集患する上で押さえたいWEBマーケティングの基礎

最終更新日: 2021/12/31 公開日: 2022/01/24

集患とは、医療機関において患者を集める言葉の意味です。

クリニック経営において集患は経営者共通の悩みです。

特に公的医療保険が適用されない医療技術や薬剤を提供している自由診療のクリニックにおいては常に集患は医院の規模に関わらず付き纏う経営的課題です。

集患は立地や地域、患者の年齢層などによって様々なアプローチ方法がありますが、本記事ではどのような条件であっても基礎的に抑えるべきWEBマーケティングをご紹介します。それぞれの特徴やメリット・デメリット・注意点を解説してゆきます。

集患のためのSEO対策

現代ではクリニックの集患対策として最も基礎的な手段と言えるホームページ(以下HP)からの集患です。

新規患者から何を見て来院しましたかと問診票などで集計を行うと都市部、地方部、立地、診療科目、主訴などに関わらず、基本的にHPからの認知されるケースがほとんどです。

ユーザーが検索した際に自院のHPが目に留まりやすい位置に表示されるようにすることで、集患につながります。

最低でも地域+診療科目、上記の例で言うと「立川 美容皮膚科」で上位表示されるようにするために、検索エンジン上で上位表示されるためのSEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)対策が必要です。

SEO対策はHPの更新管理のプロである業者に任せてしまうことが一見近道のように感じられますが、それは間違いです。

まずHPのライティングはできる限り自分、もしくは自院のスタッフで行いましょう。

その理由は2点あります。

  1. 文章のクオリティ
  2. Googleの評価基準であるEATです。

順に解説してゆきます。

文章のクオリティ

HP制作会社やライターにHPのテキストを依頼すると、彼らは文章やページ制作のプロではありますが、医療のプロではありません。

ゆえにHPに記載するテキストを業者に任せてしまうと医療的に間違った内容の文章が記載されるリスクがあります。

また、間違った内容でなくても、出来上がったものが他の医院のHPとかなり似通った内容に仕上がるケースが多く見られます。

似通った内容では自院の個性や考えを発信することができず、競合医院との差別化要素が非常に弱くなります。

上記のような懸念材料を払拭するためにはHPの文章は基本、自院に在籍している医療従事者(医師・看護師)もしくは医療従事者に相応する知識を持った自院のスタッフがライティングすることが理想的です。

Googleの評価基準(EAT)

Google検索品質評価ガイドラインにおいてページ品質評価の最重要項目として定義付けている概念がEATです。

EATとは以下の3項目の頭文字を取って付けられた名称です。

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

EAT要件を満たすためには作成したページに対して、記事監修者として医師の名前や画像を記載することが求められます。

上記のケースで例えると、シミ治療における考えや治療内容について記載したページがあります。

それを誰が作成したとしても出来上がったページに監修者として医師の名前や画像を記載することが必要です。その記載の有無でGoogleだけでなく、ユーザーがページから受け取る印象も大分変わってきます。

SEO対策を行う上でのデメリット・注意点

まず前提条件にあることはSEO対策を行うには工数がかかり、また上記に記載しているよう要件を満たし、対策を行ったとしても必ずしもすぐに結果に繋がると言えないということです。

小まめにページ内の情報を更新し、様々な対策を行ったとしてもGoogleのクローラーと呼ばれるロボットはすぐには自院のHPに反応しないことがほとんどです。

効果が現れるまでの期間の目安として3~6ヶ月は見た方が良いでしょう。

また年に3,4回行われるコアアルゴリズムのアップデートのタイミングでは、大きくHP全体の評価が上がることがあれば、逆に評価を落とすこともあります。

ゆえにSEOは対策したからと言って必ず成果が出るとは限らないし、成果が出るまで時間がかかるのが最大のデメリットであり、注意点です。

集患のためのMEO対策

近年、SEO対策と同じくらい集患で重要視されているのがMEO対策です。

MEOとはMap Engine Optimizationの略で、Google及びGoogleマップでの検索結果において、上位表示を目指して行う一連の最適化対策を意味する概念です。

