SNSマーケティングを事業戦略に使う。そのメリットと手法を解説!

最終更新日: 2021/11/24 公開日: 2021/11/24

昨今SNS利用者が増えており、多くの企業がSNSマーケティングを実施しています。

総務省の調べによると、2019年にはどの世代も7割以上の人が何らかのSNSを利用しており、企業にとって成果を上げるためにSNSを活用した戦略を取り入れなければならない状況になっています。

しかし、身近なSNSではありますが、自社のマーケティングに使用するとなると、どうやって使えばいいかわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事ではSNSマーケティングのメリットとデメリット、SNSマーケティングの手法と具体例を紹介します。

自社でSNSを活用したマーケティングを実施する際に役立ててください。

SNSマーケティングとは?

social network

SNSマーケティングとは、SNSを利用して顧客とコミュニケーションをとり、自社のブランディング獲得、商品の認知度向上、顧客の教育、販売促進などを行う活動のことです。

最近ではSNSを利用して情報収集を行うことが一般的になりました。

そして、SNSで得た情報や口コミなどに影響されて商品を購入する人も増えています。

SNSは消費者の購買行動に大きな影響を与えており、SNSに投稿された口コミが拡散され、大きなムーヴメントを生み出す場合もあります。

SNSマーケティングのメリット

social network

SNSマーケティングのメリットは多く、どの企業も何らかのSNSアカウントを運用しています。メリットを知ることで、どのようにSNSを活用していけばよいか

ここでは、SNSマーケティングにはどのようなメリットがあるのかを4つのポイントに分けて解説していきます。

費用を抑えられる

SNSアカウントを作ることは無料でできるため、必要な経費はアカウント運用担当者の人件費と、動画を投稿するなら撮影、編集費くらいです。

動画はSNS投稿目的ではなく、他の宣伝目的で作成したものを使いまわして投稿できます。

SNSで情報をうまく拡散することで、テレビCMや新聞・雑誌広告よりも格段に費用を安く抑えられます。

幅広くスピードのある拡散を期待できる

SNSは「いいね」や「リツイート」などの拡散機能があるため、いわゆる「バズ」が起これば、何千、何万人のユーザーにリーチできる可能性があります。

また、SNSは投稿がリアルタイムに行われるため、新しい情報などをスピード感をもって発信することができます。

顧客と良い関係を築きやすい

SNSはコミュニケーションツールですので、他のユーザーとコミュニケーションを図ることで、自社へ良い印象を与えることができます。

また、SNSへ定期的に投稿し、ユーザーと接点を持ち続けることで、自社のブランディングの確立とファンの獲得に繋げられます。

今まで宣伝が届かなかった幅広い層にまでリーチできる

SNSで「バズる」と、拡散が広がり続け、フォロワー以外の不特定多数の人たちにまで投稿が届きます。

バズりはしなくても、フォロワーが自社の投稿に「いいね」などを行うと、フォロワーのフォロワーに拡散されるため、比較的容易に拡散されやすいです。

そこから新たな顧客の獲得に繋げられます。

SNSマーケティングのデメリット

social network

SNSマーケティングには多くのメリットがありますが、デメリットも押さえておきましょう。

デメリットを知っておくことで、あらかじめ課題を洗い出しておくことができます。

炎上の可能性がある

SNS運用をしていくうえで、最も大きく、致命的にもなるデメリットが「炎上」です。

「炎上」とは、ある投稿に対して批判的・攻撃的なコメントが殺到し、収拾がつかなくなる状態のことです。

一度投稿した情報は間違っていても修正ができません。

SNSで炎上してしまうとコントロールができなくなってしまうので、投稿には十分注意してください。

SNSアカウントを運用する人には、情報リテラシーを求められ、1人で運用するのではなく複数人でダブルチェックできる体制が望ましいです。

フォロワーが増えるまで時間がかかる

SNSはフォロワーが少ないうちは、アカウントを運用してもユーザーに知られず、拡散もされづらいです。

この点では、SNSは即効性のあるマーケティング施策ではありません。

最初のうちは、フォロワーを増やすために、有料でプロモーションを打ったり、他媒体からの流入を促したりする必要があります。

一番フォロワーを増やすために有効なものは、SNS上でアクティブに活動することです。投稿を増やし、ユーザーと積極的に交流することが認知に繋がります。

SNSマーケティングでよく使われるソーシャルメディア

social network

SNSと一言で言っても、そのツールは様々です。主なソーシャルメディア7つをポイントを押さえつつ紹介します。

自社のマーケティング施策に合うものを選んでください。

Twitter

Twitterは主にテキストで配信するSNSです。最近ではスペースという音声配信機能も搭載されました。

国内の利用者数は約4500万人です。

Twitterは「今話題になっていること」やトレンドを収集しやすく、多くの人が同じハッシュタグをつけてツイートすると「トレンド」に乗り、さらに多くのユーザーに拡散されやすくなります。

