中小企業の経営者必見!リファラル採用導入の3つのポイント

最終更新日: 2021/12/31 公開日: 2021/12/31

リファラル採用を自社にも取り入れてみたいと考える企業は多いと思います。リファラル採用の具体的な手順を知りたいと思うのではないでしょうか。

リファラル採用は、通常の採用フローと根本的に手順が異なります。多くの会社が取り入れているリファラル採用は、知識として知っておくとよいでしょう。

リファラル採用の概要や、具体的な進め方の手順や、注意することをご紹介します。あわせてリファラル採用の実例も解説します。

この記事を読めば、リファラル採用について理解できるでしょう。

リファラル採用とは

リファラル採用は、採用側の利益も多いうえ、低コストで行うことができます。

また、入職後の従業員の会社に対する満足度が高くなります。そして、入社前のイメージの不一致が起きにくいのが特徴です。

リファラル採用の概要や、リファラル採用が広がった背景についてはよく確認しておきましょう。

また、双方のメリットも多いです。求職者側と企業側の双方にメリットがあるリファラル採用について見ていきましょう。

リファラル採用とは

リファラル採用とは、社員に友人や知人、家族を紹介してもらう採用手法のことです。

『エン 人事のミカタ』調査(2017年10月17日)によると、日本国内でも導入経験がある企業は 60%以上にのぼるそうです。

リファラル採用は、主に3つの採用に分けられます。

  • 縁故採用
  • 社員紹介採用
  • ファンベース採用
縁故採用社員紹介採用ファンベース採用
経営陣・一部社員の縁故
社長や経営幹部の肉親、またはつながりによる採用手法
インセンティブにより
社員を動かす採用
社員や会社と関わりの
ある人たちが自発的に会社をおすすめしたくなるような関係づくりから始まる採用

リファラル採用が広がる背景

通常のフローは、求人を出し、応募者の中から採用者を決めていきます。

応募者の中から、自社にあう人を見つけ、採用するという方法は手間が少ないように思います。

ではなぜ、リファラル採用を取り入れる企業が増えているのでしょうか。

リファラル採用が広まった背景には、時代的なものと入職者の価値観が関係しています。

リファラル採用が広がるふたつの背景について確認しておきましょう。

人口減少による人材不足

内閣府によると、今後も生産年齢人口は減少していくと予測されています。

内閣府の調査によると、2048年には1億人を割って9,913万人程度、2060年には8,674万人程度になると予想されています。

また、100年後の2110年には4,286万人程度になるものと推計されます。(※1)


長期的に見ても、人材の確保はますます困難になっていくでしょう。

そのため、求人を出しても、自社に合う適切な人材が集まる確率も低くなります。

適性や想いの不一致

企業は、求人広告を出して多額の金額を使って採用を行います。

しかし、ミスマッチによる早期退職や生産性低下の問題の発生は免れません。

入職者の入社前のミスマッチをどうなくしていくかが大切です。

リアルな社員の情報を聞けるリファラル採用は、入社前のミスマッチをなくせる確率が高いでしょう。

求職者におけるリファラル採用のメリット

上記のような時代背景もあり、転職者や中途採用企業も増加傾向にあります。

転職者や中途採用企業が情報を集める中で、非常に有益なのが「知り合いから得る情報」。

実際に働いている人からの情報は、リアルな現場の声が分かります。

例えば以下のようなものがあるでしょう。

「最近、新しいプロジェクトがはじまって残業が増えてきた…。」
「基本給は高くないけど、実力をきちんと評価してくれる!」
「社内行事で土日の休みがつぶれてしまうことがある…!」

