ジミー・ウェールズの全貌が分かる!【理論や実績をご紹介】

最終更新日: 2022/12/14 公開日: 2021/09/30

「ジミー・ウェールズの考え方を知りたい」

「ジミー・ウェールズが書いた本や、理念について知りたい」

「ジミーウェールズの考え方を知り、自分に生かしたい」

ジミー・ウェールズは、ウェブ上の百科事典「Wikipedia」を開発した人です。今回は、ジミー・ウェールズの考え方や半生についてご紹介します。

記事を読めば以下のことを学べます。

  • ジミー・ウェールズの経歴や実績が分かる
  • ジミー・ウェールズの生い立ちが分かる
  • ジミー・ウェールズのWikipediaの創設につながった幼いころのエピソードが分かる
  • ジミー・ウェールズに関するおすすめ書籍が分かる
  • ジミー・ウェールズが述べた名言が分かる
  • Wikipediaの成功要因が分かる
  • ジミー・ウェールズのWikipediaに対しての考え方が分かる

ぜひ最後までご覧ください。

ジミー・ウェールズをなぜ学ぶのか?

ジミー・ウェールズは、ウェブ上の百科事典「Wikipedia」の創設者です。偉大な開発者の人物や考え方について知ることにより、私たちの普段の生活や仕事をさらに良くする秘訣が分かるかもしれません。

ジミー・ウェールズを学ぶメリットや、ジミー・ウェールズの実績、経歴をご紹介します。

ジミー・ウェールズを学ぶメリット

ジミー・ウェールズを学ぶメリットは以下の通りです。

  • 失敗から成功につなげる考え方が分かる
  • 新しいことに果敢に挑戦する考え方が分かる
  • 創造力を発揮することの大切さ
  • 日々取り入れる情報が将来の価値観を形成していることが分かる

ジミー・ウェールズの実績や経歴

ジミー・ウェールズには、素晴らしい実績があります。子供のころから優等生で勉強熱心でした。実績や経歴をはじめ、ジミー・ウェールズの生い立ちをご紹介します。

実績

  • 2006年のタイム誌で、世界で最も影響力のある100人に選ばれる。
  • 2007年の世界経済フォーラムで、若き世界指導者として認められた。
  • イリノイ州ノックス大学の名誉博士号を取得。
  • 2006年に電子フロンティア財団によりパイオニア賞を受賞する。

参考サイト:https://jimmywales.com/

経歴

下記にジミー・ウェールズの経歴をご紹介します。

1966年 アメリカアラバマ州で誕生。
1982年 16歳でランドルフ・スクールを卒業し、オーバーン大学に入学し、金融学を専攻する。
1986年 大学を卒業し、バムと結婚。
1988年 アラバマ大学で金融学の修士号を取得。
1994年 シカゴ・オプションズ・アソシエイツ社に入社。
1996年 ボミス社を設立。
1997年 クリスティーヌ・ロアンと結婚。
2000年 ヌーペディアを立ち上げる。
2001年 Wikipediaサービスを開始する。
2003年 Wikipedia財団を立ち上げる。

ジミー・ウェールズをの価値観を知るための書籍や名言

ジミー・ウェールズをさらによく知るために、ジミー・ウェールズに関する書籍や、ジミー・ウェールズが述べた言葉に触れてみましょう。仕事への姿勢や、物事の考え方には私たちが学べることが多くあります。

ジミー・ウェールズの書籍

ジミー・ウェールズ自身が執筆した書籍は多くありますが、実際に日本語訳されたものはありません。

そこで、ジミー・ウェールズやWikipediaについて、詳しく知りたい方向けに以下の2つのおすすめの書籍をご紹介します。

①ウィキペディアを作ったジミー・ウェールズ(著者:スーザン・メイヤー 訳:スタジオアラフ 監修:熊坂仁美)

ジミー・ウェールズの人物に焦点をあて、生い立ちからWikipediaを作るまでの軌跡が書かれています。児童向けの本ではありますが、ジミー・ウェールズが影響を受けた出来事が時系列でよく理解できるでしょう。

ジミー・ウェールズの人物自身に焦点を当てて書かれている本は日本語で書かれている中では、この本のみです。

②ウィキペディア・レボリューション(著者:アンドリューリー・リー 訳:千葉敏生) 

Wikipediaのコンテンツに焦点をあてて、発足から、改良を重ねながら拡大が進んでいくまでの軌跡が描かれています。次々に立ちはだかる課題や、達成などを繰り返して徐々に大きくなっていったことが分かるでしょう。この本を読むと、何か新しいアイデアを生み出したい気持ちになります。

また、序文は、ジミー・ウェールズ自身が執筆を担当しています。ジミー・ウェールズ自身の考え方に少しでも触れたい方は読んでみてください。

ジミー・ウェールズの名言

ジミー・ウェールズの名言をご紹介します。ジミー・ウェールズ本人から発せられる言葉を知ることで、彼自身の信念や考え方がよく分かるでしょう。

地球上のすべての人がすべての人間の知識の合計に無料でアクセスできる世界を想像してみてください。それが私たちがしていることです。

ジミー・ウェールズ 公式ホームページ(https://jimmywales.com/)より

ルールを施行するのは、ソフトウェアではなく、対話であり、会話であり、それを決める人間なのだ。こういったWikipediaの思想を単なる百科辞典という枠を超えて、たくさんの地域に住むたくさんの人に届けよう。私は、Wikipediaのような真のコミュニティは、愛と尊敬のもとに築かれるものだと思う。Wikipediaは技術ではなく人間なのだということを頭に入れておくことはとても重要だ。物事に制約を設けないこと、人々を信頼すること、良い行動を促しあうこと。それがWikipediaなのだ。こういったコミュニティは、きっとインターネットの基準になるはずだ。

