CMSとは?選定基準や種類、メリット・デメリットすべてを徹底解説!

最終更新日: 2021/09/26 公開日: 2021/09/26
  • CMSってそもそもなに?
  • CMSを導入したいが媒体がありすぎて、なにを基準にすればいい?
  • CMSは利便性に優れているが、デメリットはあるのか?

このように思っている方は、こちらの記事をお読みいただくとCMSの種類やそれぞれのメリットとデメリットを知ることができます。

また、CMSは“利便性”や“効率化”が最大のメリットであり、活用することでブランディングや売上拡大に成功している企業もあります。

成功事例もご紹介しているのでぜひ、参考にしてみてください。

CMSとは?

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)の頭文字をとった略称です。

web制作を行う際に、HTML(HyperText Markup Language)やCSS(Cascading Style Sheets)、コンテンツを構成するテキスト・画像、デザイン、レイアウトなど、専門知識がない方でも簡単に、作成や更新、管理ができるシステムのことをいいます。

通常のWEB制作の大まかな流れ

従来だと、HP制作やweb制作全般を行う際は、上記のようにHTMLなどの専門知識を必ず必要としていました(FTPアップロードとは:Webサーバーにファイルを転送するプロセスのこと)。

しかし、知識や経験がない方でもwebサイトを構築、管理するができるということは、フリーランスや経営者側からすると、手間や学習経費などを削減できます。

現代では、大半の方がインターネットを通して情報収集を行っています。企業側は、BtoB、BtoCに関わらず、web(HPなど)上での情報発信の質と量が、新規顧客の獲得や、また売上げアップするためには重要です。

商品やサービスの販売だけではなく、従業員採用においても企業のホームページは重要視されています。

今後、自社商品やサービス、企業自体を発展していくためには、CMSの導入は欠かせないシステムといっても過言ではないでしょう。

CMSの種類

CMSの種類

大きく分けて「オープンソース型CMS」「パッケージ型CMS」「フルスクラッチ型CMS」です。

オープンソース型CMS

プログラムのソースコードが公開されているCMSのことをいいます。商用・非商用、誰でも自由自在に利用、修正、配布を行えるソフトウェアです。

誰でも簡単自由にカスタマイズできるため、世界的に最も使用されている種類です。日本では「WordPress(ワードプレス)」が圧倒的に使われています。

  • ライセンス費用抑えられるので、コストの削減ができる
  • カスタマイズの縛りがない(しかし、知識やスキルは多少必要ではある)
  • プラグイン(拡張機能)の種類が豊富、無料で追加できる
  • バージョンアップの周期が早い(一連の循環過程が早い)
  • 世界的に大きくユーザーが利用しているため、インターネット上にも多くの情報やコミュニティが充実している

など、オープンソース型CMSには大きなメリットがあります。

パッケージ型CMS

パッケージ型CMSとは、ソフトウェアベンダー(パッケージソフトやクラウドシステムなどを開発などを行う企業のこと)が開発したライセンスを購入し、自社のサーバにインストールするCMSのことです。

一般的に購入以外には、サポート費用や保守費用が必要とされています。企業や法人での運用を想定した多数の機能があり、webサイトを運用する必要な基本機能が最初からパッセージ化されています。

そのため、オープンソース型CMSとは違い、個別のカスタマイズが不要となっていることが特徴的です。また、ベンダーが導入から運用、サポートまでしてもらえるので安心して利用することができます。

  • ベンダーがアップデートや不備、不具合にも対応してもらえる
  • ベンダーからの手厚いサポート受けられるため、安心して導入・運用が可能
  • 企業や法人での運用に必要な管理機能(承認機能や権限設定など)が搭載されている
  • 取扱についてのマニュアルや練習といった運用支援が完備している

など、パッケージ型CMSには大きなメリットがあります。

フルスクラッチ型CMS

フルスクラッチ型CMSとは、webサイトの開発から運用において全て自社内で用意し、自社サーバにCMSを導入することです。

制作費用、時間、制作を行える技術者がいれば、どことも被らないオリジナリティ溢れるサイトを構築できるため競合との差別化を図れます。

  • 完全オリジナリティが溢れたサイト構築が可能
  • 自社が管理を行いやすい独自の機能も搭載できるため、他社との差別化を図れる
  • 運営会社からのサポートやマニュアル対応が可能
  • CMSでは対応しきれない独自の仕組みを構築することも可能

など、フルスクラッチ型CMSにはコストや時間がかかってきますが、大きなメリットがあります。

選定基準は?