リファラル採用では、求職者はホームページや求人サイトに載せないようなリアルな情報を聞けます。

自身が望む働き方に合っているのかどうかを見極める良い材料となるでしょう。

現代はSNSやインターネットにより情報が溢れている時代です。

社員一人ひとりのリアルな声やつながりこそが会社のファンをつくる時代になってきたといえるでしょう。

企業側におけるリファラル採用のメリット

リファラル採用の具体的なメリットは以下の3つです。

  • 求人広告ではアプローチできない層を採用できる
  • ミスマッチを減らし、離職率の低下につながる
  • 採用にかかるコストを抑えられる

リファラル採用の導入成功のポイント

リファラル採用は多くの会社で行われているために、自社でも取り入れてみようと考える企業は多いでしょう。

しかし、リファラル採用は手探りで行ってもうまくいきません。

事前に成功のポイントを理解しておくことが大切です。

リファラル採用を成功に近づける導入手順や注意点をおさえておきましょう。

リファラル採用の3つの導入手順

リファラル採用の3つの導入手順は、以下の通りです。

・STEP1 プロジェクトを発足させる
・STEP2 メンバーを増やしてプロジェクトを推進
・STEP3 全社へ展開する

STEP1STEP2STEP3
プロジェクトを発足メンバーを増やしてプロジェクトを推進全社へ展開する
・最初は5~6名の少人数で始める
・計測可能な指標を立てる
・さらに実践的な目標を立てる
・何のための採用なのか共通認識を持つ
・規模を大きくしさらに推進する

リファラル採用導入時の3つのポイント(注意点)

リファラル採用を導入するにあたって、気を付けることを知らずにやみくもに行うことはおすすめしません。

なぜなら、効果的なやり方が分からず失敗したり、違法になったりする場合があるからです。

導入時の注意点を知っておくと、スムーズにリファラル採用の導入がすすむでしょう。

また、採用時に問題が起きたとしても、原因が見つかりやすく、解決の糸口も見つけやすくなります。

導入時の注意点は以下の3つです。

  1. フェーズの選択に気をつける
  2. 違法な紹介にならないようにする
  3. 進め方や人材配置に気をつける

各項目について、事例をあげて解説していきましょう。

ポイント1:フェーズの選択に気をつける

リファラル採用を実施する際に、 制度の概要を社員に理解してもらう必要があります。

そして、リファラル採用は、段階的に行っていく必要があります。

段階をとばして、手探りで採用を行ってもうまくいかないでしょう。

ここでは、フェーズの正しい選択を行い、リファラル採用を成功させているメルカリの例についてご紹介します。

メルカリは、ふたつのフェーズで採用を行いました。

フェーズ1フェーズ2
「経営陣からリファラル採用を始める」誘われた自分の経験を元に社員が採用を行う
経営陣が、前職の部下だったりカウンターパートだったり、近くにいた人の中で優秀な人を誘います。こうした活動を行う過程で、社員の中にリファラルで採用された人たちが増えはじめます。リファラルで採用された人たちが誘われた自分の経験を元に、どうやって相手を誘っていいかがわかる。そして、今度は社員が動き出す。たとえば、「新卒の同期だった人が最近新しいことにチャレンジしたいと言っていたから誘ってみよう」というイメージです。
メルカリにおけるフェーズ選択

メルカリでは、フェーズ1として「経営陣からリファラル採用を始める」という選択をしました。

最初からフェーズ2を実施しても、社員にリファラル採用の経験がないためになかなかうまくいかないでしょう。

メルカリは、社員が候補者を誘いやすくなる材料を多くつくっているのが特徴。

例えば、さまざまな部署の人が勉強会に出たり、インタビューに応じたり、オウンドメディアをつくったりしています。

ポイント2:違法な紹介にならないようにする

従業員から友人を紹介してもらうために、リファラル採用には報奨金やインセンティブが設定されていることが多いでしょう。

しかし、人材紹介や人材派遣には、それぞれ有料職業紹介免許、人材派遣免許が必要とされています。

無免許でその行為を行なった場合、違法となってしまうため注意しましょう。(「職業安定法第四十条」にて、報奨金を賃金の一部として支払うことも例外として認められています)。