書籍「ウィキペディア・レボリューション」序文より

Wikipediaの価値観を生んだエピソード

ジミー・ウェールズがWikipediaの運用を成功させたことは、幼いころの出来事が影響を与えています。ジミー・ウェールズの価値観を形成したエピソードをご紹介しましょう。

大学生で読んだハイエクの論文

ジミー・ウェールズは、子供の頃から優等生であり、勉強がよくできました。高校では、ランドルフ・スクールの高校へ入学した後、とても優秀な成績をおさめ16歳で高校を卒業します。

その後、オーバーン大学へ入学しました。大学生の頃、Wikipediaのアイデアに生きる論文を読んだそうです。それは、政治経済学者のハイエクが書いた、「社会における知識の利用」というものでした。ハイエクは、論文の中で以下のように述べています。

世界のすべての情報を知る人は一人としていない。各々が知る知識はほんの一部にすぎない。それらの知識を蓄えながら人類は成長していく

この思想はジミー・ウェールズのWikipediaへの考え方につながっていきました。

3歳の時に買ってもらった百科事典

ジミー・ウェールズが、3歳の時に買ってもらった「ワールドブック百科辞典」は、やがてウィキペディア百科事典の開発に大きな影響を及ぼしました。

「ワールドブック百科辞典」とは?
アメリカの子供を中心に人気を博していた百科辞典。ジミーはこの百科辞典が大好きでした。頑丈で破れにくい紙は、丈夫で持ち運びがしやすい利点があります。

ワールドブック百科辞典は新しい情報が世間で発見される度に、百科辞典から情報のシールが送られてきました。ジミー・ウェールズはそのシールをはり、都度情報を新しいものに更新していきます。

しかし、送られてくるシールを張るのにも限界がありました。結局、新しい百科辞典を再度購入せざるを得ませんでした。

これらの経験から、ジミー・ウェールズは百科辞典の便利さに限界を感じていました。

Wikipediaはなぜ成功したのか?

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Wikipediaは、今やウエブで検索をかけると一番上にページが表示されることも多いです。Wikipediaは、なぜ圧倒的な成長を遂げたのでしょうか。

「ウィキペディア・レボリューション」によると、Wikipediaが成功した大きな理由の一つとして以下の2つがあると言います。

  • 「自由」
  • 「無料」

Wikipediaのコンテンツには著作権がありません。誰もが自由に、コンテンツを使用することが許されています。

また、誰でも編集が可能です。誰かが間違った情報を書いても、違う人がすぐに修正できます。これは、協力的な人たちの力によって、時間が過ぎるごとに質の高い記事に生まれ変わっていくことを意味します。

誰でも編集と使用が可能である「無料」で「自由」な点は、好循環を生み大きな百科事典へと成長をしていきました。

ジミー・ウェールズの考え方

Wikipediaは、誰でも編集が可能であるために、間違った情報が書かれていることもあります。

アメリカのある学校では、テストで日本史に関する問題を出題した際に、生徒がウィキペディアの情報を引用し、またそこに記載されていた事実が間違っていたため、誤答が頻発するという出来事があったそう。

ジミー・ウェールズはこの問題に対して、Wikipediaをあくまで、「情報の出発点」として活用すると良いと述べています。ウィキペディアには、新たに情報を生成する力はなく、既存の情報をまとめる役割があると述べています。

まとめ

ジミー・ウェールズの人物や思想についてご紹介しました。重要なポイントをまとめますのでご覧ください。

ジミー・ウェールズのプロフィール

  • Wikipediaの共同創始者
  • ウィキペディア財団の理事長
  • ウィキウィキサイトのホスティングサービスである「Fandom」の共同創始者

ジミー・ウェールズの生い立ち

  • 子供のころから優秀であった。
  • オーバーン大学へ入学後、政治経済学者のハイエクが書いた、「社会における知識の利用」の論文を読み、Wikipediaの思想につながる。
  • 3歳の時に買ってもらった「ワールドブック百科辞典」がお気に入りであった。また、そこから情報が新しいものに更新された際の更新方法に疑問を抱いた。

Wikipediaが作られたことは、ジミー・ウェールズが、百科事典が幼いころから大好きであったこと、また、幼いころから学生時代にかけて身に着けた価値観が、やがてWikipediaの制作につながっていきました。

■ 参考図書
・ウィキペディアを作ったジミー・ウェールズ(著者:スーザン・メイヤー 訳:スタジオアラフ 監修:熊坂仁美)
・ウィキペディア・レボリューション(著者:アンドリューリー・リー 訳:千葉敏生)

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最終更新日: 2022/12/14 公開日: 2021/09/30