

情報発信のために無料で使えるSNSを活用してホームページを持たない個人事業主や中小企業も少なくありません。
ホームページは運用にコストがかかるもののWebマーケティングの手法の1つとして開設しておいたほうが集客の窓口を増やすことができます。
しかし何の戦略も持たずただホームページを作っただけでは成果を上げることは難しいのが現実です。
こちらの記事では
- これからホームページを使った集客も検討している
- すでにホームページを開設しているけれど集客効果を感じられない
という個人事業主や中小企業のWeb担当者ために
- ホームページで集客をする効果にはどのようなものがあるか
- ホームページで集客するマイナス効果やデメリット
- ホームページで集客の効果を上げるための対策
- ホームページで集客できない原因
について解説いたします。
ホームページを集客に使う効果

総務省による「令和3年版 情報通信白書|インターネットの利用状況」によると、国民の個人のインターネット利用率は約8割に達しています。
・総務省「令和3年版 情報通信白書|インターネットの利用状況」
利用者の割合は、10代から50代の各年齢層で9割を上回るという調査結果が出ています。このようにインターネットは私たちの生活の一部となり、ユーザーは自ら必要な情報をインターネットで探す時代です。
インターネット上に情報の窓口を用意することは、集客にも効果的です。具体的なメリットとしては
・信頼を得るのに役立つ
・低コストで集客ができる
・資産として残せる
などがあげられます。それぞれを詳しく解説いたします。
24時間稼働の自動集客ツールになる
インターネット上の情報は世界中のどこからでも、いつでもアクセスが可能で時間や距離を卓越できるものです。
つまりホームページは、24時間365日活動している「営業パーソン」や「窓口」のような存在となり自動集客ツールとしての効果が期待できるのです。
- 営業時間外でも商品やサービスの宣伝ができる
- 24時間いつでも新規顧客の獲得をするチャンスがある
- 一度に複数のユーザーに向けセールスできる
など集客対策を講じたホームページを運用すれば、売り上げを大きく伸ばすことも可能となります。
信頼を得るのに役立つ
個人事業主やフリーランスは法人に比べ事業実態への信頼性が低く、インターネット上に情報がないことは、ビジネスではリスクにもなりえます。ユーザーからの信頼は集客に直接関わってくるものです。
情報を知る手段としてインターネットの利用が一般化している現代では、検索しても調べられないことに対して不安や不信感を抱く人も少なくないでしょう。
ホームページを開設しておくことで、認知度が低い商材でも特徴や効果、メリット・デメリットなどを提供できるため、ユーザーの安心感や信頼を得るのに役立ちます。
人柄が伝わるようなプロフィールを掲載したり、実績を載せておくことも信頼の獲得に効果的です。
低コストで集客ができる
ホームページでは運用コストは必須となりますが、有料広告に比べれば低コストで集客ができます。
またWeb集客以外のチラシやパンフレットを使う集客方法では、人件費や印刷費がその都度かかってしまいます。それに対してホームページは一度作成すれば、更新を行うことで常に最新の情報を提供できます。
コストを抑えながら認知度を広げ、新規顧客や商圏以外の見込み客の獲得効果が期待できることもホームページのメリットです。
資産として残せる
ホームページに掲載したコンテンツは、集客に役立ち売り上げアップにつながると同時に、資産として構築していくことができます。
出稿を止めればWeb上から消える広告と違い、保有資産としてずっと発信と訴求を続けられるのがホームページです。
FacebookやInstagramなどのSNSも集客に効果的ですが、SNSには突然のサービス終了やアカウントの凍結問題の可能性が潜んでいます。
あくまで可能性としての例えになりますが、使っているSNSサービスが急に終了したりアカウントが凍結されると、構築したコンテンツを全てを失うことも考えられるのです。
以上のことから、ホームページは
- 運用を続けていく限り半永久的にインターネット上に残せる
- 資産として保有できるコンテンツ
が強みであると言えるでしょう。
ホームページを集客に使うデメリットはある?

個人事業主がWeb集客の1つの手段としてホームページを使うことのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。考えられるマイナスの効果ややかかる費用についてご紹介します。
3つのデメリット
ホームページはSNSと違い作成にも費用はかかり、サーバー代など毎月のランニングコストも必要になります。
またホームページは開設するまでにも準備が必要ですが、開設した後は情報の更新を怠ってはいけません。
開設後にあるというだけで何もしなければ、それは集客に役立たないホームページで終わってしまいます。むしろ更新の無いホームページはかえって印象が悪くなることもありますので気を付けましょう。
その他のマイナス効果としては、ホームページはインターネットを使い潜在顧客へアプローチできる手段になりますが、逆を返せば同業者に自社の運用の施策やサービスの内容などを公開し続けていることになります。
1.毎月の運用コストや人件費が必要
2.更新をしない古い情報のままではイメージのマイナスにつながりやすい
3.運用施策やサービス内容を同業者に知られる
かかるコストの目安
ホームページ開設にあたりかかる初期費用やラニングコストの目安は、サイトの規模によって大きく変わります。
・ホームページ作成費用の目安:3万円~30万円
・ドメイン代の目安:年間500円~3,000円
・サーバー代の目安:年間5,000~30,000円
・運用を全て業者に依頼した場合の目安:年間5万円~15万円
サーバー代は個人事業主や中小企業向けの一般的なサイトであれば月額500円〜1000円程度ですが、アクセス数が多くなればもっと良いサーバーが必要になるでしょう。
ホームページで集客効果を出すためにすべき事

