お客様が集まるチラシのつくり方|事前準備から反響データ分析までを徹底サポート

最終更新日: 2022/12/12 公開日: 2021/12/08

チラシ集客は、特定の地域を対象に、高い効果を発揮する集客方法の一つです。

しかし、チラシはお客様のポストに数多く投函され、よく見ずに破棄する人も少なくありません。

では、お客様の目に留まるチラシとは、どのようなチラシでしょうか。集客やマーケティングに効果的なチラシを作るためには、なにが必要なのでしょうか。

本記事では、『お客様が集まるチラシのつくり方』を徹底解説します。

チラシを作るための事前準備から、チラシ配布後の反響データ分析までを網羅した内容になっています。ぜひ最後までお読みいただき、チラシを使った集客やマーケティングを成功させましょう。

お客様が集まるチラシのつくり方

集客に効果的なチラシのつくり方を説明します。

チラシを使った集客やマーケティングで、最大限の成果を得るためには、事前準備が重要です。下記のポイントを押さえながら、チラシを作成しましょう。

5W1Hを明確にする

お客様が集まるチラシを作るためには、まず『5W1H』を明確にしましょう。

思考を整理しないまま作成しようとすると、何を訴求したいのかがわかりにくいチラシが出来上がります。このようなチラシを配布したところで、集客やマーケティングの効果は得られないでしょう。

集客やマーケティングに効果的なチラシを作成するためには、入念な下準備が大切です。5W1Hを明確にし、頭の中のイメージを、チラシに効果的に反映していきましょう。

『Why(なぜ)』

まずは、チラシを作る目的・目標を明確にしましょう。例えば次のようなものです。

  • 新規のお客様を増やす
  • リピーターを作りたい
  • 問い合わせを多く受けたい

チラシを作る目的を明確にすることで、チラシ作成から配布まで、ブレない発信ができるようになります。

目的を明確にすると、おのずと目標も定まります。集客やマーケティングを効率よく実施するためにも、チラシを作成する目的と目標を明確にしましょう。

『Who(だれに)』

つぎは、チラシのターゲットを選定しましょう。

集客やマーケティングの手法に関わらず、ターゲットを明確にすることが成功の秘訣です。

なぜならターゲットによって、効果的なキャッチコピーやデザインが異なるからです。

人の心を掴むチラシで集客・マーケティングを成功させるために、ターゲットを明確に決めましょう。

『What(なにを)』

チラシで大々的に訴求すべき商品・サービスを決めましょう。

ターゲットによって、抱えている悩みや問題は異なります。お客様が求めているものはなにかを考え抜き、チラシで効果的に発信しましょう。

お客様に寄り添った商品・サービスを打ち出すことが、集客やマーケティングの成果に繋がります。

『When(いつ)』

チラシを配布するときは、期間限定のクーポンやキャンペーンを打ち出しましょう。

集客・マーケティングにおいて、顧客の購買行動を促すためには、条件をつけるのが効果的です。

「いつお店に行けばいいのか」「いつがお得なのか」を、分かりやすく打ち出しましょう。

『Where(どこ)』

どこにチラシを配布するのか、地域や住宅の絞り込みが、集客・マーケティングの成否を分けます。

たとえば、若者層をターゲットに選定したのに、高齢者が多く暮らす地域にチラシを配布しても、コストに見合った集客が得られない可能性が高いでしょう。

このように、集客・マーケティング成功のカギは、目的とターゲットに合った、地域や住宅の絞り込みなのです。

『How(どうやって)』

チラシの配布にはさまざまな方法があります。

新聞折込ポスティングデジタルチラシなど、目的とターゲットに合わせて効果的な配布方法を選定しましょう。

購買意欲につながるベネフィットを考える

商品・サービスを訴求するためには、『ベネフィット』を伝えるのが大変効果的です。

なぜなら、マーケティングにおいて「ユーザーは商品・サービスを購入するのではなく、ベネフィットを求めて購入する」といわれているからです。

ベネフィットとは、「心理的な満足感」や「未来に対するポジティブな気持ち」を意味します。

チラシにも商品・サービスのベネフィットを打ち出すことで、顧客の購買意欲を掻き立てて、集客やマーケティングを成功へと導きます。

集客・マーケティングに効くキャッチコピーを決める

ではいよいよ、チラシの第一印象を決めるキャッチコピーを決めます。

お客様の心に響くキャッチコピーをつけられるかどうかは、集客やマーケティングの結果に大きく左右します。

以下のアイデアを参考に、効果的なキャッチコピーを見つけましょう。

ベネフィットを伝える「痩せてモテる!ダイエットを完全サポート」
手軽さを伝える「手ぶらでOK!身軽に通えるジム」
数字を入れる「1回500円で通える!ワンコインジム」
悩みを共有する「テレワークでなまっている身体をほぐそう!」