新商品のプロモーションやハッシュタグを付けるイベント企画など、幅広く利用できます。

他のSNSよりもユーザーとのコミュニケーションがとりやすい側面もあり、自社のSNS担当者(通称:中の人)との軽快なやり取りでファンを増やす企業もあります。

Instagram

Instagramは主に画像や動画を配信するSNSです。インスタ映えという言葉があるように、美しい写真などは特に人気が出ています。

国内の利用者数は約3300万人に上ります。

雑貨などの商品をおしゃれに撮影した写真や、洋服などを実際に着用している画像や動画などを配信することで、商品の宣伝やブランドを強くイメージさせることができます。

料理のレシピなどのノウハウを画像にして配信し、自社サービスを提供することも可能です。

投稿から24時間で消えてしまうストーリーズやライブ配信機能もあります。

外出自粛期間中には観光名所などを実際に歩いている所をライブ配信する旅行会社もありました。

Facebook

Facebookは本名を登録するため、炎上が起こりづらいと言われているSNSです。

国内ユーザー数は2600万人で、若年層の利用率が低いため、10代から20代に向けた宣伝活動よりも30代から40代へアプローチをするのがおすすめです。

自社のwebサイトを持たない小さな飲食店などは「Facebookページ」をホームページにして、発信やイベントの告知などを行うことができます。

また、会員制のサロンを作ることもでき、クローズドな場でのサービス提供も可能です。

Pinterest

Pinterestは気に入った画像や動画をブックマークするSNSです。

Pinterestは、将来のやりたいことのために情報を収集するユーザーが多く、国内ユーザー数は870万人に上ります。

ユーザーは交流よりも自分の好きなピン(画像)を保存するためにPinterestを使っているため、炎上が起こりづらい点が企業にとって大きなメリットになります。

ピン(投稿した画像)には自社webサイトのリンクを貼れるので、商品の画像にリンクを付けてセールスページにユーザーを流したり、髪型やファッションなどのピンを投稿し、未来の流行をつくることも可能です。

LINE

LINEは国内ユーザー数が約8300人と、最も国内ユーザー数の多いSNSです。

自社のLINE公式アカウントを運用すれば、クローズドな場で見込み客へダイレクトに情報発信や商品・イベントなどの宣伝ができ、コミュニケーションもとることができます。

飲食店などではLINE公式アカウントのクーポン機能を利用して来店を促したり、セミナーの告知や予約キャンセルのリマインドメッセージなども便利です。

なお、LINE公式アカウント単体では使いにくい機能もあるので、「Lステップ」という拡張ツールを導入して運用すると良いでしょう。

YouTube

YouTubeは動画配信サービスです。

国内のユーザー数は約6200万人に上ります。どの年代でも利用者数は多く、有名YouTuberなどのインフルエンサーは、テレビタレント並みの影響力を持っています。

ライブ配信機能で商品紹介も可能で、直感的に情報伝達がしやすいのが特徴です。

実際に商品を使っているところなどを見せることができるのが、動画の最大の長所ですね。

自社のYouTubeチャンネルを解説し、継続的に動画を配信することで顧客の獲得に繋げられます。

コンテンツサービスを販売する場合は、動画で教育コンテンツなどを配信し、自社サービスの販売に繋げることも可能です。

TikTok

TikTokは15秒から1分程度の動画を配信できるスマホ向けの動画プラットフォームです。

YouTubeでは1から動画を撮影・編集・投稿しなければなりませんが、TikTokには数多くのテンプレートが用意されており、誰でも簡単に映像を編集し、投稿できるのが魅力です。

TikTokは16歳から30歳未満の若者のユーザーが多いため、若者向けの商品やサービスを告知・宣伝するのに役に立つツールです。

例えば、ファッションやコスメ、音楽業界などはTikTokユーザーとの相性が良いと言えます。

ただ、TikTokではダンス動画のように、面白くて独創的な動画が好まれる傾向が強いため、宣伝色が強いとユーザーから避けられる可能性が高く、注意が必要です。

SNSマーケティングの手法

social network

ソーシャルメディアを活用してマーケティングをする手法を紹介します。

それぞれの特徴を押さえておきましょう。

SNSアカウント運用

自社の公式アカウント運用が最も基本的なSNSマーケティングの手法です。

商品やサービスの宣伝だけでなく、ブランディングを行ったり、ユーザーと信頼関係を築きファンを獲得したりもできます。

また、SNSを集客の窓口にして、自社のホームページや商品販売ページへ誘導も可能です。

SNSはユーザーとの距離が近いため、質問の窓口としても機能します。

丁寧にユーザーとコミュニケーションをとり、親しみのあるアカウントとして育てましょう。

SNS広告

各SNSには独自の広告配信サービスがあります。

SNS広告では、不特定多数のユーザーに配信するのではなく、性別、年齢、居住地、仕事、興味関心などのデータを用いて、特定のターゲットへ配信することができます。

画像や動画を用いたプロモーションを打つことで、ユーザーの興味関心を強められる効果があります。

狙うターゲット層とSNSを合致させると共に、SNSごとに異なる出稿方法や課金方法も確認し、自社にとって最も効率的なSNS広告を選んでください。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、各SNSのインフルエンサーに商品を宣伝する投稿をしてもらうことです。