そのため、もし報奨金を設定する場合には、まず就業規則にその旨を記載するようにしてください。

そうすることで、リファラル採用䛾報奨金を、賃金の一部として支払っていることが示しやすくなります。

また、就業規則に詳細を記すことで、社員との認識違いによるトラブルも防げるでしょう。

ポイント3:進め方や人材配置に気をつける

リファラル採用の導入時の、採用の進め方や、採用後の人員配置を適切に行う必要があります。

例えば、以下がリファラル採用の進め方や人員配置が悪かった場合です。

・紹介してくれた社員と知人同士がグループを形成してしまった場合
→その後に入社した社員が馴染みづらくなってしまうかもしれません。

・紹介者が諸事情で退職をする場合
→紹介された側も退職を検討してしまう。

また、業務内容やポジションによっての、待遇面が従業員と友人とで異なることもあるかもしれません。

入社後に思わぬトラブルやモチベーション低下に繋がってしまわぬよう注意してください。

あらかじめ、社員や友人に適切な情報を共有するように心掛けましょう。

リファラル採用の導入事例

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導入事例や、注意する点をおさえて自社でも取り組んでみたいという気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

リファラル採用は、会社独自の具体的な施策を掛け合わせることで、さらに成功に近づくでしょう。

ここでは、独自の施策を打ち出し、リファラル採用に成功した3つの企業の例をご紹介します。

  • スターバックス
  • マイクロソフト
  • メルカリ

スターバックスの採用事例

1.施策従業員の大学教育費をサポート
2.実施した具体策2015年、米スターバックスコーヒーが適用
「従業員が4年制大学の通信教育コースへ進学する際の学費をすべて負担する」
3.結果雇用者数を前年度より600,000人も増加させることに成功
スターバックスの採用事例

米スターバックスコーヒーは、働きながら学業を修めようとする志の高い求職者を多く集め採用を成功させました。

大手企業の成功例をそのまま取り入れることは、多くの企業にとって難しいことだと思います。

しかし、進学をあきらめる若者が増加する日本はこの事例に注目すべきでしょう。

従業員の教育をサポートすることが採用に影響する例としての参考になる部分も多いです。

マイクロソフトの採用事例

施策仲介を通した求人を廃止
実施した具体策日本マイクロソフトは「社員全員がリクルーター」 となるチームを2015年に結成
社内のオリエンテーションでは「自分たちの仲間は自分たちで増やしていく」というマインドセットを共有
結果選考フローが大幅に短縮され、低コストの採用も実現
マイクロソフトの採用事例

日本マイクロソフトの採用は、2017年までほとんどが人材紹介会社経由でした。

しかし、求人の魅力が候補者へストレートに伝わらないという課題がありました。

2018年以降の採用手法は、リファラル採用(ダイレクトリクルーティング)にシフトしています。

結果選考フローが簡略化され、コスト削減を実現しました。

メルカリの採用事例

施策入社後のミスマッチを軽減
実施した具体策『メルカン』というオウンドメディアを立ち上げる
働く場所としての「メルカリ」をブランディング
そこに賛同したり共感してくれる人から採用していく
結果応募してくる人たちがメルカリで働くことを具体的にイメージ でき、結果としてリファラルリクルーティングが大きく効果を発揮するようになった
メルカリの採用事例

「多数の応募者から選定する」のではなく、メルカリのファンを増やすことをベースに設計しています。

そうすると、応募を行う人たちがメルカリで働くことを具体的にイメージ できるようになります。

結果としてリファラルリクルーティングが大きく効果を発揮するようになりました。

まとめ

社員に友人や知人、家族を紹介してもらうリファラル採用についてご紹介しました。

リファラル採用は、段階的に取り入れていくことが大切です。

自社でもリファラル採用について、取り入れてみたいと思っている方は、事例をご覧になりながらぜひ参考に進めてみてください。

出典:(※1)内閣府の経済財政諮問会議「選択する未来」委員会ホームページ

最終更新日: 2021/12/31 公開日: 2021/12/31
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