ホームページを集客のツールに使う効果やデメリットをご紹介しましたが、実際に効率よく集客効果を出すためには以下のような点がポイントと考えられます。
・定期的に更新と継続的にメンテナンスをする
・SEO対策やSNS投稿など無料の集客対策を取り入れる
・即効性を求めるなら有料広告を活用する
詳しく解説いたします。
コンバージョンを目的とするサイトを作る
コンバージョンとはサイト上で訪問したユーザーが「商品購入」「申し込み」「問い合わせ」などの特定のアクションを起こした状態のことを指します。
コンバージョンへ促すための導線が強化されると集客の成果が大きく上がります。一方、事業主や商品などの紹介だけを目的として作られたサイトはコンバージョンへの導線が弱い傾向にあります。
- コンバージョンが目的でないサイト:ブランドイメージの向上などに役立つが集客の成果は上がりにくい
- コンバージョンを目的としたサイト:ターゲットを絞り、集客・売り上げなど成果獲得につながりやすい
このように集客として役立つサイトにするにはブランディングだけを意識せず、コンバージョンにつながるサイトの構築が求められます。
定期的に更新と継続的にメンテナンスをする
ホームページで集客の成果を出すためは、コンバージョンの導線を強化しながら以下のポイントも重要項目として押さえておきましょう。
- コンテンツを定期的に更新して新しい情報を載せておくこと
- 継続的にホームページをメンテナンスすること
- アクセス解析で定期的に効果を測定しながら改善を重ねていくこと
- スマートフォン対応にも注力する
ホームページは作ってそのままの運用では集客に伸び悩むことがほとんどです。新しい情報が更新されていないホームページはせっかく訪れたユーザー離脱の原因にもなります。
古い情報のままではユーザーからの興味を引くこともできず、不信感を抱かせてしまうため作った後の対策も重要視しましょう。
スマートフォンに対応されていないことも、閲覧しにくいため離脱の原因になりやすいと考えられます。
SEO対策やSNS投稿など無料の集客対策を取り入れる
コストを抑え効果的に集客をするには無料で行えるSEO対策やSNS投稿が有効です。
最近ではGoogleマップでの検索結果において上位表示させるMEO対策も注目されています。SEO対策やMEO対策で上位表示されることで、多くの人の目に触れる機会が広がり集客に効果的です。
SNS投稿も無料で行える集客方法の一つとして取り入れるべきツールです。ホームページを作ったらSNSで呼びかけ認知拡大のため積極的に投稿しながら、ホームページへの流入へ繋げましょう。
SNS集客のコツについてはこちらの記事で詳しく解説しておりますのでご覧ください。
・SNS集客の5つのコツ!個人事業主が活用すべき理由と注意点も解説
即効性を求めるなら有料広告を活用する
ホームページの集客効果は中期から長期的な運用が求められます。早く成果を出したい場合はWebの有料広告を活用する方法があります。Web有料広告は主に
- リスティング広告
- SNS広告
- ディスプレイ広告
- アフィリエイト広告
- アドネットワーク広告
などがあります。それぞれ特徴・費用・課金方法は違うので事前にリサーチしたうえで選ぶようにしましょう。
ホームページ集客で効果が出ない原因

ホームページを開設しているのに効果が出ない原因は何でしょうか。失敗に陥りやすいNGポイントを確認しておきましょう。
ターゲットを細かく明確に設定していない
マーケティングで成果を出すにはターゲットを細かく明確に設定することが重要とされています。集客でもビジネスの基本である「5W1H」を意識することがポイントです。
「5W1H」はターゲットに対し伝えるべきことを不足なく確実に伝えることができる手法として取り入れられています。ホームページに当てはめると以下のようになります。
①What | 何:ホームページを作る目的は何か |
②Who | 誰:どんな人がホームページを利用するか |
③Why | なぜ:ホームページを訪問する理由は何か |
④When | いつ:どんな時にホームページの情報を必要とするのか |
⑤Where | どこで:(職場・自宅など)どこからホームページを利用するのか |
⑥How | どうやって:どのような環境(PC・スマホなど)でホームページを利用するか |
開設しているホームページが「5W1H」に沿って作られているかチェックしてみてましょう。
事業主側目線のホームページになっている
事業主側の趣味・趣向が強くターゲット目線で作られていないホームページは集客にはマイナスとなります。
デザイン性に優れているホームページは見栄えがよいですが、集客を目的としたホームページには「見やすさ・分かりやすさ・使いやすさ」の重視が求められます。
- 集客を含むマーケティング戦略を意識して作ってもらえるようなホームページ制作会社を選ぶ
- デザイン優先より見込み客にアプローチできるサイトを作ってもらう
などが大切です。
集客のために必要なことを記載していない
集客効果を得られるホームページとして、必要なことは最低限記載しておく必要があります。例えば
・会社紹介や運営者情報
・事業内容
・資料請求や問い合わせの受付
・商品の販売ページと料金
・実績や顧客の感想やアンケート結果
・店舗の詳細ページ など
などを参考にしてみてください。
まとめ

個人事業主の集客は無料でできるSNSで十分ではないか、という意見もありホームページを不要としている個人事業主も少なくないでしょう。
なぜならホームページはただ闇雲に作り開設しただけでは、集客の効果が十分得られないことが多く、それにも関わらず作成や運用にはコストが発生するためです。
ですがご紹介したよう、ホームページにはSNSにはない集客効果が数々あります。ホームページをつくったのに集客できていないという場合は、マーケティングと運用が不十分であると考えてよいでしょう。
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