キャッチコピーを考える上で最も大切なのは、お客様の目線に立つことです。お客様に寄り添い、お客様のニーズにあったキャッチコピーで訴求できれば、集客・マーケティングの成功へとつながるでしょう。

お客様の目に留まるデザインを考える

お客様の目に留まる、チラシデザインを考えましょう。

新聞折込やポスティングなどで、お客様のポストには数多くのチラシが入ります。チラシの内容を見ずに破棄する人も少なくありません。

チラシを使って集客・マーケティングを成功させるには、他社に差をつけたデザインで、チラシを目に留めてもらう必要があります。具体的にどのようなデザインが集客・マーケティングに効果を発揮するのでしょうか。

視線に合わせる

横書きのチラシの場合、人の視線は『Z』型に動くとされています。

このように、紙面の①左上→②右上→③左下→④右下の順に、視線が動きます。

ですから、最初に伝えたいキャッチコピーは左上に配置し、訴求したい商品・サービスの内容は中央に、右下には店舗の地図や電話番号などを載せると効果的です。

写真・イラストを載せて、記憶に残るチラシを作る

商品・サービスに適した写真やイラストをチラシに載せましょう。

人は、文字だけで伝えるよりも、画像を含んでいる方が記憶に残りやすいといわれています。これを『画像優位効果』といいます。

分子生物学者のジョン・メディナ氏の研究によると、文字と言葉だけの伝達の場合、72時間後には10%しか記憶に残らないのに対して、写真やイラストを加えた場合、65%が記憶に残っていたそうです。

「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、チラシで集客・マーケティングをおこなう場合も、写真やイラストを載せるとより効果的です。

集客・マーケティングに効果的なチラシの配り方

チラシの配布にはいくつかの方法があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。

商品やサービス、ターゲットに合った配布方法を選び、集客・マーケティングの効果を最大限獲得しましょう。

新聞折込

新聞は、全国紙・ローカル紙などがあり、社会的信用度が高いツールです。

新規オープンの店舗などは、知名度が低いという弱点がありますが、新聞折込を利用することで認知度や信用度を高める効果があります。

一方デメリットは、配布するエリアを細かく設定できない点です。一定の広いエリアに配布されるため、その分コストがかかります。

また、近年は新聞の購読率の低下が進んでいます。特に若年層の購読率は低いため、若年層をターゲットにする場合は、不向きだといえるでしょう。

地域メディア

地域メディアには、誰でも無料で読めるフリーペーパーなどがあります。

新聞には少々気難しいイメージがありますが、その点地域のフリーペーパーには気軽さがあります。地元に特化した情報誌にチラシを折り込むことで、親近感を持って見てもらえる可能性が高まるでしょう。

地域メディアのデメリットは、配布エリア・配布率などの差があることです。

地域メディアを検討する際は、各社へ問い合わせをし、事前に詳細を確認しましょう。

ポスティング

ポスティングは、配布するエリアや住宅の種類などを細かく設定できるので、よりターゲットを意識して配布できる方法です。

また、チラシ単体をポストに投函するので、お客様の目に触れる確率が高いメリットもあります。

一方ポスティングは、警戒されやすいところが難点として挙げられます。

大手企業や、地域で長く営業しているお店など、ある程度の認知度があればポスティングに向いています。しかし、認知度がない場合は警戒されたり、破棄されたりするリスクが高まるでしょう。

コスト面でも、ポスティングを外注する場合、折り込みよりもコストが高い傾向にあります。

著作権の侵害に注意しよう

チラシを作成するときは、著作権を侵害しないよう、細心の注意を払いましょう。

チラシに使うキャッチコピー・説明文・チラシデザイン・写真やイラストなど、他社のものを参考にする場合もあるかと思います。

ここで、気をつけるべきなのが「著作権の侵害」です。

すべての創作物には著作権があり、著作者の了解なしに使用することは禁止されています。

フリー画像の中にも「商用利用は不可」という場合があります。利用規約をしっかりと確認し、厳守しましょう。

参照:文化庁 著作権

チラシの効果を測定し、改善につなげる

チラシを配布したあとは、どの程度の反響があったのか、効果測定をおこないましょう。効果測定で得た結果をもとに、改善につなげることができれば、集客・マーケティングの効果はさらに上がるでしょう。

