
- ビジネスを始めたいが何から始めればいいかわからない...
- ロゴってどんな感じで作ればいいんだろう?
- ブランド創業のために何が必要かわからない...
といったように、自社ブランドを作る際に“そもそも何を基準にしたらいいかわからない”という方に初心者でも簡単にできる自社ブランドの作り方を6ステップでご紹介します。
そもそもブランドとは何か?ということをまずはしっかり理解する必要もあります。ただ名称を決めればいいという簡単なことではありません。
競合他社が多いなかでも、しっかりとブランディングしていくと成功への近道となるので創業にあたり理解を深め、ステップを踏んでいきましょう。
ブランドとは?

そもそも“ブランドとはなにか?”
とりあえず覚えてもらいやすい名称や目につくような色や形を使って作ればいいというわけではありません。
ブランドとは、どのようなイメージ提供やどのような価値のあるサービスや商品を発信しているかということが重要になります。
また、顧客側にどのような心情を抱いて欲しいか、コンセプトをどのような意図で伝えようとしているかという意向が込められています。

例えば、『アマゾン』という名称を聞くと、おそらくこちらのロゴが頭に浮かぶと思います。黒とオレンジのシンプルなデザインのECサイト。
もちろんデザイン(色味や形)などは重要ではありますが、アマゾンの由来は世界最大の川でもある「アマゾン川」です。このロゴにどのような想いが込められているのかというと、
- 「世界最大の店舗」になること
- (ロゴの矢印)AからZまでのすべての商品が揃っている
- (ロゴの矢印)顧客が満足している笑顔をイメージ
といったように、顧客側を軸においた潜在的なブランドイメージがあります。このような想いが重要であり、顧客側に伝わりやすいシンプルなブランドを構築していきましょう。
自社ブランドの作り方

ここからは、ブランドの作り方6ステップをご紹介します。
競合分析&顧客分析
まずはブランド創業にあたり、競合を徹底的に分析しましょう。
- 今の市場状況がどのような価格設定なのか
- どれくらい需要があるか
- どのようなマーケティング方法を取り入れているのか
- トップの競合他社はどこか
- トップ企業とトップではない企業の違いはなにか
- 市場全体の世界観・価値観
また、重要になるのが顧客側の分析です。
- 興味のあるもの、流行(トレンド)に敏感か
- どのような商品やサービスを求めているのか
- オンライン・オフラインの全体的な動き
- 年齢層や住んでいる地域、性別、特徴
- 顕在ニーズ、潜在ニーズ(インサイトを分析)
上記を分析することにより、自社の商品やサービスの付加価値の決定要因やニッチ市場がどのような差別化を図ればいいのかということも理解できます。
ポジショニング・ステートメント
「ポジショニング・ステートメント」とは、市場における自社の商品やサービスがどのような立場で、どのように位置付けするのかを具体的に明確化し価値や魅力、ユニークさを認知してもらうために文書化することです。
また、ポジショニングステートメントは顧客を惹きつけるように考案し、競合他社との差別化を確立します。明確化することで購買意欲の向上やブランドへの質問に対して適確な回答ができるようになります。
メリットを把握
ブランド創業のために、他社と比べて自社の商品やサービスのメリットを把握し、メリットとなる根拠も把握しておくことも重要になります。
自社のメリットを紹介することで顧客が検討してくれたり、数値や根拠を立証することでリピート客(ファン)も増加していくでしょう。
ブランド名の選定
ブランド名は、企業の認知度や売り上げに関わる重要な要素です。最終的な目標は「ブランド名」をしっかりと顧客側に記憶してもらうことが必要になります。

米国のPayPal社は銀行などで高い手数料を払うことなく、オンライン決済ができる送金サービスです。
「友達(Pal)にお金を送る(Pay)」という意味で簡単にイメージできるブランド名になっています。
「PayPal」を例にあげると、特徴的なセールスポイントがある場合はシンプルでサービスの内容がとてもわかりやすく表現されております。
- 2音節程度の短い名称
- 頭韻法を使用した名称
- 3〜5年後も同じサービスや製品を提供しているかを考案し、将来も通用するかも含みながら検討する

りんごマークが特徴のIT企業大手の「Apple」。
1つの英単語をうまく使っており誰もが聞いたことがある馴染みのある単語が特徴です。
「Apple」を例にあげると、「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」のことわざで身近な食べ物で健康に良い結果をもたらすという意味であり、「人々への馴染み」を感じさせ「日常への浸透」を目標としており「りんご」を使ったといわれています。
- 伝えたい要因を1つだけに絞ってみる
- 顧客側への想いを違ったスタイルや角度から考案する
- 馴染みのある英単語やフレーズ
キャッチフレーズの選定
キャッチフレーズは、顧客側を惹きつける比較的短い文章でイメージ付けします。多種多様な情報が溢れている情報環境のなかで、注目度を高めることはマーケティングを成功させるための重要要素です。

株式会社ファーストリテイリング
世界のあらゆる人に、素晴らしい服を着る喜び、幸福、満足を提供することを目指している企業です。
(ユニクロ、GU、セオリーなど展開)
“服を変え、常識を変え、世界を変えていく”というキャッチフレーズがあり、「服を通して世界をより豊かにしていく」という理念があり、大きく飛躍し続ける企業にふさわしいキャッチフレーズです。

株式会社リクルート
「人と機会」「今と未来」などをつなぐ存在になりたいという企業理念があります。
“まだ、ここにない、出会い。”というキャッチフレーズがあり、転職活動の支援などを通して、「人々と企業の素敵な出会いを提供することで未来を明るく変えていく」という想いがこめらえれています。
ロゴ作成
ロゴは、ブランド創業していくにあたり顧客側が視覚的に1番印象を残せることができるます。要は、企業の「顔」「シンボル」といっても過言ではなく存在価値を高めていく企業戦略の一つです。
- ブランド名を明記
- 先進性・成長性を意識する
- シンプルで記憶に残るデザイン
- 適合性(制約を受けないデザイン)
- ブランドイメージを崩さない
上記のポイントをおさえておき、ロゴ制作を行いましょう。
発信→分析
制作が完了して終わりではなく、ブランドを発表してからも改善など継続していき、webサイトや店舗などで発信していき、顧客側の反応やアナリティクスを追っていき分析をしましょう。
また、1ステップでご紹介した“競合分析”は一度きりで終わりではありません。時代の進化は思っているより早くビジネスは常に進化をしているので、定期的に競合分析は行っていきましょう。
まとめ
そもそも「ブランド」とはなにか?ということを把握すること。“どのようなイメージ提供やどのような価値のあるサービスや商品を発信しているか”ということが重要になってきます。
好きな名称や色味ももちろん大切になってきますが、「競合分析・顧客分析」をしないと軸がずれてしまいマーケティングする際や、実際に自社商品・サービスを提供するときにメリットを明確化していないと顧客の信頼を無くしてしまう可能性も出てきます。
1つずつステップを踏んでいき、自社ブランドを作っていきましょう。