
2020年から爆発的人気がでた「Clubhouse(クラブハウス)」というアプリをご存知でしょうか?音声のみのSNSアプリということで斬新すぎる!と話題となり、今はSNSマーケティングをする際にクラブハウスを使う企業は少なくないです。
YouTubeとは大きく違い再生回数などで収益が出ないクラブハウスでは、どれだけ有料コンテンツに誘導できるかが大切になってきます。またD2C企業にとっては有利なアプリです。今回は、そんなクラブハウスでの成功事例と失敗事例を合わせてご紹介いたします。
クラブハウスとは?

クラブハウスとは、アメリカ・サンフランシスコのベンチャー企業「Alpha Exploration」が2020年春にリリースした音声SNSアプリです。現代のSNSアプリで有名なYouTubeや TikTokなどは、映像や音楽を視聴しながら誰でも気軽に楽しめるスタイルが主流のなか、完全招待制で音声のみでのラジオ感覚で楽しめるアプリは斬新で話題を呼んでいます。クラブハウスの特徴は、
- 音声・会話のみの発信
- 録音を禁止されている
- コメント・いいね機能なし
- 完全招待制
- 音声配信中に参加ができる
- 著名人の対話をリアルタイムで聞ける
- アーカイプを残せない
配信中の音声録音を禁止され、アーカイプを残せない(利用規約では、音声配信の録音や配信内容を口外することが禁止されています。)ことからリアルタイムで視聴することが他のSNSアプリとの大きな違いとなり注目されています。
また、普段会うことのできない著名人の対話を聞くことができ、許可してもらえば簡単に対話に参加できることも可能となっています。有名な経営者達のマーケティング方法や貴重な体験談などを聞くこともできるため、ユーザーからは大きなメリットと言えるでしょう。
クラブハウスのマーケティング力
音声SNSアプリクラブハウスは、ビジネスにおいて「インフラ」として残りつづけるのか、またマーケティンで活用するにあたり需要はあるのかといったことが重要になってきます。
先程ご紹介したように会話をリアルタイムで聞くことができ、ユーザーも参加が可能なアプリであるため、熱狂的なファンができやすくなりユーザーが新しいコンテンツや使用方法などを自分自身で次々と開発してコミュニティの魅力を高めながら、新しいユーザーも次々と獲得することが可能となります。また見込客と顧客が自然に会話している中にユーザーを引き込むことも可能なので典型的なコミュニティマーケティングであるため、現代ではかなり需要があると言えるでしょう。
このように、クラブハウスでは招待さえして貰えれば簡単にトークルームも作成でき、顧客側も無料で有力な情報を聞きながら気軽に参加できるため、その発信力の強さは大きな注目が集まっています。
クラブハウスで稼ぐコツ

クラブハウスには発信力がありマーケティングには優れているが、顧客側も無料で参加できるため発信側には収益に焦点を当てた際に、需要はあるのかということが問題になってきます。日本ではまだまだYouTubeのような動画コンテンツではユーザーがかなり多く、また認知度を上げながら再生回数などで収益を得ている発信者がかなり多いです。そんななか、音声だけで収益化できている発信者はかなり少ないと言えるでしょう。
そこで稼ぐためには、クラブハウスのユーザーをどれだけ有料コンテンツへ誘導できるかが鍵となってきます。メンタリストDaigoさんが分かりやすい例でしょう。ニコニコ動画やYouTubeといったユーザーが多いコンテンツを利用し“Dラボ”というオリジナル有料サービスに誘導し、安定した収益を得ています。先程紹介したようにクラブハウスは誰でも参加型音声アプリということもあり、熱いファンの獲得が可能です。また顧客側は録音も不可ということで「今しか聞けない」というプレミア感があります。また、商品やサービスに対しての対話や質問をリアルタイムで聞けるユーザーからは、かなり信頼を得やすいと言えるでしょう。ぜひ、下記を意識してみてください。
- さらに詳しい情報は、有料コンテンツに誘導していく。
- 発信時に受けた質問とそのユーザーを記録しておく。
- よくある質問を記録してサービスや商品の向上を図る。
- 質問に対して別媒体を使って回答する。
- コアな顧客に向けてセミナーやイベントをする
マネタイズは可能?