チラシの効果を測定する方法

効果測定をおこなうためには、反響数を知る必要があります。

反響数とは、来店や電話・メールでの問い合わせなど、チラシを配布したことで得られた成果のことです。

反響数を確認するためには、

  • 来店したお客様への直接的なアンケート
  • チラシクーポンの利用回数
  • 問い合わせを受けた電話回数やメール本数
  • チラシに掲載したQRコードのアクセス数
などを、調べてみましょう。

反響数が集計できたら効果測定をおこないましょう。計算式は以下の通りです。

反響数÷チラシ配布数×100=反響率(%)

効果測定は、反響率で表しますが、一般的なチラシの反響率は、0.01〜0.3%程度といわれています。(10,000枚の配布で、1〜30人程度)

配布地域や業種によっても結果は異なりますが、チラシを配布する度に反響率を計算し、集客やマーケティングの戦略を立てるのに大いに役立てましょう。

ABテストでチラシをブラッシュアップしよう

チラシの反響率を伸ばすためにも、チラシのABテストをおこないましょう。

ABテストとは、マーケティングの手法の一つです。

AパターンとBパターン、2種類のチラシを配布し、「どちらの反響がよかったか」を検証するものです。

チラシで集客・マーケティングを成功させるためには、ブラッシュアップは欠かせません。デザインやキャッチコピーなどを工夫し、その都度反響を測定することをオススメします。

これからの時代はデジタルチラシも考慮する

近年、スマホの普及により、紙のチラシよりもデジタルのチラシを作成する企業が増えています。

チラシに限らず、集客・マーケティングは時代に合わせた対策をおこなわなければ、他社に差をつけられてしまいます。

デジタルチラシのメリットを理解し、導入を検討してみましょう。

新聞購読率の低下

デジタルチラシの導入をオススメする理由に、新聞購読率の低下があります。

一般社団公人日本新聞協会の調査によると、1世帯あたり1ヶ月の購買部数は『0.61』。2007年以前は『1』以上あったものの、購読部数は年々低下の一途をたどっています。

引用:一般社団公人日本新聞協会 新聞の発行部数と世帯数の推移

今やスマホで情報収集するのが当たり前の時代。今後、デジタルチラシの導入は必須になるでしょう。

しかし、ターゲットが年配層の場合、スマホを持たない人も多く存在するため、デジタルが万能とはいえないケースもあります。ターゲットに合わせて、ベストな形を見極めるのが重要です。

デジタルチラシのメリット

デジタルチラシには多くのメリットがあります。

・反響が分析しやすい
・紙や印刷コストがかからない
・チラシ配布の手間がかからない
・ホームページなど、他の集客方法と連携しやすい

デジタルチラシは、費用対効果が高く、チラシ公開から反響データの分析まで、短期間でおこなえます。

効率的に集客をおこなうための、有力なツールになるでしょう。

お客様の心をつかむチラシで集客・マーケティングを成功させよう

特定の地域でおこなう集客やマーケティングに、大きな効果を発揮するチラシ。昔から続く紙のチラシと合わせて、近年デジタルチラシの導入が進んでいます。

そのどちらの方法をとっても、集客・マーケティングを成功させるためには、お客様の心をつかむことが最重要です。

チラシのターゲットを絞り、ターゲットがなにに悩み、なにを求めているのかを考え抜くのが大切です。

ターゲットによって、効果的なキャッチコピーやデザイン、配布方法も異なりますので、入念なリサーチをおこないましょう。

事前準備をしっかりとおこなったチラシは、集客・マーケディングに大いに活用できるはずです。

セミナーズでは、チラシ集客に役立つマーケティングの知識が身につけられる、経営者・個人事業主向け無料セミナーを開催しています。

マーケティングを理解し、効果的なチラシ集客を成功させるために、ぜひご活用してみてはいかがでしょうか。

セミナーズ通信

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最終更新日: 2022/12/12 公開日: 2021/12/08