SDGsの17目標!中小企業の取り組み方法と失敗しないための3つのポイント

最終更新日: 2021/12/07 公開日: 2021/10/30

SDGs(エスディージーズ)やSustainable(サステナブル)など、よく耳にするようになった言葉ですが、具体的な意味をご存じでしょうか。

環境問題などに関するものであることや、日本のみならず世界的な取り組みであることなどは、分かっている方も多いと思います。

SDGsの正式名称は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」であり、正しい読み方は『エス・ディー・ジーズ』です。

最初の単語の「Sustainableサステナブル」という言葉には「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味があります。

ビジネスの世界でもSDGsは注目されています。その理由は、SDGsの取り組みが新たなビジネスチャンスにつながり、企業価値の向上に役立つと考えられるためです。

取り組みは大企業だけではなく、中小企業や個人事業主でも増えてきています。こちらの記事では

  • SDGsの概要
  • 中小企業のSDGsへの取り組み方やメリット
  • SDGsの取り入れに失敗しないためのポイント

などをご紹介します。

SDGsとは

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。外務省HPには次のように記載されています。

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

引用元:外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

分かりやすく言い換えてみると、

SDGsとはこの先もずっと世界中の人々が望む未来を生きられるよう、今、抱えている問題を解決するための世界共通の目標

と言えるでしょう。

地球では温暖化、森林破壊、感染症、貧困、紛争、など課題が山積みとなっています。多くの国では大きく経済発展を遂げることに成功しましたが、その裏ではさまざまなひずみも生まれているのです。

このまま、これらの課題を解決できずに時間が経てば、私たちの住む世界はどうなってしまうのか不安になりますよね。

そこで、この先も安定して暮らし続けるために『今、何ができるか、どうすればよいか』というのを、世界中のそれぞれの立場の人が協力して考えました。

そして、2030年までの15年間で達成すべき具体的な『17の目標と169のターゲット』で構成されたものがSDGsです。

SDGsの17目標

主に社会・経済・環境の3分野に分けられる

SDGsの指標は「社会・経済・環境」の3分野に分けられ、特定の国や地域だけの問題ではなく、地球に住む人たち全員が取り組むことが重要と考えられています。

なぜなら、世界中の人や物、お金や企業は、

「社会・経済・環境」において互いにつながり合っている

と、言えるからです。

途上国で主な課題となっている「貧困」「教育」「衛生環境」に加え、先進国が取り組むべき「気候変動」「環境問題」「経済的格差や人種差別」なども含まれています。

個人、企業、政府など、あらゆる立場の人々が取り組める目標で構成されています。2030年のあるべき姿のための17の目標は次の通りです

①貧困を無くそう
②飢餓をゼロに
③すべての人に健康と福祉を
④質の高い教育をみんなに
⑤ジェンダー平等を実現しよう
⑥安全な水とトイレを世界中に
⑦エネルギーをみんんなに そしてクリーンに
⑧働きがいも経済成長も
⑨産業と技術革新の基盤を作ろう
⑩人や国の不平等をなくそう
⑪住み続けられるまちづくりを
⑫つくる責任 つかう責任
⑬気候変動に具体的な対策を
⑭海の豊かさを守ろう
⑮陸の豊かさを守ろう
⑯平和と公正をすべての人に
⑰パートナーシップで目標を達成しよう

1.貧困を無くそう

あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を無くそう

2.飢餓をゼロに

飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する

3.すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

4.質の高い教育をみんなに

すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する

5.ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダー平等を達成し、すべての⼥性及び⼥児の能⼒強化を⾏う

6.安全な水とトイレを世界中に

すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

8.経済成長と雇用

包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

9.産業と技術革新の基盤を作ろう

強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

10.人や国の不平等をなくそう

各国内及び各国間の不平等を是正する

11.住み続けられるまちづくりを

包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

12.つくる責任つかう責任

持続可能な消費生産形態を確保する

13.気候変動に具体的な対策を

気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

14.海の豊かさを守ろう

持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

15.緑の豊かさを守ろう

陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

16.平和と公正を全ての人に

持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

17.パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

169のターゲットとは

17指標では2030年のあるべき姿を表していますが、169のターゲットでは具体的な目標が示されています

さらに、その目標の達成度を測るために、232の基準が設けられています。

全てをここで紹介しきれませんので、詳しくはこちらをご参照ください。

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html

引用元:農林水産省

参考までにターゲットを一部ご紹介します。

【①あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる】のターゲット

・2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

・貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

カラフルなアイコンも特徴

SDGsでは17の指標に、視覚でも分かるようにそれぞれの目標とイラストが描かれたカラフルなアイコンも特徴です。アイコンは目標ごとに色が違っていて、どの国の人が見てもイメージしやすいシンプルなイラストとなっています。

また、円形のロゴは、スウェーデン出身のクリエーティブディレクターであるヤーコブ・トロールベック氏によって作成されました。

円形のデザインには、すべてが包含されるという印象を与えるように、太陽のような形状が用いられているそうです。

SDGsを企業が取り組むメリット

SDGsの達成には、政府主導の取り組みだけでなく個人的な取り組みや企業・団体にも積極的な取り組みが求められています。企業側にもメリットがあるため、SDGsを取り込む企業は年々活発になっているとのことです。

