
USPについて知りたいと考えている方は多いのではないでしょうか?
マーケティングに役立ち、売り上げにもつながる知識ですのでぜひ押さえておきましょう。
とはいえ、
・USPという言葉が難しくてよく分からない
・具体的な企業の事例を知りたい
と悩む方もいることだと思います。
そこでこの記事では、USPについて詳しく解説をしていきたいと思います。
3分程度で簡単に読むことができますので、ぜひご一読ください。
USP / UVPとは
USPは(Unique Selling Proposition)の略語です。
ビジネスをする中では、当然お客様にとってメリットとなる活動をしていく必要があります。お客様に良いと思ってもらえなければ、利益を得ることができません。
とはいえ、商売をする中では競合もたくさんいますので他と似たようなことをしているようでは自分たちの活動が埋もれてしまいます。
そこで、自分たちの事業を研究し「自社独自の強み」を表したものをUSPといいます。お客様に対して、購入するメリットを伝えることができればより買ってもらいやすくなります。
USP定義のための3つのポイント
では、自社のUSPを定義していくためにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか。
以下に具体的なポイントをまとめてみました。
ベネフィットを提示
1つ目は「ベネフィット」をしっかりと提示することです。
上記でも挙げましたが、お客様が得する内容でなければ買ってもらうことは難しくなります。一言でベネフィットといっても、内容は多岐にわたります。
「品質の良さ」も1つでしょうし、「スピードが速い」というのもベネフィットになります。
ベネフィットを決めるのは必須ですが、1つ注意点があります。
それは「お客様が求めているものになっているかどうか」ということです。
つまりベネフィットとは「買ったらどんないいことがあるのか」ということです。
どれだけ自社が良いベネフィットだと感じていたとしても、お客様にとって魅力的なものでなければ効果は薄くなってしまいます。
常にお客様を意識しつつ考えていく必要があります。
競合が言っていない・言いたくても言えない
USPを決める際には、競合が言っていないことや言いたくても言えない内容を意識して考える必要があります。
競合が言っていないことをUSPとすることで、より独自性が強くなりインパクトを持たせることができます。大きな効果を見込むことができるでしょう。
また、言いたくても言えない内容を盛り込むことも必要です。
確実にお客様のニーズに合っていることであれば、どの企業も行いたいと考えることでしょう。
とはいえ、大幅な赤字が出る可能性があるなどリスクの大きいものについては企業が避けがちな部分もあります。(返金対応など)
しかしリスクがある不安を乗り越え、先立ってお客様のニーズに対応していくことで独自性が生まれ他の企業と一気に差をつけることができるようになります。
たくさんの人を動かすほどパワフル
USPはパワフルなものである必要があります。
小さなものであれば、人の心には残りづらいため効果も薄くなってしまいます。
また、パワフルなものであれば宣伝効果も大きくなります。
特にメディアはパワフルでインパクトのあるものを好む傾向があります。
うまく取り上げてもらうことができれば大きな集客を見込めるようにもなります。
他の企業がやっていないことを大きく打ち出すことは、不安に感じることもあるかもしれません。
しかし、中途半端なものであるよりは思い切ってパワフルなものを打ち出した方が結果が期待できるのは確かです。
USPの事例
では、実際に企業はどんなUSPを打ち出しているのでしょうか。
以下に、いくつかの企業の例をまとめました。
参考にしてみてください。
ドミノピザ
ドミノピザはUSPを打ち出している企業の1つです。
大きく事業を展開していることからも、参考になる部分は多いはずです。
具体的なUSPとしては、「30分以内に配達できなかったら返金」「1枚買ったら1枚タダ」「1枚目から半額」などが挙げられます。
たくさんのUSPを打ち出しているのですが、適当に考えるのではなくお客様のニーズに合わせて深く考えられていることがわかります。
「30分以内に配達できなかったら返金」はスピード感を宣伝するための良いUSPです。
お客様にとっては、頼んだ商品をすぐに届けて欲しいという思いは強くあるはずです。
「1枚買ったら1枚タダ」はパーティーなどでたくさんのピザを購入するお客様向けに作られたものです。
2枚以上購入するとお得になるのはありがたいですね。
さらに、「1枚目から半額」はコロナ禍で多くのピザを購入する必要がなくなったお客様に合わせて作られたものです。
状況に合わせて、柔軟に変えているのはドミノピザの特徴の1つです。
ダイソン
ダイソンは「吸引力が変わらないただ1つの掃除機」というUSPでお客様を魅了しました。
今となっては、サイクロン式の掃除機はそれほど珍しいものではなくなったかもしれません。
しかし、ダイソンが販売された当時は「紙パック式」の掃除機が主流でした。
紙パック式の掃除機のデメリットとして、パックがゴミで埋まってくると吸引力が下がってしまうというものがありました。
企業はこの事実に気づいていたものの、言いたくても言えないという状況がありました。
そこで、ダイソンは「吸引力が変わらない」ということを伝えることで他の企業と大きく差をつけることができました。
結果的に、高額であるにもかかわらず大ヒットを記録しています。
QBハウス
QBハウスも効果的なUSPを打ち出したことで有名な理容店です。
具体的には、「10分1000円」というものです。
これまで、髪型にこだわりがなく短い時間で安く切りたいと考える層が一定数いました。
特に「営業」の仕事をしている方であれば、営業先にいく前にサクッと髪型を整えたいと考える人もいます。
そんな中、シャンプーを省略し、代わりに髪を切り終えた後に掃除機で頭を吸い取るという画期的なアイディアで人気を獲得することができています。
あまりに人気過ぎたために、カットの時間よりも待ち時間の方が長いという現象も起きたほどです。
また、業界を脅かす危険があることから他企業に「不衛生」と言われた時期もありました。
しかし、今は多くの人から愛され事業を発展させています。
イナバ物置
イナバ物置のUSPといえば、「100人乗っても大丈夫」というのが有名です。
誰もが1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
本来はたくさんの耐性試験を合格していて、丈夫であることをアピールするものです。
しかし、ただ丈夫であることをアピールするだけではインパクトに欠けますね。
そこで、「100人」というパワフルな数字を使い実際の画像を見せることでお客様に驚きを与えています。
ライザップ
ライザップは、「結果にコミットする」という言葉をUSPとしています。
2ヶ月間で痩せなければ、全額返金するということを打ち出しています。
本来、競合も同じことを言いたかったものの実際に痩せるのがお客様であるため言えない部分が多くありました。
他の企業と大きく差をつけることができた成功事例だといえます。
まとめ
効果的なUSPを設定することで、お客様に自社の魅力をたくさん伝えることができるようになります。
ぜひ今回の記事を参考にしつつ、取り組んでみてはいかがでしょうか。
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