CMSには、上記のようにさまざまな種類や特徴・機能があるため、なにを基準に選定すればいいのかを解説します。「このCMSがいい!」といったような、1番優れているものはありません。

導入の目的を明確にする

「どんなサイトを作成するべきか」「どのような効果をもたらしたいか」などCMSを導入する際の目的を明確にしましょう。

コンテンツなどを利用し記事などからアプローチするのか、商品やサービスの宣伝を軸にしたものか、もしくはSNSとの連携を重視するのかなど、企業によって大きく変わってきます。

  • ブログシステム系
    • ブログ系の記事を日々更新できるような機能を特化したCMS
  • コミュニティ系
    • 会員制のサイト制作やSNSに特化したCMS
  • ポータルサイト系
    • コーポレートサイト(企業の公式プロフィールサイト)や自治体サイトなどに特化したCMS
  • イーコマース系
    • ショッピングサイトの制作に特化したCMS

上記のような、目的別にCMSを選定していきましょう。

必要機能の有無

目的を明確にしたあとは、自社にとっての必要機能があるのかという点も選定基準には重要です。

CMSには基本的にプラグイン機能が備わっていますが、機能を拡張したいと思ったときに費用がかかってきてしまうためコストがかさんでしまいます。

つまり、事前に自社にとって必要な機能はなにかを明確にし、それが導入されているCMSを選定すればこのような問題は避けられます。

また、複数で更新や管理、同時編集をする場合は、

  • どれくらいの人数でサイトを運用していくのか
  • 全員が使いやすい機能は備わっているか

など、無駄な工程が発生したり、削除してしまった...などのミスやトラブルの発生もあり得るため、CMSを選定していく際の重要ポイントです。

運用と保守の体制

管理は基本的には、複数人で行うことが多いでしょう。

しかし、運用担当する際はそれなりの知識がないとできないため管理体制がしっかりと行えるかということも選定する際には重要です。

また、オープンソース型CMSやフルスクラッチ型CMSを導入する場合、更新時なども自社で行う必要があるため、それなりのITスキルや知識が求められます。

そういった人材がいないのであれば、パッケージ型CMSなどを導入すれば運用もスムーズです。また、その時はCMSベンダー側のサポート体制がしっかりしているのかも確認する必要があります。

今後、長く使用していくのであれば安心できるサポート体制は必須です。

CMSのメリット・デメリット

CMSの意味や種類を理解し、選定基準も知ったうえで、メリットとデメリットはなにかを解説していきます。

最大のメリットは、やはり専門知識がなくても制作・管理、運用を行えることです。CMSを導入しているwebサイトは、データベースに保存されているテキストのデータを編集するだけでwebサイトの更新などが可能です。

CMSなしのサイトでは、制作に1週間かかってしまうケースやそれ以上かかる場合もあるなか、CMSを導入することで1時間程で制作完了します。

時間コストのカットができる点は大きなメリットです。その他にも下記のようなメリットがあります。

【メリット】

  • SEO対策(検索エンジン最適化)が容易になる
  • Webサイト・マルチサイト・マルチドメインの一括管理ができる
  • 複数の従業員で更新業務を分業化できる
  • 自動的に記事やコンテンツのスマートフォン対応ページを制作してくれる
  • 費用(コスト)を削減して公開までの時間を劇的に短縮ができる
  • マーケティングに役立てられる
    • キャンペーンや新情報の発信に合わせて、最速で情報を更新できる
  • Twitterやその他のSNSとの連携が簡単にできる
  • リンク切れを防止できるためユーザビリティーの向上に有効的である

上記のように、メリットは多くあるがデメリットはなにかを解説していきます。

【デメリット】

  • セキュリティ対策の脆弱性の問題
  • イレギュラーなページの制作などに対応が難しい
    • キャンペーンなどで、通常とは違うデザインで大きく異なってくる場合、対応できないことがある。
  • ローカルデータが残らない(別途バックアップが必要)
  • これまでのサイトをCMSへ移行する時に手間がかかる