MEOはGoogleビジネスプロフィールという自院の情報をGoogleマップ内に掲載できる法人向けのサービスを利用して、それの情報更新を行うことによって対策ができます。

Googleビジネスプロフィールにはクリニックの住所、電話番号、営業時間、施術メニューなどの基本情報を載せることができます。クリニック内外の画像や症例写真なども載せることができます。

HPは開設したけどGoogleビジネスプロフィールをまだ開設していないという状態であれば、すぐに開設の申し込みをしましょう。

MEO対策のやり方

MEO対策の具体的な進め方としてはとにかく「更新」することです。

SEO対策とも共通していますが、最新且つ正確な自院の情報を常にアップデートしてゆく更新頻度がGoogle MAPにおける順位に影響します。

例えば先に例を挙げた立川市の美容皮膚科で、シミ治療をメインに集客した場合、シミ治療に関する情報を余すところなく投稿してゆきましょう。

MEOはローカライズ(検索する場所によって違う検索結果を表示させるという機能)の影響も強いので、投稿頻度が多ければ多いほど、近隣地域でスマホを操作しているユーザーのGoogle MAP上に上位表示される確率が高まります。

MEO対策を行う上でのデメリット・注意点

MEO対策を行うデメリットは特にありません。

コストがかかるものではないですし、前述した投稿や情報の更新もHPより簡単で手軽に行えるものです。

注意点を挙げるとすればレビュー(口コミ)が伴うことです。

Google MAPで自院の情報が表示される際に、実際にクリニックを利用した患者からレビューも表示されます。

そして、そのレビューはユーザーの印象に大きく影響を与えるとともに、順位付けにも大きく影響されます。

なぜなら、第三者からの客観的な意見となるレビュー件数と評価の高さはGoogleの重要な評価指標だからです。

Googleは多くのユーザーから評価されるページは、ユーザーに対して情報提供すべき重要コンテンツと判断し、順位に大きく影響する材料になります。口コミの内容もMEO対策ワードが含まれていると評価指数に影響します。

患者に良い口コミを投稿してもらいやすい仕組み作りも必要になってきます。

PPC広告

数より質(集めたい施術で集める)を追求する集患がしたい!
短期的に成果を得たい!

上記の要望に該当する方にはPPC広告がお勧めです。
PPCとは「Pay Per Click」の頭文字を取ったもので、クリック課金広告という意味です。

PPC広告は表示された広告が1回クリックされるごとに料金が発生される形態になっており、広告がクリックされなければ、広告費は0円となるのが特徴です。

PPC広告のメリット

  1. 確実にすぐに、検索エンジン上で上位に表示させて数多くのユーザーに自院の情報を配信することができる。
  2. 広告の停止や修正などを臨機応変に対応できるので上限予算を超えることなく配信できる。
  3. 「シミ治療」、「ホワイトニング」、「薄毛治療」など特定のキーワードで狙い撃ちして出稿することができるため、需要や悩みのある患者とマッチングしやすい。

PPC広告は数多く種類がありますがこの記事では下記の3種類を紹介させていただきます。

  • Google広告
  • Yahoo!!リスティング広告
  • Facebook広告

Google広告

Google広告とはGoogleが提供しているオンライン広告のことです。

Googleは数ある検索エンジンでもシェア率は77%と圧倒的です。

ゆえに数多くのユーザーに情報を配信したいとなるとPPC広告となると第一選択肢はまずGoogle広告です。

Googleの検索エンジン上では検索結果の上と最下部に広告枠が出ます。

スマホですと上に4枠、下に最大3枠(PCも同数)。

何番目に表示されるかは「シミ治療」「立川 美容皮膚科」などの入札ワードへの入札単価や広告をクリックされると誘導されるランディングページの品質スコアなどで決まります。

