボタン以外の他ページへのリンクは極力設置しないようにしましょう。

入力フォームに季節限定キャンペーンのバナーを貼っていたECサイトが、バナーを外したところCVRが1.5%改善したという事例もあります。

このようなキャンペーン情報のバナーに限らず、入力フォームでは極力他ページへ誘導するバナーやボタンを設置しないことが離脱率を減らすためには大切です。

まとめ

前述したように、EFOはユーザーの離脱ポイントを理解した上で実践することができれば、コンバージョン数増加、ひいては売上向上に短期間で成果が見込める可能性のある施策です。

ユーザーが入力フォームに自身の情報を入力を始める時は自社のサービス(商品)を信頼し、期待が高まっている心理状態にあることがほとんどです。

だからこそ、ユーザーの入力ストレスを軽減したり、補助機能を用意することによりスムーズに入力完了まで誘導する工夫が必要です。

ユーザー心理を分析し、テストや検証を繰り返しながら、ユーザーにとってストレスのない入力フォームを準備しましょう。

セミナーズ通信

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最終更新日: 2022/04/18 公開日: 2022/04/20
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