インターネットからのアクセスだと、ソフトウェアは不正アクセスやサイバー攻撃(データの窃取)を受けてしまう可能性があります。

特にWordPressといったオープンソース型CMSは、ソースコードが公開されているので、多くのWebサイトで利用されています。そのためサイバー攻撃を受けやすいというリスクがあります。

  1. セキュリティ性に優れているCMSツールを選定する
  2. カスタマイズ対応に優れているCMSツールを選定する
  3. 定期的にバックアップを行っていく

上記のように、適切な対策を行っていきCMSの利用を効率化させましょう。

CMS活用した成功事例

CMSを活用して成功した事例を紹介します。

NORENを導入

引用:NOREN

大日本印刷株式会社では、コーポレートサイトのリニューアルするにあたり「NOREN」というCMSを導入しました。

CMSの導入によって、「ブランド発信力や情報全般においての発信が同時に発展するWebサイト」を制作できるという期待がありました。

また、「従業員全員が操作しやすいWebサイトにしておくこと」が重要であるということも視野に入れていました。

CMS導入後は、社内の重要なサーバーにアクセスする時に、権限を持っている管理者に申請を行えるようにし、作業の分担を行いました。

その後は、各担当者が執筆から公開までの取り扱いをする体制を採用したことで、Webサイトの運用に対する意識も変化したといいます。

例えば、広報のニュースリリース担当の方で、「読者が見るページの印象をイメージすることができ、どうアピールするかを記事の編集段階から考慮するようになった」といいます。

CMSの導入による、Webサイト運用の利便性向上が、情報発信力の強化につながっています。

コーポレートサイトのリニューアルだけではなく、事業部が管理するWebページのリニューアルも行いました。

マーケティングや企業ブランディング、プロモーション展開などを行うC&I事業部では、コーポレートサイトのリニューアルで基礎となるテンプレートができていたため、サイト設計にかける時間をみっちりと確保ができました。

サイト設計を再検討したうえで、コンテンツも新しく制作し、今後の事業展開も見据えたWebブランディング強化を現実化しています。

Sitecore Experience Platformを導入

引用:Sitecore Experience Platform

タワーレコード株式会社は「Sitecore Experience Platform」というCMSを導入しました。

従来は、他の商用パッケージ型CMS、フルスクラッチ型CMSでの制作・導入を行っていました。しかし社内から、

  • 「取扱商品点数に限界があって困惑する」
  • 「従業員たちの希望する施策の選択肢が少ない、またはない」

といった不平の声がありました。フルスクラッチ型CMSでの制作において「レスポンスの遅さ」という問題もあり、Sitecore Experience Platformの導入に至りました。

Sitecore Experience Platformの導入後には、

  • 規則的な(安定した)稼働
  • 利便性の向上
  • マルチデバイス対応
  • 内部検索エンジンやレコメンドエンジン(顧客が欲しいと思う情報を探すのを手伝ってくれるシステム)など多数のシステムとの連携

上記のなかでも、最大な効果につながったのが、Webサイトの規則的な(安定した)稼働です。

Webサイトが規則的に稼働することで、キャンペーンやクーポン配布などの現場が計画した方針を、迅速に搭載・実施できるようになり、オンライン事業が大きな進化を遂げました。

Sitecore Experience Platformの導入後3年で、同社のECサイトの売上は倍以上にまで増益したといいます。

まとめ

CMSとは、専門知識がない方でも簡単に、作成や更新、管理ができるシステムのことをいいます。

企業側は、webサイトの運用にあたり「効率化」を重視することは大切ですが、それだけでなく成功事例で取り上げたような、ブランディングや売上拡大を目的としてCMSを導入していきましょう。

今後、デジタルマーケティングの主幹となるのはCMSであるといっても過言ではないでしょう。

選定基準は、「導入の目的を明確にする」「必要機能の有無を確認」「運用と保守などサポート体制」です。これらしっかり確認し明確にしてから、自社にあったCMSを導入していきましょう。

最終更新日: 2021/09/26 公開日: 2021/09/26