Yahoo!リスティング広告

Googleの次にシェア率が高い検索エンジン、Yahoo!が提供しているPPC広告です。

Yahoo! での検索結果へ表示され、スマホですと上に4枠、下に最大4枠(PCも同数)。表示されます。表示順位が決まる仕組みはGoogleと同じく入札単価やランディングページの品質スコアなどで決定されます。

入札するワードにもよりますが、平均入札単価はGoogle広告より低くなる傾向にあります。デメリットはGoogleに比べて配信量は落ちる傾向にあります。

Yahoo!は40代後半以上の年齢層ではGoogle以上に使われている傾向にあります。

集患のターゲット層が40代後半以上であればGoogleよりYahoo!リスティング広告の出稿量を増やすことを検討しても良いでしょう。

Facebook広告

一昔前は集患をSNSで行うことは考えにくい時代でしたが、今やSNSも集患において非常に重要なツールになりました。
Facebook広告はSNS上にクリニックや集めたい治療の情報を載せられる広告媒体です。

Facebook広告は下記4つの掲載先への広告配信ができます。

  1. Facebookのアプリ内
  2.  Messenger(Facebook内で使えるチャット)
  3. Instagramのアプリ内          
  4. Audience Network(グノシーや食べログなど提携アプリやポータルサイト)

Facebook広告は基本、自院の広告が1,000回表示される度に課金されるCPM課金方式が採用されています。
※CPMとはCPMとはCost Per Milleの略で、Milleは1,000という意味です。

前述したクリック課金方式とは違うのでご注意ください。

また、Facebook広告では配信用バナー(画像)を用意する必要があります。

HP以上に視覚的な見せ方が必要になる所はオンライン上の看板広告に近いイメージです。

PPC広告のデメリット・注意点

ここからはPPC広告運用における注意点を説明します。

定期的に改善を行う必要があり、運用に関する知識が必要になる

PPC広告はSEOやMEOより確実に数多くのユーザーに情報配信できますが、成果が上がるとは限りません。成果を上げるためには定期的に広告の効果をチェックし、運用しながら改善を続けることが大切です。

設定したキーワードの表示回数やクリック回数などのデータ(数字)を定期的に確認することが必要になるので、運用に関する知識を業者にレクチャーしてもらったり、参考書を購入するなどして知識を深める必要があります。

広告に依存した集患に陥りやすい

広告で集患で成果が出ることは良いことですが、その反面広告に依存した集患になりやすくなります。

すなわち、広告の出稿を止めると予約・問い合わせが減り、常に広告を出し続けないといけない状態になりやすいです。

SEOやMEO、SNSの自院アカウントでの情報発信などにも力を入れつつ、広告に依存しすぎない集患を計画しましょう。

また費用対効果も毎月計測すると、いくらの売上に対していくらの広告費がかかったかを理解できるので適正な広告費の予算を組むためにお勧めです。

業者に依頼すると運用手数料が発生する

SEOやMEOをHP業者などに依頼するのと同様に、広告代理店にPPC広告の運用を依頼すればその分運用手数料が発生します。

手数料の相場は全体コストの20%くらいです。

専門的な知識を持った業者に依頼するのは安全ではありますが、その分ランニングコストも嵩むので要検討ポイントの1つです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

集患を行うためにマーケティングの基礎施策として何をすべきか?

本記事ではSEO、MEO、PPC広告とWEBマーケティングにおける代表的な3つの手段を紹介させて頂きました。

患者様は来院前にオンライン上でクリニックの情報をきっちり調べてクリニックを選択する時代です。

ゆえにオンライン上での自院の情報の出し方を整えて、何が足りてないか?どのように更新すれば良いか?を理解して伝える必要があります。

本記事で紹介した3つの手段を理解した上で、集患のプランニングにお役立ていただけたら幸いです。

最終更新日: 2021/12/31 公開日: 2022/01/24
社長の教養
朝ライブ
社長の教養
朝ライブ