クラブハウスでは、2020年3月にサービスを開始し1200万件以上のダウンロードを記録しており、1日の利用者数は数百万に達しています。クラブハウスは全ユーザーが無料のため、どのようにマネタイズすれば一定の収益が見込めるのかが重要になってきます。YouTubeなど競合他社が早い段階で広告ベースのビジネスモデルを確立しているため、優秀な発信者を奪われてしまうリスクに直面しているといわれていました。
そこで、2021年4月5日に新しい収益化機能をクラブハウス内で発表しています。
ただし、先行クリエイターのみの提供となっており機能のブラッシュアップやフィードバックをした後に正式な収益化機能としてリリースするという計画になっております。時期も未定となっていますが競合他社が多いなか収益機能は高確率で導入されるでしょう。
クラブハウス成功事例
成功例として、はるな@旅するフリーランスさん(@haru0127x)のように、著名イフルエンサーの人達とコラボして多くのユーザーを集め認知度をあげるという方法もあります。これは、クラブハウスでの醍醐味でもあるように著名人の方と対談することができれば有益な情報を得ることもでき、たくさんの方に知ってもらえるチャンスが多いです。
総フォロワー100万人超えの発信者の方々をスピーカーに交えて4時間以上トーク!Twitter、Instagram、TikTok、Clubhouseの運用のコツをすごい方々から生の声で聞けるのは有益すぎました😭常時500人近くの方に聞いて頂き、ピーク時には800近くまで!皆様ありがとうございました✨#Clubhouse pic.twitter.com/ozRwhFnH96
— はるな@旅する起業女子✈️ (@haru0127x) January 31, 2021
他にはインフルエンサーのスカウトオーディションなども開催されています。著名人の方が一気にクラブハウスをスタートしたことにより、その場でサービスへのスカウトをしたり、公開オーディションが行われる事例もありました。
続いて、株式会社ビビッドガーデンが運営する「食べチョク」さんは、生産者の方を呼んでお話しをして企画をやっており、生産側の声を日常的に配信することが、一次産業への理解促進や生産者のコアなファン作りに繋がるといわれています。このようにD2Cの企業が商品紹介をしてその場で商品を売るということをしている事例もあります。
このあと20時からClubhouseにて #食べチョクハウス vol.6やります!🍓
— 秋元里奈🍅食べチョク代表 (@aki_rina) February 2, 2021
コメントなどはハッシュタグをつけてぜひ積極的に投稿お願いします☺️
また、食べチョクハウスの中で登場した商品は以下のページに順次掲載していきますのでぜひチェックしてみてください👀✨https://t.co/aRGIobZ98R
失敗事例
クラブハウスでは、数々の企業が参入している中どの業界でも成功しているとは限らないです。有料コンテンツへの導入する手段として使ったり、D2C企業としては直接コミュニケーション取れるという成功事例が多いなか気をつけなければいけない点もかなり多いです。
クラブハウスは、電話番号の登録や実名の登録が必要なことからセキュリティや規約には十分に確認が必要になってきます。現にセキュリティ関連で著名人の方がクラブハウスを離れた方もいます。そのため、ユーザー側も自然と離れるので企業側も厳しくなってきています。
また、ユーザーのニーズに合わない対話が続くと離れるユーザーも多くはありません。音声だから伝わる「良さ」や「声色」、企業の社風もオープンすることよって、隠しておきたい「実情」が不覚にもバレてしまうことも可能性としてはあるかもしれないです。ユーザー側の解釈によっても発信した内容が変わってきます。YouTubeなどのコンテンツでは間違った発言に対して編集や撮り直しが可能ですが、クラブハウスは生音声ですので一切編集不可となり企業側としては不利になるというリスクがあります。
また、社員が勝手に配信することで、今まで積み上げてきたブランディングイメージと違ったことを発信するリスクもあります。
まとめ
クラブハウスは、完全無料で音声だけの発信アプリなのでどれだけユーザーを有料コンテンツに誘導できるかが大切になってきます。また、リアルタイムでのラジオ感覚の発信は、その場で質問を回答することにより、親近感が湧きやすく顧客満足度を上げられることにより、D2C企業にとってはコアなファン作りにはかなり有利です。
クラブハウスを使ってSNSマーケティングするのは、現段階では「ブルーオーシャン」なのです。そして近い将来、全ユーザーが収益化機能も可能になるかもしれません。今後のサービス展開も楽しみですね。是非、一度使ってみてください。
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