具体的なメリットとしては、社会課題の解決に向けたSDGsを取り組むことで、社会や人々から共感を得ることができ、ポジティブな反応が広がりやすいと考えられます。

取引先や投資家からの評価も高まり企業ブランディングの向上も期待できます。さらに、社会貢献活動に積極的な先進的企業には、優秀な人材の採用がしやすくなるでしょう。

従業員においても、その会社の一員として働く誇りや価値を感じてもらえ、モチベーションやパフォーマンス向上の期待もできます。

また、SDGsにつながる製品やサービスを開発することで、新しいビジネスチャンスの可能性も存在します。

SDGsを企業が取り組むメリット .
・企業ブランディングに効果的
・従業員のモチベーションUP
・優秀な人材の採用がしやすい
・取引先との関係が向上
・地域金融機関からの支援が受けやすくなる
・新規ビジネス創出のチャンス など

中小企業や個人事業主がSDGsに取り組む方法

SDGsを理解できても、具体的にはどうご自身のビジネスにSDGsを取り組めばいいのか、どこから手を付ければいいのか、と困っている個人事業主や中小企業経営者も多いのではないでしょうか。

SDGコンパスの5つのステップを参考にする

SDGsを取り入れ方は、国連グローバル・コンパクトなどの3団体によって開発された「SDGコンパス」の5つのステップを参考にしてみましょう。

①SDGs を理解するSDGs とは何か、なぜ取り組むか、についての本質理解がとても重要です。
②優先課題を決定する自社とSDGsの関係を調査し、優先的に取り組む課題を決定します。
③目標を設定する戦略を立て目指すべきゴールを設定し、社内外へ公表します。
④経営へ統合するSDGsを経営戦略に組み込みます。
⑤報告とコミュニケーションを行う取り組んだことを統合報告書や企業サイトなどで社内外に発信します。ホームページでSDGs宣言を公表する他にも、名刺で公表したりSDGsバッジを付ける手段などがあります。

具体的な取り組み例

  • コピー用紙やパンフレット・名刺などを再生紙や環境に配慮した素材を使う
  • 紙ごみ削減のためペーパーレス化していく
  • エネルギー(電気、ガス)使用量を削減する
  • 温室効果ガス排出の削減
  • 商品化できない廃棄物や副産物は肥料などで再利用する
  • 災害発生時における自社商品の無償提供
  • テレワークやオンライン研修の導入
  • 外国人・高齢者・障碍者などの積極的雇用
  • 子育てや介護をする従業員に配慮した就業制度の確立
  • 使い捨ての物から繰り返し使える物に変える
  • プラスチック製品の削減
  • 地域の活動に積極的に参加する

これはほんの一部で、個人でも企業レベルでもSDGsを取り組む方法はさまざまです。外務省HPに企業の取組事例が記載されているため、参考にしてください。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/org1.html

引用元:外務省ホームページ

また、環境省HPにある「すべての企業が持続的に発展するために- 持続可能な開発目標(S D G s)活用ガイド -」に⺠間企業が SDGs を取り⼊れる方法などが詳しくまとめられています。

http://www.env.go.jp/policy/sdgs/guides/SDGsguide-honpen_ver2.pdf

引用元:環境省ホームページ

SDGsの取り入れに失敗しないための3つのポイント

せっかくの取り組みも失敗に終わらないよう、SDGsの取り入れに失敗しないためのポイントも確認しておきましょう。

1.SDGsウォッシュに注意

SDGsの発信をする際、実態が伴っていないにも関わらず、SDGsに取り組んでいるように見せる行為を「SDGsウォッシュ」と言います。

これは、企業のイメージダウンにつながることや、消費者や融資先からの印象を悪くしてしまうため気を付けるべき点です。

SDGsに対する取り組みが不足していたり、誇大広告がSDGsウォッシュに陥る原因となりやすいです。

2.経営トップも積極的に関わる

経営者がSDGsの重要性を理解し、積極的に関わることが重要です。一部の担当者に任せてしまうのも、従業員全体の自発的な行動につながりません。

SDGsに取り組むことで企業価値が向上し、利益も増加するなどのメリットを社内でシェアする機会を定期的に持つのもよいでしょう。

3.事業に支障がない目標設定

初めから高い目標を設定してしまうと、本業に支障が出てくることも考えられます。

作業量が多すぎて負担になるような取り組みや、継続が困難であるような高い目標にならないよう、無理のない範囲で取り組める内容にしましょう。

また、取り組み内容の定期的な見直しも行っていきましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。ご紹介した通り、SDGsとは世界中の人々がこの先も安定して暮らせる、持続可能でより良い世界を目指す指標です。

そして、世界共通の目標であるSDGsをビジネスに取り組むことは、事業そのものの持続可能な成長にも役立つでしょう。

大企業と違い中小企業では、SDGsのために新規事業を創出するのではなく、既存の事業に効率よくSDGsを取り組む戦略が現実的だと思います。

弊社がご案内している講座の中には、事業成長を実現するための学びや、うまくいく原理原則を手に入れて収益をあげるマーケティングが学べる講座などがあります。

企業の収益を上げつつ、SDGsへの貢献を実現するため正しいマーケティングの実践に向け、ご活用いただければと存じます。

無料の体験型セミナーを随時お送りしておりますので、ぜひ気軽にお声かけくださいませ。

最終更新日: 2021/12/07 公開日: 2021/10/30
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