インフルエンサーはフォロワーが10万人以上いる大きな影響力を持つ個人のことで、企業目線ではなく、消費者目線で商品を宣伝できる利点があります。

インフルエンサーはグルメ・ファッション・旅行などの得意とする分野があり、その分野のファンもついています。

また、インフルエンサーはSNSで発信するプロですので、フォロワーの印象に残りやすい発信方法を知っています。

よって、訴求力が高く効率の良いプロモーションができるでしょう。

SNSキャンペーン

SNSキャンペーンとは、SNSで商品の割引やプレゼントなどの企画キャンペーンのことを言います。

特定のハッシュタグを付けて投稿すると、抽選でプレゼントがもらえるキャンペーンや、あるテーマに沿った画像を投稿して、優秀作品を決めるイベントなどが、よく行われています。

SNSでは、もともと商品やサービスの拡散がされやすいですが、キャンペーンを開催することでより速く、より広く拡散されることを狙っています。

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、SNS上で消費者の生の声や口コミを収集し、分析することで、新しい商品の開発や課題の解決に生かすことです。

SNSのアンケート機能でもユーザーの意見などを尋ねることができますが、ソーシャルリスニングでは、SNS上のユーザー同士の会話の中から自社に関わるものを抽出します。

ソーシャルリスニングはアンケート機能よりも幅広く口コミなどを収集できるため、商品の評判だけでなく、消費者のニーズや市場の動向、消費者が感じる自社のブランドイメージがわかります。

SNSマーケティングの成功事例

SNSマーケティングに成功している事例を手法別に解説します。

自社のSNSマーケティングのヒントが隠されているかもしれません。

SNSアカウント運用事例:シャープ株式会社

シャープ株式会社のTwitter公式アカウントは45万人以上のフォロワーがいます。

「シャープさん」と呼ばれるTwitter公式アカウントは、フォロワーとの信頼関係が築かれており、人間味あふれる投稿と丁寧なリプが人気です。

リプをしない企業アカウントもありますが、「シャープ製品を買った」というリプにはお礼を言い、誕生日コメントにはお祝いを伝えるという普段のコミュニケーションがあるからこその人気の高さと言えるでしょう。

SNS広告事例:日本航空株式会社

ラグビーワールドカップ開催時に、日本航空株式会社はInstagramで、ラグビー日本代表を応援する広告を打ちました。

ラグビー日本代表も出演し、ラグビーのルールの説明などを楽しく伝えるストーリー広告を活用したところ、1000万人の人々にリーチしました。

日本航空のブランドイメージに「挑戦」があり、強豪に立ち向かう日本代表を応援することで、ブランドイメージをユーザーに植え付けることにも成功しています。

インフルエンサーマーケティング事例:京の七夕実行委員会

京都で毎年8月に開催される「京の七夕」というイベントのPRにQuizKnockが起用されました。

QuizKnockは最近テレビでも活躍している伊沢拓司さんもメンバーとなっているグループで、YouTubeの登録者数は140万人以上です。

「京の七夕」のPR動画は、伊沢拓司さんと須貝駿貴さんが出演し、京都観光をしながらクイズを出題する内容で、京都に興味を持ってもらいやすい構成となっています。

SNSキャンペーン事例:アボカド・フロム・メキシコ

TikTokに元々あった「Avocados from Mexico」とコメントする流行を取り入れたキャンペーンが「アボカド・フロム・メキシコ」の「#アボカドチャレンジ」です。

公式楽曲を使用し、アボカドを使った動画をハッシュタグを付けて投稿するだけで簡単に参加できるため、大人気のハッシュタグチャレンジとなりました。

参加するにはアボカドが必要なので、購入の促進にもなりますが、それよりもアボカドに興味を持ってもらうことに重点が置かれています。

ソーシャルリスニング事例:日本コカ・コーラ株式会社

日本コカ・コーラ株式会社は、AIを用いてSNSに投稿された画像を解析し、特定のドリンクを飲むときのシチュエーション(場所、時間、誰と一緒か、一緒に食べる食品など)を分析しています。

消費者の動向がわかるため、新商品の開発、既存商品の改善につなぐことができています。

今後の広告宣伝に欠かせないSNSマーケティング

SNSはスマートフォンの普及とともに、ますます拡大を続けています。

マスマーケティングやSEO検索などの既存のマーケティング施策と共に、SNSを活用した市場の開拓が必要になってきます。

SNSマーケティングと言っても、どのソーシャルメディアを使用し、どの手法で消費者にアプローチをするのか、千差万別です。

自社のターゲット層や商品・サービスに最適なものを選択できるよう、市場分析をしっかりと行いましょう。

最終更新日: 2021/11/24 公開日: 2021/11/24
UPW